「熱中症」に関する英語表現まとめ|症状・対策・注意の伝え方も紹介

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夏になると、日本では30℃を超える日が続き、熱中症対策が欠かせません。
この時期、ニュースでも「熱中症」が頻繁に取り上げられるようになり、日常会話でも話題にすることもあるのではないでしょうか?
ときには、海外からの人たちとの会話で「熱中症」を話題にすることもあるかもしれません。
そこで本記事では、「熱中症」の英語での言い方のほか、熱中症の症状や暑さを表す英語表現を紹介します。
「熱中症に気を付けて」と注意喚起したいときの英語表現や、会話で使えるフレーズも紹介するので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
「熱中症」は英語で「heatstroke」「heat illness」
熱中症は英語で、「heatstroke」または「heat illness」と表現できます。
「heatstroke」は1つの単語とすることもできますが、「heat stroke」のように2つの単語に分けて使うことも可能です。
「heat illness」は、「暑さによる病」ということなので、熱中症に限らず、夏バテや脱水症など、暑さによる不調全般に使える言葉だと思っておいてよいでしょう。
ちなみに、日本の省庁の熱中症対策ページやパンフレットを見てみると、ページタイトルに「Heat Illness」を使い、見出しに「Heatstroke / Heat Stroke」を使っているのを確認できます。
省庁名 | 熱中症の英語表記 | 参考リンク |
環境省 | ページ名には「Heat Illness」見出しには「Heat Stroke」 | 熱中症予防情報サイト |
厚生労働省 | Heatstroke | 熱中症対策ガイド |
「夏バテ」を意味する「heat exhaustion」や、「脱水症状」を意味する「dehydration」も関連で覚えておきましょう。
「heatstroke」を使った例文も紹介します
例文
We need to be careful not to get heatstroke in summer.
(夏は熱中症にならないよう注意が必要です。)
「get」は「〜の状態になる」というときに使える単語です。
「be careful not to 動詞」とすると、「〜しないように気を付ける」という意味になります。
「heatstroke」は不可算名詞(数えられない名詞)なので、複数形にしたり冠詞の「a」をつけたりしないようにしましょう。
例文
It’s really hot today, so I might get heatstroke.
(今日は本当に暑くて、熱中症になるかも。)
天気をいうときは、「It’s sunny」「It is raining」のように「it」を主語にします。
「might」は「〜かもしれない」という可能性を表す表現です。
「熱中症」に関連する英語表現もチェック
「熱中症の症状」や、熱中症の原因になる「暑さ」を言い表す英語表現も見ていきましょう。
「熱中症の症状」を表す英語表現
熱中症の症状を表す英単語と例文を一覧で紹介します。
日本語 | 英語表現 | 例文 |
めまいがする | dizzy | I feel dizzy.(めまいがします。) |
頭痛 | headache | I have a headache.(頭が痛いです。) |
吐き気がする | nauseous | I feel nauseous.(吐き気がします。) |
腹痛 | stomachache | I have a stomachache.(お腹が痛いです。) |
だるい | sluggish | I feel sluggish.(身体がだるいです) |
意識がない | unconscious | He’s unconscious.(彼は意識がありません。) |
めまいや吐き気、だるさには、「feel(=感じる)」が使えます。
頭痛や腹痛のように痛みがある場合は、「have」を使って表現しましょう。
「暑さ」を表す英語表現
「暑さ」は「hot」で表現できますが、ほかにも暑さを表現できる言葉や暑さを強調できる言葉があります。
下記で、暑さを表すさまざまな表現をチェックしましょう。
英語表現 | 日本語 |
blazing | 燃えるように暑い |
scorching hot | 焼けつくように暑い |
broiling hot | 焼けつくように暑い |
boiling hot | うだるように暑い |
sweltering | うだるように暑い |
extremely hot | 猛烈に暑い |
humid | 湿度が高い |
muggy | 蒸し暑い |
「humid」は単に「湿気が多い」という表現ですが、「muggy」は「湿度+暑さ+不快感」を表す単語です。
気温に関する単語もあわせてチェックしましょう。
日本語 | 英語表現 |
温度・気温 | temperature |
温度計 | thermometer |
度(温度の単位) | degree |
摂氏 | Celsius |
華氏 | Fahrenheit |
日本では気温の単位に「摂氏(℃)」を使っていますが、アメリカや一部の地域では「華氏(℉)」を使うのが一般的です。
これにより、たとえば、日本で30℃というとき、アメリカでは86℉となります。
単位の違いがあることをあらかじめ知っておけば、会話のなかで温度の話題が出たときに誤解が生じるのを防げるでしょう。
ここまで紹介した単語を使うと、下記のような英文ができます。
例文
It’s 37 degrees outside. It’s extremely hot today!
(外は37℃です。今日は猛暑日だ!)
There’s not a cloud in the sky, and it’s boiling hot.
