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小学生向け英検®5級対策[文法編part.3(否定分・疑問文)]

小学生向け英検®5級対策[文法編part.3(否定分・疑問文)]
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英語コラム

小学生向け英検®5級対策、文法編の第3回目です。
前回の記事を読んでいない方は、まずそちらをどうぞ。→1回目 →2回目

この記事は、現役の英会話スクール講師が「小学生でもわかりやすい」を目標に英文法を紹介するものです。

今書店で買える文法書の多くは中学生以上向けで、漢字や文法用語がふんだんに使われています。

残念なことに、小学校や中学校でどんどん内容が難しくなってきている英語という科目を、予備知識なしで独学するには大変な根気とやる気が必要です。

多くの小学生にとって、英語に対してそれほどのモチベーションはありません。

かといって保護者の方がつきっきりで教える、ということは時間的にも難しいでしょうし、大抵思春期に入ってきている子供と親は口論になります。

この記事の目標は、子供が自力で英語の教科書を使って学べるようになるための予備知識をつけることです。

そのため次のページからは、振り仮名を使い、極力文法用語を使わずに英検5級の英文法をご紹介します。是非お子さまと一緒にご覧ください。

後半に練習問題を付け加えます。知識の定着にお役立て下さい。

否定文と疑問文とは

“I am a doctor.”
“I am not a doctor.”
“Are you a doctor?”

“Yes, I am.” / “No, I am not.”

“I eat vegetables every day.”
“I do not eat vegetables every day.”
Do you eat vegetables every day?”

“Yes, I do.” / “No, I don’t.”

英語に限らず日本語で話すとき、「ちがうよ」とか、「~~なの?」と何かを否定したり、質問したりすることはあるでしょう。

中学生の教科書では、それぞれ「否定文」、「疑問文」と呼ばれています。

そういう用語を覚えてももちろん構いませんが、まずはどうやったら「ちがう」、「~なの?」と英語で言うにはどうすればいいのかルールを覚えましょう。

上の①~⑥の文を読んでみると、何かに気がつきませんか?

②と⑤の文が否定しており、③と⑥は質問しています。

ここで前回の復習です。①~③の文で、斜めになっている“am”と“are”をなんといいますか?

そう、be動詞といいました。意味は「=」でしたね。

そして文の主人公として先頭にきている“I”のような言葉を、主語といいました。

be動詞のルールは単純で、その後ろに“not”をつければ「違うよ」、と否定できます。

主語とbe動詞の場所をひっくり返してあげると、「~なの?」、と質問できます。

質問なので、当然返事があります。be動詞で聞かれたらbe動詞で返事をしてあげましょう。

その点④~⑥は少し難しいです。

まず、「食べる」という意味の“eat”は動きを表す言葉、動詞ですね。

be動詞と区別するため、ふつうの動詞という意味で「一般動詞」なんて呼ばれることもあります。

ふつうの動詞のルールとbe動詞はルールが違います。

違うと否定したいとき、“not”ではなく“do not”を動詞の前に置いてあげるのです。合体して“don’t”ということが多いですね。

質問するときは単純で、ただ主語の前に“Do”をつけるだけです。

そして質問なので、当然返事があります。“do” で聞かれたら”do” で返事をしてあげましょう。

「わたしは~~が好き。」、「わたしは~~です。」のようなことを英語でスラスラ言えるようになったら次のステップとして、「わたしは~~じゃない」、「あなたは~~ですか?」と言い換えられるように練習をしましょう。

この書き換えが中学校のテストでたくさん出てくるのです。あせらずまずは口で言えるようにするところからはじめましょう。

前回紹介した“ing”がつく表現、「~している途中です」という現在進行形もbe動詞とセットで使うものでしたよね。
そのため、①~③のルールと同じように文を言い換えることができます。

⑦“He is studying now.” かれは今勉強をしています。
⑧“He is not studying now.” かれは今勉強をしていません。
⑨“Is he studying now?” かれはいま勉強をしていますか?

