英語が苦手な中学生必見!夏休みに変わる5つのステップ

「英語が苦手」
「英語の勉強が嫌い」
そんな悩みを抱える中学生は少なくありません。
特に中学に入ってから、単語や文法が一気に難しくなり、授業についていけなくなる子も多いのが現実です。
でも、夏休みは英語への苦手意識を変える絶好のチャンス。
時間に余裕があるこの期間に、親子で少し工夫するだけで、英語への印象がガラリと変わることもあります。
この記事では、英語が苦手な中学生でも楽しく取り組める、親子でできる5つのステップをご紹介します。
英語に前向きになってほしい、勉強のきっかけを作りたい、そんな保護者の方にぜひ読んでいただきたい内容です。
英語が苦手な中学生が増えている理由とは?
英語が苦手だと感じている中学生は、年々増加傾向にあります。
特に中学1年生の夏休み頃から「英語がわからない」「授業についていけない」と悩む声が多くなります。
では、なぜ中学生になると急に英語が苦手になるのでしょうか?
その理由を、保護者の方が理解することが、英語嫌いを克服する第一歩です。
小学校の英語が「楽しかった」のに中学で苦手に?
小学校では、英語の授業は「ゲーム感覚」や「会話中心」で行われ、子供たちは楽しく英語にふれる時間を過ごしていました。
しかし、中学に入ると一変します。
教科書に沿って文法や単語を覚え、テストに向けて正解を求められるようになるのです。
この「楽しい」から「難しい」へのギャップが、子供にとっては大きなストレスになります。
「話す英語」から「テストの英語」へ変化する壁
中学の英語では、「読む・書く・文法・正確さ」が重視されます。
文法用語や複雑なルールに突然直面し、「話す楽しさ」よりも「間違えたくない」という不安が先に立つようになります。
このように、話す英語から、テストで点を取るための英語への変化が、英語嫌いのきっかけになることが多いのです。
苦手意識は「できない」より「わからない」が原因
英語に苦手意識を持つ中学生の多くは、「英語ができない」のではなく、「なぜそうなるのかがわからない」と感じています。
つまり、根本的な理解が追いついていないまま進んでしまうことで、自信をなくしてしまうのです。
この段階で親が子供のつまずきに気づき、「わかる」に変えるサポートをすることが、英語嫌いを防ぐ大きなポイントになります。
英語嫌いを克服するカギは「夏休み」にある!
「英語が苦手…」
「もうついていけない」
そう感じている中学生にとって、夏休みは英語嫌いを克服する絶好のチャンスです。
時間の余裕、学校のプレッシャーからの解放、そして何より親が関われる貴重な期間だからです。
ここからは、その理由を具体的に見ていきましょう。
夏休みは時間にゆとりがあるチャンス
普段の学校生活では、部活や宿題、テスト勉強などで毎日があっという間に過ぎてしまいます。
しかし、夏休みは比較的時間に余裕があり、新しい学習習慣を始めるタイミングとして最適です。
特に英語に苦手意識がある子にとっては、焦らずゆっくり取り組める時間があることが大きなメリットになります。
また、テストや通知表といった評価からいったん離れられることで、プレッシャーを感じずに勉強に向き合えるのも夏休みならではです。
さらに、普段の忙しさから解放されたことで、親子で一緒に学ぶ時間をつくることも可能になります。
こうした環境は、英語に対する「苦手」という気持ちをやわらげ、前向きに学ぶきっかけをつくってくれます。
学校の評価から離れて、自分のペースで学べる
学校では「テストの点数」「授業の進度」など、どうしても他人との比較がつきまといます。
ですが、夏休み中は評価を気にせず、自分のペースで学べる時間です。
夏休みの学び方のポイント!
- 「間違えてもOK」と伝えて、リラックスした学習環境にする
- 興味のある分野(動物・スポーツ・ゲームなど)から英語に触れさせる
- わからない部分を親子で一緒に復習してみる
子供が「わかる!」「言えた!」という小さな成功体験を積むことで、自信につながります。
親が関わるだけで子供のやる気が変わる理由
子供は、親が一緒に取り組んでくれることで、「応援されている」「見守られている」と感じ、やる気が大きく変わります。
親ができるシンプルなサポートとして…
- 英語のフレーズを一緒に口に出す(例えば「Good morning!」など)
- 一緒にYouTubeの英語チャンネルを観る
- 「昨日より1個多く覚えたね!」と小さな成長を褒める
ポイントは英語を「一緒に楽しむ」姿勢が、苦手意識をやわらげてくれます。
英語が好きになる!5つのステップ【親子で実践】
英語が苦手な中学生でも、「楽しい」「わかる」「できる」という感覚が積み重なれば、英語への印象は少しずつ変わっていきます。
ここでは、親子で実践できる5つのステップをご紹介します。
どれも今日から始められる内容なので、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
ステップ1.「英語を勉強」ではなく「英語で遊ぶ」に切り替える
英語を「教科」としてではなく、「ことば」として楽しく使う体験を増やすことで、子供の苦手意識は大きく変わります。
こんな取り組みがおすすめ
- 英語のカードゲームやボードゲームで遊ぶ
- 英語の絵本を読み聞かせしてみる
- 「英語でしりとり」などの遊びを取り入れる
「勉強しなさい」ではなく、「一緒に遊ぼう」と声をかけることで、英語へのハードルがぐっと下がります。
ステップ2. 英語の「音」に親しむ(YouTube・洋楽など)
英語を「聞いて理解する」ことができるようになるには、まずは耳を慣らすことが大切です。
特に音楽や動画など、興味のあるコンテンツを使うと、自然に英語の音に親しむことができます。
親子で楽しめるリスニングの例
- YouTubeで英語アニメ(Peppa Pig、Sesame Streetなど)を一緒に観る
- 洋楽のサビ部分だけを親子でマネして歌ってみる
- スマートスピーカーで英語の歌を流す習慣をつくる
重要なのは、意味がわからなくても気にせず耳に入れること。
それが自然な「英語耳」の第一歩になります。
ステップ3. 毎日5分の「ミニ英語時間」を決める
継続が何より大切ですが、長時間の勉強は続きません。
そこでおすすめなのが、「1日5分だけ」英語にふれる!と時間を決めて、英語に関わらない日がないようにすることです。
ミニ英語時間のアイデア
- 朝の挨拶を英語で「Good morning!」にしてみる
- 寝る前に1単語だけ単語帳を親子でチェック
- ご飯前に1フレーズ「Let’s eat!」などを声に出す
毎日の小さな積み重ねが、「できた!」という成功体験につながり、自信を育てます。
ステップ4. 英語日記や感想ノートで「書く英語」を始める
英語を聞いて話すだけでなく、「書く」ことも大事なステップです。
とはいえ難しく考えず、1文だけの簡単な日記や、英語アニメの感想を書いてみることから始めましょう。
書く英語の例(中学生向け)
- Today was hot. I ate ice cream.
