【完全版】アメリカ英語とイギリス英語の決定的な違いとは?発音・単語・スペルから学習の選び方まで徹底解説

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英語を勉強しているけれど、「アメリカ英語とイギリス英語って何が違うの?」「子供にはどちらを習わせるべき?」といった疑問をお持ちではありませんか?
実は、この2つの英語には明確なルールとしきたりが存在します。
【この記事の結論】
- 発音:Rの巻き舌やTの弾き方など、はっきりとした違いがある。
- 単語:同じ意味でも国によって全く違う言葉を使う(例: エレベーター、地下鉄など)。
- スペル:イギリス英語は語尾が「-our」や「-tre」になることが多い。
- 文法:イギリス英語は現在完了形を好む傾向がある。
- 結論:日本の教育はアメリカ英語が主流だが、目的に合わせて選ぶのがベスト!
アメリカ英語とイギリス英語の4つの大きな違い

英語学習を進める中で、「どちらの英語を基準にしているのか」を理解することは非常に重要です。
アメリカ英語とイギリス英語の違いは、大きく分けて以下の4つの要素に分類されます。
- 発音(イントネーション・アクセント): 音の響きやリズム、特定のアルファベットの発音方法が異なります。
- 単語(語彙): まったく同じものを指すのに、異なる英単語が使われます。
- スペル(綴り): 同じ単語でも、特定の規則に従ってスペルが変化します。
- 文法とニュアンス: 時制の選び方や前置詞の使い方など、細かな文法ルールに違いが見られます。
ここからは、これら4つの違いについて、具体的な例を交えながら詳しく深掘りしていきます。
違いその1:発音(アクセント)とイントネーション

アメリカ英語とイギリス英語の違いを最も明確に感じるのが「発音」です。
映画やニュースを聞いていても、受ける印象が大きく異なります。
「R」の発音(巻き舌の有無)
言語学において、Rの音を強く発音する英語を「Rhotic(ローティック)」、発音しない英語を「Non-rhotic(ノン・ローティック)」と呼びます。
- アメリカ英語(Rhotic): 母音の後にくる「R」をしっかりと舌を巻いて発音します。たとえば「hard」や「car」は、こもったような「R」の音が強く響きます。
- イギリス英語(Non-rhotic): 母音の後の「R」は基本的に発音せず、前の母音を長く伸ばすだけになります。「car」は「カァー」、「teacher」は「ティーチャァー」と、よりクリアに聞こえるのが特徴です(※ただし、単語の先頭に来るRはアメリカ英語と同様に発音します)。
「T」の発音(フラップT)
アメリカ英語特有の現象として「フラップT(Flap T)」があります。
- アメリカ英語: 単語の途中にある「T」が、DやRのような音(日本語のラ行に近い音)に変化します。有名な例として「water」が「ウォーター」ではなく「ワラ」や「ワーダー」のように聞こえます。「party(パーリー)」「better(ベラー)」なども同様です。
- イギリス英語: 「T」の音をはっきりと、鋭く発音します。「water」は「ウォーター」、「better」は「ベター」と、アルファベット通りに発音されるため、日本人にとって聞き取りやすく感じることも多いです。
「A」の発音(アとエの中間音)
- アメリカ英語: 「can’t」や「fast」「apple」などに含まれる「A」を、「ア」と「エ」の中間のような音(æ)で発音します。「キャント」「ファースト」のように聞こえます。
- イギリス英語: 「A」をより日本語の「ア」に近い、口を縦に開ける音(ɑː)で発音します。「can’t」は「カント」、「fast」は「ファスト」となります。
違いその2:よく使う「単語」の違い【一覧表】

日常生活で頻繁に使う単語でも、アメリカとイギリスで全く異なるものがあります。
これを間違えると、相手に意図が伝わらなかったり、予想外の誤解を生んだりすることがあります。代表的な単語を一覧表で比較します。
| 日本語の意味 | アメリカ英語 (US) | イギリス英語 (UK) |
|---|---|---|
| エレベーター | elevator | lift |
| アパート(集合住宅) | apartment | flat |
| 地下鉄 | subway | underground / tube |
| フライドポテト | french fries | chips |
| ポテトチップス | potato chips | crisps |
| 消しゴム | eraser | rubber |
| ズボン | pants | trousers(※英でpantsは下着) |
| 1階 | first floor | ground floor |
| サッカー | soccer | football |
| ゴミ箱 | trash can / garbage can | dustbin / rubbish bin |
違いその3:スペル(綴り)の規則性

ライティングやテスト対策で重要になるのがスペルの違いです。
ベースとなる単語は同じでも、語尾の綴りが規則的に異なるケースが多々あります。
-or と -our
アメリカ英語では「-or」、イギリス英語では「-our」となる単語群です。
- 色: color (米) / colour (英)
- 味: flavor (米) / flavour (英)
- 振る舞い: behavior (米) / behaviour (英)
-er と -re
語尾の e と r の順番が逆転するパターンです。
- 中心: center (米) / centre (英)
- メートル: meter (米) / metre (英)
- 劇場: theater (米) / theatre (英)
-ize と -ise
動詞の語尾に見られる違いです。
- 組織する: organize (米) / organise (英)
- 気付く: realize (米) / realise (英)
-nse と -nce
名詞の語尾に見られる違いです。
- 防御: defense (米) / defence (英)
- 免許: license (米) / licence (英)
違いその4:文法や表現のニュアンス

