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全部「話す」じゃないの?「speak・talk・say・tell」の違いを丁寧に解説

全部「話す」じゃないの?「speak・talk・say・tell」の違いを丁寧に解説
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英語コラム

英語を学び始めると、「話す」という意味を持つ単語がいくつもあって混乱する・・・という悩みをよく耳にします。

「speak」「talk」「say」「tell」はどれも「話す」に関係する単語ですが、実はそれぞれ少しずつ意味や使い方が違います。

その違いがわかると、英会話がとても自然になり、文の組み立てもラクになります。

この記事では、4つの単語の基本的なイメージと、どんな場面で使うのが自然なのかを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

中学生でも理解できるシンプルな例文を中心に紹介するので、読み終わるころには「こういうふうに使うんだ!」とスッキリ整理できるはずです。

英語表現の幅を広げたい人にぴったりの記事です。

英語の「話す」ってどう違うの?基本イメージをつかもう

英語には「話す」という意味を持つ単語がいくつもあります。

代表的なのが「speak / talk / say / tell」の4つですが、どれも日本語では同じように「話す」「言う」と訳されるため、初心者にとってはとてもややこしく感じるポイントです。

しかし、この4つは「英語では役割がまったく違う」と考えると理解しやすくなります。

まずはそれぞれの基本イメージをつかむところから始めましょう。

まずは4つの動詞をざっくり理解しよう

4つの単語は、それぞれ「どこに焦点を当てているか」が違うだけです。

動詞イメージ
speak言語・能力に焦点speak English
talk会話・おしゃべりtalk with friends
say言葉そのものに焦点say “hello”
tell相手に伝える行為tell me the truth

ポイント

  • speak=「言語」
  • talk=「会話」
  • say=「言った言葉」
  • tell=「言う相手」

このイメージを持つだけで、英語の文章がぐっと読みやすくなります。

なぜ「全部同じ」に見えるのか?初心者が混乱しやすい理由

日本語では「話す」「言う」でまとめてしまうため、英語の4つの違いが見えにくくなります。

そのため、最初はこんな混乱が起こりやすくなります。

  • 「speak」と「talk」が同じに見える
  • 「say」と「tell」の使い分けがわからない
  • 「〜と言った」「〜と話した」など日本語訳に引きずられてしまう
  • 学校で“まとめて暗記”してしまい、イメージがつかめない

英語は「どこに焦点を置くか」で動詞を選ぶので、日本語の訳だけで理解しようとすると迷いやすいのがポイントです。

違いがわかると英会話がグッと楽になる理由

4つの動詞の違いをイメージで理解できると、英会話が驚くほど楽になります。

1. 文を作るときに迷わなくなる

言いたいことに合う動詞が自然に選べるようになります。

2. 相手の英語が聞き取りやすくなる

どの動詞が使われたかで、相手の意図がつかみやすくなります。

3. 会話が自然に感じられる

ニュアンスのズレが減り、英語らしい会話ができるようになります。

特に初心者は、まず4つのイメージを持つことが上達の第一歩です。

細かい文法よりも、「何を表す動詞なのか?」をつかむと理解が一気に進みます。

「speak」の意味と使い方をやさしく解説

「speak」は、英語の中でも「言語を話す能力」に注目した動詞です。

会話そのものよりも、「どの言語で話すのか」「話せる力があるのか」を伝えるときに使われます。

日常でもフォーマルでも使える、便利な基本動詞のひとつです。

「話せる・話す能力」にフォーカスした動詞

「speak」は 言語を話せる力 を表すときに使われます。

例文

I can speak English.
(英語を話せます。)

He speaks Japanese well.
(彼は日本語が上手。)

内容よりも「どの言語か」を伝えたいときにぴったりです。

フォーマル・丁寧な場面で使いやすい

「speak」は丁寧な印象があるため、電話や発表など少し改まった場面でもよく使われます。

例文

May I speak to Ms. Lee?
(リーさんと話せますか?)

She will speak at the event.
(彼女はイベントで話します。)

初心者でも覚えやすい基本例文

短くて簡単な文を覚えておくとすぐに使えます。

例文

I can speak a little English.
(私は少し英語を話すことができます。)

Do you speak Spanish?
(あなたはスペイン語を話せますか?)

Can I speak with you?
(あなたとお話ししてもいいですか?)

「speak=言語・丁寧な話し方」のイメージだけ覚えれば、自然に使い分けができるようになります。

「talk」の意味と使い方をやさしく解説

「talk」「会話する」「おしゃべりする」 というイメージのある、とても日常的でカジュアルな動詞です。

フォーマルな場面よりも、友達や家族と話すような気軽なコミュニケーションを表すときに使います。

英会話で最も登場しやすい動詞のひとつです。

「会話する・おしゃべりする」を表すカジュアルな動詞

「talk」は 人と向かい合って話すイメージ にぴったりの動詞です。

例文

Let’s talk.
(話そうよ。)

I talked to my friend.
(友達と話した。)

「内容よりも、会話そのもの」に焦点があるのがポイントです。

「speak」よりも くだけた印象 があります。

「with」をよくセットで使う理由

「talk」は相手とやりとりする動詞なので、相手を表すときは「with」を使うのが自然です。

例文

I talked with my teacher.
(先生と話した。)

Can I talk with you?
(話せる?)

もちろん「to」を使うこともできますが、

「with=会話のキャッチボール」

というイメージがあるため、初心者は「with」を中心に覚えると使いやすいです。

日常でそのまま使える例文

シンプルで覚えやすい「talk」の例文を紹介します。

例文

We talked about our weekend.
(週末のことを話した。)

Can we talk later?
(あとで話せる?)