(今日は雲が1つもなく、本当に暑い。)
「熱中症に気を付けて」は英語で?声かけフレーズも紹介
熱中症に気をつけてほしいときや、熱中症の症状が出ていそうな人に声をかけたいときに使える英語表現もあわせて見ていきます。
まず、注意喚起のときは、下記のような表現が使えます。
例文
Please be careful of heatstroke.
(熱中症に気を付けて。)
Watch out for heatstroke.
(熱中症に気を付けて。)
Take precautions against heat stroke.
(熱中症にご注意ください。)
「be careful of 〜」によく似た表現に「watch out for 〜」があります。
どちらも「〜に気を付ける・〜に用心する」という意味です。
また、「precaution」は「用心・予防策」という意味で、「take precautions against 〜」で「〜に対し用心する」という意味になります。
この表現はやや公共のアナウンスなどでの呼びかけに向いた表現です。
ほかにも、以下のような表現もできます。
例文
Don’t get heatstroke!
(熱中症にならないで!)
Be careful in the heat so you don’t get heatstroke.
(熱中症にならないよう、暑さに気を付けて。)
Stay hydrated to avoid heatstroke.
(熱中症にならないよう、水分補給してね。)
「be careful」は、「注意する・気を付ける」の意味で使われます。
「hydrated」は「hydrate(=水分補給する)」の過去分詞・形容詞的な使い方で、「stay hydrated」とすることで、「水分が十分に足りた状態を保つ」というニュアンスになります。
熱中症の症状が出ている人へは、以下のようなフレーズを使ってみましょう。
例文
Are you OK?
(大丈夫?)
Would you like some water?
(水を飲みますか?)
Let’s take a break in the shade.
(日陰で休みましょう。)
Take care.
(お大事に。)
「Would you like 〜?」は「〜はいりますか?」と聞く表現で、よりカジュアルにするなら「Do you want some water?」と聞くこともできます。
熱中症対策について英語でアドバイスしよう
熱中症にならないための対策を英語で伝えるための表現を確認しましょう。
以下で、解説とともに例文を紹介します。
例文
Please drink plenty of water.
(こまめに水分を取ってください。)
日本語では「こまめに」という言い方が一般的ですが、英語では、「十分に(=plenty)」という言い方をした方が自然です。
例文
Avoid direct sunlight by wearing a hat or using a parasol.
(帽子や日傘で直射日光を避けましょう。)
傘は「umbrella」といいますが、「日傘」の場合は「parasol」を使います。
例文
Please avoid alcohol and caffeine to prevent dehydration.
(脱水症状を防ぐため、アルコールやカフェインは避けてください。)
「avoid」は「〜を避ける」、「prevent」は「〜を防ぐ」という意味で使われます。
英会話で使える!「熱中症」に関する会話例
最後に、ここまで見てきた英語表現のおさらいとして、熱中症に関する会話文を見てみましょう。
【外出先での会話】
例文
あなた:I heard it’s going up to 38 degrees today.
(今日は気温が38℃まで上がるらしいよ。)
友人:I see. We need to drink plenty of water and try not to get heatstroke.
(そうなんだ。水を十分飲んで、熱中症にならないようにしないとね。)
あなた:It’s muggy today. I might get heatstroke.
(今日はとても蒸し暑いね。熱中症になりそう。)
友人:That’s true. Actually I feel sluggish.
(本当だね。実はちょっとだるい気がする。)
あなた:Oh, no! Let’s take a break in the shade.
(え、それは大変!日陰に行ってちょっと休もう。)
【英会話の先生との会話】
例文
先生:What do you think is the best way to avoid heatstroke?
(熱中症を避けるには、どんなことに気をつけるといいと思いますか?)
あなた:I think it is important to drink plenty of water.
(水をこまめに飲むようにするのが大切だと思います。)
先生:I agree. Do you have any other ideas?
(そうですね。ほかには何かありますか?)
あなた:It is also a good idea to avoid direct sunlight by wearing a hat or using a parasol.
(帽子や日傘などで直射日光を避けるのもいいと思います。)
こうした会話をスムーズにできるようにするには、覚えた表現を実際に使ってみるのが1番の近道です。
英語を話す機会を作るなら、手軽に始められるオンライン英会話がおすすめです。
1回あたりの時間が短くても、続けていくうちに会話力が上がったのを実感できるようになります。
覚えた単語を実際に使える機会を積極的に作っていきましょう。
「熱中症」に関する英語表現をマスターして会話力アップ
暑い時期になると、話題に上がりやすくなる「熱中症」。
海外の友人と話すときや、旅行先で誰かを気遣うときなど、ここで覚えた英語表現を使って、スムーズなコミュニケーションにつなげましょう。
声に出して練習すると覚えやすく、実際の会話のなかで使えば、より記憶に残りやすくなります。
紹介した表現を積極的に使って、英語での会話力アップにつなげていってください。