英語を話すメリット9選&役立つ勉強法をステップ別に詳しく解説

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「英語を話すメリットって何?デメリットもあるの?」
「英語を話せるようになるためには、どんなことをすればいいの?」
「どんなことに気をつけながら英語を勉強すれば話せるようになるの?」
英語を話せるようになりたいと願っている方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
英語が話せることにはさまざまなメリットがあり、あなたの人生に大きな影響をもたらすと言っても過言ではありません。
本記事では、英語を話すメリット9選と、英語を話せるようになるための勉強法、注意点について詳しく解説します。
読み終わる頃には、英語を話せるようになるためにやるべきことが明確になり、早速行動に移せるようになるでしょう。
英語を話すメリット9選
英語を話すメリットは、以下のように多岐にわたります。
- 世界中の人とコミュニケーションを取れるようになる
- 人脈が広がる
- 海外移住も視野に入れられる
- 脳に良い影響をもたらす
- 自分に自信が持てる
- 就職や転職の際に有利になる
- より海外旅行を楽しめるようになる
- 高年収を狙える
- 仕事の選択肢が増える
本章では、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
世界中の人とコミュニケーションを取れるようになる
英語を話せるようになると、世界中の人とコミュニケーションを取れるようになります。
英語は多くの国で共通語として使われているからです。
以下の表をご覧ください。
世界で最も話されている言語は英語で、その話者数は14億5,600万人、つまり世界の5人に1人は英語を話せるということが分かります。
【世界で最も話されている言語ランキング2023年】
ランキング | 言語 | 話者数の目安 |
1 | 英語 | 14億5,600万人 |
2 | 中国語 | 11億3,800万人 |
3 | ヒンディー語 | 6億950万人 |
4 | スペイン語 | 5億5,910万人 |
5 | フランス語 | 3億980万人 |
出典:Statista “The most spoken languages worldwide in 2023”
また、公用語あるいは準公用語として英語を活用している国は50カ国以上にも及びます。
世界のさまざまな国や地域の人とのコミュニケーションを通じて、文化や価値観の違いを学び、新たな学びや気づきを得られます。
英語が話せるようになれば、自分の世界や可能性が一気に広がることは間違いありません。
人脈が広がる
英語が話せれば、仕事や趣味、旅行先などさまざまな場面で世界中の人とつながることができ、国や文化の壁を超えた人脈を築けます。
前項でもご紹介したように、世界で英語を話せる人は15億人近くにも及びます。
一方、日本語を話せる人はおよそ1.5億人で、英語話者数の10%程度です。
これらの2つの数字を見ただけでも、日本語しか話せない人と英語も話せる人ではコミュニケーションが取れる人数に圧倒的な差があることが分かりますね。
英語は単なる言語ではなく、世界との架け橋です。
人脈の人がりは、将来の可能性やチャンスを広げる大きな力となります。
海外移住も視野に入れられる
英語が話せるようになると、海外移住という選択肢も現実味を帯びてきます。
多くの国や地域で英語が公用語あるいは共通語として使われており、英語を話せれば現地での生活や仕事もスムーズに送れる可能性が高いからです。
移住先での就職活動、買い物、友人づくりなど、生活のあらゆる場面で英語は欠かせません。
また、英語を話せることで移住先の選択肢も増えて、より自分に合った環境を見つけやすくなります。
「いつか海外で暮らしたい」という夢も、英語力があればより実現性が増すでしょう。
英語を話せることは、自由な生き方を手に入れるための第一歩です。
脳に良い影響をもたらす
英語を話せるようになることは、脳にも良い影響をもたらします。
例えば、東京大学酒井教授の「語学留学の脳科学的効用-外国語の習得によって言語野や感覚野の脳活動に変化-」によると、日本語を習得した語学留学生を対象におこなった2ヶ月間の実験で言語野と感覚野の脳活動が定量的に変化すること、そして記憶に関わる海馬の左右及び前後の領域が言語習得中に異なる働きを持つことが明らかになりました。
他にも、「認知機能の老化に及ぼす外国語学習の効果」によると、外国語を学ぶことで、脳が活性化されて、認知の予防や健康寿命の伸長にもつながることが判明しています。
つまり、外国語を学ぶことで、脳機能に顕著な変化が生じるということです。
英語を学ぶことは、人生を豊かにするだけでなく、脳の健康にもつながります。
自分に自信が持てる
英語が話せるようになると、自分に自信が持てるようになります。
初めは緊張してたどたどしく話していても、自分の考えや気持ちが伝わる経験を重ねることで、「自分にもできる」という実感が湧き、自信につながっていきます。
英語力は目に見えるスキルです。
そのため、努力の成果がわかりやすく、自分を肯定する材料にもなります。
英語を習得するためには多くの時間と労力が必要になりますが、その分だけ得られる達成感も大きいです。
また、英語を話せる日本人の割合は10%以下と非常に少ないため、英語が話せると希少価値が高いです。
「英語の勉強」という自分磨きをし、自信を持てるようになりましょう。
