留学の目的は英語だけじゃない!子供に留学させる6つのメリットと目的別の留学プランを紹介

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お子様を留学させたいと思っていても「留学させて本当に意味があるのだろうか?」「費用がかかるけれど、それだけのメリットはあるのだろうか?」と不安に感じることもあるかもしれません。
こうした不安を少しでも減らし、納得して留学準備を進めるためには、まず「留学の目的」をはっきりさせておくことが大切です。
目的が明確であれば留学準備をスムーズに進めやすくなり、失敗のリスクも減らせます。
本記事では、一般に挙げられる留学の目的を紹介するとともに、留学のメリットから考える留学の目的について紹介します。
目的別の留学プランや留学の目的を決める際のポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
みんなの留学の目的は?ランキング形式で紹介
留学するのに、ほかの人たちがどんな目的を持っているかについて知るには、日本学生支援機構(JASSO)が実施した「海外留学経験者の追跡調査 平成30年度版」のデータが参考になります。
調査の結果から留学の目的の上位5位までをまとめると、下記のようになります。
第1位 | 語学を本場で学びたかったから |
第2位 | 海外で勉強してみたかったから |
第3位 | 海外で生活してみたかったから |
第4位 | 国際感覚を身につけたかったから |
第5位 | 専門の(興味のある)分野を本場で学びたかったから |
※「海外留学経験者の追跡調査 平成30年度版 – Ⅱ.調査結果詳細」を参考にしながら筆者が表を作成
語学力の向上や海外経験を得ること、国際感覚を身につけることは、保護者様がお子様の留学の成果として期待することにも一致するのではないでしょうか?
留学の目的は留学のメリットと相関するものです。
留学のメリットを見ていくことで「留学の目的」を考えてみましょう。
留学のメリットから考える留学の目的
留学には「留学でしか学べないこと」があり、主に下記のようなメリットがあります。
- 語学力を上げられる
- 国際感覚を身につけられる
- コミュニケーション力をつけられる
- 自立心を高められる
- 専門分野の知識をつけられる
- 人脈を得られる
これらはそのまま留学の目的に置き換えることが可能です。
目的は1つに絞る必要はなく、複数の目的を意識できれば、より留学の効果を高めやすくなります。
本章では、留学のメリットを「留学の目的」に置き換えて、それぞれ詳しく解説します。
語学力を上げる
留学の目的のなかでも、語学力の向上は特に多く選ばれるものです。
英語圏への留学であれば、生きた英語に触れたり、現地独特の言い回しに触れたりと、実践的な英語の学びが可能となります。
短期留学の場合は、流暢に話せるようになることを期待するのは難しいかもしれませんが、実際の会話の中で英語を使う経験を積むことは、英語を「英語のまま」理解する力を養う上で非常に有効です。
国際感覚を身につける
留学の目的を国際感覚を身につけるためとすることもできます。
現地の生活スタイルや食習慣に触れる体験は、異文化に適応する力を身につけるチャンスです。
他国の文化に触れることは、日本のよいところや日本の課題に気づくきっかけにもなり、広い視野を得ることにつながります。
留学中に他国からの留学生と交流を深めることで、世界をより身近に感じ、グローバルな視点で将来の目標やキャリアを考えられるようになることもあります。
コミュニケーション力をつける
コミュニケーション能力を鍛えることを留学の目的とすることもできます。
言語の違いを乗り越えて意思疎通を図ったり、さまざまな価値観やバックグラウンドを持つ人と考えを共有したりすることは、高度なコミュニケーションスキルを要することです。
最初は難しさを感じることも多いかもしれませんが、文化やことばの違いを乗り越えて相手とわかり合おうとする体験は重要な学びとなります。
自立心を高める
留学で自立心を高めることを目的におくことも可能です。
慣れない環境での生活は、挫折感を抱くこともありますが、その辛さを乗り越えることで、達成感や自信を得ることにつながります。
たとえ短期の留学であっても、留学に挑戦したことで自信がつき、チャレンジ精神が磨かれて、行動力が上がることも期待できます。
専門分野の知識をつける
高校・大学生以上の留学の場合、特定のコースやカリキュラムを受けることで、専門知識を身につけることを留学の目的とすることもできます。
