カタカナ英語発音を脱却!英語発音を正しく学ぶ方法と親子でできる練習法

- カテゴリー
- 英語コラム
「英語は読めるけど、発音に自信がない」そんな悩みを持つ方は多いですよね。
特に日本語のカタカナを基に英語を発音することに慣れてしまうと、正しい英語の音がなかなか身につかないものです。
今回は、親子で楽しみながら英語の発音を学べる方法をご紹介します!
カタカナ発音から卒業しよう!

英語を話すときにどうしても気になるのが、カタカナ発音!
たとえば「グッバイ」や「サンキュー」といった日本語風の発音は、相手に通じづらかったり、英語圏の英語とは少し違って聞こえたりしますよね。
でもちょっとしたコツを意識するだけで、発音はぐんと自然になります!
- Goodbye 「グッドバイ」ではなく「グッバイ」に近い響きで、「d」はほとんど聞こえないことも。
- See you 「シーユー」よりも軽く「スィユー」にするとより自然。
最初から完璧に話そうとしなくても大丈夫です!
親子で楽しみながら、ナチュラルの音に少しずつ近づいていきましょう。
英語の絵本を声に出して読んだり、アニメのセリフをマネしたりするのも効果的です。
日々の中で「英語の音」を耳にする習慣をつけて、カタカナ発音から一歩卒業してみませんか?
カタカナ英語とは?
カタカナ英語とは、日本語の音に置きかえた英語のこと。
たとえば banana をそのまま「バナナ」と発音したり、apple を「アップル」とそのまま発音することを指します。
これは日本人にとってわかりやすいけれど、英語としては実際の音とかなり違います。
なぜカタカナ英語は正しい発音につながらないのか?
カタカナで英語を覚えると、一見わかりやすく思えるかもしれませんが、実は正しい発音の習得にはあまり役立ちません。
その理由のひとつが、日本語と英語の音の数の違いです。
日本語の音はおよそ100音ほどですが、英語には母音と子音を合わせて数百種類の音があります!
- 「r」と「l」は、どちらもカタカナで「ラ行」になる → 英語では全く違う音!
- 「v」や「f」の音も、「バ行」「ファ行」で表してしまうと実際の発音とずれることがある
そのため、「サンキュー」や「グッバイ」などのカタカナ英語で覚えてしまうと、本来の発音とかけ離れ、相手に通じにくくなってしまいます。
でも大丈夫です!
最初は難しく感じても、英語の音を「耳で聞いて」「口でマネする」ことを続けると、少しずつ自然な発音に近づいていきます。
カタカナに頼らず、音そのものを楽しむ感覚で発音練習をしてみましょう!
カタカナ英語とネイティブ発音の違いを理解しよう
私たちが日常的に使っているカタカナ英語は、英語圏の発音とは大きく異なることがよくあります!
これは、カタカナが日本語の音に合わせて作られているため、英語の発音の細かな違いを表現しきれないからです。
以下のような単語がカタカナ英語で発音される傾向にあります。
- coffee は「コーヒー」ではなく、英語では「カーフィー」に近くなります。
- computer は「コンピューター」ではなく、「カンピューラー」に近い音で発音されます。
このように、カタカナに頼りすぎると、実際の音とのギャップが大きくなってしまいます。
大切なのは、「文字」ではなく「音」で覚えること。ナチュラルな音声をよく聞いて、そのままマネしてみるのが、発音上達の近道です!
英語の発音基礎を押さえよう

