「布団」「寿司」「天ぷら」など、海外でそのまま通じる日本語を解説!
アニメや日本食をはじめとした日本文化は世界中に輸出されていて、そのためか、日本語のまま通じる単語やフレーズが意外と多いです。
有名なのは「寿司」や「天ぷら」ですが、これも通じるの?!というものもあります。
今回はそのような、日本語のまま通じる単語について書いていきます。
意外なところで日本文化が浸透していると感じられると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
なぜ日本語がそのまま通じるのか?
そもそも、なんで日本語がそのまま通じるようなケースがあるのでしょうか?
例えば、寿司なんかはRice Cake with Raw Fishと言っても良さそうなのに、なぜ「Sushi」が広がったのでしょう?
ひとつは、日本ブームの流れがあったと言われています。
また、海外文化から見て独特の日本語は、ストレートに英訳することができないからとも言われています。
そう考えると、日本文化をそのまま伝えられること自体が、とても素敵なことなのかもしれませんね。
海外でそのまま伝わる日本語
それでは、海外でそのまま伝わる日本語についてみていきましょう。
文化・ライフスタイルに関連するもの
まずは、日本文化やライフスタイルに関連する言葉です。
どれも直訳するのは難しそうですよね。
また、有名どころでは、アップルの創始者スティーブ・ジョブズは禅に強い影響を受けたとも言われています。
その他、海外ドラマの英語に当てられている言葉もあるので、押さえておきましょう。
日本語 |
英語表記 |
補足 |
布団 |
futon |
アメリカでは簡易ベッドの意味でも使う |
畳 |
tatami |
日本らしい床材として紹介される |
禅 |
zen |
精神的な落ち着き・シンプルライフの象徴 |
盆栽 |
bonsai |
趣味として広がる |
折り紙 |
origami |
教育・アートで人気 |
生け花 |
ikebana |
一部の愛好家に知られる |
食文化に関連するもの
日本食は海外の食事と比べて、出汁文化をはじめ、全く異なるものと言えるので、やはり直訳は難しいものに分類されます。
特に寿司とラーメンは非常にメジャーで、海外では「和食=寿司かラーメン」という認識をしている方も多いです。
日本語 |
英語表記 |
補足 |
寿司 |
sushi |
定番中の定番、日本食の代表 |
天ぷら |
tempura |
英語圏で人気の揚げ物 |
豆腐 |
tofu |
ヘルシー志向で定着 |
味噌 |
miso |
「miso soup」として有名 |
醤油 |
soy sauce / shoyu |
アジア料理で必須 |
わさび |
wasabi |
Sushiとセットで知られる |
刺身 |
sashimi |
Sushiとの違いも認識されている |
うどん |
udon |
ラーメンと同じで認識されている |
そば |
soba |
特に「buckwheat noodles」と説明されることも |
しゃぶしゃぶ |
shabu-shabu |
一部レストラン名にも使われている |
照り焼き |
Teriyaki |
日本の照り焼きとは違い、甘みの強いソースとして広まっている |
すき焼き |
sukiyaki |
歌と共に有名に(「上を向いて歩こう」) |
弁当 |
bento |
「bento box」として定着しつつある |
ラーメン |
ramen |
今や世界中に専門店がある |
価値観・精神に関連するもの
「もったいない」や「おもてなし」は過去の東京オリンピックでもクローズアップされた言葉ですので、記憶にある人も多いかもしれません。
実際の会話において1番困るのは細かい価値観の相違だったりするので、以下に紹介したもの以外でも、相手が自分の会話の前提を理解してるのか?まで考えて会話ができるところまで、レベルを上げていけるといいですね。
日本語 |
英語表記 |
補足 |
もったいない |
mottainai |
資源の無駄を避ける心。環境保護の文脈で紹介されることが多い。 |
おもてなし |
omotenashi |
