「Normal」だけじゃない!「普通」を表す英語フレーズ5選

- カテゴリー
- 英語コラム
「普通」って英語でなんと言うか知っていますか?
多くの人はまず「normal」を思い浮かべますが、実は場面によって使い分けられる表現がいくつもあります。
学校や英会話でよく出てくる「普通」の意味は、日常的なことから平均的なことまでさまざま。
この記事では、英語で「普通」を表す便利なフレーズを5つ、意味や使い方、例文と一緒にわかりやすく解説します。
これを覚えれば、英作文や会話で表現の幅がぐんと広がります!
「普通」ってどんな意味?英語にするときのポイント
日本語の「普通」は、とてもよく使う便利な言葉ですが、その意味は場面によって大きく変わります。
「いつも通り」「平均的」「特別じゃない」など、ニュアンスが異なるため、英語に訳すときも1つの単語だけでは対応できません。
ここでは、まず日本語の「普通」が持つ意味を整理し、英語に置き換えるときのポイントを見ていきましょう。
日常会話でよく使う「普通」って?
日本語の「普通」は、日常会話でとてもよく使われる言葉です。
例えば、
- 状態:「このケーキ、普通においしい」
- 頻度:「普通は7時に起きます」
- 基準:「この成績なら普通だよ」
つまり、「普通」という言葉は、
- いつも通り(習慣)
- 平均的(基準)
- 特別ではない(一般的)
など、意味がいくつもあるのです。
英語にするときは、この「普通」がどの意味なのかを考えてから単語を選ぶ必要があります。
「普通」は1つの英単語じゃ足りない!?
多くの人が「普通 = normal」と思いがちですが、実は状況によって他の単語を使う方が自然です。
日本語のニュアンス | よく使う英語 | 例文 |
平均的な・基準内の「普通」 | normal | This is a normal result. (これは普通の結果です。) |
いつも通りの「普通」 | usual | I took my usual train. (いつもの電車に乗りました。) |
平均的な数値や程度 | average | My score is about average. (私の点数は普通くらいです。) |
規則的・決まった | regular | I go to a regular check-up. (定期健診に行きます。) |
特別じゃない・一般的 | ordinary | He is an ordinary person. (彼は普通の人です。) |
ポイント
・「普通」という日本語は意味が広いため、英語では1語で済ませられないことが多い。
・会話の場面に合わせて、単語を使い分けると自然な英語になる。
定番の「Normal」ってどんなときに使う?
英語で「普通」と言えば、多くの人が「normal」 を思い浮かべるかと思います。
もちろん正しい使い方もありますが、じつは日本語の「普通」とは少しニュアンスが違うことも。
間違って使うと、相手に違和感を与えてしまうかもしれません。
ここでは、「normal」 がぴったりハマる場面と、別の単語を使ったほうが自然なケースを紹介します。
「Normal」の意味と使い方
英語で「普通」と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのが 「normal(ノーマル)」 です。
「normal」 は、「基準や標準と比べて特別ではない」という意味で使われます。
健康や状態が「通常通り」のとき、例文
Everything is normal.
(すべて普通です。)
成績や結果が平均的なとき、例文
This is a normal score.
(これは普通の点数です。)
物事が基準に沿っているとき、例文
It’s normal to feel nervous before a test.
(テスト前に緊張するのは普通のことです。)
ポイント
- 数値や基準に基づいて「普通」と言いたいときに適している。
- 医療・科学・統計など、ややフォーマルな場面でもよく使われる。
「Normal」が使えない場面もある?
便利な「normal」ですが、実はどんな「普通」にも使えるわけではありません。
normal が不自然になる例
1. 「いつも通り」という意味の普通
NG例文:I took my normal bus.
OK例文:I took my usual bus.
(いつものバスに乗った。)
→ 「習慣的な普通」は 「usual」 が自然
2. 「特別じゃない・平凡」という意味の普通
NG例文:He is a normal person.
(直訳はOKだが、やや機械的)
OK例文:He is an ordinary person.
(彼は平凡な人です。)
3. カジュアルな会話での軽い「普通」
NG例文:This cake is normal.
(味が普通=ちょっと微妙なニュアンスに)
OK例文:This cake is okay / not bad.
