「no matter」の意味とは?|日常会話でよく使うフレーズを例文で解説

- カテゴリー
- 英語コラム
英語でよく耳にする 「no matter」
映画やドラマのセリフ、ネイティブの会話の中でも頻繁に登場しますが、日本語にするときに「どう訳せばいいの?」と迷ったことはありませんか?
「no matter」は直訳すると「問題ではない」ですが、実際には「〜に関わらず」「たとえ〜でも」という意味で使われる、とても便利なフレーズです。
この記事では、「no matter」の基本の意味や使い方、よく使うフレーズ、そして日常会話ですぐ役立つ例文をわかりやすく解説します。
読み終えたときには、あなたも「no matter」を自然に会話に取り入れられるようになりますよ。
「no matter」の基本的な意味

「no matter」は、直訳すると「問題ではない」ですが、実際の英語では 「〜に関わらず」「たとえ〜でも」 という意味で使われる便利な表現です。
日常会話から映画、歌の歌詞まで、幅広い場面で耳にします。
「たとえ〜でも」「〜に関わらず」を表す表現
「no matter」は後ろに疑問詞(who, what, where, when, why, how)を続けて使うのが定番です。
例文
No matter where you go, I’ll support you.
(たとえどこに行っても、私はあなたを応援します。)
No matter what happens, stay positive.
(たとえ何が起きても、前向きでいてね。)
「状況に左右されない」というニュアンスを強調できます。
強調したいときに便利なフレーズ
「no matter」は、強く気持ちを伝えたいときにぴったりです。
例文
No matter how difficult it is, don’t give up.
(どんなに難しくても、あきらめないで。)
No matter who says so, I believe in myself.
(誰がそう言おうとも、私は自分を信じる。)
ポイント
- 「絶対に」「必ず」という強い意志を込めたいときに使う
- 文章の冒頭に置くと、メッセージ性が高まる
ネイティブが日常的によく使う理由
ネイティブが 「no matter」をよく使うのは、短くて便利に感情や立場を表現できるからです。
よく使われる場面は
- 励ますとき → No matter what, you can do it!
- 条件を限定しないとき → No matter when, just call me.
- カジュアルな会話 → No matter, it’s okay.(まあいいよ、気にしないで)
フレーズの例 | 日本語の意味 | よく使う場面 |
No matter what | 何があっても | 励まし・強調 |
No matter where | どこでも | 旅行・場所の表現 |
No matter how + 形容詞/副詞 | どんなに〜でも | 困難・挑戦を強調 |
「no matter」は「〜に関わらず」「たとえ〜でも」という意味で、状況を限定せずに話したいときに使える表現です。
疑問詞と組み合わせることで表現が広がり、強調や励ましにも活用できます。
短くシンプルなのに感情を伝えやすいので、ネイティブが日常的によく使っています。
「no matter」の使い方|文法とパターン

「no matter」は便利な表現ですが、実際に使うときは文の作り方に注意が必要です。
ここでは、よく使う文法パターンを整理してみましょう。
no matter + 疑問詞
最もよく使われるのがこの形です。
後ろに「 who / what / where / when / why / how」を置き、条件を限定しないニュアンスを出します。
例文
No matter who you ask, the answer is the same.
(誰に聞いても、答えは同じです。)
No matter how hard you try, mistakes happen.
(どんなに頑張っても、失敗はあるものです。)
ポイント
- 「たとえ〜でも」「誰が〜でも」のように訳す
- 日常会話からフォーマルな文章まで、幅広く使える
no matter + 名詞・形容詞的な表現
疑問詞以外にも、形容詞や名詞的な要素を伴うことがあります。
例文
No matter the reason, you should apologize.
(理由がどうであれ、謝るべきです。)
No matter the cost, we must continue.
(費用がどうであれ、続けなければなりません。)
ポイント
- この形は特にフォーマルな場面や文章でよく見られる
- 話し言葉では「no matter what」で言い換えることも多い
that節との違いに注意する
「no matter that 〜」という形もありますが、これはややフォーマルで文語的な表現です。
例文
No matter that he was late, they still welcomed him.
(彼が遅刻したにもかかわらず、彼らは歓迎した。)
ポイント
- 現代の会話ではあまり使われない
- 「no matter + 疑問詞」のほうが一般的で自然
- 基本は no matter + 疑問詞
- 場合によって no matter the + 名詞 の形もある
- no matter that 〜 は文語的で会話ではほとんど使わない
上記のような文法の型を意識して覚えておけば、安心して「no matter」を使えるようになります。
日常会話で使える「no matter」の例文

