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英検®2級1次試験合格への技能別対策⽅法

英検®2級1次試験合格への技能別対策⽅法
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英検情報

1. 英検®とは

⽇本には英語⼒を判定する試験がいくつかあります。

中でもよく知られているのが実⽤英語技能検定、通称「英検」です。

ここでは英検®2級の合格に向けて、おすすめの勉強法と対策について詳しく解説していきます。まず、英検の概要から説明を始めましょう。

1-1. 英検®の特徴

代表的な英語試験のうち、英検のほかにTOEIC(トイック)がありますが、この2つの試験には⼤きな違いがあります。

TOEICは世界中で実施されている英語試験でビジネスマン向けであるのに対し、英検は⽇本国内のみで⾏われる試験で主に学⽣を対象としています。

TOEICは参加者全員が同じ試験を受け、点数によって英語⼒を判定する仕組み(990点満点)です。

⼀⽅、英検®は5級から1級まで、7段階に分かれた試験で、何級の試験を受けるかは⾃分で決めるシステムとなっています。英検®の試験結果は合格もしくは不合格で結果はでますが、大学入試の外部試験として検討されていることもありCSEスコアとしても受験生にフィードバックされます。

※CSEスコアとは、Common Scale for Englishの略で、英検®️の成績をユニバーサルな尺度で計るために、英検®️を主催する日本英語検定協会と日本生涯学習総合研究所が共同で開発した指標です。

 

1-2. 英検2級のレベルは?

これから説明する英検®2級は、1級、準1級に続き、三番⽬に難しい試験になりますが、⼀般的に英検®2級を合格するには⾼校卒業程度の英語⼒が必要といわれています。

⼤学受験レベルとほぼ同じ、もしくは留学先の国で⽣活するのに⼗分な英語⼒といっても良いでしょう。

1-3. 英検®2級の試験内容は?

英検®2級の試験は1次試験と2次試験に分かれていて、1次試験はリーディングとライティングによる筆記試験(85分)とリスニング(25分)の三つの試験構成です。

2次試験はスピーキング試験です。1次試験に合格した⼈しか受けれないので、そのためには1次試験の合格は必須といえるでしょう。

1-4. 英検®2級の合格基準は?

英検®は通常の100点満点の試験とは違い、合格基準には「英検®CSEスコア」という独⾃の指標を採⽤しています。

合格ラインがはっきりわからないのが受験者にはもどかしいですが、全体70%の正答率が必要と考えられています。

2. 英検®2級に合格するための対策


ここからは英検®2級1次試験に合格するための勉強法と対策について説明していきます。

1次試験は第一関門となるため、2次試験のスピーキング以上に対策が必須となるでしょう。

2-1. 英英辞典を使う

英検®の学習では、英英辞典の使用を学習に取り入れてみることをおすすめします。

英英辞典を使うと語彙⼒が劇的に向上します。

例えば、「recommend」という単語は英英辞典で調べてみると「to advice someone to do something」と出てきます。

これはつまり「recommend」は「advice」の類義語だということです。

英英辞典は⼀つの単語を別の英単語を使って説明していますので、英英辞典で単語を調べるとただ語彙が増えるだけでなく、効率よく類義語を覚えていくことができます。

もう⼀つ別の例を挙げると、「conservative」の意味は英英辞典では「 not liking changes or new ideas」となっています。

「conservative」の反対の意味、つまり対義語は「liking changes」となるのです。英検®では⽂章中の重要な部分を他の単語に⾔い換える問題が多く出題されます。

