親子で学ぶ!英語の自動詞・他動詞を楽しく覚えよう

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英語を学習していると、「この動詞は自動詞?それとも他動詞?」と迷うことがありませんか?
文法の授業で習ったけれど、いまいちピンとこない…というお子様も多いかもしれませんね。
自動詞と他動詞は、英語を正しく話すためにとても大切なポイントです。
でも、難しく考えなくても大丈夫。
実はちょっとしたコツをつかめば、楽しく覚えることができます!
今回は、親子で学べるように、自動詞と他動詞の違いや見分け方、そして実際の英会話での使い方までをたっぷり紹介します。
お子様と一緒にチャレンジしてみましょう!
自動詞と他動詞ってなに?基本をおさえよう!

自動詞とは?目的語を必要としない動詞
自動詞は「自分だけで動作が完結する動詞」のこと。
つまり、後ろに「何を・誰を」といった目的語を置かなくても意味が通じます。
例えば、「run(走る)」は自動詞の代表例です。
例文
He runs every morning.
(彼は毎朝走ります。)
この文では、
He runs.
(彼は走る)
だけでも意味が通じますね。
目的語がなくても成立するのが自動詞の特徴です。
他動詞とは?目的語が必要な動詞
他動詞は「目的語がないと意味が成り立たない動詞」のこと。
つまり、「何を・誰を」といった情報が必要になります。
例えば、eat(食べる)は他動詞です。
例文
I eat an apple.
(私はリンゴを食べます。)
この文では、
I eat.
(私は食べる。)
だけだと、「何を?」という情報が足りず、意味がはっきりしません。
だから an apple という目的語が必要になります。
例文で違いを比べてみよう!
ここで、自動詞と他動詞の違いを比べてみましょう!
例文を比べてみると、より違いが明らかになります。
自動詞:例文
She sleeps.
(彼女は眠る。)
他動詞:例文
She reads a book.
(彼女は本を読む。)
sleep(眠る)は目的語がなくても意味が通じますが、read(読む)は「何を?」が必要なので、目的語の a book(本)が必要になります。
よく使う自動詞・他動詞をチェック!

「go(行く)」は自動詞!「go to school」の「to」がポイント
go(行く)は自動詞なので、目的語を直接つけることができません。
以下の例文のように、「to」などの前置詞を使うのが自動詞のポイントです。
間違い: I go school.
正しい文: I go to school.
(私は学校へ行きます。)
eat(食べる)は他動詞!I eat an apple. のように目的語が必要
eat(食べる)は他動詞なので、何を食べるのかを明確にする必要があります。
正しい文
I eat an apple.
(私はリンゴを食べます)
もし目的語がないと、「何を食べるの?」と聞きたくなってしまいますね。
「run」は両方ある? He runs fast.(自動詞)He runs a company.(他動詞)
run(走る・経営する)は、自動詞としても他動詞としても使えます。
このような厄介な動詞は注意が必要ですね!
自動詞:例文
He runs fast.
(彼は速く走る。)
他動詞:例文
He runs a company.
(彼は会社を経営している。)
同じ単語でも意味によって使い方が変わるものもあるので注意しましょう。
自動詞・他動詞の見分け方とコツ

目的語がなくても意味が通じるかチェック!
文を作ったときに、「何を?」がなくても意味が通じれば自動詞、「何を?」がないと意味が足りないなら他動詞と考えるとわかりやすいです。
自動詞と他動詞の区別を早い段階で学習しておくことで、今後の英語学習がスムーズになりますね!
前置詞が必要なら自動詞の可能性大!
自動詞は「to, in, at, with」などの前置詞とセットで使われることが多いです。
例文
He goes to school.
(彼は学校へ行く。)
She talked to me.
(彼女は私に話しかけた。)
逆に、前置詞がないと意味が通じない場合は、他動詞の可能性が高いです。
例外に注意!「look for(探す)」は自動詞+前置詞で他動詞と同じ働き
例えば、look for(探す)は look(見る)が自動詞で、for(〜を求めて)とセットになって初めて「探す」という意味のフレーズになります。
例文
I am looking for my keys.
(私は鍵を探しています。)
親子で楽しく覚える自動詞・他動詞

