【目的別】医療英語の資格ガイド|医療従事者・通訳・海外志望者におすすめの試験一覧

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更新日:2025年6月20日 英文法

【目的別】医療英語の資格ガイド|医療従事者・通訳・海外志望者におすすめの試験一覧

近年、外国人患者の受け入れ体制や海外での医療支援の機会が増える中で、医療従事者にとって英語力は欠かせないスキルとなりつつあります。

「医療英語を学びたいけれど、どの資格を選べばよいか分からない」
「医療現場で使える英語力を証明したい」
「医療通訳として働きたい」
「海外の医療機関で勤務したい」

このような悩みを持っている方に向けて、本記事では医療英語に関連する主要な資格を、目的別・対象者別に整理しました。

それぞれの試験の特徴や試験内容について、わかりやすく解説します。

自分のスキルや目指すキャリアに合った資格を選ぶことで、将来的に活躍の場を大きく広げることができます。

本記事を通じて、最初の一歩を踏み出すヒントを見つけていただければ幸いです。

外国人患者に対応したい医療従事者向けの資格

医師、看護師、薬剤師など、医療現場の最前線で働く方にとって、英語での問診や説明が求められる場面が増えてきています。

以下は、実践的な医療英語スキルを身につけたい方に適した資格です。

日本医学英語検定試験(医英検)

医療系専門職のための英語検定で、基礎から上級まで4段階のレベルに分かれています。

応用級[3級]と基礎級[4級]は誰でも受けることができるので、比較的受けやすい試験です。

項目

内容

対象者

医師・看護師・薬剤師・医療系学生・教育・翻訳・通訳など、医療英語に関わる職種

レベル・評価

エキスパート級[1級]:医学英語教育を行えるレベル
プロフェッショナル級[2級]:英語での論文執筆・学会発表・討論を行えるレベル
応用級[3級]:英語で医療に従事できるレベル(医師・看護師・医療従事者、通訳・翻訳者、等)
基礎級[4級]:基礎的な医学英語運用能力を有するレベル(医科大学・医療系大学在学あるいは卒業程度)

試験構成

エキスパート級[1級]:面接・業績審査
プロフェッショナル級[2級]:筆記+プレゼンテーション
応用級[3級]:選択式の筆記試験とリスニング試験
基礎級[4級]:選択式の筆記試験のみ

受験資格

エキスパート級[1級]:会員、かつプロフェッショナル級[2級]取得者
プロフェッショナル級[2級]:応用級[3級]取得者
応用級[3級]・基礎級[4級]:特になし

参考:日本医学英語教育学会

国際医療英語認定試験(CBMS)

問診・説明などの会話力や読解力を総合的に評価する試験で、日常の医療業務に直結する英語が出題されます。

項目

内容

対象者

医療従事者・医療系学生など

レベル・評価

CBMS Basic(60問・60分・400点満点)
CBMS Advanced(140問・120分・800点満点)

※受験者全員に「スコアカード」および「認定書」(5年間有効)を発行

スコア評価
(800点満点の場合)

640点以上:十分にできる/560点以上:概ねできる/480点以上:若干できる

試験構成

リーディング・リスニング

参考:国際医療英語認定試験(CBMS)

TOPEC看護英語試験

看護現場に特化した試験で、カルテ記録や患者対応など、実務に直結した英語力を測ります。

項目

内容

対象者

看護師・助産師・保健師・医療系学生・教員など

レベル・評価

総合点・各セクションのスコアを提示/合格者には「合格証」発行

試験構成

語彙・文法・専門知識・リーディング・リスニング・ライティング(記述・並べ替え含む)

引用:TOPEC公式サイト / TOPEC看護英語試験

医療英会話技能認定試験

医療事務・受付スタッフなど、患者対応が多い職種向けの実用英語検定です。

項目

内容

対象者

医療事務・受付・コメディカルスタッフなど

レベル・評価

学科・実技の得点率70%以上で合格

試験構成

学科:筆記(択一式)

  • 医療機関で使用する基本的な用語
  • 受付業務で使用する基本的な用語・フレーズ・表現

実技: ロールプレイング(対面)

  • 場面ごとの英語による対応

参考:一般財団法人 日本医療教育財団 技能審査認定 医療英会話技能認定

医療通訳者を目指す方向けの資格

医療通訳として活躍するには、語学力に加えて専門知識・倫理・文化理解が不可欠です。

以下は、医療通訳スキルを証明できる代表的な資格です。

医療通訳技能検定

実務経験や研修の受講を基に受験できる、履歴書にも有効な資格です。

項目

内容

対象者

医療通訳を目指す初心者~経験者

受験資格

医療通訳養成講座修了、実務経験1年以上など

レベル・評価

医療通訳1級:医療全般かつがん治療などの重度疾病に通訳対応可能なレベル(TOEIC 840点以上 / 英検®1級)

医療通訳2級:人間ドックや慢性疾患、中軽度疾病などに通訳対応可能なレベル(TOEIC 620点以上 / 英検®2級以上)

試験構成

一次:筆記(選択問題・〇×問題・記述問題を含む:120分)/二次:ロールプレイ実技(約15分)

参考:一般社団法人 日本医療通訳協会

医療通訳技能認定試験【専門/基礎】

厚生労働省の「医療通訳育成カリキュラム基準」に基づいた試験内容です。

医療通訳専門技能認定試験と基礎技能認定試験の2種類を設けることで、医療通訳を始めたい人から実務者まで幅広く対応しています。

項目

内容

対象者

医療通訳研修修了者

受験資格

指定研修の修了/一定の実務経験者など

レベル・評価

合格/不合格(1次+2次試験)

試験構成

1次:筆記(択一・記述:60分)+リスニング(選択式・記述式:20分)
2次:長文逐次通訳+対話通訳(対面)

参考:一般財団法人 日本医療教育財団 技能審査認定 医療通訳技能認定試験【専門/基礎】

海外で医療に関わりたい・留学したい方向けの資格

海外の医療機関での留学や就業には、国際的に認知された英語資格の取得が必須です。

IELTS(International English Language Testing System)

留学や就労、移民ビザに広く利用される試験で、特にイギリスやオーストラリアでの医療資格申請に必要とされます。

項目

内容

対象者

海外勤務・留学希望者

レベル・評価

バンドスコア0.0~9.0(0.5刻み)
※医療職では7.0以上が求められる場合あり

試験構成

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング

参考:IELTS

OET(Occupational English Test)

医師・看護師など、医療従事者の業務を想定した内容で構成された英語試験です。

項目

内容

対象者

医療系12職種(医師・看護師など)

レベル・評価

各セクション500点満点(目安350点以上)

試験構成

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング(全て医療現場を想定)

参考:OET

まとめ|目的から逆算して医療英語の資格を選ぼう

医療英語の資格を選ぶ際は、「どこで」「誰に対して」「どんな目的で英語を使いたいのか」を明確にすることが何より重要です。

日常の医療現場で使いたいのか、通訳として働きたいのか、あるいは海外での勤務や研修を視野に入れているのか。

目的に応じて選ぶべき資格や必要なレベルは大きく異なります。

また、英語の資格は単なるスキルの証明だけでなく、自信や実践的な対応力の裏付けにもなります。

実際に資格取得を通じて、「英語で患者と話すのが怖くなくなった」「自信をもって説明することができるようになった」といった声もよく聞かれます。

本記事で紹介した各資格の内容を参考にしながら、自分の現在地と将来像を重ね合わせて、最適な選択をしてみてください。

英語力を武器に、あなたの医療キャリアを次のステージへと広げる第一歩を踏み出しましょう。

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