英語の発音を正しく身につけるためには、まず基本となる「音のルール」を知っておくことが大切です!
日本語にはない音も多く含まれているため、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、ひとつひとつ確認していくことで、しっかりとした土台が作れます。
ここでは、英語の発音における3つの基本ポイントをご紹介していきますね!
強勢(ストレス)のある音をはっきり発音しよう
英語では、単語や文の中で「どの音を強く読むか(=ストレスを置くか)」がとても重要です!
ストレスの位置が変わるだけで、意味がまったく違ってしまうこともあります。
- RE-cord(名詞:記録)
- re-CORD(動詞:録音する)
このように、強く読む部分を間違えると相手に伝わりづらくなってしまいます。
英語のリズムやイントネーションの感覚をつかむためにも、「どこにストレスがあるのか」を意識して発音してみましょう。
音のつながり(リエゾン)に慣れよう
英語圏のスピーカーは、会話の中で単語と単語をつなげて話す傾向にあります。
これを「リエゾン(音のつながり)」と言い、聞き取りが難しく感じる原因のひとつなんですよね。
例えば、What do you want? は、自然な会話の中では「ワット ドゥ ユー ワント」ではなく、「ワッダヤウォン?」のように聞こえることもあります。
最初はびっくりするかもしれませんが、自然な音をまねして繰り返すことで、だんだん慣れていきます。
一語ずつ区切るのではなく、フレーズ全体を「ひとまとまりの音」として覚えるのがコツです!
「r」と「l」の発音の違いを学ぼう
日本語にはない音として、特に難しいのが「r」と「l」の違いです。
似ているようで、実は口や舌の使い方が全く異なります。
r の発音:舌を巻いて、口の中のどこにも触れずに出す音
例文
right(右)、rice(ごはん)
l の発音:舌先を上の歯の裏につけて出す音
例文
light(光)、lice(シラミ)
この違いが意味に大きな影響を与えるので、親子で楽しく練習してみましょう。
鏡の前で「light」「right」と言ってみると、舌の動きがよくわかって効果的です!
この章で紹介したように、発音のポイントをひとつひとつ押さえていくと、自然な英語がぐっと身近になります。
英語特有の音をマスターしよう

英語には、日本語では使われない音がたくさんあります。
たとえば「th」の音や「r」と「l」の違い、「v」と「b」のような発音の区別など、日本語にはない発音の特徴があるため、日本人にとっては最初ちょっと難しく感じるかもしれません。
今回の章では、特に日本人がつまずきやすい音(たとえば「th」「v」「r」「l」など)を、具体的な練習ポイントと一緒にご紹介します。
是非親子でチャレンジしてみましょう!
英語の「th」の発音をしっかり学ぼう
英語の「th」の音(たとえば thank や this)は、日本語には存在しない音なので、最初は特に難しく感じるかもしれません。
コツとしては、舌先を軽く上下の歯で挟むようにして、そのまま「スーッ」と息を出す。
鏡の前で舌の位置を確認しながら、ゆっくり練習してみましょう!
「v」と「b」の違いを意識して発音しよう
「v」 と「b」 は、見た目も音も似ているけれど、発音の仕方が全然違います。
- v:下唇を軽く上の前歯に当てて、声を出しながら「ヴ」と発音。
- b:両唇をしっかり閉じてから「ブッ」と破裂音のように出します。
例文
vet(動物のお医者さん)、bet(賭ける)
この2つの音を混同してしまうと、まったく違う意味になってしまうので要注意です!
口の形や舌の位置を正しく理解しよう
発音は、耳だけで覚えようとするよりも、口の動き・舌の位置・息の使い方を「体で感じて」覚えることが大切です。
たとえば、鏡を使って「今、舌はどこにあるかな?」「唇はどう動いてるかな?」と観察すると、正しい発音の感覚がつかみやすくなります!
「音が聞き取れる=自分でも出せる」ようになるのが理想的なステップです。
おうちの中で、発音ゲームやまねっこ遊びを取り入れると、楽しく練習できますよ!
親子で楽しくできる発音練習法

