タイの言葉事情まとめ!公用語は何?英語でどこまで通じる?

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タイ旅行に行くと、
「タイの公用語って何?」
「英語はどれくらい通じるの?」
と気になる人は多いはずです。
タイでは 「タイ語」 が公用語として使われていますが、観光地やお店では英語が話せる人も多く、旅行者にとっては比較的コミュニケーションが取りやすい国です。
とはいえ、街中やローカルのお店では英語が通じない場面もあります。
この記事では、タイ語の基本、英語が通じる場所、旅行で役立つ簡単フレーズなどをやさしくまとめました。
親子で読める内容なので、初めてのタイ旅行でも安心できますよ。
タイの公用語は何?

タイで使われている公用語は 「タイ語(Thai)」 です。
学校・ニュース・役所・看板など、ほとんどがタイ語で表記されています。
観光地では英語も通じますが、日常生活ではタイ語が基本の言語になります。
ここでは、タイ語の特徴や文字、知っておくと便利なあいさつをわかりやすく紹介します。
「タイ語(Thai language)」の基本情報
タイ語は、日本語とも英語とも違う特徴を持つ言語です。
旅行前に「どんな言語か」だけ知っておくと安心です。
タイ語の基本ポイント
- 公用語:タイ語(Thai)
- 話者数:約7,000万人以上
- 文字:独自の「タイ文字」を使用
- 語順:英語と同じ S+V+O(主語・動詞・目的語)
- 敬語表現がある(語尾につける)
日本語同様、丁寧さや話す相手によって言葉遣いが変わる文化があります。
タイ文字と発音の特徴
タイ語には、私たちが見慣れているアルファベットとはまったく別の独自の文字があります。
タイ文字の特徴
- アルファベットではなく 記号のような形
- 44個の子音字・30個以上の母音字
- 日本語にはない 「声調(トーン)」 がある → 声の高さで意味が変わる
声調(トーン)とは?
同じ「マー(maa)」でも声の高さで意味が変わることがあります。
| 発音 | 意味 |
| máa | 馬 |
| mâa | 来る |
日本人にとって難しい部分ですが、旅行で使うあいさつ程度なら心配いりません。
「サワディーカー」など代表的なあいさつ表現
タイ語には、旅行者でも覚えやすい基本フレーズがあります。
特に有名なのが 「サワディー(こんにちは)」。
よく使うタイ語のあいさつ
| タイ語 | 読み方 | 意味 |
| สวัสดี | サワディー | こんにちは |
| ขอบคุณ | コープクン | ありがとう |
| ใช่ | チャイ | はい |
| ไม่ใช่ | マイチャイ | いいえ |
さらに、タイ語では語尾を男女で変えるのが特徴です。
語尾の使い分け
男性:ครับ(クラップ)
女性:ค่ะ(カー)
「こんにちは。」を
男性 → サワディー・クラップ
女性 → サワディー・カー
のように観光客が語尾をつけるだけでも、すごく丁寧に聞こえます。
英語はどのくらい通じる?エリア別に解説

タイでは観光地では英語が比較的よく通じる一方、ローカルエリアになるほど英語が通じにくくなる傾向があります。
旅行スタイルによって「英語だけで行ける場所」と「簡単なタイ語があると安心な場所」が変わってくるため、エリア別に知っておくととても便利です。
バンコク・プーケットなど観光地の英語事情
大都市や観光地では、英語が通じる場面が多く安心です。
英語がよく通じる場所
- バンコク(Bangkok)
- プーケット(Phuket)
- チェンマイ(Chiang Mai)
- パタヤ(Pattaya)
これらのエリアは外国人観光客が多く、ホテル・空港・レストラン・ショッピングモールなどでは、基本的な英語で十分コミュニケーションが取れます。
どんな英語が通じる?
注文:「One Pad Thai, please.」
買い物:「How much is this?」
道案内:「How can I get to the station?」
英語レベルは「シンプルな英会話ならOK」という印象です。
地方や田舎では英語が通じにくい場面も
都市部を離れると、英語がほとんど通じない場所も増えてきます。
英語が通じにくい理由
- 地元の人が観光業に関わっていない
- 外国人と接する機会が少ない
- 年配の人はタイ語のみの場合が多い
こんな場面で困ることも
- ローカル市場での買い物
- 個人経営の食堂
- バス移動や乗り換え
- 地元の人との会話
このような場面では、「サワディー(こんにちは)」「コープクン(ありがとう)」など基本のタイ語があると安心です。
若い世代の英語レベルと教育事情
タイでは、学校で英語を学ぶ時間が増えており、若い世代ほど英語を話せる人が増えています。
若い世代で英語が通じやすい理由
- 英語教育が強化されている
- SNS・YouTubeで英語に触れる機会が多い
- 観光業やサービス業で英語が求められる
特に10〜30代の人は、カフェやショップでも簡単な会話(注文・道案内・あいさつ)なら英語で対応してくれることが多いです。
一方で、40代以上の方は英語を話さない人も多く、世代による差がはっきりしているのも特徴です。
旅行で役立つ英語&タイ語フレーズ集

