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ゼロからわかる英検2級に合格する方法 英検2級対策総まとめ

ゼロからわかる英検2級に合格する方法 英検2級対策総まとめ
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英検情報

1. 英検とは

英検(実用英語技能検定)とは、公益社団法人日本英語検定協会が実施している「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの実用的な英語の力を客観的に評価する検定試験です。

学習レベルに応じて7つの級が設定されていて、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級と難易度が上がります。

この記事では英検2級の概要と合格するための対策を紹介しますので、ご参考ください。

2. 英検2級のレベルは?

英検2級のレベルを知るために、まずは英検の公式サイトを見てみましょう。

「2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。」とあります。
(英検公式HP https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/ から引用)

高校卒業程度ということは大学入試センター試験相当ですので、つまり単語数だと5000~6000語の知識が必要といえるでしょう。

2-1. 英検2級の合格点は?

それでは英検2級に合格するためにはどのくらい点数をとればいいのでしょうか。

英検のスコア算出は「英検CSEスコア」という指標を用います。

CSE(Common Scale for English)とは語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格の英語用の指標のことで、欧米で幅広く導入されている指標となります。

英検2級はリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのそれぞれの技能に650点が割り振られ、合計1950点です。

1次試験(リーディング、ライティング、リスニング)の合格基準スコアは1520点という配点となります。また、2次試験(スピーキング)は460点で、スコアは答案の採点がされた後に統計的手法を用いて算出しているため、正答数で算出できません。

そして、受験者の方は合格率も気になることでしょう。以前は合格率が公表されていた英検ですが、現在は公表されていません。ただ、公表されない今も過去の英検2級のレベルは現在と変わらず同じです。

そのため試験の難易度も変わらないと考えると2016年度の合格率は約25%だったため、現在も4人に1人しか受からない難しい試験ということが分かります。

2-2. 英検2級合格に必要な時間は?

英検2級に合格するために必要な勉強時間は各々のスキルによって様々ですので、ここでは英語が苦手なビジネスマンを例に考えていきましょう。

英検2級は高校卒業程度のレベルが求められるため、基本的な英単語と英文法が出題されます。

例えば、英単語であれば5000語ですので、1単語に1分使い忘却曲線を意識して3回繰り返すと250時間です。英文法やその他リスニングなどは150ページの参考書を使用するとして、30分で5ページ読み進めることを3回繰り返した場合は15時間かかります。

その他面接対策など合わせて300時間は勉強することになります。

つまり、1日1時間勉強すれば10ヶ月で合格できる可能性があるということがいえるでしょう。あくまで個人差がありますが、相当量の学習時間を要します。

3. 英検2級合格のメリットは?


英検2級に合格するということは、高校卒業程度の英語力があると見なされるということです。主に学生に対して優遇措置が設けられているので、1つずつ見ていきましょう。

3-1. 高校卒業レベルの証明

英検2級は高校卒業レベルの英語力と認定されます。

多くのビジネスマンにとっては高校卒業までの基本的な単語と文法を学び直すきっかけとなるため、自身のキャリア形成を築く第一歩となります。英語で書かれたメディアなども英検2級を取得していればある程度は読むことができるため、ビジネススキルの向上も期待できます。

3-2. 教育機関での証明と優遇につながる

英検2級に合格していると、高校受験の際に学科試験免除の優遇措置を設けている学校が数多くあります。大学入試の際は英検2級を取得していることが出願の条件となっている事もあるため、合格していて損はありません。

それぞれの教育機関や各入試形態によって優遇措置は変わるので、必ず確認しておきましょう。

また、入学後も様々な優遇措置が受けられます。

特に私立高校では奨学金や給付金がもらえる制度や、単位認定の制度が多いようです。こちらも教育機関によって優遇措置が変わるため、必ず確認しておきましょう。

4. 試験内容

英検2級の試験は、1次試験と2次試験の2部構成です。

1次試験は筆記(リーディング、ライティング)85分間とリスニング25分間、2次試験は面接(スピーキング)が行われます。もちろんですが、1次試験をパスした受験者のみが2次試験に進むことができます。