つまり、ただ英検®では単に単語を数多く知っていればいいというわけではなく、類義語、対義語をどれだけ知っているかがとても重要なのです。

類義語、対義語を通して語彙⼒を向上できる英英辞典は、英検®の勉強にとって最適といえるでしょう。

また、英英辞典には例⽂や慣⽤句も多く紹介されているので、勉強の幅も広がり⼀⽯⼆⿃です。

2-2. シャドーイング

シャドーイングは特にリスニング⼒向上に役⽴つ勉強⽅法です。

シャドーイングとは、話されている英語を⽿で聞き取りながら、同時にその真似をして⾃分で発⾳する英語の練習方法です。

シャドーイングはただ聞くだけではなく、⾃分で声に出し、もう⼀度⾃分の⽿で聞くことで、正しく聞き取れているかを確認できるのがメリットといえます。

実際のリスニング試験では1度しか⽂章は読まれず、ネイティブが⽇常で話すスピードで⽂章が読まれるため、慣れていない方はスピードを速いと感じるでしょう。

英語のリスニングではまずそのスピードに慣れることが重要ですが、シャドーイングを続けると英語のスピードにだんだん慣れていくことができます。

「習うより慣れろ」というように、何度も繰り返すと⽂章を⾃然に暗記して⼝からスラスラ⽂章が出てくるようになるので、何度もシャドーイングを繰り返してみましょう。

2-3. 参考書、過去問を使う

英検の勉強では基本ですが、勉強の仕上げは参考書や過去問を繰り返し行うことが大事です。合格のためにはより実践的な勉強が必要になるので、参考書や過去問の勉強を通して試験問題の傾向を把握しましょう。

さらに、同時に時間配分に注意しながら勉強すると、よりテスト本番を意識した実践的な勉強になるでしょう。

英英辞典勉強法やシャドーイングが基礎トレーニングだとすれば、参考書や過去問を使った勉強法は本番を想定したリハーサルといえます。

ただやみくもに勉強するのではなく、効率を考え勉強⽅法の狙いを考えることが⼤切です。

3. 技能別の対策

3-1. リーディング

ここからは技能別に問題の対策を詳しく説明していきます。

各技能でどのような注意点があるのかを確認し、本番での点数を効率的に上げる方法を解説するので参考にしてくださいね。

■ 短⽂語句空所補充問題

筆記試験の最初に登場するのは短⽂の⽳埋め問題で、2020年は20問出題されました。数が多いのであまり時間をかけずにどんどん進めていくのがポイントです。

答えがまったくわからないようであれば、その問題をひとまず⾶ばしてい先に進めることもテストとの解き方としては効率的といえます。

また、「⽂章の⾔い換え」と「慣⽤句」の対策を行うことも欠かせません。

文章の言い換え問題では、1つか2つの短い⽂章が出されます。

⽳埋め箇所のあとに続く⽂章が答えのヒントになる場合が多いので、文章を理解しヒントになる単語を言い換えるための語彙力が必要となるでしょう。

このような問題は特に類義語、対義語を意識した英英辞典を活用した勉強法が役⽴ちます。そして慣⽤句問題については、単語の意味を知らなければ答えも導き出せません。

もし一見して知らない慣⽤句が出題されたのであれば、回答を⾶ばしてしまうのも点数を取るうえでは重要といえます。慣⽤句問題は暗記する以外に近道はないので、参考書などで繰り返し練習を行い語彙を覚えていきましょう。

■ ⻑⽂語句空所補充問題

リーディングパートで続いて出題されるのが⻑⽂の⽳埋め問題で、2020年は全部で6問出題されました。⽐較的⻑い⽂章の中の空欄があり、そこに適当な単語を選択肢から選びます。

この問題を解くコツとしては、⽂章の前後に注意し論理展開を把握することです。

⽂章量が多く感じることがあるかもしれませんが、⽳埋め箇所の前後の⽂章をよく読んで内容を把握すれば答えのヒントが⾒つかります。

また、前後の⽂章の内容の⾔い換えを行う問題も出題されますが、類義語、対義語の語彙⼒を身に付けておけば適切に回答できるでしょう。

■ ⻑⽂内容⼀致選択問題

リーディングパートの最終問題は⻑⽂内容⼀致選択問題で、2020年は12問が出題されました。

4部構成程度のパラグラフ内容と⼀致する選択肢を選ぶ問題ですが、⽂章を最後まで読まないと答えにくい問題が多いため、リーディングパートの中では難易度が⾼めです。

⻑⽂はテーマに沿って様々な内容が書かれているので、段落ごとに要約をメモするのが有効になってきます。

メモを取る上でのコツは「⽇本語でメモを取る」ことです。

⻑⽂の中で何が書かれていたか忘れないようにするのが⽬的なので、⽇本語でメモを取りましょう。 加えて、⽂章を訳そうとせず、自分の言葉でまとめた簡潔なキーワードをメモしていくと効率的です。

また、これは最近の傾向ですが、環境問題に関する⽂章が⻑⽂問題に多く出題されます。英語でなくてもよいので、新聞やインターネットなどで環境問題に関する記事には⽬を通すようにしましょう。

