「学童保育」は英語で何て言う?シーン別のフレーズ&よくある間違いも解説

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「学童保育」とは、学校が終わったあとに親が仕事から戻るまでの間、宿題や遊び、大人との会話などが当たり前に行える「生活の場」を提供するものです。
この「学童保育(学童)」を英語ではどう言うのでしょうか?
本記事では、海外からの人や英会話レッスンの先生に「学童」を伝えたいときに役立つ英語表現を紹介します。
「学童保育」に関するさまざまな英語表現を覚えて、英語力アップにつなげましょう。
「学童保育(学童)」は英語で何と言うの?
「学童保育」は、「学童」や「学童クラブ」、「放課後児童クラブ」とも呼ばれ、英語では、次のように表現できます。
- after-school care
- after-school care program
- after-school child care
学童保育の活動自体を指すときは、「after-school program」や「after-school activities」という表現が使われます。
学童保育が行われる場所を言うときは、「after-school center」で伝えることが可能です。
また、学童保育で働く人は「学童保育指導員」と呼ばれ、英語では「after-school care worker」や「after-school program staff」などと表現できます。
「学童」を意味する「after-school care program」を使った英文は以下のようになります。
例文
Gakudō is an after-school care program in Japan for elementary school students.
(学童保育は、日本の小学生向けの放課後預かりプログラムです。)
「学童」を英語で言う時のよくある間違いと注意点
「学童」と言われて、「day care」という英単語を思い浮かべた人や、「学校で学ぶ学生」のことを思い浮かべた人もいるかもしれません。
ここでは、それらの表現についても補足として解説します。
「day care」は「学童」?意味の違いに注意
アメリカ英語では、子供の世話をする施設やサービスを「day care」を使って表現することがあります。
ただし、「day care」は「保育所」や「託児所」など、もっと小さな子供のケアを対象とした場所で使われることが多い言葉です。
小学生向けの放課後預かりサービスである「学童」を表すときは、「day care」ではなく、先に紹介した「after-school care」や「after-school program」のような表現を使うのが適切です。
「小学生」を意味する「学童」は英語でどう言う?
「学童」と言うとき、「学童保育」を意味する場合と、「小学生(=学校で学ぶ児童)」を意味する場合があります。
「小学生」のことを英語で表現したい場合は、下記のような単語が使えます。
- schoolchild(複数形はschoolchildren)
- pupil(複数形はpupils)
「pupil」は主にイギリス英語で使われることが多い単語です。
学校を限定せず、広い意味で「学生」「生徒」と言うなら「student(複数形はstudents)」と表現することも可能です。
「学童保育に通っている」は英語でどう伝える?
「学童保育」の英語表現を確認できたところで、今度は「学童保育に通っている」という内容を英語で伝えるための表現を見ていきましょう。
自分のことを言う場合の英語表現
自分自身が「学童保育に通っている」と言うときは、次のような英語表現ができます。
例文
I go to an after-school care program.
(学童に通っています。)
I go to an after-school program because my parents both work.
(両親が共働きなので、学童に通っています。)
「通う」は「go to〜」で表現できます。
また、理由を伝えるときは「because(=なぜなら)」を使って説明しましょう。
親の立場で言う場合の英語表現
親が「子供が学童保育に通っている」と言いたいときは、下記のような英文で伝えられます。
例文
My daughter goes to an after-school care program.
(私の娘は学童に通っています。)
My son goes to an after-school care center and he enjoys his time there.
(息子は学童に通っていて、そこで過ごす時間を楽しんでいます。)
この場合、「go(=通う)」は三人称単数現在形の「goes」を使う必要がある点に注意しましょう。
「学童で働いている」は英語でどう伝える?
自分自身や子供が「学童に通っている」という以外にも、親が「学童で働いている」という場合もあるでしょう。
「親が学童で働いている」と英語で伝えるための表現は、下記を参考にしてください。
例文
My mother works at an after-school care center.
(私のお母さんは学童で働いています。)
My mother works for an after-school care program.
(私のお母さんは学童に勤めています。)
My father is an after-school care worker.
(私のお父さんは学童保育指導員です。)
「work」を使って「働いている」と伝える際、「work at 〜」は「働く場所」に焦点を当てた表現となり、「work for 〜」は「勤め先の組織や団体」に焦点を当てた表現になります。
「work at 場所」と「work for 組織」の違いを理解しておきましょう。
また、3つ目の例文のように、職業名や肩書きを使って「働いている」ことを表現することも可能です。
日本の「学童」を英語で説明しよう
最後に、ここまで見てきた英語表現をもとに、日本の「学童」を海外の人に説明するための英語表現を見てみましょう。
例文
In Japan, there is an after-school care program called “Gakudō”.
(日本には、「学童」と呼ばれる、放課後の子供預かりサービスがあります。)
Gakudō is a place like “home” where children can do homework, play and talk with adults after school.
(学童は、学校が終わったあとに、子供が宿題や遊び、大人との会話などをできる「生活の場」のような場所です。)
There are two types of Gakudō.
(学童には2つの種類があります。)
Some are public and run by local governments, while others are private and run by companies or organizations.
(公立のものは自治体により運営される一方、民間のものは企業や団体により運営されています。)
Gakudō is a service that supports families where both parents work.
(学童は共働きの家庭を支える事業です。)
「種類」を説明するときには「type」という単語が使えます。
複数の種類を説明するときは「types」のように複数形になるのに注意しましょう。
また、「run」は「走る」という意味のほかに、「経営する」「運営する」という意味があります。
「be動詞 + run by 〜」で「〜によって運営される」という意味になります。
接続詞の「while」は「〜である一方」という意味のほかに「〜している間に」という意味もあるので、あわせて覚えておきましょう。
「学童」を英語で自然に伝えよう
日本の「学童保育(学童)」に関する英語表現を紹介しました。
海外でも「学童」のようなシステムがありますが、国により提供される事業内容や対象とされる年齢は違っています。
英語で日本の「学童」について話すときは、相手の国のシステムについても興味を持ち、英語でたくさん質問してみましょう。
英語は実際に使ってみることでその力が伸びていきます。
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数十分の英会話であっても、日々の積み重ねで着実に英語力がアップします。
ここで覚えた単語や表現を使い、英語力アップを目指しましょう。