それぞれの試験内容を詳しく見ていきましょう。

4-1. リーディング

英検2級のリーディングは4肢選択問題となっており、大問1、2、3で構成されています。

大問1は短文における単語を問われる問題が10問、熟語が問われる問題が7問、文法が問われる問題が3問の計20問が出題数です。大問1は語彙力を問われるため、英単語のインプット量が大切になってきます。

大問2では長文が2つ出題され、それぞれの長文に対して3つずつ空欄に語句を入れる問題が計6問の出題です。こちらは語彙力に加えて長文の読解力も必要なので、長文読解練習もおろそかにはできません。

大問3はメールや説明文などの長文が3つ出題され、それぞれの内容に対する質問に答える問題が計12問出題されます。大問3の問題は語彙力はもちろんのこと、長文を時間内に正確に読み解く読解力が必要といえるでしょう。

全てに共通した対策方法は、語彙力の強化と社会的な話題の長文にたくさん触れて慣れることです。単語帳と過去問を繰り返すことで徐々にリーディングの力が身につけましょう。

4-2. ライティング

英検2級のライティングは、あるトピックの内容について自分の意見を答える問題が出題されます。

トピックの内容としては、「犬や猫などのペットを飼えるマンションを増やすべきだ。」という一般的な問題に対する意見を記述するように求められます。

「あなたは同意しますか、反対ですか?」というような正解の無い議論となる題材です。

解答方法としては、80〜100語の語彙数で自分の意見(賛成か反対か)とその理由を2つ書く事が求められます。

ライティングの対策としては自分の意見を基本構成(PREP:結論→理由→根拠→結論)に沿って、正しい英文法で書くことです。過去問を参考にまずは日本語で基本構成に沿った自分の主張を考え、その上で正しい英語にしてみましょう。

何度も繰り返し、短い意見文の書き方と意見を主張するための語彙を習得することが大切になってきます。

4-3. リスニング

英検2級のリスニングはリーディングと同様4肢選択問題です。

大問1はスピーカー2人の会話を聞いてその内容に答える問題が15問、大問2はナレーターが読む文を聞いてその内容に答える問題が15問の計30問出題されます。

リスニング対策で特にオススメなのはシャドーイングです。

シャドーイングとは、お手本となる音声を聞きながら即座に復唱するリスニング練習法の一つで、発音も学べるのでスピーキングにも生きてきます。

自分の口で言えない音は耳で聞くこともできません。過去のリスニング問題を解くことに加え、問題分を暗唱できるまでシャドーイングを繰り返して、耳を鍛えていきましょう。

4-4. スピーキング

英検2級の1次試験を突破すると2次試験(スピーキング)の受験資格を得られます。

面接形式の場合は試験官から問題カードを受け取って文章を黙読した後に音読し、その文章についての質問、3コマのイラストの展開説明、自身の意見を英語で伝える問題が2問の計5問が出題内容です。

2次試験は受付を通ってから60分程度で終了し、実際の面接時間は長くても10分程度でしょう。

面接時の評価ポイントは応答内容や発音はもちろんのこと、語彙力や文法、コミュニケーション力など多面的です。

まずは自分の意見や答えが出てくるように、ライティングの項目でお伝えした対策同様に何度も練習することが大切といえます。

また、面接では積極的にコミュニケーションを取ろうとしたか、面接官と自然な会話のやり取りができているかも評価対象です。

理解しているシンプルで簡単な単語を駆使して自分の意見を面接官にきちんと伝えることでプラス評価となります。練習する際は大きな声でゆっくりと相手に伝わることを意識して練習してみましょう。

各問題には答え方もあるので、英語を話すことに自信がない方でも反復をすれば答え方に沿った回答は十分可能です。

5. まとめ

今回の記事では、英検2級の基礎知識とそれぞれの試験対策などを網羅的にまとめました。

英検2級は高校卒業程度の英語力の証明となり、中学生、高校生には進路先の優遇措置が受けられる可能性があるなどメリットが多く、頑張って勉強して合格するだけの価値がある検定となっています。

また、社会人にとっても中学、高校英語の復習ができるだけでなく、将来のキャリア形成の礎となることが期待できます。

皆さんの合格をお祈りしています。

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