タイ旅行では、英語が通じる場面と通じない場面が混ざっています。
レストランやホテルでは英語でOKなことが多いですが、屋台やローカル市場ではタイ語が便利です。
ここでは「ここだけ覚えておけば安心!」という短いフレーズを紹介します。
レストラン・ホテルで使える英語
観光地の施設では 簡単な英語で十分通じます。
短くて言いやすい文を中心にまとめました。
レストランで
A table for two, please.
(2人席をお願いします。)
Can I have this?
(これをください。)
Do you have a menu in English?
(英語メニューはありますか?)
No spicy, please.
(辛くしないでください。)
ホテルで
Check-in, please.
(チェックインをお願いします。)
Do you have Wi-Fi?
(Wi-Fiはありますか?)
I need an extra towel.
(タオルをもう1枚ください。)
What time is breakfast?
(朝食は何時ですか?)
短く・ゆっくり言えば、十分伝わるのがタイの観光地の特徴です。
屋台・市場で使えるタイ語
ローカルの場所では、タイ語があると一気に通じやすくなります。
旅行者でも使える“超かんたんフレーズ”だけを厳選しています。
よく使うタイ語
| タイ語 | 読み方 | 意味 |
| นี่ | ニー | これ |
| เท่าไร | タオライ | いくらですか? |
| ไม่เผ็ด | マイペッ | 辛くしないで |
| อร่อย | アロイ | 美味しい |
例文
ニー タオライ?
(これいくら?)
マイペッ ナ カー/クラップ
(辛くしないでください。)
覚える言葉は少なくてOK!「ニー(これ)」+ 指差しでほとんど通じます。
英語が通じない時の対処法(翻訳アプリ・指差し)
英語が通じない場面は意外と多いですが、対処法を知っていれば心配ありません。
1. 翻訳アプリを使う
Google翻訳やLINEの翻訳機能があれば、
音声・文字・写真で簡単にやりとりできます。
2. 写真を見せる
料理や行きたい場所の写真を見せるとすぐ通じます。
「パッタイの写真を見せる」
「地図アプリを見せて場所を指す」
3. 指差し+タイ語1単語
- ニー(これ)
- ペッ?(辛い?)
- タオライ?(いくら?)
言葉が通じなくても、指差し+1単語でほとんどの買い物ができます。
タイ人の英語発音の特徴と聞き取りのコツ

タイでは、学校で英語を学ぶ人が多いため、観光地では英語でコミュニケーションできる場面がたくさんあります。
ただし、タイ語の発音の特徴が英語に影響するため、聞き取りが少し独特に感じることがあります。
ここでは、タイ人の英語の特徴と、聞き取りをラクにするためのコツをわかりやすく紹介します。
独特のイントネーションを理解しよう
タイ語には「声調(トーン)」があり、声の高さで意味が変わる言語です。
この特徴が英語の発音にも影響します。
タイ人の英語でよく見られる特徴
語尾が上がりやすい
タイ語の特徴から、英語でも語尾が上に上がることがある。
→ 英語の疑問文のように聞こえることも。
母音がはっきり発音される
タイ語は母音が多いため、英語より「母音が強め」になりやすい。
r/l の区別があいまい
日本人と同じく、「r」 と「 l」 が似た発音になることがある。
語尾の音が弱くなることがある
「desk」や「cold」のように語尾に子音が来る単語は聞こえにくくなることも。
聞き取りのコツは・・・
・ゆっくり話してもらう
「Could you speak slowly?」で大体OK。
・文全体の流れで判断する
単語だけで理解するより、文脈で判断すると聞きやすい。
・聞き返すときは短くシンプルに
「Sorry?”」「One more time?」が自然。
英語でも通じるように話すポイント
タイで英語を話すときに意識すると、より伝わりやすくなります。
1. ゆっくり・短く話す
タイ人が英語を使う場面では、短い文のほうが通じやすいです。
たとえば
Water, please.
Where is the bus stop?
のように短い文で伝えましょう。
2. 子音をはっきり言う
タイ語では語尾の子音が弱くなるため、「t」「k」「p」などの語尾を少し強めに発音すると伝わりやすくなります。
「ticket(チケット)」の「 t」
「market(マーケット)」の 「t/k」
3. 日本語アクセントを気にしすぎない
タイ人の英語はアクセントの幅が広いため、日本人が少しアクセントがある話し方をしても大抵問題ありません。
ポイントは「ゆっくり・はっきり」だけで十分です。
4. ジェスチャーや指差しもOK
タイではジェスチャーでのコミュニケーションが自然なので、言葉に困ったら遠慮なく指差し+英語でOK。
まとめ|タイ語が公用語だけど、英語も観光では十分通じる!

タイは観光地では英語がよく通じ、ローカルではタイ語が役立つという「二本立て」の国です。
そのため、英語を少し・タイ語を少し覚えておくだけで、旅の安心感と楽しさが大きく変わります。
英語は、短く・ゆっくり・はっきりがポイント。
タイ語は 「サワディー」「コープクン」「ニー(これ)」 のような一言だけでも十分に通じます。
また、タイ人の英語は「語尾が上がる」「母音が強く聞こえる」など特徴があるので、相手が何と言っているか迷ったときは、文脈で判断したり、ゆっくり話してもらうことで解決できます。
旅行中に困ったら、
- 翻訳アプリ
- 写真や地図を見せる
- 指差し
などを使えば、言葉の壁はほとんど気になりません。
まとめポイント
- タイの公用語はタイ語。観光地なら英語で十分
- 屋台や市場では「短いタイ語+指差し」が最強
- 英語が通じない場面でも、ゆっくり話せば大抵何とかなる
- タイ語のあいさつを1つ覚えるだけで、現地の人がとても喜んでくれる
タイは「話しやすい・助けてもらいやすい」国です。
英語とタイ語を少しずつ使いながら、安心して旅を楽しんでください!







