1. QQキッズ
  2. 英語ブログ
  3. シンガポールの英語の特徴とは?シングリッシュを使った会話例

シンガポールの英語の特徴とは?シングリッシュを使った会話例

シンガポールの英語の特徴とは?シングリッシュを使った会話例
カテゴリー
英語コラム

シンガポールでよく耳にする「シングリッシュ」という言葉をご存じですか?

「シングリッシュ」は、シンガポールの文化が色濃く反映されたユニークな英語であり、多種多様な言語が融合して形成されたものです。

では、一般的な英語と「シングリッシュ」は具体的にどのように異なるのでしょうか?

本記事では、シンガポール特有の英語である「シングリッシュ」に焦点を当て、その特徴と基本情報について詳しく解説します。

また「シングリッシュ」の会話例も紹介していますので、楽しみながら違いを学んでください。

シンガポールの言語事情

シンガポールは、世界中と活発に貿易を行う通商国家で、多くの銀行や金融機関の拠点としてだけではなく、観光地としても発展している国です。

公用語は英語・マレー語・中国語・タミル語の4つありますが、とくに英語はビジネスや日常生活での共通言語として重要です。

多言語が話される理由は、マレー系・中国系・インド系など、多民族が共存するこの国の背景に由来しています。

多くのシンガポール市民は、英語以外にもう1つの公用語をスムーズに話せます。

シンガポールで使われる英語「シングリッシュ」は、「Singapore」と「English」をかけ合わせた言葉です。

シングリッシュの特徴

「シングリッシュ」は英国式や米国式の英語とは異なる独自の特徴を持っています。

ここでは「シングリッシュ」の特徴として主に3つをクローズアップします。

  • シングリッシュの発音について
  • シングリッシュの文法
  • シングリッシュの単語

シングリッシュの発音について

「シングリッシュ」の発音には、とくに中華系住民が多数を占めることで、中国語の響きが顕著に感じられます。

具体的には3つの特徴があります。

  • 語尾の子音が抜け落ちる
  • 長音が省略される
  • 「th」が「t」や「d」になる

語尾の子音が抜け落ちる

「シングリッシュ」は、単語の最後の子音を発音せず、小さな「ッ」で終わります。

例を挙げると「Ticket」は「チケッ」、「Chop」は「チョッ」、「Japanese」は「ジャパニッ」と発音されます。

長音が省略される

さらに「シングリッシュ」では長音を削るのも特徴です。

「Cart」は「カート」ではなく「カッ」となり、「Don’t walk」は「ドンウォッ」と省略された形で発音されます。

「th」が「t」や「d」になる

英語の「th」の発音は多くの日本人が苦手としますが、シンガポールでは「t」や「d」に置き換えて発音されます。

たとえば「thing」という単語は「ティング」、「think」は「ティンク」,「they」は「デイ」と聞こえます。

シングリッシュの文法

「シングリッシュ」の文法は、一般的な英語に比べてシンプルで柔軟です。

これは特にノンネイティブの人々にとって、親しみやすいと感じられるかもしれません。

文法上の特徴は4つです。

  • be動詞・to不定詞・主語などが省略される
  • 動詞は原形が基本
  • 語順が異なる
  • 名詞はすべて単数形で表す

be動詞・to不定詞・主語などが省略される

「シングリッシュ」では、be 動詞・ to 不定詞・主語などを省略することが日常的です。

たとえば「You can」というべきところを、主語の「You」を省略して「can」と表現します。

Tom very rich. 
(=Tom is very rich.の意味)

動詞は原形が基本

動詞は過去や未来を話すときでも原形が基本です。

たとえば

I go yesterday.
(昨日行った)

I go tomorrow.
(明日行く)

となります。

また三人称単数の「s」も省略され「He goes.」が「He go.」となるため、私達にとって奇妙に思えるかもしれません。

He shop here yesterday. 
(=He shopped here yesterday.の意味

I go school yesterday.
(=I went to school yesterday.の意味

語順が異なる

疑問文は、語順が英語とは異なります。

たとえば疑問詞が文末に置かれ、「You go where?」や「You eat what?」となります。

名詞はすべて単数形で表す

「シングリッシュ」では名詞の複数形を表す「s」がよく省略されます。

たとえば「three bananas」は「three banana」と表現されることが多いです。

シングリッシュの単語

「シングリッシュ」には、マレー語や中国語などの要素が混ざったユニークな単語がよく使われます。

単語の特徴は2つです。

  • 文末の「lah」
  • 疑問文としての文末の「meh」

文末の「lah」

中国語の「了」から来た「lah(ラー)」という表現は、文末に置かれ、「〜だよ」や「〜ね」という意味を持たせるのに使われます。

OK, lah!
(大丈夫だよ)

Easy, lah
(簡単だよね)

といった具合です。

疑問文としての文末の「meh」

中国語の「吗」に由来する「meh(マ)」を文末に付けるだけで、「〜ですか?」という疑問文になります。

You go there meh?
(そこに行くのですか?)

You like this meh?
(これが好きですか?)

といったように使います。

シングリッシュを使った会話例

ここでは「シングリッシュ」の実際の会話例を10個取り上げます。

シンガポールを訪れる際には、試しに使ってみるとよいでしょう。

  •  lah
  • Aiyoh
  • atas
  • no need
  • can or not?
  • chope
  • shiok
  • steady
  • makan
  • kopi
  • Q

lah

会話の最後に使う言葉は、前の言葉や文を強調するために便利です。

この表現を取り入れると、話し言葉が親しみやすく、くだけた感じになります。

例文

I just finished my project, lah. Now, I can relax.
(やっとプロジェクトが終わったのでリラックスできます。)

Aiyoh

この言葉は中国語から取られており、英語で言うところの「oh no」に近い表現です。

主に会話の冒頭や、何らかのネガティブな状況に対する反応としてよく使われます。

驚きや不安、心配を示す際に非常に便利なフレーズです。

例文

Aiyoh, why is the bus taking so long to arrive?
もう!どうしてバスが到着するのにこんなに時間がかかるの?)