高度な英語運用能力が求められる場面では、文法のニュアンスの違いも知っておく必要があります。
現在完了形と過去形の使い分け
「鍵をなくしてしまった(今も手元にない)」という状況を表現する場合、違いが現れます。
- イギリス英語: 「過去に起きたことが現在にも影響を与えている」場合、厳密に現在完了形を好みます。 “I have lost my key.”
- アメリカ英語: 日常会話では現在完了形を使わず、単純な過去形で済ませてしまうことがよくあります。 “I lost my key.”
集合名詞(family, team, governmentなど)の扱い
- アメリカ英語: チームや家族を「一つの固まり(単数)」として扱うため、単数動詞を使います。 “My family is big.”
- イギリス英語: チームや家族を構成する「個々のメンバー」に焦点を当てるため、複数動詞を使うことがよくあります。 “My family are big.”
前置詞の違い
特定のフレーズで使う前置詞が異なります。
- 週末に: on the weekend (米) / at the weekend (英)
- 〜とは違う: different from/than (米) / different to (英)
なぜアメリカとイギリスで英語に違いが生まれたのか?

言語のルーツは同じイギリスにあるにもかかわらず、なぜこのような違いが生まれたのでしょうか。
事実関係に基づく歴史的な背景を整理します。
1776年にアメリカがイギリスから独立を果たした際、「新しい国家として独自の言語的アイデンティティを持つべきだ」という機運が高まりました。この動きを主導したのが、アメリカの辞書編纂者であるノア・ウェブスター(Noah Webster)です。
彼は、英語の綴りをより発音に近づけ、規則的でシンプルなものに改革しようと試みました。
その結果として出版されたのが『ウェブスター辞典』であり、これが現在のアメリカ英語のスペル(color, centerなど)の基準として定着しました。
歴史的経緯から見ると、アメリカ英語は「合理化された英語」として独自の変化を遂げたと言えます。
日本の英語教育・学習ではどちらを学ぶべき?
「違いはわかったけれど、結局どちらを勉強すればいいの?」と悩む学習者や保護者の方は少なくありません。
結論から言えば、「学習の目的に合わせて選ぶ」のがベストです。
日本の学校教育は基本的に「アメリカ英語」
戦後の歴史的な背景から、日本の文部科学省が定める学習指導要領や、公立学校の教科書、大学受験問題の多くは「アメリカ英語」を基準に作成されています。
そのため、日本の学校での成績アップや一般的な受験を第一の目的とするならば、アメリカ英語を中心に学習するのが最も無難で効率的です。
資格試験ごとの傾向(TOEIC・英検・IELTS)
取得したい資格によっても有利な英語は異なります。
- TOEIC: リスニングパートでは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4ヶ国のアクセントが均等に出題されます。特定の国の英語に偏らず、グローバルな英語に慣れる必要があります。
- 英検: ベースはアメリカ英語ですが、近年は多様性を重視し、リスニングでイギリス英語が混ざることも増えています。
- IELTS: イギリス発祥の試験であるため、スペルやリスニングのベースはイギリス英語です。イギリス圏への留学を目指すなら、イギリス英語に特化した対策が必須です。
結論:目的に合わせて選ぶ
将来的にイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどへ留学・赴任する予定があるならイギリス英語を。
アメリカやカナダを目指すならアメリカ英語を選ぶと良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. アメリカ人とイギリス人はお互いの英語を理解できるのですか?
はい、基本的には全く問題なくコミュニケーションが取れます。日本語でいうところの「標準語と関西弁」のような方言の違いに近いイメージです。
一部の単語(ズボンなど)で勘違いが起きることはありますが、文脈から判断できることがほとんどです。
Q2. オーストラリア英語やカナダ英語はどちらに近いですか?
オーストラリアやニュージーランドは歴史的背景からイギリス英語に近いです。
一方、カナダ英語は発音や単語はアメリカ英語に近いですが、スペルに関してはイギリス式(colourなど)が混ざるなど、両方の特徴を併せ持った独自の英語となっています。
Q3. 子供のオンライン英会話ではどちらの国の講師を選ぶべきですか?
日本の学校の授業内容に合わせるならアメリカ英語の講師がスムーズです。
しかし、子供の耳は柔軟なため、多様なアクセントに触れさせることでリスニング能力全体が向上するというメリットもあります。色々な国の講師のレッスンを受けてみて、子供が楽しく続けられる方を選ぶのが一番です。
まとめ
本記事では、アメリカ英語とイギリス英語の違いについて、「発音」「単語」「スペル」「文法」の4つの観点から解説しました。
重要なのは、「どちらの英語が正しい、優れている」ということは決してないということです。
グローバル社会においては、アメリカ英語もイギリス英語も、さらには非ネイティブが話す英語も、すべて実用的なコミュニケーションツールです。
違いを間違いとして捉えるのではなく、文化の多様性として楽しみながら英語学習を進めていきましょう。