英語を話せる日本人の割合や、日本人が英語を話せない理由についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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就職や転職の際に有利になる
英語が話せるようになると、就職・転職活動の際に大きな強みになります。
グローバル化が進む現代では、多くの企業が英語力を重視しており、ビジネス英語が使える人材に対する需要が高いからです。
以下の表をご覧ください。82.6%もの企業が「英語力」を今後のビジネスパーソンに最も重要な知識・スキルであると回答しています。
【今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル】
スキル | 回答者の割合 |
英語力 | 82.6% |
コミュニケーションスキル | 80.7% |
問題解決力・実行力 | 72.3% |
リーダーシップ、組織のマネジメント能力 | 66.7% |
論理的な思考能力 | 61.2% |
基本的なビジネスマナー | 60.2% |
自己管理力 | 57.8% |
協調性、周囲への気遣い | 56.8% |
プレゼンテーション能力 | 47.0% |
国際的なビジネス感覚 | 44.7% |
ITスキル | 39.8% |
国際人としても幅広い知識、教養 | 37.7% |
中国語 | 25.8% |
出典:IIBC「英語活用実態調査2019(企業・団体)」
以下の表は、採用時のTOEICのスコアの利用状況をまとめたものですが、多くの企業でTOEICのスコアを要件や参考にしていることがうかがえますね。
回答 | 割合 |
要件としている | 4.2% |
参考としている | 44.9% |
新たに要件・参考とする可能性がある | 6.3% |
利用していない | 44.5% |
無回答 | 0.2% |
出典:IIBC「企業・団体の約5割が、採用時の参考にしている。」
英語力は将来の可能性を広げる強力な武器となり、就職・転職活動時に他の応募者との差別化につながります。
より海外旅行を楽しめるようになる
英語が話せるようになると、海外旅行がグッと楽しめるようになります。
現地の人とコミュニケーションが取れるようになることで、観光地だけでなく、ローカルなレストランやマーケットなど、その国や地域ならではの文化や日常をより深く体験できるようになるからです。
また、トラブルが発生した際にも、英語で対応できれば安心感が異なります。
さらに、ガイドに頼らず自分の言葉で質問したり、現地の人との会話を楽しんだりすることで、旅行の満足度も大きく向上するでしょう。
英語が話せれば、世界中があなたの旅先の候補になり、どこへ行っても豊かな経験ができるようになります。
高年収を狙える
英語が話せるようになると、高年収を狙いやすくなります。
それは、海外との交渉や資料作成、会議対応などを英語でこなせる人材は希少性があり、社内でも重宝されやすいからです。
自ずと、昇給やボーナス面で優遇されやすくなります。
以下の表をご覧ください。
男女ともに英語力が高いと、年齢が上がるほど平均年収の1.3〜1.6倍の年収になることがうかがえますね。
【男性の英語力別平均年収】
年代 | 平均年収 | TOEIC730点以下 | TOEIC735点以上 |
20代 | 335万円 | 336万円 | 372万円 |
30代 | 488万円 | 398万円 | 474万円 |
40代 | 596万円 | 596万円 | 728万円 |
50代 | 662万円 | 686万円 | 883万円 |
【女性の英語力別平均年収】
年代 | 平均年収 | TOEIC730点以下 | TOEIC735点以上 |
20代 | 281万円 | 278万円 | 351万円 |
30代 | 310万円 | 319万円 | 403万円 |
40代 | 319万円 | 414万円 | 511万円 |
50代 | 315万円 | 462万円 | 503万円 |
※ヒューマングローバルタレント株式会社の調査結果をもとに筆者が作成
英語力は年収アップに直結する実用的なスキルです。
仕事の選択肢が増える
英語が話せるようになると、仕事の選択肢が増えます。
外資系企業や海外企業への就職・転職も視野に入れることができるだけでなく、以下のように業種や職種の選択肢の幅もグッと広がります。
求められる英語力の目安 | 業種・職種 |
TOEIC 500〜600点 | ・入国審査官 ・ITエンジニア ・テーマパークスタッフ旅行会社 ・ホテルスタッフ ・空港グランドスタッフ |
TOEIC 600〜700点 | ・客室乗務員 ・海外旅行添乗員 ・児童英語講師 ・貿易事務 ・英語教材の企画・編集 ・中学校の英語教員 |
TOEIC 700〜800点 | ・パイロット ・留学カウンセラー ・高校の英語教員 ・ALTコーディネーター ・バイヤー |
TOEIC 800〜900点 | ・公認会計士 ・社会人向け英会話スクールの講師 ・バイリンガルセクレタリー ・外交官・大使館職員 |
TOEIC 900点以上 | ・通訳 ・翻訳 ・コンサルタント ・大学・専門学校の英語講師 ・英文速記者 |
英語は自分のキャリアの可能性を広げてくれる大きな武器です。学ぶことで、未来の選択肢が確実に増えます。
英語を使った仕事についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
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【ステップ別】英語を話せるようになるためにやるべきこと