見返りを求めない心からのもてなし。特に東京五輪で世界に広まった。 |
武士道 |
bushido |
サムライ精神を象徴する言葉。誠・義・礼・勇などの美徳が含まれる。 |
忍耐 |
nintai |
特に災害時などに「Japanese patience」として紹介されがち。 |
武道・スポーツに関連するもの
柔道や空手などは、オリンピックでもよく聞く種目ではないでしょうか。
また、相撲も独特の雰囲気から「Sumo」として広く認識されています。
日本語 |
英語表記 |
補足 |
柔道 |
judo |
オリンピック競技にも採用済 |
空手 |
karate |
アメリカなどで非常に普及 |
合気道 |
aikido |
セルフディフェンスの一つとして知られる |
剣道 |
kendo |
武士道文化の紹介で言及される |
相撲 |
sumo |
「sumo wrestler」という表現も普通に使われる |
サブカル・ポップカルチャーに関連するもの
日本のアニメはクオリティが高いとして世界的に認知されているため、アニメや漫画は、それらを一括りにして「Anime & Manga」のように認識されています。
コミックマーケットの時期にコスプレをしている外国人のニュースが流れることで、イメージのある方も多いのではないでしょうか。
忍者なども人気が高く、海外では「Ninja Turtles」というアニメが少年たちに人気です。
日本語 |
英語表記 |
補足 |
アニメ |
anime |
日本産アニメに限定される表現 |
漫画 |
manga |
書店や図書館のジャンルにも存在 |
コスプレ |
cosplay |
世界大会もある一般語 |
オタク |
otaku |
特定ジャンルに熱中する人の意味で浸透 |
カワイイ |
kawaii |
「kawaii fashion」がジャンル化 |
ツンデレ |
tsundere |
オタク層で完全に定着 |
ガチャ |
gacha |
ゲーム用語として浸透中 |
ニンジャ |
ninja |
子供にも大人気! 忍者映画も多い |
サムライ |
samurai |
「samurai spirit」のような比喩的表現も多い |
テクノロジーに関連するもの
カラオケのような独自の習慣から、ゲームソフトの名前に至るまで、日本語がそのまま通じるケースは散見されます。
日本語 |
英語表記 |
補足 |
カラオケ |
karaoke |
世界中のエンタメ文化として定着。 発音は「カリオーキ」が一般的。 |
ファミコン |
Famicom |
「Nintendo Famicom」 として海外レトロゲーマーに人気。 |
ポケモン |
Pokémon |
「ポケットモンスター」の略。 もはや世界ブランド。 |
たまごっち |
Tamagotchi |
海外でも再ブーム中。 デジタルペットの代名詞。 |
ウォークマン |
Walkman |
ソニーの製品名が一般名詞化した珍しい例。 |
ガチャ |
gacha |
ゲームの課金システム名として浸透中。 |
その他
最近万博関連のニュースが流れることも多くなっていますが、その中で、日本人が使う呼称「〜さん」がクローズアップされました。
「-san」として使うことで、性別や上下関係に関係なく相手をリスペクトして呼べるとして話題に登っていました。
実際のビジネスの場面でも!
今回のニュース以前から「-san」の呼称は使われていたので、これを機にまた一つ、世界に通じる日本語が増えると面白いかもしれませんね。
通じることとネイティブが完全理解していることはイコールではない
日本語でも「犬」と「dog」ではニュアンスの違いは伝わらないというのはよく聞くことですが、それは今回紹介した日本語のまま伝わる言葉たちにおいても同じです。
そのため、それらのニュアンスの違いを説明してあげることができれば、それは非常に喜ばれるポイントになり、ネイティブスピーカーたちとの会話も弾むことでしょう。
まとめ
今回は海外でもそのまま通じる日本語をテーマに記事を書いてきました。
意外な日本語がそのまま通じると感じた方も多いのではないでしょうか?
こういったことを取っ掛かりにして会話を広げていくと、新しい世界が広がってくるかもしれませんね。