世界一難しい言語はこれだ! 日本人にとって習得が難しい言語も紹介

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地球上には多くの多様な言語があります。
日本では英語学習が一般的ですが、他の言語の習得に挑戦する人も増えてきました。
この記事では、どの言語が難解で、どの言語が比較的容易に習得できるかを探ってみたいと思います。
また、世界の言語がどのように分類され、それぞれがどんな特徴を持つのかについても紹介します。
ぜひ言語の多様性に触れ、その複雑さと面白さに触れてみてください。
世界で一番難しい言語は中国語
現代のグローバル社会で英語は多くの人にとって第二言語として用いられ、世界共通の公用語の地位を確立しています。
では、言語の習得の難易度は様々で、特に難しいとされる言語はどれでしょうか。
世界で一番難しい言語や、日本人にとって習得が特に難しい言語について説明します。
- 中国語
- 韓国語と日本語
- ポーランド語
- アイスランド語
- フィンランド語
- アラビア語
中国語
中国語は世界で一番難しい言語です。
なぜなら成句や警句、さらには同音異義語が多く含まれているためです。
中国語の文字体系が西洋のラテンアルファベットとは全く異なっているので、とくに難しいと言われます。
新たな言語を学ぶ際には文字を覚えなければなりませんが、中国語の漢字の数は数千にも及びます。
さらに、中国で広く話されている北京語は四つの声調を持っており、単語の発音次第で異なる意味を示します。
たとえば「ma」の発音を変えることで、「母」、「馬」、「粗い」、「叱る」といったぐあいです。
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韓国語と日本語
アジアの言語の中で、韓国語は最もユニークな言語です。
学習が難しいと言われる理由は、言語構造が他のどの言語とも類似していないためです。
韓国語には独特の語順や複雑な文法構造、そしてハングルという独自の文字体系があります。
日本語もひらがな・カタカナ・漢字の三種類があり、学習者はそれぞれの使い方を覚えることが必要です。
韓国語と同様に日本語も習得のハードルは高いかもしれません。
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ポーランド語
ポーランドはヨーロッパの中で、英語を母語とする国民にとっては習得の難しい言語の一つとして有名です。
その理由の一つとして、ポーランド語の単語には多数の子音が含まれ、スペルと発音が非常に複雑であることが挙げられます。
また、ポーランド語の文法では名詞や形容詞が7つの格変化をするため、その規則を覚えるのは容易ではありません。
ポーランド語を学習する上で唯一の取り組みやすさは、ラテンアルファベットを利用している点です。
全く新しい文字体系を一から学ぶ必要はありません。
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アイスランド語
アイスランド語は多くの言語学習者が口を揃えて「困難」と評する言語の一つです。
アイスランドを訪れた経験がある人ならば、その複雑な言語体系や発音の難しさを実感するでしょう。
現在アイスランド語を話す人は世界で40万人に満たないと言われています。
この言語は9世紀から10世紀にかけて始まった定住期から、驚くほど元の形を保ち続けています。
完全に習得するには現地に住んでいないと難しいでしょう。
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フィンランド語
フィンランド語は一見すると簡単に学べそうに思えますが、実際は非常に難解な言語です。
ウラル語族に属するフィンランド語は、ハンガリー語やエストニア語以外の多くのヨーロッパ言語とは大きく異なります。
短い文章であっても信じがたいほど長い単語が並び、文法もまた複雑です。
フィンランド語には地方ごとに異なる方言があり、とくに首都ヘルシンキ近郊ではスウェーデン語との混成語も聞かれます。
フィンランドの人々は、控えめながらも落ち着いたコミュニケーションスタイルを好むため、細かなニュアンスを捉えるための注意深い聞き取りが必要です。
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アラビア語
アラビア語も、世界中で習得が難しい言語の一つとして知られています。
その理由はアラビア語が地域や国によってさまざまな方言やバリエーションを持っているため、同じアラブ世界でも異なる言葉が話されているからです。
アラビア語の「右から左に書かれる」というユニークな文体だけでなく、聞き慣れない発音があり学習を困難にしています。
さらに文法も複雑で、動詞が主語の前に来ることが一般的で、単数形と複数形だけでなく、二者を指す「二重形」も習得しなければなりません。