以下のステップを踏んで、英語を話せるようになりましょう。
STEP1: 具体的な目標を設定する
STEP2: 基礎的な語彙と英文法を身につける
STEP3: 正しい英語の発音を身につける
STEP4: シャドーイングや音読でリスニング力を高める
STEP5: 英語日記でアウトプットのトレーニングをする
STEP6: オンライン英会話でスピーキングの練習をする
本章では、それぞれのステップでやるべきことについて詳しく説明します。
STEP1: 具体的な目標を設定する
英語を話せるようになるために、まずは具体的な目標を設定しましょう。
目標があれば、教材の選び方や勉強法、学習スケジュールの組み立てがスムーズに進めやすくなるとともに、モチベーションの維持につながり挫折するリスクを軽減できるからです。
以下のように、自分にとって現実的かつ達成可能なゴールを設定しましょう。
- 海外旅行で困らないようにしたい
- 英語でスムーズに自己紹介や自分の趣味を話せるようになりたい
- オンライン英会話で外国人講師の授業が受けられるようになりたい
- 外資系企業に転職したい
英語を話せるようになるための第一歩は、自分に合った明確な目標を持つことから始まります。
STEP2: 基礎的な語彙と英文法を身につける
英語を話せるようになるためには、基礎的な語彙と英文法の知識が欠かせません。
語彙が少ないと自分の気持ちや考えをうまく表現できず、文法の理解が不十分だと伝えたい内容が相手に正しく伝わりにくいからです。
英単語については、アプリや中学レベルの単語帳を活用しながら、日常会話で頻出の単語やフレーズを優先的に覚えましょう。
英文法は、文法書やYouTubeの解説動画などを使って、中学レベルの基本文法を習得し、シンプルな英文が書けるようになることを目指してください。
これらの基本をしっかりと身につけておけば、その後のステップもスムーズに進められます。焦らず丁寧に取り組みましょう。
以下の記事では、中学レベルの英単語や英文法の習得に役立つアプリを紹介しています。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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STEP3: 正しい英語の発音を身につける
次に、正しい英語の発音を身につけましょう。
英語特有の発音を理解していないと、相手に伝わりにくい英語になってしまうだけでなく、リスニング力の向上も妨げられてしまいます。
英語の発音が学べる書籍を1冊購入して、英語の発音のルールややり方を学びましょう。
そして、そのルールに沿って英語の歌を繰り返し歌うことで、徐々に正しい英語の発音が身につきます。
筆者はこの方法で、正しい英語の発音を1〜2ヶ月程度で習得しました。
短期間で効果が実感できることと、楽しく取り組めることからおすすめの学習法です。
ぜひ皆さんも取り組んでみてください。
STEP4: シャドーイングや音読でリスニング力を高める
英語を話せるようになるためには、相手が話す英語を正しく理解するリスニング力を高めることが大切です。
シャドーイングや音読のトレーニングを通じて、耳と口を同時に鍛えましょう。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながらほぼ同時に発話する練習法です。
以下の手順で取り組んでください。
【シャドーイングのやり方】
STEP1: 自分のレベルに合った音声教材を用意する
STEP2: スクリプトを見ずに音声をきき、英文全体の内容をざっくりつかむ
STEP3: スクリプトを見ながら知らない単語やフレーズの意味を辞書で調べる
STEP4: 音声を聞きながら音読する。英文の意味や内容をイメージしながら英文を音読できるようになるまで繰り返す。
STEP5: 音声に合わせてシャドーイングをおこない、音声についていけるようになるまで繰り返す
STEP6: 英文の意味や内容をイメージしながらシャドーイングができるようになるまで繰り返す
音読は、英文を声に出して読む練習で、英語のリズムやイントネーションに慣れるのに効果的です。以下の手順で取り組んでください。
【音読のやり方】
STEP1: 自分のレベルに合った音声付き教材を選ぶ
STEP2: 英文の意味や文構造を意識しながら声に出して読む
STEP3: 一度読み終えたら、知らない単語やフレーズの意味、正しい発音を確認する
STEP4: 意味や内容を理解したうえで、繰り返し音読する
これらの練習を継続することでリスニング力が向上し、相手が話す英語をしっかり理解できるようになります。
音読やシャドーイングのコツ、おすすめの教材について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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STEP5: 英語日記でアウトプットのトレーニングをする
次に、英語日記でアウトプットのトレーニングをしましょう。
英語で文章を書くことで、語彙や文法の理解が深まり、実際に英会話をする際にもスムーズに言葉が出てくるようになります。
最初は「今日は楽しかった。」「◯◯を食べた。」など、簡単な文章で構わないので、日常の出来事を英語で書くことから始めてみましょう。
オンライン上の英語添削サービスやAIアプリなどを活用して、自分の英作文を添削してもらうと、自然で正確な表現が身につきやすくなります。
英語日記の書き方のコツや便利なフレーズについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もお読みください。