日本にはないコースや日本で学んだことを海外からの視点も交えて学ぶことで、より専門性を高めて、のちのキャリアに活かすことが可能です。
人脈を得る
留学は友人作りや人脈づくりのチャンスです。
日本国外の人とのつながりに限らず、普段の生活圏では出会えなかった日本人と出会い、かけがえのない友人ができることもあります。
出会った友人をきっかけに、友人の出身国への興味が湧いて関心が広がることもあるでしょう。
また、人のつながりで別の新しいつながりができて、将来の可能性が広がることもあります。
日本で接点を持ちえなかった人たちとのつながりを楽しむのも留学の醍醐味です。
留学の目的を持つことの重要性
留学で磨けるスキルや得られる経験は多くありますが、留学の効果を最大限に得るには、目的意識を強く持っておくことが重要です。
目的がないまま留学してしまうとたとえば、以下のような失敗に陥ることがあります。
- なんとなく留学してしまったため、積極性がなく、あまり現地の学びを吸収できない
- よく考えずにコースを選んでしまったため、コースが合わずやる気がでない
- 本人の意志がともなわず、遅刻や欠席が多い
- 目的が明確にないため、モチベーションが上がらず、日本の家族とばかり連絡をとったり、現地の日本人とばかり過ごしたりして英語力が上がらない
留学を検討するうえでは、お子様との話し合いの時間を設けて、留学の目的を共有できる機会を作ることも重要です。
その際は、留学すること自体の目的だけでなく、留学後にどんなことを目標におくかまで考えられるとスムーズです。
留学の目的をクリアにして留学準備を進められれば、より希望に合う留学プランを立てやすくなります。
また、留学中もモチベーションの維持がしやすく、成果につなげやすくなります。
目的別留学の種類
留学にもさまざまな種類があります。
ここでは留学の目的別に最適な留学タイプを紹介します。どの留学タイプがお子様に合うかチェックしてみてください。
留学の目的 | 留学タイプ | さらに細かい留学タイプ |
語学力の向上キャリアアップ | 語学留学 | 短期・長期留学親子留学サマースクール(夏休みの集中学習プログラム) |
海外の大学進学海外の学位取得専門性の習得キャリアアップ | 正規留学 | 海外の中学・高校留学海外の大学・大学院留学認定留学専門学校留学 |
海外での就学・就労 | ワーキングホリデー | 短期・長期語学留学 |
海外での就労ボランティア | インターンシップ・ボランティア | – |
語学力の向上は、海外で学ぶのであれば、どのタイプの留学でも可能ですが、もっとも効果的に学べるという点で、語学留学を最適な留学タイプとしました。
留学の目的により、最適な留学先や留学のタイミングは異なります。
お子様に最適な留学プランを選び取れるよう、留学で重視したいポイントをよく整理しておくことが大切です。
留学の目的に迷うときは?
留学の目的を持つことの重要性がわかっていても、小学生や中学生のお子様であればなおさら、うまく言語化できずに「留学の目的がわからない」ということはよくあります。
そんなときは、まずは英語学習の習慣化から始めるのも方法の1つです。
よくある勘違いとして、留学して現地でしっかり英語を学べばよいと考える方がいますが、留学の効果を最大化するためには、日本にいるうちから英語力を磨いておくことが大切です。
そもそもの英語力があれば、現地で先生とのやりとりもスムーズになったり、友達も作りやすくなったりして、現地でチャレンジできることの幅を広げやすくなります。
そのため、まずはオンライン英会話で英語学習習慣をつけ、外国の人と話すことに慣れておくことも留学に向けた準備といえます。
あるいは、いきなり長期の留学を考えるのではなく、短期のお試し留学から始めてみるのもおすすめです。
たとえば、フィリピン留学なら、費用も比較的抑えやすく、夏休みや春休みの期間を利用して集中して学べるジュニアキャンプも充実しています。
小さなステップから始めて、お子様が目的を明確化できるようサポートしてあげましょう。
留学の目的を意識して準備を!
留学には、英語力の向上以外にも、コミュニケーション力の向上や自立心の強化、人脈づくりなど、さまざまなメリットがあります。
留学で得たい成果を意識することで、留学の目的が明確になり、最適な留学プランを選びやすくなります。
また、現地でのモチベーション維持もしやすくなるでしょう。
留学の目的をうまく見つけられない場合は、オンライン英会話や短期のお試し留学などから始める方法もありますが、最終的なゴールのイメージを持てていることが重要です。
この記事を参考に、お子様と一緒に留学の目的について考え、意味のある留学ができるよう準備を進めてください。