英語で「見る」を間違えないコツ|「watch」と 「see」の使い分け

- カテゴリー
- 英語コラム
日本語の「見る」は、とても便利な言葉です。
しかし英語では、「見る」を表す言葉が1つではありません。
「watch」と「see」もその代表的な例で、意味は似ているのに使い方が違うため、間違えやすいポイントです。
英語学習を始めたばかりの子供は、「どちらも見るなら同じでいいのでは?」と感じることが多いかもしれません。
しかし、この違いを理解すると、英文の意味がぐっと分かりやすくなります。
この記事では、「watch」と「see」を「意識して見る」「自然に目に入る」というイメージで整理し、迷わず使えるコツを紹介します。
保護者の方が説明するときにも役立つ内容です。
「見る」は英語でどう考える?

日本語では、何かを目にしたときにまとめて「見る」と言えますが、英語ではそうはいきません。
英語では「どんな見方をしているか」がとても大切になります。
ここでは、日本語との違いを確認しながら、「watch」と「see」がなぜ混乱しやすいのかを整理していきましょう。
日本語の「見る」はとても広い
日本語の「見る」は、とても便利で幅の広い言葉です。
意識して見ている場合も、たまたま目に入った場合も、同じ「見る」で表せます。
たとえば、
- テレビを見る
- 景色を見る
- 人を見る
- たまたま何かが目に入る
これらはすべて、日本語では「見る」で問題ありません。
そのため、「見る=see」と一つで考えてしまいがちですが、これが英語では混乱のもとになります。
英語では「見る」を分けて考える
英語では、「見る」という行為をどういう意識で行っているかによって、使う動詞が変わります。
代表的なのが「watch」と「see」です。
考え方をシンプルにすると、次のようになります。
see
- 自然に目に入る
- 意識していない
- 「気づく」に近い感覚
watch
- 意識して見る
- 動きや変化を追う
- 集中して見る
英語では、「見たかどうか」よりも、「どう見ていたか」が重要なのです。
「watch」と「see」が混乱しやすい理由
「watch」と「see」が混乱しやすい一番の理由は、日本語の感覚でそのまま置き換えようとしてしまうことです。
「テレビを見る」「映画を見る」などを、すべて「see」で表そうとすると、英語として不自然になってしまいます。
さらに、
- どちらも「見る」と訳される
- 文法だけでは判断しにくい
- 意識の違いが目に見えない
といった点も、混乱の原因になります。
大切なのは、「何を見ているか」ではなく、「どんな気持ちで見ているか」を考えることです。
「watch」のイメージと使い方

「watch」は、英語の「見る」の中でも、意識して目を向け続けるときに使われる動詞です。
日本語の「見る」と感覚が少し違うため、まずは「watch」が持つイメージをつかむことが大切です。
「watch」が持つ基本イメージ
「watch」の一番のポイントは、集中して見る・目で追うという点です。
一瞬見るだけではなく、ある程度の時間、注意を向けているイメージがあります。
「watch」の基本イメージを整理すると、次のようになります。
- 意識して見る
- 変化や動きを追う
- 途中で目を離さない
例えば、動いているものや、流れのあるものを見るときに「watch」が使われます。
「ぼんやり目に入る」のではなく、「見ようとして見ている」状態です。
「watch」がよく使われる対象
「watch」は、特定のものとよく一緒に使われます。
ポイントは、動きがあるかどうかです。
よく使われる対象の例はこちらです。
- テレビ・映画
- スポーツ
- 試合やパフォーマンス
- 人や動物の動き
逆に、写真や景色など、動きがないものには「watch」はあまり使われません。
「動いているものを見る」= 「watch」
と考えると、使い分けがしやすくなります。
中学生レベルの例文で確認
ここでは、イメージしやすい短い例文で確認してみましょう。
例文
I watch TV after dinner.
(私は夕食後にテレビを見ます。)
She watches a soccer game.
(彼女はサッカーの試合を見ます。)
We watched the movie together.
(私たちは一緒に映画を見ました。)
どの例文でも、「ただ目に入った」のではなく、意識して見ていることが伝わります。
「see」のイメージと使い方

「see」は、英語の「見る」の中でも、特に基本となる動詞です。
ただし、日本語の「見る」と同じ感覚で使ってしまうと、「watch」との違いが分かりにくくなります。
ここでは、「see」が持つイメージと、どんな場面で使われるのかを整理していきましょう。
「see」が持つ基本イメージ
「see」の一番のポイントは、自然に目に入る・気づくという感覚です。
意識して見続けるというよりも、「見えた」・「見たことが分かった」という結果に注目しています。
「see」の基本イメージをまとめると、次のようになります。
- 自然に目に入る
- 特別に集中していない
- 「気づく」「確認する」に近い
つまり、「see」は「見ようとした行動」よりも、見えたという事実を表す言葉です。
「see」がよく使われる場面
「see」は、日常生活のさまざまな場面で使われます。
特に、動きの有無に関係なく、「目に入ったこと」や「分かったこと」を表すときに使われます。
よくある場面の例はこちらです。
- 人や物を目にしたとき
- 景色や写真を見るとき
- 相手の言っていることを理解したとき
- 出来事を確認したとき
このように、「see」はとても幅広く使える動詞です。
その分、日本語の「見る」と結びつきやすく、「watch」との使い分けで迷いやすくなります。
中学生レベルの例文で確認
ここでは、短くて分かりやすい例文で、「see」の使い方を確認してみましょう。
例文
I see a bird.
(鳥が見えます。)
I see my friend at the station.
(駅で友だちを見かけます。)
I see what you mean.
(言いたいことが分かります。)
Did you see the picture?
(その写真を見ましたか?)
どの例文も、「集中して見続けた」というより、目に入った・分かったという意味で使われています。
同じ場面で意味が変わる例