I love talking with my friends.
(友達と話すのが好き。)

「talk=会話・おしゃべり」のイメージを持つだけで、自然に使い分けができるようになります。

「say」の意味と使い方をシンプルに理解しよう

「say」は、「言う」という動詞の中でも「口から出た言葉そのもの」に焦点がある単語です。

話す相手よりも、「何と言ったか」を強調したいときに使われます。

とても基本的な動詞なので、シンプルな使い方から覚えていきましょう。

「言う」= 言葉そのものにフォーカスした動詞

「say」のいちばんの特徴は、「言った内容」に注目していることです。

例文

He said “hello.”
(彼は「こんにちは」と言った。)

What did you say?
(何て言ったの?)

相手が誰かより、どんな言葉を言ったか が大事なときに「say」を使います。

「to 人」が必要なとき・不要なとき

「say」は、相手が誰かを伝えたいときだけ「to 人」をつけます。

相手を言わない場合

例文

He said “thank you.”
(彼は「ありがとう」と言った。)
→ 内容だけを言うときは to 人は不要。

相手を入れる場合

例文

He said to me, “Good morning.”
(彼は私に「おはよう」と言った。)
→ 伝える相手が重要なときだけ 「to me / to her」をつけます。

「say 人」の形は間違いなので注意してください。

短く覚えやすい例文で理解しよう

初心者がそのまま使える簡単な例文を紹介します。

例文

Please say it again.
(もう一度言ってください。)

Don’t say that.
(そんなこと言わないで。)

She said it was fun.
(彼女は楽しかったと言った。)

What did he say?
(彼は何と言ったの?)

どれも短く、声に出して覚えやすい文ばかりです。

「tell」の意味と使い方をわかりやすく整理

「tell」は「話す」系の動詞の中でも、「相手に向かって情報を伝える」ことに重点がある単語です。

言葉そのものに注目する「say」や、会話そのものを表す「talk」とは違い、「tell」は 「誰に、何を伝えるか」 をはっきり示したいときに使います。

日常会話でも非常によく登場する動詞です。

「伝える・教える」など「相手ありき」の動詞

「ell」のポイントは、必ず 相手(人)が存在することです。

例文

She told me the story.
(彼女は私にその話をしてくれた。)

Tell him the truth.
(彼に本当のことを伝えて。)

「ell=誰かに情報を伝える」というイメージで覚えると、とても使いやすくなります。

また、「教える」という意味でも使われます。

例文

He told me how to do it.
(彼はやり方を教えてくれた。)

「tell + 人 + 内容」の形が基本

「tell」で大事なのは 語順 です。

基本形

tell + 人 + 内容(=人に内容を伝える)

Tell me your name.
(あなたの名前を教えて。)

She told us the plan.
(彼女は私たちに計画を伝えた。)

※ tell + 内容 + 人 の語順は不可
(「say」と違い、語順が明確なので注意)

必要に応じて「tell + 人 + that 〜(〜と伝える)」の形も使います。

例文

He told me that he was busy.
(彼は私に、忙しいと伝えた。)

日常でよく使う「tell」の実例を紹介

日常会話にすぐ使える「tell」のフレーズを紹介します。

例文

Tell me more.
(もっと教えて。)

Don’t tell anyone.
(誰にも言わないでね。)

Can you tell me the way?
(道を教えてくれますか?)

I can’t tell you yet.
(まだ言えません。)

「tell」は「相手に伝える」というイメージが明確なので、覚えてしまうと非常に使いやすい動詞です。

4つの動詞をまとめて比較しよう

「話す」を表す「speak / talk / say / tell」は、それぞれ注目するポイントが違います。

ここでは4つの動詞をまとめて比較し、どんな場面で使うのが自然なのかを短く整理していきます。

目的・使われ方の違いを一覧で確認

4つの動詞を一度に見ると、違いがはっきりします。

動詞注目ポイント主な使い方
speak言語・能力speak English / speak to 人
talk会話・やりとりtalk with 人 / talk about 〜
say言葉そのものsay “hello” / say to 人
tell相手に伝える内容tell 人 内容 / tell me 〜

覚え方のコツ

  • speak=言語
  • talk=会話
  • say=言った言葉
  • tell=人に伝える

このイメージだけでも使い分けがかなり簡単になります。

よくある間違いと気をつけたいポイント

初心者が特につまずきやすいポイントをまとめました。

1. 「say」は「say 人」としない
→ 「say to 人」が正しい形

2. 「tell」は「tell 内容」だけでは不完全
→ 「tell 人 内容」の語順が基本

3. 「speak」と「talk」を同じ扱いにしない
→ 「speak」は丁寧・言語向け、「talk」はカジュアルで会話向け

4. 「話す=全部 talk」としない
→ 言語を言いたいときは「speak」

まとめ|「話す」の英語を使い分けられると会話がもっと自然になる

英語の「話す」には、「speak・talk・say・tell」の4つがあり、それぞれ役割が違います。

最初はすべて同じに見えますが、「言語」「会話」「言葉」「相手」というポイントで考えると、使い分けは意外とシンプルです。

すべてを完璧に覚える必要はありません。

まずは「speak=言語」「talk=会話」という大きなイメージから身につけていきましょう。

そこに「say=言った言葉」「tell=相手に伝える」を少しずつ足していけば、英語の文章や会話がぐっと理解しやすくなります。

英会話は、細かい文法よりも「どの動詞が自然か」を意識することが大切です。

今日学んだ使い分けを意識して短いフレーズから使ってみてください。

「話す」の英語が整理できると、会話はもっとスムーズで自然になります。

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