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STEP6: オンライン英会話でスピーキングの練習をする
最後に、オンライン英会話でスピーキングの練習を重ねていきましょう。
学習効果を高めるために、以下の点に留意しながらレッスンを受講してください。
- レッスンの前後に予習・復習をおこなう
- 新しく学んだ単語やフレーズを、レッスンのなかで使ってみる
- レッスン以外の時間にも自主的に英語学習をする
- 間違いを恐れず、自信を持って英語を話す
- 可能であれば毎日レッスンを受講する
徐々に英語を話すことに対する抵抗感が薄れて、スピーキング力が向上するでしょう。
英語を話せるようになるために注意すべき点
英語を話せるようになるためには、以下の点に注意しながら学習に取り組みましょう。
- 失敗を恐れない
- 焦らずじっくり勉強する
- インプットとアウトプットのバランスを考える
- 英語から日本語に置き換える癖を無くすようにする
- 難しい表現を使わないようにする
- 毎日英語を話すようにする
これらの点に留意しながら英語学習に取り組むことで、短期間で効率的に英語を話せるようになる可能性がグッと高まります。
本章では、それぞれの注意点について詳しく解説します。
失敗を恐れない
英語を話せるようになるためには、「間違えてはいけない」という意識を手放すことが大切です。
文法のミスや誤った発音を恐れて話さないでいると、せっかくの英語を話す機会を失ってしまいます。
実際、多少のミスがあっても相手に気持ちは伝わるものです。また、間違えることは学びにつながります。
完璧を目指すよりも、まずは伝えてみる姿勢を持つことが上達への近道です。
間違いや失敗を恐れず、積極的に英語を使っていきましょう。
焦らずじっくり勉強する
英語を話せるようになるためには、焦らずじっくり勉強することが大切です。
語学習得には時間がかかるもの。
焦って結果を求めてしまうと、思うように上達せずモチベーションが下がり挫折するリスクが高まります。
前章で紹介したステップ別の勉強法に取り組み、小さな成長を積み重ねて着実に英語力を向上させていきましょう。
遠回りに見えるかもしれませんが、焦らず、自分のペースでじっくり取り組むことが、英語を話せるようになるための近道なのです。
インプットとアウトプットのバランスを考える
英語を話せるようになるためには、「話す」「書く」といったアウトプットだけでなく、「読む」「聞く」といったインプットのバランスを意識することが大切です。
日本人の英語学習ではインプット中心になりがちですが、アウトプットの練習をおろそかにしてしまうと、実際に英語を使う場面で言いたいことがうまく言葉にできないという状況に陥りやすくなります。
そのため、日頃から意識的に英語日記を書く、オンライン英会話を受講すると言ったアウトプットのトレーニングをインプット学習と並行して取り入れることが大切です。
インプットとアウトプットの理想的な割合は8:2から7:3であると言われており、英語力が高まるほどアウトプットの割合を増やしていくことが望ましいです。
インプットとアウトプットをバランスよくおこない、実践的な英語力を身につけましょう。
英語学習におけるインプットとアウトプットの理想的な割合について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
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英語から日本語に置き換える癖を無くすようにする
英語を話せるようになるためには、「英語を日本語に置き換えて考える癖」を徐々に無くしていくことが重要です。
英語を話すたびに日本語で考えてから訳そうとすると、どうしても反応が遅くなり、スムーズに話せなくなってしまいます。
英語を英語のまま理解し、英語で考える「英語脳」を育てることが大切です。
英語脳の育て方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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難しい表現を使わないようにする
英語を話せるようになるためには、無理に難しい表現を使おうとせず、シンプルで分かりやすい言葉を使うことが大切です。
難解な単語や複雑な英文法を使おうとすると、話すこと自体に意識が向いてしまい、会話の流れが止まってしまうことがあります。
一方で、簡単な英語でも相手にしっかり伝われば、十分にコミュニケーションが成立します。
例えば、「空腹」や「疲労困憊」も”I’m hungry.”や”I’m tired.”のようなシンプルで簡単な表現で十分です。
意外に思われるかもしれませんが、英語上級者であっても難解な単語やフレーズはあまり使いません。
基本的な単語やフレーズを確実に使いこなすことを目指しましょう。
毎日英語を話すようにする
毎日英語を話す習慣を作ることも、英語を話せるようになるうえで大切なことです。
日々の積み重ねが、自然な会話力の向上につながります。
最初は短いフレーズからでもOK。
オンライン英会話や英語での独り言を通じて、少しずつ英語を口に出すことを心がけましょう。
継続することが何よりも大切です。
「毎日話す」ことを意識すると、英語がグッと身近になり、話す力が着実に伸びていきます。
英語を話すことに関するFAQ
最後に英語を話すことに関するよくある質問と回答を紹介します。
英語を話すデメリットはないの?