親子で英語を学ぶことは楽しいですよね!
お子様一人で学習をしようとすると、途中でやる気がなくなってしまう傾向があるので、学習の継続が難しくなります。
なので、保護者様の積極的なサポートが必要になります。
この章では、親子同士で楽しく学習できる方法を紹介していきますね!
英語の歌やリズムを使って発音を覚えよう
子供向けの英語の歌(ABC Song、Old MacDonaldなど)を使って、楽しく音を学びましょう!
リズムに乗ることで、正しいイントネーションも自然に身につきます。
音声や動画を活用してリスニング力を高めよう
YouTubeや英語アプリで、ナチュラルな発音をたくさん聞いてみましょう!
英語絵本の読み聞かせ動画もおすすめです。
子供は歌や動画が大好きなので、モチベーションを維持しつつ学習を継続することができるようになりますね!
フラッシュカードや発音練習ゲームを取り入れよう
お子様が英単語を覚えるとき、ただ書いたり読んだりするだけでは飽きてしまうこともありますよね。
そんなときにおすすめなのが、フラッシュカードや発音ゲームを使った学習です!
例えば、カードを使って「この単語、どう発音する?」「意味はどれだと思う?」とクイズ形式にしてみましょう。
ゲーム感覚で楽しみながら学べるので、遊びの延長で自然と単語や発音が身についていきます。
フラッシュカードのやり方(3ステップ)
1.カードを用意する
片面に英単語、もう片面に意味やイラスト、発音記号などを書きます。
手作りでも市販のものでもOKです。
2.声に出しながらクイズ形式で出す
保護者様が英単語を見せて「これ、なんて読む?」と聞いてみたり、「〇〇ってどういう意味だったっけ?」と質問形式で使ってみましょう。
タイマーを使ってスピード勝負をするのも盛り上がります!
3.正解したらポイントをあげる・ごほうびを用意する
ポイントをためると小さなごほうびがもらえるルールにすると、お子様のやる気がぐんとアップします。
例えば「10ポイントで好きなシールを1枚」など、簡単なものでOKです。
最近では、スマホやタブレットで使える発音練習アプリもたくさんあります。
お子様の声を認識して、正しく発音できたかどうかをチェックしてくれるので、発音のコツをつかむ練習にもピッタリです。
このようにゲーム要素を取り入れることで、学習への集中力が続きやすくなり、「もっとやりたい!」という前向きな気持ちにもつながります!
楽しみながら覚える工夫を、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
発音を練習するときのポイント

英語の発音は、正しい方法で練習を重ねれば誰でも上達します。
ここでは、親子で楽しく取り組める発音練習のコツをご紹介します。
しっかりとポイントを押さえてかっこいい発音を身につけたいですね!
ゆっくり発音して、正しい音を意識しよう
最初から速く話そうとする必要はありません。
大切なのは、一音一音をはっきり丁寧に発音することです!
音の違いや舌の位置などに注意しながら、正確な発音を目指しましょう。
鏡を使って口の形をチェックしよう
口の形や舌の位置を確認するには、鏡を使うのが効果的です!
自分の口の動きを見ながら練習することで、正しい発音が身につきやすくなります。
親子で一緒に鏡を見ながら練習すれば、楽しさもアップしますよ!
毎日の少しの練習で着実に進歩しよう
発音は、毎日少しずつでも練習を重ねることが大切です。
1日たった5分でも、継続すれば確かな変化が感じられるようになります!
短時間でもコツコツ続けることが、上達への近道です。
お子様が勉強を継続するには保護者様のサポートが必要ですので、是非応援してあげてください!
発音を改善するためのおすすめツール

お子様と一緒に楽しく英語を学ぶ中で、「発音の正しさ」はとても大切なポイントです。
ただ、発音は耳だけでなく、目で見たり声に出したりして練習することが効果的で、最近では、発音練習に役立つ便利なツールやアプリもたくさん登場しています。
たとえば、AI発音チェック機能があるアプリを使えば、お子様が話した英語を自動でチェックしてくれるので、自分で「正しく言えたかどうか」がすぐに分かります。
また、英語圏の発音と自分の声を聞き比べられる機能があると、「どこが違うのか」も理解しやすくなります。
ほかにも、フラッシュカードや英語の音声絵本、リズムに合わせた発音練習動画など、視覚・聴覚の両方から学べる教材がたくさんあります。
お子様の年齢や興味に合わせて、ツールを選ぶことがポイントになりますね。
発音アプリやオンライン教材を活用しよう
最近は、お子様の発音練習に役立つアプリやオンライン教材がたくさん登場しています。
たとえば「ELSA Speak」は、AIが発音を分析し、どこをどう直せばよいか具体的にアドバイスしてくれる優れものです。
音の強さ、抑揚、舌の位置など細かくチェックできるので、自分の癖を知るきっかけにもなります!
「子供には難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、親子で一緒にやってみると、ゲーム感覚で楽しく続けられるアプリもたくさんあります!
10分程度のスキマ時間でも取り組めるので、忙しい日常の中でも無理なく続けられることができますね。
ネイティブ音声を模倣する練習方法
発音を上達させるうえで効果的なのが、「シャドーイング」と「オーバーラッピング」という練習法です。
シャドーイングは、ナチュラル音声を聞いた直後に、そのままマネして声に出す方法です。
英語のリズムやイントネーションを体に染み込ませるのにぴったりです!
一方で、オーバーラッピングは、音声と同時にスクリプトを見ながら声に出す練習法。
発音だけでなく、読むスピードや抑揚のトレーニングにもなります。
シャドーイングにいきなり取り組むのはかなりハードルが高いので、まずはオーバーラッピングから始めて、慣れてきたら少しずシャドーイングに挑戦しましょう!
どちらも難しいと思ったら、親子で同じフレーズを交互に練習するだけでも大丈夫です!
発音矯正動画やYouTubeチャンネルを活用しよう
発音に特化したYouTubeチャンネルも、家庭学習にとても役立ちます!
たとえば「Rachel’s English」では、アメリカ英語の発音を丁寧に解説してくれる人気チャンネルです。
口の形や舌の位置までわかりやすく教えてくれるので、お子様と一緒に動画を見ながら真似するだけでも効果があります。
また、「English Addict」のチャンネルでは、日常会話の中で自然な発音がどう使われるかを紹介してくれます。
無料で視聴でき、しかも動画の種類も豊富なので、お子様のレベルに合ったものを選びやすいのも魅力です。
毎日5〜10分でも、動画を見て声に出す習慣をつけることで、英語耳・英語口が自然と育っていきます。
親としてできるサポート方法

