英語の「ask」ってどう使うの?基本の意味と覚え方

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英語の 「ask」は「聞く」・「たずねる」・「お願いする」など、さまざまな意味で使える便利な単語です。
しかし 「say」 や 「tell」 と混同したり、「ask for」「ask to」などの使い分けで迷ったりする人も多いかもしれません。
英語初心者にとって、「ask」 は基本だけどつまずきやすい単語のひとつです。
この記事では、「ask」 の基本の意味から、使い方のパターン、初心者が間違えやすいポイントまで丁寧に解説します。
学校や家庭でそのまま使える短い例文も載せているので、覚えたその日からすぐに実践できます。
むずかしい文法用語は使わず、子どもでも理解できるようにやさしく説明しています。
「ask はいつ使うの?」「ask for と ask about はどう違うの?」と迷ったとき、この記事を読めばすぐに解決できますよ。
「ask」の基本の意味は「たずねる」「お願いする」

英語の「ask(アスク)」は、学校の授業でも日常会話でもよく出てくる、とても大事な動詞です。
基本の意味は「たずねる」・「聞く」・「お願いする」の3つ。
難しい使い方を覚える前に、この3つのイメージだけしっかりつかんでおけば、英語初心者の子供でも自然に使えるようになります。
ここでは、「ask」 の一番シンプルな意味と、イメージで覚えるコツ、さらに似ている単語「say」「tell」との違いもわかりやすく紹介します。
最もシンプルな意味「聞く=ask」
「ask」 の一番の基本は、「聞く」・「たずねる」という意味です。
だれかに質問するとき、何かを知りたいときに使います。
基本の言い方
ask + 人 + 〜(質問)
例文
I want to ask you something.
(あなたに聞きたいことがあります。)
Ask him about the homework.
(宿題について彼に聞いてみて。)
Can I ask a question?
(質問してもいいですか。)
どれも短くてシンプルなので、会話でそのまま使えます。
「ask」を使うときのイメージをやさしく解説
「ask」 を覚えるコツは、「相手に向かって何かを求める」イメージを持つことです。
ask のイメージ
- 質問する(知りたい)
- たのむ(してほしい)
- ほしいことを伝える
つまり、相手に「アクション」を求めるときに使う動詞です。
「お願いする」時の 「ask」
ask は「お願いする」という意味でもよく使います。
例文
Can I ask you a favor?
(お願いしてもいいですか。)
My mom asked me to help her.
(お母さんはわたしに手伝うように頼みました。)
このように、「ask」 は「質問」と「お願い」という2つの場面でとても便利です。
「say」「tell」との違い
「ask」 とよく混ざるのが 「say」 と 「tell」 です。
どれも「言う」イメージがありますが、使い方がまったく違います。
3つの違いをシンプルにまとめると・・・
- ask:聞く・たずねる(相手に質問する)
- say:言う(誰に言うかは関係なし)
- tell:伝える(相手に向かって話す)
ask:例文
I asked him his name.
(わたしは彼に名前を聞きました。)
say:例文
He said “hello.”
(彼は「こんにちは」と言いました。(だれに言ったかは不明))
tell:例文
He told me about the game.
(彼はわたしにゲームのことを教えてくれました。)
この違いを理解すると、「ask」 の使い方が一気にわかりやすくなります。
「ask」を使った基本の文の形

「ask」 は「聞く」・「お願いする」という意味ですが、文の形が決まっているので、パターンで覚えるととても使いやすい動詞です。
ここでは、英語初心者の中学生でも覚えやすい 「ask」 の基本パターンを紹介します。
ask + 人 + 物(お願いする)
この形は、「人に物をお願いする」 ときに使います。
物には「質問・物・用事」など、頼みごとの内容が入ります。
文の形
ask + 人 + 物
例文
I asked him a question.
(わたしは彼に質問をしました。)
She asked me a favor.
(彼女はわたしにお願いをしました。)
Ask your teacher the answer.
(先生に答えを聞いてみて。)
とてもシンプルで、会話でよく使う形です。
ask + 人 + to + 動詞(〜するよう頼む
この形は、「人に〜してほしい」とお願いするときに使います。
日常会話で最も使いやすいパターンです。
文の形
ask + 人 + to + 動詞
例文
My mom asked me to help her.
(お母さんはわたしに手伝うよう頼みました。)
He asked me to come early.
(彼はわたしに早く来るように頼みました。)
Can I ask you to explain it?
(それを説明してもらえますか。)
「〜してね」とお願いしたいときに覚えておくと便利です。
中学生が覚えておくと便利なパターン
「ask」 は、学校の会話や毎日の生活で本当によく使います。
中学生がまず覚えるべき簡単なパターンをまとめました。
使いやすい基本パターン
Can I ask you something?
(ちょっと聞いてもいい?)
I want to ask a question.
(質問したいです。)
Ask him to join us.
(彼に参加するよう頼んで。)
I was asked to help.
(わたしは手伝うよう頼まれました。)
どれも短くて覚えやすい文なので、学校や日常ですぐに使えます。
「ask for」を使った表現

