【レストラン接客英語】「予約から来店まで」のおもてなし英語を身につけよう!
近年、日本を訪れる外国人観光客は急増しており、レストランで働く方も日常的に英語で接客をすることが多くなったのではないでしょうか。
しかし、いざ外国人のお客様が来店されると「簡単な単語しか出てこない」や「イレギュラーな場面に対応できない」などといったお悩みを抱える方も少なくありません。
そこで本記事では、接客現場で使える英語フレーズを、シーン別にご紹介していきます。
中学英語の
Can I help you?
(いらっしゃいませ。)
を超えて自然な表現を身につけることで、外国人のお客様にも日本人のお客様と同様の「おもてなし」を提供できることでしょう!
接客英語の基本マインドセット
1. 接客英語は簡単なフレーズでOK
英語を勉強するとなると、どうしても難しい単語や表現を覚えなければならないと思いがちですが、接客英語はそうではありません。
カジュアルなレストランではむしろ簡単な英単語を知っていれば大丈夫なことも多く、肩肘を張る必要はないのです!
それよりも、表情や声のトーン、アイコンタクトを意識して話してください。
それだけでお客様がより良いひとときを過ごすことにつながります。
2. 「Yes」と「No」はハッキリと言う
日本語では曖昧さが美徳だとされることはありますが、英語では「Yes」と「No」をはっきりと言うことが相手にとって親切です。
そのため相手からの質問に対して、できるだけ正確に答えられるようになりましょう。
つまりレストラン内の仕組みや料理について詳しく知っておくことが大切です。
加えて注意点があります。例えば「寿司は好きではありませんか?」と尋ねられたとき、日本語では「はい(好きではありません)」と「いいえ(好きです)」というような答え方になりますが、英語では違います。
下記のように、ポジティブな意見では「Yes」となり、ネガティブな意見では「No」となるのです。
慣れるまでは時間がかかると思うので、最初のうちに意識しておくと良いです。
もちろん自分から質問するときは、ややこしくならないように否定を使った疑問文を作らないように心がけましょう!
例文:
You don’t like sushi?
(お寿司は嫌いですか?)
→Yes, I like sushi.
(いいえ、好きです。)
→No, I don’t like sushi.
(はい、嫌いです。
3. 「Please」と「Thank you」を意識する
接客をする上で大切なことは「Please」を使ったお願い表現と「Thank you」を使った感謝の表現です。
この二つがしっかりと伝わりさえすれば、多少たどたどしい英語でも相手は心地よい時間を過ごすことができます。
特に、相手に何かをお願いするときは語頭か語尾に「please」を付け加えてくださいね。
予約から来店までの実践フレーズ
1. May I help you?(どのようなご用件ですか?)
お客様からの電話に出た際や、ご来店時のお客様に対して使えるフレーズです。
「いらっしゃいませ」と訳すこともあり、店員がお客様の用件を尋ねるための定番表現となっています。
例文:
C: Hello. Do you speak English?
(もしもし。英語を話しますか?)
Y: Yes, but just a little. May I help you?
(はい。でも少しだけです。ご用件はいかがでしょうか?)
以下、例文ではお客様を「C(customer)」、店員を「Y(you)」と表しています。
2. Certainly.(かしこまりました。)
相手の要望を快く承諾するための表現です。
「Yes」だけではそっけないと思われることもあるので「Certainly」を使ってお客様をもてなしましょう!
カジュアルなお店では「Sure(分かりました)」と言うこともできます。
例文:
C: I’d like to make a reservation.
(予約をよろしくお願いします。)
Y: Certainly.
(かしこまりました。)
3. For when and how many people?(何日に何名様ですか?)
こちらは予約の詳細を尋ねる表現。
カジュアルなお店では
How many?
(何名様ですか?)
と訊くとシンプルで伝わりやすいです。
例文:
Y: For when and how many people?
(何月何日に何名様ですか?)
C: I’d like a table for three at 5 p.m. tonight.