英語の発音は、ただ単語を覚えるだけでなく「音を体で感じて身につける」ことが大切です。
そして、そのために一番大きな力になるのが、やっぱり保護者様のサポートなんです!
難しいことをする必要はありません。
「いっしょに楽しむ」「ちょっとほめてあげる」「英語を自然に使う」 そんな小さな工夫の積み重ねが、お子様のやる気と成長につながります。
子供の発音にフィードバックをしてあげよう
発音の練習中、お子様がうまく言えたときには、ぜひ具体的にほめてあげましょう。
たとえば、「今の r、すごくかっこよかったね!」「 th の音、ちゃんと舌を出して言えてたよ!」など、どこが良かったのかを具体的に伝えてあげると、子供も「分かってくれてる!」と嬉しくなります。
逆に間違えたときも、「あれ?今ちょっと惜しかったかも!もう一回チャレンジしてみる?」と優しく声をかけてあげると、ネガティブにならずに前向きに練習を続けられます!
ポイントは、「できた体験」を見逃さずに、すぐほめること!
お子様の自信とモチベーションを育てる、魔法のひと言になりますよ!
一緒に発音練習をして、楽しい学習の時間を作ろう
英語の発音って、ただ口を動かすだけじゃなくて、ゲーム感覚で楽しむのが一番です!
保護者様が「一緒にやってみようか!」と声をかけてくれるだけで、お子様のやる気はぐんとアップします。
しかも、おうちの人が楽しそうに取り組んでいる姿は、子供にとって最高のお手本になります。
たとえば、こんな遊び方がおすすめです。
発音バトル:「cat」の a の音、どっちが上手に言えるか対決しよう!
変な声でチャレンジ:ロボットの声やモンスターの声で「thank you」を言ってみよう!
まねっこゲーム:YouTubeのナチュラル音声を聞いて、同じように言えるかチャレンジ!
こうして一緒に声を出す時間が、英語への親しみを育ててくれます。
「英語=勉強」ではなく、「英語=遊び」の感覚を持たせてあげると、どんどん自分から使いたくなるようになりますよ!
日常生活で英語を使う機会を増やそう
発音の練習は、必ずしも机に向かってする必要はありません。
むしろ、日常生活の中に自然に取り入れることで、無理なく続けられるようになります!
朝起きたら
Good morning!
(おはよう!)
と言ったり、ごはんのときに
Yummy!
(おいしい!)
と発音したり、ほんの一言ずつでも、毎日くり返していくことで、英語の音が体にしみ込んでいきます!
何度も口にするうちに、発音も自然にきれいになっていくんですよ。
忙しいときでも、「今この場面、英語で言ったらどうなるかな?」と少し意識してみるだけで、英語との距離がぐっと縮まります。
まとめ

英語の発音は、カタカナに頼らず「音そのもの」を意識することがカギです!
最初は難しく感じるかもしれませんが、親子で一緒に学ぶことで楽しさが倍増します。
毎日のちょっとした工夫と練習で、確実にステップアップできますよ!
今日から、親子で「カタカナ発音卒業」を目指して、英語の音に耳をすませてみませんか?