英語で「引き継ぐ」はどう言う?|ビジネス・日常・伝統まで使える表現と例文集

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更新日:2025年10月30日 英文法

英語で「引き継ぐ」はどう言う?|ビジネス・日常・伝統まで使える表現と例文集

「引き継ぐ」を英語でどう表現するか、迷ったことはありませんか?

ビジネスシーンでの業務の引き継ぎ、日常での伝言の引き継ぎ、さらには文化や伝統を受け継ぐといった場面など、日本語では一言で済む「引き継ぐ」も、英語では状況によって使う動詞が異なります。

たとえば、仕事を引き受けるなら「take over」、渡す側なら「hand over」、役職の後任には「succeed」、情報を伝えるなら「pass on」、伝統や遺志を受け継ぐなら「inherit」や「carry on」といった具合です。

この記事では、シーンごとに使い分けられる「引き継ぐ」の英語表現を、例文とともに分かりやすく整理しました。

読み終えるころには、場面に合ったフレーズを自信を持って使えるようになるでしょう。

 ビジネスシーンでの「引き継ぐ」

ビジネスでは、日常の会話やメールでよく使う「take over」や「hand over」が中心です。

また、会社の人事発表などでは「succeed」がよく使われます。

1. 業務や役割を引き継ぐとき

take over

「引き継ぐ側」が使う表現です。

自分や自分のチームが「誰かの業務・役割を担う」というニュアンスで、能動的かつ責任を負うイメージがあります。

例文:
I will take over his responsibilities from next week.

(来週から彼の業務を引き継ぎます。)

hand over

「渡す側」が使う表現です。

現在担当している人が「自分の業務を他の人に渡す」ニュアンスで、仕事を「引き渡す」「任せる」感覚に近いです。

例文:
She handed over the project to her colleague.

(彼女はプロジェクトを同僚に引き継ぎました。)

2. 後任として就任する場合

succeed

会社の人事発表や公式文書でよく使われます。

「後任になる」「跡を継ぐ」という意味で、「take over」よりも改まった響きがあります。

ビジネス記事や公式発表に適した表現です。

例文:
He will succeed Mr. Yamada as the new director.

(彼が山田氏の後任として新しい部長に就任します。)

 ビジネスメールで「引き継ぐ」を伝える

業務の交代を知らせるメールは、ビジネス上で頻繁に使います。

基本は「社外向けはフォーマルに、社内向けはカジュアルに」という使い分けを意識しましょう。

1. 社外向け

取引先や顧客への連絡では、礼儀正しい表現が必須です。

冒頭に「I am writing to inform you…」や「This is to formally inform you…」といった定型句を置くと、自然で信頼感のある文調になります。

例文:
I am writing to inform you that I will be taking over Mr. Sato’s responsibilities.
(佐藤の業務を引き継ぐことになりましたので、ご連絡いたします。)

This is to formally inform you that I will be taking over the responsibilities previously handled by Ms. Kobayashi.
(小林が担当していた業務を私が正式に引き継ぐことになりましたので、ご報告いたします。)

フォーマルメールでは「taking over」を使い、主語を「私」にすることで「新しい担当窓口が自分である」と明確に伝えられます。

2. 社内向け

社内メンバーへの連絡は、堅苦しさは不要です。

むしろ簡潔でフレンドリーに伝える方がスムーズです。

「just letting you know(お知らせまでに)」、「going forward(今後は〜を担当します)」などがよく使われます。

例文:
Hi all, just letting you know that I’ll be taking over this task from Ken.
(皆さんへ:このタスクを健から引き継ぐことになりました。)

I’ll be handling this project going forward. Looking forward to working with you!
(今後このプロジェクトを担当します。よろしくお願いします!)

3. 感謝やサポートの意気込みを添える場合

業務交代は相手に影響を与えるため、丁寧に伝えたい場合は「感謝の一言」や「質問があればご連絡ください」を添えると好印象です。

例文:
Thank you for your continued support. I will be taking over this account from April.
(いつもご支援ありがとうございます。4月よりこのアカウントを引き継ぐことになりました。)

Please feel free to contact me if you have any questions after the transition.
(引き継ぎ後もご不明点があれば遠慮なくご連絡ください。)

こうした一文を加えることで「単なる通知」ではなく「信頼関係を続けたい」という姿勢が伝わり、ビジネスメールとしての完成度が高まります。

日常会話での「引き継ぐ」

「引き継ぐ」は日常生活でも使われます。

例えば、電話を代わる、情報を伝える、運転を交代する、などの場面です。

ここでは「hand over / pass on / take over」の3つを押さえておくと便利です。

hand over:物や権限を手渡す

「hand over」は「手渡す」という意味で、物理的にモノを渡す場面や、ちょっとした役割を誰かに渡すときに使えます。

フォーマルすぎず日常的に使える表現です。

例文:
Can you hand over the phone to him?

(彼に電話を代わってもらえますか?)

pass on:情報やメッセージを伝える

「pass on」は「渡す」ではなく「伝える」というニュアンスが強いです。

情報やメッセージ、アドバイスなど「目に見えないもの」を引き継ぐときによく使います。

例文:
I’ll pass on the information to the team.

(チームにその情報を伝えておきます。)

take over:責任や作業を代わる

「take over」は「代わってやる」「引き受ける」という意味です。

日常生活では「運転を代わる」「作業を引き受ける」といったシーンでよく使われます。

例文:
Could you take over the driving for a while?

(しばらく運転を代わってもらえますか?)

 文化・伝統・想いを引き継ぐ

文化や家業、遺志を受け継ぐ場面では「inherit / carry on / pass on」がよく使われます。

inherit:財産・地位・家業を相続する

「inherit」は「相続する」という意味で、法律的に財産を受け取る場面だけでなく「家業を継ぐ」「才能や性質を受け継ぐ」といった文脈でも用いられます。

具体的に「誰から何を受け継いだか」が明確なときに使います。

例文:
She inherited her father’s company.

(彼女は父の会社を引き継ぎました。)

carry on:遺志や活動を受け継いで続ける

「carry on」は「続ける」という意味を含み、誰かが築いた活動や精神を絶やさずに「引き継いで続ける」ニュアンスがあります。

伝統、習慣、遺志など「形のない価値」を引き継ぐときに使われやすい表現です。

例文:
They are determined to carry on his legacy.

(彼らは彼の遺志を引き継ぐ決意をしています。)

pass on:文化や知識を次世代へ伝える

「pass on」は、日常会話で登場した「情報を伝える」と似ていますが、ここでは「文化や知恵、価値観を世代へ伝える」というニュアンスで使います。

未来に向けて「次の人へバトンタッチする」という感覚です。

例文:
We must pass on this culture to the next generation.

(この文化を次の世代に引き継がなければなりません。)

まとめ|シーンごとに「引き継ぐ」の英語表現を使い分けよう

「引き継ぐ」といっても、英語では状況に応じて表現が変わります。

  • ビジネス:take over(引き受ける)、hand over(引き渡す)、succeed(後任になる)
  • 日常会話:hand over(渡す)、pass on(伝える)、take over(代わる)
  • 文化や伝統:inherit(相続する)、carry on(遺志を受け継ぐ)、pass on(次世代へ伝える)

シーンごとに適切な動詞を選ぶことで、英語表現はより自然で伝わりやすくなります。

今回紹介したフレーズを、メールや会話で実際に使ってみてください。

きっと「英語で引き継ぐ」を自信を持って表現できるようになるはずです。

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