(おいしいけど普通くらい。)
まとめると
- normal は「基準や標準」に沿った普通を表すときに使う
- 習慣・日常的な普通は 「usual」
- 特別じゃない・平凡は 「ordinary」
- カジュアル会話では別の表現が自然
「普通」を表す英語フレーズ5選
日本語の「普通」は、「基準どおり/いつも通り/平均的/決まっている/特別じゃない」
など、場面で意味が変わります。
英語では 「normal / usual / average / regular / ordinary」 を使い分けるのがコツです。
Normal|基準や平均的な「普通」
意味
基準や標準に照らして「普通/正常」。
医療・科学・テスト結果など客観的な基準があるときに最適。
よくある組み合わせ
- normal temperature(平熱)
- normal condition/state(正常な状態)
- It’s normal to …(…は普通のことだ)
例文
Everything is normal now.
(今はすべて正常です。)
It’s normal to feel nervous before an exam.
(試験前に緊張するのは普通です。)
よくあるミス
NG例文:I took my normal bus.
OK例文: I took my usual bus.
(いつものバスに乗った。)
Usual|いつも通り・日常的な「普通」
意味
その人やその場の習慣・ルーティンとしての「いつも通り」。
よくある組み合わせ
- as usual(いつも通り)
- my/usual(いつもの〜)
例文
I had my usual breakfast.
(いつもの朝ごはんを食べた。)
He was late as usual.
(彼はいつも通り遅刻した。)
よくあるミス
NG例:検査結果の「正常」に usual
OK例:検査結果の「正常」= normal
例文:The result is normal.
(結果は正常です。)
Average|平均的な「普通」
意味
数値やレベルが平均に近いという意味の「普通」。
テストや能力の話で便利。
セットで覚える表現
- about average(平均くらい)
- above/below average(平均以上/以下)
- on average(平均して)
例文
My math score is about average.
(数学の点数は普通くらいです。)
Her height is above average for her age.
(年齢のわりに身長は平均以上です。)
よくあるミス
NG例:人の「平凡」を 「average person」 と言うと事務的。
OK例:素朴・平凡を言うなら 「ordinary person」 が自然。
Regular|決まった・規則的な「普通」
意味
定期的/決まっているという「普通」。
予定・パターン・サイズなどに使う。
よくある組み合わせ
- a regular check-up/class(定期健診/定期授業)
- regular meeting(定例ミーティング)
- regular size(レギュラーサイズ)
例文
We have a regular meeting on Fridays.
(金曜に定例会議があります。)
I go for a regular check-up twice a year.
(年2回、定期検診に行きます。)
よくあるミス
NG例:テストの「普通の点」= regular score
OK例:テストの「普通の点」= normal/average score
Ordinary|特別じゃない「普通」
意味
「特別ではない」「取り立てて特徴がない」=平凡。
日常の素朴さを表すときに合う。
よくある組み合わせ
- ordinary people(普通の人々)
- an ordinary day/life(ごく普通の一日/生活)
例文
She is an ordinary student.
(彼女は普通の生徒です。)
It was an ordinary day for me.
(私にとってごく普通の一日でした。)
注意ポイント
人に使うと「平凡で特別ではない」という響きが強く、場面によっては失礼に感じられることも。
文脈をやさしく。
迷ったときのチェックリスト
- 基準・正常? → normal
- いつも通り? → usual
- 平均レベル? → average
- 定期・決まってる? → regular
- 特別じゃない(平凡)? → ordinary
この5つを使い分けられると、「普通 英語」の表現力が一気に上がります。
お子様の英作文や会話練習でも、場面に合わせて言い換える練習をしてみてください!
使い分けてみよう!簡単な英文で練習しよう
ここからは、「普通」を英語でどう言い分けるかを短い例文でサクッと練習します。
とくに「normal」 と 「usual」 の違いを中心に、「average / regular / ordinary」 もそのまま会話で使える形でチェック。
音読しやすい例文とミニ問題を使えば、「普通」の英語の使い分けが自然と身につきます。
テストにも日常会話にも役立ちます。
「Normal」と「Usual」の違いを例文でチェック
結論からいうと・・・
normal は「基準・標準に照らして普通/正常」。
usual は「その人・その場の“いつも通り/習慣的”」。
例文(違いが分かるペア)
It’s normal to feel nervous before an exam.
(テスト前に緊張するのは普通だ。)←「一般的な話」なので 「normal」
He was late as usual.
(彼はいつも通り遅刻した。)←「その人の習慣」なので 「usual」
The test result is normal.
(検査結果は正常です。)
I ordered my usual.