“Yes, he is.” / “No, he is not.”

be動詞のうしろにnotをつけて否定をする。

主語とbe動詞をひっくり返して質問する。

まったく同じですよね。

このように、英語は一つルールを覚えれば、そのルールを使って他のことを表現することが可能です。一つ一つ積み上げていけば、難しいことも英語で言えるようになります。

あとはたくさん練習をして、完全に定着させていきましょう。

実際に問題を解いてみよう!

では、実際に問題を解いてみましょう。指示された形に言い換えて下さい。

(1) I like hamburgers. ~じゃないという否定文に
(2) I like hamburgers. ~ですかという疑問文に
(3) I watch TV every day. ~じゃないという否定文に
(4) I watch TV every day. ~ですかという疑問文に
(5) I am a musician. ~じゃないという否定文に
(6) I am a musician. ~ですかという疑問文に
(7) He is listening to music now. ~じゃないという否定文に
(8) He is listening to music now. ~ですかという疑問文に
(9) She is studying English in her room now. ~じゃないという否定文に
(10) She is studying English in her room now. ~ですかという疑問文に
(11) I want a new tennis racket. ~じゃないという否定文に
(12) I want a new tennis racket. ~ですかという疑問文に
(13) They are good at tennis. ~じゃないという否定文に
(14) They are good at tennis. ~ですかという疑問文に

[解答]

(1) I do not like hamburgers.

(2) Do you like hamburgers?
※Do I にしてしまうと、わたしは好きですか? という少し変な文になるので注意。

(3) I do not watch TV every day.

(4) Do you watch TV every day?

(5) I am not a musician.

(6) Are you a musician?

(7) He is not listening to music now.

(8) Is he listening to music now?

(9) She is not studying English in her room now.

(10) Is she studying English in her room now?

(11) I do not want a new tennis racket.

(12) Do you want a new tennis racket?

(13) They are not good at tennis.

(14) Are they good at tennis?

いかがでしたか?なれてくれば、きっと良い点がとれるようになります。また数日後に同じ問題を解いてみましょう。復習が大切です。

最後に

今まで述べてきたことをまとめると、

・be動詞のあとにnotで否定文
・be動詞と主語をひっくり返して疑問文
・一般動詞の前にdo notで否定文
・主語の前にDoで疑問文

の4点です。

かなりかいつまんで紹介したため、説明しきれていない部分もあるかもしれませんが、それは次回以降で補填できればと考えております。

動詞の活用は奥が深く、英検®5級、4級で出題されるだけでなく中学1年生定期テストの山場でもあります。

一般動詞とbe動詞の使い分け、否定文や疑問文への変換を苦手とする生徒は特に多いです。

今回は縮約形の紹介や三人称単数現在形の変換に関してはあえて割愛しました。

また、この使い方の“do”は一般動詞の“do”ではなく助動詞の“do”だから、後々“can”を学ぶことを考えて…のような細かな考えは、我々教える側が考えるより遥かに小学生からしたらどうでも良いつまらないことです。

英語をある程度読めるようになってきた小学生相手にそのような中学で習ううんちくや知識、ルールを押し付けるよりも、まずは自力で学習できるような下地を作ってあげるのが、保護者や教師を始めとする周りの大人達の役割なのではと考えております。

しっかりと努力し勉強すれば、小学生でも中学生レベルの文法事項を理解することは決して不可能な目標ではありません。
その学習意欲を維持するためにも、英検®は良い選択肢であると思います。

この記事が、少しでも多くの英語学習者や保護者の方々の役に立てば幸いです。

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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さびねこ

【自己紹介】

英検1級取得後、英語講師を経て、フリーランスで翻訳・ライティング業務を行う。

【英語力・指導経験】

都内の大学(法学部法律学科)大学在学中に英検1級に独学で合格。

その後、英会話スクールにて、幼児クラスから、小学生向けクラス、そして、高校生・社会人クラスと一通り担当。

独学で英語をマスターし他経験、指導経験から、学習者としての視点と指導者としての視点双方から発信しています。

【資格およびスキル等】

・英検1級・法律英語

・スペイン語、イタリア語、インドネシア語会話(まだ初級~中級レベル)

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