「watch」と「see」は、同じ「見る」という日本語に訳されますが、同じ場面でも使う単語によって伝わる意味が変わることがあります。
ここでは、特に混乱しやすい代表的な場面を取り上げて確認していきましょう。
テレビ・映画を見る場合
テレビや映画を見るとき、日本語では自然に「見る」と言えますが、英語では「watch」を使うのが基本です。
例文
I watch TV.
(テレビを見ます。)
We watched a movie.
(映画を見ました。)
これは、テレビや映画が「動きのあるもの」で、内容を追いながら意識して見ているからです。
一方、「see」を使うと意味が少し変わります。
例文
I saw a movie yesterday.
(昨日その映画を見た/目にした。)
この場合は、「集中して見た」というより、その映画を見たという事実に注目しています。
内容をじっくり見たかどうかまでは伝わりません。
人・出来事を見る場合
人や出来事を見る場面でも、「watch」と「see」の違いがはっきり出ます。
例文
I saw my friend at the station.
(駅で友だちを見かけました。)
→ たまたま目に入った、というニュアンスです。
例文
I watched my friend play soccer.
(友だちがサッカーをするのを見ました。)
→ 動きや様子を意識して見続けたことが伝わります。
このように、
- 「見かけた・気づいた」→ 「see」
- 「様子や動きを追った」→ 「watch」
という違いがあります。
「watch」と「see」を入れ替えられないケース
中には、「watch」と「see」を入れ替えると不自然になる文もあります。
「watch」が使えない例
I saw a bird in the tree.
(木に鳥がいるのが見えました。)
※ 「watch」にすると不自然になります。
「see」が使えない例
Please watch the game carefully.
(試合を注意して見てください。)
※ 「see」では「集中して見る」という意味が出ません。
判断のポイントは、
「見ている時間」や「意識の強さ」があるかどうかです。
よく間違えるポイント

「watch」と「see」はイメージで理解しやすい単語ですが、日本語の「見る」に引っ張られると、思わぬミスが起こりやすくなります。
ここでは、特に多い間違いと、その直し方を整理します。
「watch」を「ただ見る」で使ってしまう
一番多いのが、「watch」を「とりあえず見る」という意味で使ってしまうケースです。
「watch」は、必ず「意識して見る」・「動きを追う」ニュアンスがあります。
よくある間違い
I watch a picture. ×
I watch the mountain. ×
これらは、動きのないものなので「watch」は不自然です。
正しい考え方は、
- 動き・流れがある → 「watch」
- 目に入った・存在を確認 → 「see」
例えば、
I see a picture.
(写真を見る。)
I see the mountain.
(山が見える。)
のように、「see」を使うのが自然です。
「see」を「集中して見る」で使ってしまう
反対に多いのが、「see」を「集中して見る」という意味で使ってしまうことです。
よくある間違い
I see TV every night. ×
テレビは動きがあり、内容を追って見るため、「watch」が適切です。
正しい形:例文
I watch TV every night.
(毎晩テレビを見ます。)
「see」は、「見ようとした」行動よりも、「見えた・気づいた」という結果を表す単語だと覚えておくと安心です。
テストや英検®︎での注意点
テストや英検®︎では、意味よりも使い方の正確さが問われます。
特に次の点に注意しましょう。
- テレビ・映画・試合 →「 watch」
- 写真・人・景色 → 「see」
- 「注意して」「集中して」があれば →「 watch」
見直し用ミニチェック
- 動きがある? → 「watch」
- ただ目に入った? → 「see」
このチェックを習慣にすると、ケアレスミスを防ぎやすくなります。
まとめ|「watch」と「see」は「意識しているか」で選ぼう

「watch」と「see」は、どちらも日本語では「見る」と訳されますが、英語では見るときの意識の有無が大きな違いになります。
テレビや映画、スポーツなどを集中して見るときは「watch」、特に意識しなくても目に入ったものや、見えたことに気づいたときは「see」を使います。
この感覚をつかむことが、使い分けの一番のポイントです。
迷ったときは、「そのものを目で追っていたか、それとも自然に目に入っただけか」を考えてみてください。
テストや英検でも、この考え方を意識すれば、選び間違いを減らすことができます。
細かいルールをすべて覚えなくても、「意識して見ているかどうか」という軸を持っていれば大丈夫です。
「watch」と「see」の違いを理解することで、英語の「見る」はぐっと分かりやすくなります。
日常の例文にふれながら、少しずつ使い慣れていきましょう。