- I watched a movie. It was fun!
書いた内容に対して「すごいね!」と声をかけることで、子供のやる気もアップします。
ステップ5. 子供に合った教材やアプリを一緒に選ぶ
苦手意識がある子には、自分に合わない教材を押しつけてしまうと、さらに英語が嫌いになってしまうことも。
だからこそ、親子で一緒に教材やアプリを選ぶことが大切です。
おすすめの教材・アプリ選びのポイント
- 親子で一緒に使える(例:クイズ形式や音声付きアプリ)
- 絵が多く、説明がやさしいもの
- 子供自身が「やってみたい」と思えるもの
選ぶ過程そのものが、子供にとって「自分で選んだ=やってみよう」という前向きな気持ちにつながります。
親が気をつけたい3つのポイント
子供が英語を好きになるためには、「親の関わり方」もとても大切です。
どんなに良い教材やアプリを使っても、親の言動がプレッシャーになってしまえば、かえって英語が嫌いになる可能性もあります。
ここでは、中学生の英語学習において親が気をつけたい3つのポイントを紹介します。
無理にやらせようとしない
「ちゃんとやりなさい」「なんで覚えてないの?」といった声かけは、子供のやる気を奪う原因になります。
無理にやらせようとしたときのよくある悪循環
親の行動 | 子供の反応 | 結果 |
毎日勉強するよう強制する | やらされていると感じる | 英語がますます嫌いになる |
間違いをすぐに指摘する | 自信をなくす | 話すのが怖くなる |
他の子と比較する | 自己肯定感が下がる | 勉強そのものを拒否する |
おすすめの声かけとして…
- 「昨日より少しできたね、すごい!」
- 「一緒にやってみようか」
- 「間違えてもOKだよ。チャレンジできたのがえらい!」
「勉強」よりも「習慣」にする意識
英語が苦手な中学生にとって、長時間の勉強は苦痛になりやすいものです。
そのため、英語を「特別な勉強」ではなく、日常の一部として取り入れることが大切です。
習慣化のポイント
習慣 | 内容 | 取り組み方 |
朝の挨拶を英語で | Good morning! など | 親子で毎朝のルーティンに |
英語で好きな言葉を1日1つ | “Cool!” “Nice!” など | 1単語だけでOK! |
英語を聞く時間を作る | YouTubeや英語の音楽 など | 移動中などに流しておくだけでも効果あり |
「毎日ちょっとだけでもいい」という意識が、子供の“続ける力”につながります。
「教える親」より「一緒に学ぶ親」になる
英語が得意な親ほど、「教えよう」としてしまいがちです。
ですが、英語が苦手な子にとっては、親と対等な立場で一緒に学ぶ時間の方が安心感があります。
一緒に学ぶ親になるためのコツ
- わからないときは「一緒に調べてみよう」と言う
- 自分も発音を練習してみる(完璧じゃなくてOK)
- 子供に「この単語って何だっけ?」と、あえて聞いてみる
こうすることで、親子の会話の中に自然と英語が入り込み、「勉強」ではなく「共有の時間」として受け入れやすくなります。
まとめ|夏休みは親子で変わるチャンス!
英語が苦手な中学生にとって、夏休みは「リセット」や「再スタート」ができる大切な時間です。
時間に余裕があり、学校のテストや評価からもいったん離れられるこの期間は、英語への苦手意識を少しずつ変えていく絶好のチャンスです。
大切なのは、完璧を求めることではなく、親子で一緒に少しずつ取り組むこと。
「英語 = 楽しい」「わかると嬉しい」という感覚を、家庭の中で少しずつ育てていくことが、苦手克服の第一歩になります。
今日からできること
- 「勉強」ではなく「遊び感覚」で英語にふれる
- YouTubeや洋楽で耳を英語に慣らす
- 毎日5分だけでも英語タイムをつくる
- 英語日記や一言メモで「書く」習慣を始める
- 子供と一緒に教材やアプリを選ぶ
「うちの子、英語が好きじゃなくて…」と悩んでいる方も、まずは1日5分、英語にふれる時間を一緒に過ごすことから始めてみてください。
親がそばにいてくれるだけで、子供は安心してチャレンジできます。
今年の夏休みが、英語への苦手意識を変える「きっかけの夏」になることを願っています。