「ask」 の中でもよく使われるのが「ask for(アスク フォー)」というフレーズです。
意味は「〜を求める」「〜をお願いする」
何かをほしいとき、手伝ってほしいとき、情報を求めるときなどに活躍します。
英語初心者の子供でも使いやすい、とても便利な表現です。
「ask for」の意味は「〜を求める」
「ask for」 は、「〜をください」・「〜を求めます」 という意味で使います。
物を頼むときだけでなく、情報や助けを求めるときにも使えるのがポイントです。
基本の形
ask for + ほしいもの / 助け / 情報
例文
Can I ask for some water?
(水をもらえますか。)
I asked for help.
(助けを求めました。)
Ask for more information.
(もっと情報を求めてください。)
She asked for a new pen.
(彼女は新しいペンをお願いしました。)
「〜を求める」という意味が強いので、何かをしっかり頼みたいときに便利な表現です。
よくある間違い
ask for は便利ですが、初心者が間違えやすいポイントがいくつかあります。
ここでは特に気をつけたい点だけをコンパクトにまとめました。
1. ask と混ざってしまう
「ask」 は「人にたずねる」、「ask for」 は「物を求める」。
目的語の種類がちがいます。
例文
× Ask him water.
○ Ask him for water.
(彼に水を頼む。)
2. ask for + 人 にしない
「ask for」 は「ほしい物・助け・情報」を表します。
人を直接入れないようにしましょう。
例文
× I asked for him.
(彼を求めた…変な意味に)
○ I asked him for help.
(彼に助けを求めた。)
3. ask for と ask to の混同
ask for 〜 → 物・情報を求める
ask to 動詞 → 「〜するようにたのむ」
例文
I asked for a pencil.
(鉛筆をお願いした。)
I asked him to help.
(彼に手伝うようたのんだ。)
「ask for」 は、使い方のルールさえ覚えればとても簡単で便利な表現です。
買い物、学校、日常のちょっとしたお願いにもよく登場するので、ぜひ覚えておきましょう。
「ask about」の意味と使い方

「ask」 の中でも、よく使われる表現のひとつが「ask about(〜についてたずねる)」です。
何かの情報や内容を知りたいとき、「〜について教えてください」というニュアンスで使います。
会話でも学校でもよく使うので、英語初心者の子供にとっても覚えておきたい表現です。
「〜についてたずねる」を英語で言う方法
「〜について聞く」と言いたいときは、「ask」 に 「about」 をつけます。
基本の形
ask + 人 + about + 物ごと
「人に、〜について聞く」という意味になります。
例文
Ask your teacher about the test.
(先生にテストについて聞いてみて。)
I asked him about his new game.
(わたしは彼に新しいゲームについて聞きました。)
Can I ask you about your hobby?
(あなたの趣味について聞いてもいいですか。)
「ask」 だけでは「聞く」ですが、「ask about」 にすると「具体的なテーマを聞く」ニュアンスになります。
「about」をつけるとどう意味が変わるか
「about」 がつくことで、聞きたい内容(テーマ)をはっきりと示すことができるようになります。
ask(聞く)
- 「聞く」行動そのもの
- 何について聞くかはハッキリしない
例文
I asked him.
(彼に聞きました。(内容は不明))
ask about(〜について聞く)
- 聞きたい内容が明確
- 情報を求める場面で使いやすい
例文
I asked him about the plan.
(彼にその計画について聞きました。)
子供向けの理解ポイント
- ask → 「聞く」
- ask for → 「物を求める」
- ask about → 「内容について聞く」
この3つの違いが分かると、「ask」 の表現をとても自然に使えるようになります。
「ask to」を使った表現