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日本人にとって習得が難しい言語はアラビア語やヒンディー語
日本人にとって習得が難しい言語を5つ紹介します。
- アラビア語
- ヒンディー語
- ロシア語
- 英語
- フランス語
アラビア語
アラビア語はアラビア半島や北アフリカの地域で広く話される言語で、約3億人が日常的に使用しています。
この言語の特徴の一つはアラビア文字を使用する点です。
日本人にとってアラビア語を学ぶ際の課題として、アラビア文字の書きづらさがあります。
また発音の微妙な違いや複雑な文法構造も学習のハードルとなっています。
ヒンディー語
インドやネパールで広く使用されている公用語です。
約5億人が使用する言語で、とくにデーヴァナーガリーという特有の文字体系をもつことが特徴です。
この言語は日本語の音の出し方や文の構造と大きく異なるため、日本人にとっては学ぶのが難しいとされています。
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ロシア語
ロシア語はロシアや旧ソ連の国々で使用され、およそ2億人の人々によって話されています。
この言語の大きな特徴は、単語の変化が多い点です。
日本人にとってロシア語を学ぶのは、キリル文字という新しいアルファベットを一から覚える必要があることや、独特の発音が大きなハードルとなっています。
また単語の変化によってアクセントの位置が変わることが多く、その点も習得を難しくしています。
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英語
英語はイギリスやアメリカだけでなく、カナダやオーストラリアでも公用語として使用され世界中で数多くの人々に話されています。
その言語を使用する人々の数は、なんと数十億人以上です。
日本人にとって英語は最も馴染みのある言語ですが、スピーキング能力の向上は道半ばと言わざるを得ません。
英語の学習が難しいとされる背景には、語順の違いがあるほか、日本語にはない独特の発音が多いことが挙げられます。
フランス語
フランス語は、フランス本国だけに留まらず、ヨーロッパ各国やカナダのケベック州、さらに多くのアフリカ諸国でも広く使用されている言語です。
話者数は全世界で約3億人を超えています。
フランス語の特徴として数多くのつづり字記号や、動詞の多様な活用形が挙げられます。
英語では使われないつづり字記号や異なる発音は、日本人が学習する上での障壁です。
日本人にとって習得しやすい言語は漢字圏の言語
日本人が比較的容易に学べる言語を、「習得が特に簡単なもの」と「やや習得がしやすいもの」の2つのカテゴリーに分類して考えてみましょう。
- 習得が特に簡単な言語
- 比較的習得しやすい言語
習得が特に簡単な言語
日本人が身につけやすいと言われている言語は4つです。
- 韓国語
- インドネシア語
- スワヒリ語
- マレー語
韓国語
韓国語は日本人が学ぶのに親しみやすい言語です。
その理由の一つは、日本語と非常に似通った語順「主語―目的語―述語」にあります。
また、韓国語には発音が日本語と似た単語が多いという特徴もあります。
たとえば「準備」は韓国語で「준비(ジュンビ)」と発音し、「教科書」は「교과서(キョグァソ)」のように、日本人の耳に馴染む言葉が多いです。
このような共通点が韓国語学習のハードルを下げ、多くの日本人にとって韓国語を勉強するきっかけとなっています。
インドネシア語
インドネシア語は、動詞の活用がないため、文法の習得が比較的簡単です。
アルファベットを用いるため文字の読み書きも易しく、発音もとくに複雑ではありません。
しかし一歩先へ進み上級者を目指す際には、膨大な語彙力を身につけることが必要です。
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スワヒリ語
スワヒリ語は、東アフリカで使用される公式の言語の一つです。
普段あまり意識することは少ないかもしれませんが、実は意外と私たちの日常生活に溶け込んでいます。
たとえば「サファリ」という言葉は、多くの人が野生動物を観察するアフリカの旅を連想しますが、これはスワヒリ語で「旅行」や「旅をすること」の意味です。
またディズニー映画「ライオンキング」の主人公であるシンバの名前もスワヒリ語で「ライオン」を表しています。
スワヒリ語の発音は基本的に日本人に親しみやすいローマ字読みであるため、初めて触れる人でも比較的抵抗なく発音できるという特徴があります。
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マレー語
マレー語は、学びやすい言語として知られています。
発音が日本語の母音「あいうえお」と酷似しているため、発音のハードルは低くなっています。