結論から申し上げると、英語を話せること自体にデメリットはほとんどありません。
強いて言えば、英語の習得に時間や労力、お金がかかる点がデメリットとして挙げられますが、それはどのようなスキル習得にも共通するものです。
英語を話せるようになることは圧倒的にメリットが多く、身につける価値があります。
英語を話せるようになるまでにどれくらいの時間がかかるの?
英語を話せるようになるまでに必要な学習時間は、個々の現在の英語力によって異なるため一概には言えませんが、以下が一つの目安となります。
英語レベル | 英語が話せるようになるまでの学習時間の目安 |
初心者(英検5〜3級レベル) | 2,000〜3,000時間 |
中級者(英検準2〜2級レベル) | 1,500〜2,000時間 |
上級者(英検準1〜1級レベル) | 1,000〜1,500時間 |
この目安は、アメリカのForeign Service Institute(FSI)が公開している”Foreign Language Training”のデータに基づいています。
FSIのデータでは、一般的なアメリカ人が日本語をネイティブレベルで習得するために必要な学習時間は2,200時間程度とされています。
この逆の立場、つまり一般的な日本人が英語を習得する場合も、同程度の学習時間が必要になることが想定されるということです。
文部科学省が示す学習指導要領によれば、小学校から高校までにおこなわれる英語の授業時間は合計で約1,050時間です。
学校種 | 英語の学習時間(年間) |
小学校 | 3・4年生:35時間5・6年生:70時間 |
中学校 | 140時間 |
高校 | 140時間 |
出典:文部科学省 「学習指導要領の改訂等について」
そのため、英語を話せるようになるためには、学校での授業に加えて500〜2,000時間程度の自主学習が必要になると考えられます。
英語が話せるようになるために役立つアプリについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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日本にいても英語を話せるようになる?
日本にいても英語を話せるようになります。
近年は、以下のように身近に英語に触れられるツールが豊富にあるからです。
大切なのは、日常的に英語を使う習慣を作ること。
日本にいても環境を工夫すれば、英語を話せる力をしっかりと身につけられます。
大人になってからでも英語を話せるようになる?
目的意識を持って継続的に取り組めば、英語を話せるようになることは十分可能です。
子供のような吸収力はないかもしれませんが、大人には論理的に学べる力や自律的に学習を進める力があります。
年齢を理由に諦めないでください。
英語学習はいつからでも始めることができ、遅すぎるということはありません。
英語が話せるようになるとメリットがたくさん!
本記事では、英語を話すメリットと、英語を話せるようになるための勉強法、注意点について解説しました。
英語を話すメリットは、以下のように多岐にわたります。
- 世界中の人とコミュニケーションを取れるようになる
- 人脈が広がる
- 海外移住も視野に入れられる
- 脳に良い影響をもたらす
- 自分に自信が持てる
- 就職や転職の際に有利になる
- より海外旅行を楽しめるようになる
- 高年収を狙える
- 仕事の選択肢が増える
英語を話せるようになること自体にデメリットはなく、強いて挙げるのであれば時間や労力、お金がかかることくらいです。
英語を話せるようになることであなたの人生の可能性が大きく広がります。
ぜひこれらのメリットをモチベーションにしながら、英語学習に励んでください。