「ask」 の中でもとくに便利なのが「ask to(〜するよう頼む)」という形です。
何か行動をお願いしたいときに使う表現で、学校や日常の会話でもよく登場します。
シンプルな文の形なので、英語初心者や子供でもすぐに使えるようになります。
ask + to + 動詞 は「〜したいと頼む」
「ask to」 は、「人に〜してほしいとお願いする」ときに使うパターンです。
英語のお願い表現の中で最も覚えやすい形のひとつです。
基本の形
ask + 人 + to + 動詞(〜するように頼む)
例文
I asked him to help me.
(わたしは彼に手伝ってほしいと頼みました。)
She asked me to come early.
(彼女はわたしに早く来るよう頼みました。)
Can I ask you to explain it?
(それを説明してもらえますか。)
「〜してね」と言いたいときは、この形だけでほとんど対応できます。
よく混同される表現との違い
ask を使った表現は多いので、初心者は混ざりやすいポイントがあります。
とくに間違えやすいものを、ここでわかりやすく整理します。
1. ask for と混同する
- ask for 〜:物・助け・情報を求める
- ask 人 to 動詞:人に行動を頼む
例文
I asked for water.
(水をお願いした。)
I asked him to bring water.
(彼に水を持ってきてと頼んだ。)
お願いする対象が「物」か「行動」かで使い分けます。
2. ask about と混ざる
- ask about 〜:〜についてたずねる(情報)
- ask 人 to 動詞:〜するようお願いする(行動)
例文
Ask about the homework.
(宿題について聞いて。)
Ask him to do the homework.
(彼に宿題をするよう頼んで。)
どちらも 「ask」 を使いますが、意味の方向がまったく違います。
3. to 動詞を忘れる
初心者が一番やりがちなミスです。
× I asked him help.
○ I asked him to help.
「ask」 の後に「to + 動詞」が必要であることを忘れないようにしましょう。
「ask to」 は、使い方が分かれば本当に便利な表現です。
相手に何かをしてほしいときに、自然な英語で伝えられるようになります。
中学生でも使える「ask」の会話例文

「ask」」 は、学校でも家でも毎日使えるとても便利な動詞です。
ここでは、会話でそのまま使える短い例文だけをまとめました。
友達との会話シーン
例文
Can I ask you something?
(ちょっと聞いてもいい?)
Ask him about the homework.
(彼に宿題について聞いてみて。)
Can you ask her to join us?
(彼女に参加してと頼んで。)
I asked my friend for help.
(友達に助けをお願いしました。)
短い文なので、そのまま会話に使えます。
家で使える 「ask」 のフレーズ
例文
Mom asked me to clean my room.
(お母さんに部屋を片づけるよう言われた。)
Can I ask for more juice?
(ジュースをおかわりしてもいい?)
Dad asked me about my day.
(お父さんが今日のことを聞いてきた。)
Please ask your sister to come here.
(妹にここへ来るよう頼んで。)
家でのやりとりでも 「ask」 は大活躍します。
「ask」 を使うときに気をつけたいポイント

「ask」 はとても便利な動詞ですが、日本語の「聞く」と完全に同じではありません。
意味が広い分、英語学習初心者の人や子供がまちがえやすいポイントがいくつかあります。
ここでは、特に気をつけたい点だけをコンパクトにまとめました。
日本語の「聞く」は2種類ある
日本語では「聞く」をひとことで言えますが、英語では二つに分かれます。
英語の違い
- ask → 相手に質問する・頼む(能動的)
- listen → 音を聞く(受け身)
例文
Ask your teacher a question.
(先生に質問して。)
Listen to the music.
(音楽を聞いて。)
「聞く」という日本語の感覚で 「ask」 と 「listen」 を混ぜやすいので注意しましょう。
初心者がよく間違える表現まとめ
「ask」 を使うときに、特につまずきやすいポイントを短く整理します。
1. ask for と ask を混同する
× Ask him water.
○ Ask him for water.
(水をお願いする。)
2. ask about と ask を混ぜる
× Ask him the game.
○ Ask him about the game.
(ゲームについて聞く。)
3/ ask + 人 + to + 動詞 の to を忘れる
× I asked him help.
○ I asked him to help.
4. say・tell と混ざる
- say:言う
- tell:人に伝える
- ask:質問する・頼む
意味の方向が違うので注意。
このポイントを押さえるだけで、「ask」 のミスはほとんどなくなります。
短い例文で少しずつ練習して、自然に使えるようになりましょう。
まとめ|「ask」を使いこなして会話の幅を広げよう

「ask」 は、「たずねる」・「お願いする」という基本の意味で、学校でも家でも毎日使えるとても便利な動詞です。
- ask+人+物
- ask+人+to+動詞
- ask for、ask about
など、パターンで覚えると自然に使い分けができるようになります。
また、「say・tell・listen」 との違いを理解しておくことで、会話の中でも正しく 「ask」 を使えるようになります。
短い例文をくり返し声に出して練習すれば、英語で質問したりお願いしたりする力がぐっと伸びます。
「ask」 を使いこなすことで、英語の会話がもっと楽しく、もっと広がっていきますよ。