「no matter」は、ちょっとした日常会話でもよく使われる便利な表現です。
ここでは人・時間や場所・方法や程度に分けて、すぐに使える例文を見ていきましょう。
人を対象にするとき
「誰が〜でも」「誰に〜されても」というときに使います。
例文
No matter who calls, I’m not home.
(誰が電話してきても、私は不在です。)
No matter who wins, let’s enjoy the game.
(誰が勝っても、試合を楽しもう。)
ポイント
- 「who」をつければ「誰が〜でも」とシンプルに言える
- 人の名前を限定せずに話したいときに便利
時間や場所を対象にするとき
「いつ〜しても」「どこへ行っても」と言いたいときに使えます。
例文
No matter when you visit, you’re always welcome.
(いつ来ても、歓迎します。)
No matter where you go, I’ll be with you.
(どこへ行っても、私は一緒です。)
ポイント
- 「when」=「いつでも」、「where」=「どこでも」
- 約束や励ましの表現によく登場する
方法や程度を対象にするとき
「どんなに〜でも」「どうやっても」と伝えるときに便利です。
例文
No matter how hard it is, don’t give up.
(どんなに大変でも、あきらめないで。)
No matter how you say it, the meaning is clear.
(どう言っても、意味は同じです。)
ポイント
- 「how」 を使えば「方法」や「程度」を表現できる
- 励ましやアドバイスにぴったり
「no matter」は日常でとても使いやすいフレーズです。
- who → 誰が〜でも
- when / where → いつでも / どこでも
- how → どうしても / どんなに〜でも
このパターンを覚えておけば、シンプルな会話でも表現の幅がぐっと広がります。
「no matter」と似ている表現との違い

「no matter」に似た表現はたくさんあります。
意味が近いので混同しがちですが、実際には使う場面やニュアンスが少し違います。
ここでは会話の例を通して見ていきましょう。
regardless of との違い
例文
A:Do we need to cancel the event if it rains?
(雨が降ったらイベントは中止ですか?)
B:No, it will be held regardless of the weather.
(いいえ、天候に関わらず開催します。)
「regardless of」はフォーマル寄りで、「〜に関わらず」と条件をさらっと述べたいときに使われます。
一方、「no matter」 を使うと、もう少し会話的で強調のニュアンスが出ます。
例文
No matter what the weather is, the event will be held.
(天気がどうであっても、そのイベントは開かれます。)
表現 | 特徴 | 使う場面 |
regardless of | フォーマル、文章向き | ビジネス文書・案内 |
no matter | 会話的、強調 | 日常会話・励まし |
even if / even though との違い
例文
Even if it rains, I’ll go jogging.
(たとえ雨が降っても、ジョギングに行くよ。)
「even if」は「もし〜でも」という仮定を示す表現です。
一方、「no matter」は「どんな場合でも」と幅広く受け止めるニュアンス。
例文
No matter if it rains, I’ll go jogging.
(雨でも晴れでも、とにかくジョギングに行くよ。)
ポイント
- even if → 特定の条件を仮定
- no matter → 条件を限定せず包括的
whatever / whichever との違い
例文
A:What do you want for lunch?
(ランチ何食べたい?)
B:Whatever is fine.
(何でもいいよ。)
「whatever / whichever」は選択肢そのものを強調する表現です。
一方「no matter」は、選択肢を前提に「それに左右されない」というニュアンス。
例文
No matter what you choose, I’ll be happy.
(何を選んでも、私は嬉しいよ。)
表現 | ニュアンス | 例 |
whatever | 「何でもいい」選択肢を強調 | Whatever you like. |
whichever | 「どちらでもいい」選択肢を強調 | Whichever is fine. |
no matter | 「選んでも関係ない」結果重視 | No matter what you choose. |
- regardless of → フォーマルに「〜に関わらず」
- even if / even though → 仮定や事実を前提に「たとえ〜でも」
- whatever / whichever → 選択肢そのものを強調、「何でも/どちらでも」
- no matter → 条件に左右されないことを広く伝える
似ているようで微妙に役割が違うので、会話と文章で使い分けることが大切です。
まとめ|「no matter」を使いこなそう!

「no matter」はシンプルですが、使い方次第で表現力をぐっと広げられる便利なフレーズです。
使い分けを意識すると表現力が広がる
- no matter who → 誰が〜でも
- no matter where → どこでも
- no matter how → どんなに〜でも
これらの形を覚えるだけで、会話の幅が広がります。
また、似ている表現との違いを意識することも大切です。
- regardless of → フォーマルな「〜に関わらず」
- even if → 仮定を前提にした「たとえ〜でも」
失敗を恐れず「no matter」を使ってみよう
新しい表現は、覚えるだけでなく実際に使うことで定着します。
最初は「この使い方で合っているかな?」と不安になるかもしれませんが、間違えても大丈夫です。
例文
No matter what, I’ll try.
(何があっても挑戦する。)
No matter where you go, I’ll support you.
(どこへ行っても応援するよ。)
このような短いフレーズから練習していけば安心です。
大切なのは、失敗を恐れず声に出したり文章に書いたりしてみること。
繰り返していくうちに、自然と会話の中で使えるようになります。