「ウクライナ」は英語でどう言う?正しい発音と関連の英語表現まとめ

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ロシアによる軍事侵攻以降、日本でも「ウクライナ」という国名を耳にすることが多くなりました。
そんな「ウクライナ」を英語で何というか知っていますか?
本記事では、「ウクライナ」の英語表現から、「ウクライナ」を英語で説明するために必要な語句・フレーズまでを解説します。
「ウクライナ」に関連する語彙を身につけ、英会話での話の展開がスムーズになるよう準備しましょう。
「ウクライナ」の英語表記や発音は?
「ウクライナ」は英語で「Ukraine」と表記し、発音は「ユークレイン(発音記号:juːˈkreɪn)」です。
日本語の「ウクライナ」という呼び名は、ウクライナ語での発音「ウクライーナ」に近づけたもので、英語とは異なります。
「Ukraine」は国名であり、固有名詞のため、頭文字の「U」は大文字になります。
また、「the Ukraine」と定冠詞をつけるのは誤りなので注意しましょう。
「Ukraine」を使った英文は以下のようになります。
例文
I am from Ukraine.
(私はウクライナ出身です。)
Ukraine is a country in Eastern Europe.
(ウクライナは東ヨーロッパの国です。)
Kyiv is the capital of Ukraine.
(キーウはウクライナの首都です。)
あわせて、「ウクライナ人」や「ウクライナ語」は「Ukrainian(ユークレイニアン / 発音記号:juːˈkreɪniən)」と表現することも覚えておきましょう。
ウクライナで英語は通じる?
ウクライナのことを語るうえで気になる現地の言語についても少し理解を深めておきましょう。
ウクライナの公用語や、現地の英語教育について解説します。
ウクライナの公用語
ウクライナの公用語は、「ウクライナ語」です。
ただし、ウクライナではロシア語も広く話されています。
都心部のレストランやホテル、観光地であれば英語が通じることもありますが、英語がほとんど通じないことが多くあります。
ウクライナの公用語について英文でまとめると以下のようになります。
例文
The official language of Ukraine is Ukrainian.
(ウクライナの公用語は、ウクライナ語です。)
Besides Ukrainian, Russian is also spoken in Ukraine.
(ウクライナでは、ウクライナ語のほかにロシア語も話されています。)
ウクライナの英語教育事情
英語がほとんど通じない地域もあると紹介しましたが、ウクライナでは2014年以降、英語教育に力を入れています。
現在では、小学1年生から英語が必修科目とされています。
世界最大の語学教育機関「EF」が発表する「EF English Proficiency Index – 2024 Edition(EF英語能力指数 2024年度版)」によれば、ウクライナは英語力では116ヵ国中40位で、「中程度の習熟度(moderate proficiency)」と評価されました。
日本の順位は92位であるため、ウクライナの方が英語の習熟度は高いものの、ヨーロッパ全体の中では特に高い水準というわけではありません。
ただし、英語学習が必修化されていることから、今後は英語を話せる人の割合が増えていくことが期待されます。
ここで紹介した内容を英文でまとめると、下記のようになります。
例文
In Ukraine, children start learning English as a compulsory subject at the age of six.
(ウクライナでは子供たちは6歳から必修科目として英語を学び始めます。)
Ukraine ranked 40th out of 116 countries in the EF English Proficiency Index in 2024.