3-2. ライティング

筆記試験の最終問題がライティングです。英⽂で⾃分の考えを述べる能⼒が問われ、⽂章の⻑さは120­150語程度が⽬安です。

また、ライティングの形式はほぼ決まっていているのが特徴です。

参考書などで何度も練習して慣れてきたら⾃分のライティングの型を作るよう⼼がけましょう。

ライティングの型として、シンプルで最も理想的な型は以下の通りです。

①結論 ー ② ⼀つ⽬の理由 ー ③その根拠 ー ④⼆つ⽬の理由 ー ⑤その根拠 ー ⑥結論

例えば、

① 私はペット可の不動産物件に賛成です
② なぜならペット可の物件への需要は⾼まっているからです
③ ライフスタイルの多様化と共に、不動産物件へのニーズも変わっています
④ 2つ⽬の理由は、⼀⼈暮らしでペットを飼う⼈が増えているからです
⑤ そういう⼈たちはペットを同じ家族の⼀員として暮らしています
⑥ このような理由から私はペット可の不動産物件に賛成です

と、このような構成で書いていきます。

各項⽬をできるだけ簡潔に一文で書いていくと、最終的に⽂章の⻑さは120-150語で収まるはずです。

また、問題にはPOINTSという3つのキーワードが提⽰されますが、これは必ずしも⽂章に含めなくても良いものです。

これらのキーワードにとらわれてしまい、逆に⽂章が書きにくくなるようであれば、⾃分の意⾒を述べるためのヒントとして捉えることが大切です。

3-3. リスニング

筆記問題の次は25分間のリスニング問題で、二部構成となっており合計25題が出題されます。⾳声は1度しか流れない上に解答に与えられた時間は10秒間しかありませんので、何よりも集中することが⼤切です。

聞き取るスタンスとしては、答えがわからなかったときでもそれを引きずらずにすぐに気持ちを切り替えましょう。

いったんリズムを崩すと取り返すのは簡単ではありません。

そして、リスニングパートでは筆記試験との明確な違いがあり、リスニング試験では未解答の問題を最後にもう⼀度考え直す時間がないとうことです。

10秒のあいだで決断して、一問ずつ解答していくことを⼼がけましょう。

それではリスニング問題を詳しく解説していきます。

■ 会話内容⼀致選択問題

この問題では2つの⼈物が会話をしているのを聞き、質問に答えていきます。

ここでもっとも⼤事なのは「状況を把握する」ことです。

まず、会話がどういう場⾯でされているのかをできるだけ早くつかみ、会話している⼈の感情、雰囲気なども含めて全体的に理解していくことが⼤事です。

また、強調して話されている単語には特に注意しましょう。

ある単語が強調して話される場合は、それが重要であることを意味しており、解答に関係している可能性が⾼くなります。

解答には10秒しか与えられていませんので、わからない単語が出てきてもあまり気にせず、理解できている範囲で解答していくのが攻略するうえでの鍵であるといえます。

■ 短⽂内容⼀致選択

この問題は、⽂章を聞いたあと、内容に⼀致する選択肢を選ぶ問題です。読み上げられる⽂章が⻑く、加えて会話形式ではないため、読んでいる⼈の感情や雰囲気が想像しにくいのが特徴です。

⽂章中に数字や固有名詞などが含まれている場合も多いので、読まれた内容を忘れないよいうに、キーワードとなる単語を⽇本語でメモするのが有効でしょう。

3. まとめ

英検®2級は決して簡単な試験ではありませんが、合格すると社会的にも英語⼒のある⼈物として認識され、受験や就職の際のアピールポイントにもなります。

これから試験を受けようと思う⽅は、何から⼿をつけて良いかわからないかもしれませんが、⼤事なことは⾃分に合った勉強法を⾒つけることです。

⾃分に合った勉強⽅法が⾒つかると、勉強の効率がどんどん上がって、実⼒が上がっていくことを実感できるでしょう。

できるだけ早く⾃分の勉強法を確⽴することが合格への近道です。

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

 

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さびねこ

【自己紹介】
英検1級取得後、英語講師を経て、フリーランスで翻訳・ライティング業務を行う。

【英語力・指導経験】
都内の大学(法学部法律学科)大学在学中に英検1級に独学で合格。その後、英会話スクールにて、幼児クラスから、小学生向けクラス、そして、高校生・社会人クラスと一通り担当。独学で英語をマスターし他経験、指導経験から、学習者としての視点と指導者としての視点双方から発信しています。

【資格およびスキル等】
・英検1級・法律英語
・スペイン語、イタリア語、インドネシア語会話(まだ初級~中級レベル)

※2回の無料チケットは2回の無料体験後、24時間以内に契約された方が対象です。

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