中国語のような声調がないため、日本語と同じように話す際に声の抑揚を気にする必要がありません。
また文法はシンプルで英語由来の語彙が豊富にあることから親しみやすいです。
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比較的習得しやすい言語
日本人にとって習得が容易とは言い難いものの、他の言語に比べると比較的上達しやすいと考えられてる言語は5つです。
- トルコ語
- スペイン語
- 中国語
- ベトナム語
- ポルトガル語
トルコ語
日本語とトルコ語は、語順が似通っています。
英語には定冠詞「the」や不定冠詞「a/an」がありますが、トルコ語にはありません。
また、トルコ語は発音がルールに従っており、アルファベットの読み方もほぼ変わらないため、日本人にとって比較的発音しやすい言語です。
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スペイン語
日本人にとってスペイン語の発音は、比較的簡単に身につけられると言われています。
その理由の一つはスペイン語の発音は文字通りに読める点です。
さらにスペイン語には日本語の五十音に近い音が多く含まれているため、親しみやすく感じられます。
中国語
中国語は多くの漢字を共有していることから、日本人にとって比較的習得しやすい言語です。
発音に違いはありますが、単語の形そのものは似通っていることが多いです。
さらに中国語は日本語のような複雑な活用形がないため、いくつかの単語を覚えるだけで、日常会話や簡単な文章を次々と構築できます。
ベトナム語
日本人にとって英語の学習経験があると、ベトナム語を学ぶ際の文字の理解が比較的スムーズです。
ベトナム語は一般的にラテン文字を使用しているため、新たな文字体系を覚える必要はありません。
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ポルトガル語
ポルトガル語はスペイン語同様文字をそのまま読めば良いことが多く、発音が比較的容易です。
さらに、日本には「カステラ」「天ぷら」「ボタン」といったポルトガル語起源の言葉が多くあり、日本とポルトガルの歴史的なつながりを示しています。
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世界中にいくつの言語がある?
ここでは世界にある言語の数や国・人口とのつながりについて紹介します。
- 言語の数
- 言語と国・人口の関係
言語の数
世界中にはいくつの言語があるのでしょうか。
研究者の間でさまざまな意見がありますが、信頼性の高いデータベースであるEthnologueによると、現時点で地球上にはおおよそ6,900の言語があるとされています。
引用元:英検®
しかし、現在は多くの少数言語が消滅の危機に瀕しているため、世界では約2,500の言語が、日本国内でも8つの言語が今後消滅する恐れがあります。
引用元:国立国語研究所
言語と国・人口の関係
言語使用の状況は国ごとに異なります。
一部の国では特定の言語のみが話される一方で、他の国では多数の言語が同時に使用されています。
ここでは、これらの異なる言語分布の状況について詳しく見ていきましょう。
- 集中型・一言語を使う人が多い国
- 分散型・使われる言語が多い国
集中型・一言語を使う人が多い国
中国はその典型例です。
中国の人口は2024年には約14億800万人とされ、そのうちの約9.9億人が標準中国語を話しています。
さらに、台湾やシンガポールでも公用語として使われ、世界中の中国系コミュニティでも母語として使用されているため、全世界では約11億人が中国語を話すとされています。
このように、中国語は主に中国国内とそこに由来するコミュニティで集中的に使用されている言語です。
引用元:ロイター、Ethnologue
分散型・使われる言語が多い国
ネパールのような比較的小さな国でも、120以上の異なる言語が使われています。
さらに800を超える言語が話されているのは、パプア・ニューギニアです。
オーストラリアについても先住民の言語を含めると、270以上の言語が使われていると言われています。
このように、一部の国々では信じられないほどの言語の多様性が見られます。
引用元:英検®
まとめ
本記事では、世界で一番難しい言語や日本人にとって習得が難しい言語について紹介しました。
多くの日本人にとって、アラビア語やヒンディー語、ロシア語などの言語は特に難しいとされています。
英語は長年にわたって学校で学ぶ機会があるにも関わらず、多くの人々が依然として苦手意識を持っているようです。
英語に対する苦手意識を軽減するためには、子供のうちからオンライン英会話などを活用して耳を慣らすことが効果的です。
そうすることで、自然と英語のフレーズや単語が口をついて出るようになります。