(ウクライナは2024年のEF英語能力指数で116ヵ国中40位でした。)
「compulsory」は「義務的な」「必修の」という意味があり、「compulsory subject」で「必修科目」の意味なので覚えておきましょう。
ウクライナの情勢を説明するための英語表現
ウクライナの情勢を説明するために、関連する単語や英文を紹介します。
まずは、下記で、関連する単語を確認しましょう。
日本語 | 英語表現 |
兵士 | soldier |
侵攻 | invasion |
軍隊 | force |
経済制裁 | economic sanctions |
難民 | refugee |
〜を課す | impose |
〜に同意する | agree to 〜 |
支援する | support |
停戦 | ceasefire |
軍事に関連する難しい言葉が並んでいますが、「impose(〜を課する)」や「agree to 〜(〜に同意する)」は何かの手続きを進めるときによく使われる単語なので、ここで覚えておけると便利です。
なお、「agree」は、意見や考えに同意するときは「agree with 〜」、条件や提案に同意するときは「agree to 〜」となるため、「with」 と 「to」 の使い分けも意識しましょう。
確認した英単語を使った英文を、下記でいくつか紹介します。
例文
In February 2022, Russian forces started an invasion of Ukraine.
(2022年2月にロシア軍がウクライナへの侵攻を開始しました。)
Many countries imposed economic sanctions on Russia.
(多くの国がロシアに経済制裁を課しました。)
Many European countries are actively supporting Ukraine.
(ヨーロッパの多くの国はウクライナを積極的に支援しています。)
「invasion(侵攻)」を使って「〜に侵攻する」と言うときは、「invasion to 場所」ではなく「invasion of 場所」のように「of」を使う点に注意してください。
「〜に課す」と言うときは、「impose on 対象」のように「on」を使って表現します。
英会話にも!ウクライナについての会話表現
英会話やレッスンの中で使えるように、「ウクライナ」をテーマにした会話例を紹介します。
ウクライナの情勢はセンシティブな話題でもあるため、あまり深く踏み込みすぎないよう注意することも大切です。
例文
先生:Do you watch the news about Ukraine?
(ウクライナのニュースを見ていますか?)
生徒:Yes, I do. I think the situation is really complicated and heartbreaking.
(はい。とても複雑で胸が痛くなる状況だと思います。)
先生:That’s true. I hope things are getting better soon.
(そうですね。早く状況がよくなるといいですね。)
Have you ever been to Ukraine?
(ウクライナに行ったことはありますか?)
生徒:No, I haven’t. How about you?
(いいえ、行ったことはありません。先生はどうですか?)
先生:It was more than ten years ago, but I still remember how beautiful the churches were.
(10年以上前に行ったことがあり、教会が素敵だったのをまだ覚えています。)
生徒:That’s nice. What city did you visit?
(素敵ですね。どの都市を訪れましたか?)
先生:I visited Kyiv and Lviv. Both cities were full of history and culture.
(キーウとリヴィウに行きました。どちらも歴史と文化にあふれた街でした。)
生徒:I’ve seen photos of Lviv. It looks like a European fairy-tale town!
(リヴィウの写真を見たことがあります。ヨーロッパのおとぎ話の町みたいですよね!)
先生:Yes, exactly!
(その通りです!)
「complicated」は「複雑な」、「heartbreaking」は「悲痛な」「つらい」という意味の単語です。
状況や感情を伝えるのに便利なので、あわせて覚えておけるとよいでしょう。
また、「Have you ever been to 〜?」で「〜に行ったことがありますか?」という表現になります。
よく使える表現なので覚えておくと便利です。
会話の際は、「That’s true.(その通りです。)」「That’s nice.(素敵です。)」「Exactly(まさに)」といった相づちを入れられると、話が展開しやすくなります。
うまく使いこなして会話をスムーズに進めましょう。
オンライン英会話で「ウクライナ」に関する英語表現を使ってみよう
ウクライナの言語事情も含め、ウクライナに関連する言葉の英語表現を紹介しました。
ウクライナ情勢に関わることはセンシティブな内容となるため、踏み込んで会話していくことがなかなか難しい場合もあります。
とはいえ、関連の英単語やフレーズを理解しておけば、いざ内容に触れたいときに、スムーズな受け答えが可能です。
単語やフレーズは、知っているだけではなく、実際に使ってみることでしっかり身につくものです。
ぜひオンライン英会話の機会も活用し、ここで覚えた単語やフレーズを実践の中で定着させていってください。