(今夜の5時に3名の予約をお願いします。)
4. Do you have a reservation?(ご予約はされていますか?)
相手が予約をしているかどうかの確認を取る表現です。
お客様に対する挨拶に関して「hello(こんにちは)」のほかに「Hi(こんにちは)」もOK。
また時間帯に合わせて朝は「Good morning(おはようございます)」で正午を過ぎたら「Good afternoon(こんにちは)」、夕方以降は「Good evening(こんばんは)」と使い分けるのも良いでしょう!
また、
Do you have a table for 〜?
(〜人分の席はありますか?)
はお客様からよく言われるフレーズです。
あわせて覚えてくださいね!
例文:
Y: Hello. Do you have a reservation?
(こんにちは。ご予約はされていますか?)
C: No, we don’t. Do you have a table for four?
(いいえ。していません。4人分の席は空いていますか?)
5. We’re open till 10 p.m.(午後10時まで営業をしています)
営業時間を伝えるための定番フレーズ。
また、
We close at 10 p.m.
(午後10時に閉店です。)
と、閉店時間を言うのも効果的です!
例文:
C: How late are you open?
(お店は何時まで開いていますか?)
Y: We’re open till 11p.m. And last orders are at 10 p.m.
(午後11時まで営業しています。そしてラストオーダーは午後10時です。)
6. The waiting time is about 30 minutes.(待ち時間は30分ほどです)
人気店であればお客様に待ってもらうこともあると思います。
そのときは出来るだけ、見込みの時間を伝えてあげると親切です。
もし待ち時間が読めない場合は
I cannot give you an exact waiting time.
(待ち時間がどれくらいになるか、はっきりとは申し上げられません。)
と言うと良いでしょう!
例文:
C: How long is the wait?
(どれくらい待ちますか?)
Y: The waiting time is about 15 minutes. Would you like to wait for a table?
(待ち時間は15分ほどです。お待ちになりますか?)
7. Please put your name and phone number here.(こちらにお名前と電話番号をお願いします)
満席時に名簿に名前や電話番号を書いてもらうと思います。
予約でいっぱいのときは
Would you like to be waitlisted just in case?
(キャンセル空きが出た場合にお呼びしましょうか?)
と言うこともできます。
満席は、例文のほかに
We are full now.
(ただいま満席です。)
とシンプルに伝えることも可能です。
例文:
Y: I’m sorry, but all the tables are taken right now. Would you like to wait for a table?
(申し訳ございませんが、ただいま満席となっております。お待ちになりますか?)
C: Yes.
(はい。)
Y: Certainly. Please put your name and phone number here.
(かしこまりました。こちらにお名前と電話番号をお願いします。)
8. Would you like to sit at the counter?(カウンター席にお座りになりますか?)
日本語ではカウンター席をお勧めするときに少し申し訳なさを感じますが、英語圏では特に気にする必要はありません。
以下に席のタイプをまとめたので、こちらも覚えてみてください。
またご案内する場合は、腕で方向を指すジェスチャーをしながら言うと、より分かりやすく相手に伝わります。
例文:
Y: Would you like to sit at the counter?
(カウンター席にお座りになりますか?)
C: Yes, please.
(いいですよ。)
Y: Could you follow me?
(ご案内いたします。)
席 |
table |
テーブル席 |
western-style seat |
カウンター席 |
counter seat |
ボックス席 |
booth |
テラス席 |
terrace |
窓側の席 |
table by the window |
禁煙席 |
non-smoking section |
喫煙席 |
smoking section |
座敷 |
Japanese-style room |
個室 |
private room |
3. おわりに
レストランでの接客は、事務的な作業ではなく、おもてなしの心を持って温かい接客をしなければなりません。
本記事でご紹介したフレーズをさらっと使うことで、外国人のお客様が日本の「おもてなし」を体感することができるでしょう。
皆様が自信を持って英語で接客できるようになり、より多くのお客様に日本の素晴らしいレストラン体験を提供していただけることを心から願っています!