文法の勉強はちょっと退屈に感じるかもしれませんが、遊びながら学べば楽しく覚えられます!
楽しく英語を学ぶことがとても重要になってきます。
ここでは、親子で一緒に楽しめる学習方法を紹介しますね!
動詞のペアを探すゲーム(speak と say など)
英語には、自動詞と他動詞で似た意味を持つ動詞のペアがたくさんあります。
これらをペアで覚えると、自然に使い分けができるようになります。
ゲームのルール
1. いくつかの動詞カードを用意する(紙に書いてもOK)
2. 自動詞と他動詞をペアで探す
3. 正しくペアを作れたらポイントをゲット
動詞のペアの例を挙げます。
speak(自動詞) ↔ say(他動詞)
He speaks fluently.
(彼は流暢に話す。)
He said a few words.
(彼はいくつかの言葉を言った。)
listen(自動詞) ↔ hear(他動詞)
I listen to music.
(私は音楽を聴く。)
I hear a noise.
(私は物音を聞く。)
go(自動詞) ↔ visit(他動詞)
I go to Tokyo.
(私は東京へ行く。)
I visit Tokyo.
(私は東京を訪れる。)
お子様の習熟度に合わせて、難易度を変えてみましょう!
英語学習歴が長いお子様の場合は、上記のような文章を作らせてもいいですね!
目的語があるかないかクイズ
自動詞と他動詞を区別するために、親子でクイズを出し合ってみましょう!
クイズゲームは参加者が多ければ多いほど盛り上がりますので、家族全員で参加してみるのも良いですね。
問題:次の文は自動詞?他動詞?
1. She sings.
2. He bought a new car.
3. We arrived at the station.
4. I found my keys.
5. They dance beautifully.
答え
1. 自動詞(目的語なし)
2. 他動詞(a new car が目的語)
3. 自動詞(前置詞 at the station がある)
4. 他動詞(my keys が目的語)
5. 自動詞(目的語なし)
このように、目的語があるかどうかを考えながらクイズをすることで、お子様の他動詞、自動詞への理解が深まります。
比較的いつでも取り組みやすいゲームですので、積極的にチャレンジしていきましょう!
実際の英会話で自動詞・他動詞を使ってみよう

実際の会話の中で自動詞と他動詞を使い分けられるようになれば、英語の理解がさらに深まります。
ここでは、旅行や学校、日常生活のシーン別にフレーズを紹介しますね!
旅行で役立つフレーズ
旅行中には、自動詞と他動詞の違いを意識しながら英語を使う機会がたくさんあります。
海外旅行に行った際に、英語を使う機会がありましたら、是非お子様に話す機会を与えてみてくださいね!
例文
We arrived at the hotel.
(私たちはホテルに到着した。)※自動詞
We booked a hotel.
(私たちはホテルを予約した。)※他動詞
The plane took off.
(飛行機が離陸した。)※自動詞
The pilot landed the plane safely.
(パイロットは飛行機を安全に着陸させた。)※他動詞
arrive は自動詞なので at the hotel という前置詞が必要ですが、 book は他動詞なので a hotel という目的語が続きます。
このようにフレーズで覚えることで、自然と他動詞と自動詞の区別がつくようになります!
学校で使えるフレーズ
学校生活の中でも、自動詞と他動詞を使い分ける場面があります。
学校での生活は英語の表現を学ぶ宝庫でもありますね!
例文
He talked to me.
(彼は私に話しかけた。)※自動詞
He told me a story.
(彼は私に話をした。)※他動詞
She listens to music.
(彼女は音楽を聴く。)※自動詞
She hears a strange sound.
(彼女は変な音を聞く。)※他動詞
talk は自動詞なので to が必要ですが、tell は他動詞なので a story などの目的語が必要になります。
おうちで会話してみよう
家庭でも自動詞と他動詞を意識して英語を話すことで、自然に使い分けを覚えることができます。
家族のサポートがあることで、お子様の習熟度のペースがグーンと上がります。
例文
Mom cooks dinner.
(ママは夕食を作る。)※他動詞
The baby cried.
(赤ちゃんが泣いた。)※自動詞
She wiped the baby’s tears.
(彼女は赤ちゃんの涙を拭いた。)※他動詞
まとめ

自動詞と他動詞の違いを理解することで、英語の文章がより自然に作れるようになります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、ゲームやクイズを取り入れることで楽しく学べますね!
普段の会話の中で「この動詞は目的語が必要かな?」と意識しながら使ってみるのも良い方法です。
親子で一緒に英語を楽しみながら、少しずつ理解を深めていきましょう。