(いつものやつを頼んだよ。)※カフェなどで定番フレーズ
「あれ?どっち?」と思ったときの合言葉
基準? → normal
習慣? → usual
小テスト(normal / usual を選ぼう)
1.(検査)「あなたの視力は普通です。」
→ Your eyesight is ______.
2. 「今日はいつものルートで帰るね。」
→ I’ll take my ______ route today.
3. 「テスト前に眠れないのは普通のことだよ。」
→ It’s ______ to have trouble sleeping before a test.
4. 「彼はいつも通り、早起きした。」
→ He got up early as ______.
答え
1. normal
2. usual
3. normal
4. usual
英語の会話で自然に「普通」を使うコツ
1. 型で覚えると速い
It’s normal to + 動詞:例文
It’s normal to make mistakes.
(ミスするのは普通だ。)
as usual:例文
She looked happy as usual.
(彼女はいつも通り元気そうだった。)
my/your/usual + 名詞:例文
my usual seat
(いつもの席)
the usual(名詞の代わり):例文
I’ll have the usual.
(いつものやつで。)
2. 会話では「評価」を言い換えると自然
食べ物・感想などで「普通」と言う日本語を 「normal」 にすると、不自然になりがちです。
NG例文:This cake is normal.
OK例文:This cake is okay / pretty good / nothing special.
(まあまあ/ふつうにおいしい/可もなく不可もなく。)
3. 「平均的」は average を使い分け
例文
My score is about average.
(点数は平均的。)
He is above average in math.
(数学は平均以上。)
4. スケジュールやパターンは regular
例文
We have a regular meeting on Fridays.
(金曜は定例会議があります。)
a regular check-up
(定期健診)
5. 人や物の「平凡」は ordinary
例文
an ordinary day / ordinary people
(ごく普通の一日/人々)
※人に対しては文脈で失礼に聞こえることもあるので、注意して使おう。
会話の例文
A:You look a bit nervous.
(ちょっと緊張してるね。)
B:Yeah, but it’s normal before a big test.
(うん、大事なテスト前は普通だよ。)
A:Wanna grab coffee?
(コーヒー行く?)
B:Sure. I’ll get my usual.
(いいね。いつものやつにする。)
穴埋め練習
1. It’s ______ to feel tired after practice.
(練習後に疲れるのは普通。)
2. Let’s meet at our ______ place at 5.
(5時にいつもの場所で会おう。)
3. The doctor said everything was ______.
(医者は全部正常だと言った。)
答え
1.normal
2.usual
3.normal
重要ポイント!
- 基準・正常 = normal
- 習慣・いつも通り = usual
- 平均 = average
- 定期的 = regular
- 平凡 = ordinary
このコツさえ分かれば、「普通」の英語の使い分けももう心配いりません。
おうちでの会話や英作文で、「It’s normal to…」や、「as usual / my usual …」などの形を声に出して、少しずつ練習してみましょう。
まとめ|「普通」を英語で言えると表現が広がる!
日本語では何気なく使っている「普通」ですが、英語では場面によって言い方を変える必要があります。
今回学んだ5つのフレーズを覚えておくと、会話や英作文でより自然で伝わりやすい表現ができるようになります。
今日覚えた5つのフレーズをおさらい
今日の記事では、「普通」を英語でどう言うか、5つの表現を見てきました。
意味や使い方をもう一度、確認しておきましょう。
英単語 | ニュアンス | 使う場面の例 |
normal | 基準や標準に沿った「普通」 | 検査結果・一般常識 |
usual | いつも通り・習慣的な「普通」 | 朝のルーティン・いつもの場所 |
average | 平均的な「普通」 | 点数・能力・背の高さ |
regular | 決まった・定期的な「普通」 | 定期健診・定例会議 |
ordinary | 特別ではない・平凡な「普通」 | ごく普通の日・人 |
どれも日本語だと「普通」と言えますが、英語では場面に合わせた使い分けが大切です。
まずは1つだけでも使ってみよう!
一度に全部覚えようとしなくても大丈夫です。
まずは「normal」 や 「usual」 など、身近な場面でよく使う1つから始めましょう。
例えば…
検査やテストの「普通」→ normal
習慣の「いつも通り」→ usual
普段の会話や学校の英作文で意識して使ってみると、自然に身についていきます。
少しずつ慣れていけば、英語での表現力がぐんと広がりますよ。