Aiyoh, why did you fall down again?
もう!どうしてまたこけてしまったの?)

atas

この言語はマレー語を起源としており、特に身分の高い方々や高品質な商品を表す時に使われる表現が含まれています。

例文:Caffe taste so atas, always  order macchiato with avocado toast.

(カフェの味はとても洗練されていて、いつもマキアートとアボカドトーストを注文します。)

no need

この表現は、英語で「必要ではない」という意味合いで使われる一般的な言葉です。

通常の英語の文脈で「不要」を示すのと同様に使用されます。

この言葉を使う場面としては、「行く必要はない」「持ってくる必要はない」「食べる必要はない」といった具合に、「しなくても良い」ことを伝える際に便利です。

「ノニー」と発音されます。

例文

Do you want this?
(これ欲しい?)

No need. 
必要ないよ。)

can or not?

この表現はシンガポール独特のもので、何かができるかどうかを尋ねる際によく用いられる言い回しです。

例文

Dinner at 7pm? Can or not? 
(夕飯は午後7時でいい?

You will finish this assignment by today, can or not?
(この仕事を明日までにできる?

chope

席取りを指す表現の一つです。

シンガポールではとくに、多くの屋台が一堂に会するホーカーセンターや、座席が自由に選べるレストランで、テーブルを押さえる際によく使用されます。

例文

Can you chope a seat for us?
(私たちの席を確保してくれますか?)

Let’s chope the table by leaving a hand towel there.
(この席を確保するためにハンドタオルを置いていこう。)

shiok

この表現は、「美味しさ」を強調する際に使われます。

単に美味しいと思うだけでなく、心から感動するほどの絶品の味わいを表すときに用いられるのです。

例文

After a long day at work, I eat the laksa at the hawker center, and wah, damn shiok lah!
(長い一日の仕事の後、ホーカーセンターでラクサを食べたら最高に美味しい!

steady

英語で「安定した」を意味するこの単語は、「シングリッシュ」では「素晴らしいね」や「物事が上手くいってるね」といったニュアンスで使われます。

例文

Tom just bought a new motorbike, a very steady one, and it can zoom around town.
(Tomは新しくて、街を周るのにとても良いバイクを買いました。)

makan

マレー語で「食べる」を表す単語が、「シングリッシュ」によく使用されています。

マレー語そのものが英語に使われている点が興味深いです。

例文

Makan already?
(もうご飯食べた?)

Have have. 
(食べたよ。)

kopi

マレー語で「コーヒー」を意味する単語も存在し、「コピ」と発音されます。

例文

Let’s go to the cafe and get kopi.
(カフェでコーヒーを飲みましょう。)

Q

「シングリッシュ」では「Q」という言葉が、「列に並ぶ」や「行列をつくる」という意味で使われています。

この言葉は、英語の「queue」と同じで「キュー」と発音します。

例文

Q here.
(ここに並んでください。)

シンガポールで英語を学ぶメリット

これまで紹介した通り、「シングリッシュ」はアメリカ英語やイギリス英語とは異なる独自の文法や単語を持っています。

そのため、英語の習得には不安を抱く方はいるかもしれません。

しかし、「シングリッシュ」を学ぶことには3つのメリットがあるのです。

  • 英語を使う場面が多い
  • リスニング力が鍛えられる
  • 英語や多文化への理解が増す

英語を使う場面が多い

シンガポールでは、英語を使う機会は豊富です。

ビジネスシーンではシンガポール特有の「シングリッシュ」ではなく、標準的な英語が使われます。

シンガポールは日本に近く、成田空港から飛行機でおよそ7時間の距離で、時差も1時間です。

また治安の良さは特筆すべきでしょう。

このためシンガポールは日本にとって、英語圏の中でもとくに身近な国と言えます。

リスニング力が鍛えられる

シンガポールでは、速いテンポで英語を話す人が多く見られます。

英語に不慣れな方にとっては、最初のうちは少し戸惑うかもしれません。

しかしこのスピードでの英語に順応することで、普通のペースで話される英語が非常に聞き取りやすくなるというメリットがあります。

たとえるならば高速で車を運転した後に一般道に入ると、途端に速度が遅く感じるようなものです。

この現象は、リスニング能力の向上にも同様に当てはまるのです。

英語や多文化への理解が増す

シンガポールは多民族が共存する国で、料理・習慣・宗教など多様な文化が息づいています。

面積は東京都の23区ほどしかない小国ですが、その中で異なる文化が集まり調和を保っていることが特徴的です。

英語だけでなく中国語やマレー語などの言語にも日常的に触れる機会があり、多文化への理解が増します。

まとめ

本記事では、シンガポールで話される「シングリッシュ」について詳しく紹介しました。

基本的なルールや特徴を掴めば、多くの日本人にとって親しみやすい言語です。

「シングリッシュ」を理解するための第一歩は、まず標準的な英語をしっかりと身につけることです。

オンライン英会話サービス「QQキッズ」は、幼児や小学生を対象に楽しみながらスピーキング・リスニング・リーディング能力を伸ばすためのプログラムを提供しています。

フィリピンのセブ島にいるプロ教師たちが、楽しくわかりやすい授業を行っています。

ぜひ一度無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

無料レッスンを受けよう※2回の無料チケットは2回の無料体験後、24時間以内に契約された方が対象です。

関連記事

英会話レッスンを無料体験する