【英語のことわざ集】ネイティヴがよく使うフレーズを厳選!直訳付き!
英語学習において「ことわざ(諺)」を覚えることは、語彙力を鍛える以上の役割を持っています。
なぜならことわざは古くから人々によって言い伝えられてきた表現であり、意味だけでなく文化を読み取ることが可能だからです。
さらに、短いフレーズが多いため会話のなかで一石を投じたり、的を得たことを言ったりしたいときにピッタリです。
ネイティブスピーカーとの会話で「ことわざ」を適切に使うことができれば、あなたの英語力を印象的に演出することができるでしょう!
そこで本記事では、英語圏に住んでいるのであれば、誰でも知っているような「英語ことわざ」をご紹介していきます。
これらを身につけて、あなたの英語スキルにさらなる磨きをかけましょう。
「英語のことわざ」にまつわる基本知識
1. proverb(ことわざ)
英語で「ことわざ」は、一般的に「proverb(プロバーブ)」です。
時代を越えて言い伝えられている「格言」というニュアンスを含んでいます。
一方「saying」という単語も「ことわざ」を意味しますが、どちらかと言えば「便利な言い回し」のイメージがあります。
そのため、古来から存在する「ことわざ」のことを言うときは「proverb」を使いましょう!
2. 英語のことわざを知ることの意義
英語のことわざには日本のことわざに似た内容のものもあれば、その国の文化や歴史を反映した独特のものもあります。
私たちは何かを比較するとき「違い」だけに目が行きがちですが、実は共通点も数多くあります。
ことわざを知ることで、文化を超えた人類の普遍性を理解することにもつながるのです!
もちろん、文化の違いを知ることもおもしろいですよ!
ネイティヴも使う頻出ことわざ22選!
数多く存在することわざのなかでも、英語圏の方が日常会話のなかでよく使う「超頻出ことわざ」をピックアップしました。
ぜひ覚えて会話のなかで言ってみてください!
1. Don’t put all your eggs in one basket.(直訳=かごのなかにすべての卵を入れるな)
「1つのことにすべてのリソースを注ぎ込まないようにしよう」という意味。
卵がたくさん入ったかごを落としてしまったらすべてが割れてしまいますよね?
大博打を打っている方がいれば言ってあげましょう!
2. A picture is worth a thousand words.(直訳=1枚の絵画は1,000もの言葉の価値がある)
1,000の言葉を使って説明するよりも、1枚の絵を直接見せた方が価値があるということ。
日本語で言う「百聞は一見に如かず」に当てはまります。
3. A penny saved is a penny earned.(直訳=1ペニーの節約は1ペニーの稼ぎ)
儲けることを考えすぎるより、使わないことに頭を使おうという教訓です。
4. Birds of a feather flock together. (直訳=同じ羽の鳥たちは一緒に群れる)
日本語で言うと「類は友を呼ぶ」です。
太古から、同じような見た目や気質を持った者は集まりやすい傾向にあるのでしょう。
5. A watched pot never boils.(直訳=見つめられた鍋は決して沸騰しない)
イライラして待ってもどうしようもないので、気長に待ちましょうという教訓です。
6. Don’t bite the hand that feeds you.(直訳=あなたに食料を与えてくれる人の手を噛むな)
「恩を仇で返すな」と同じ意味の表現。
犬はとても忠実なので、だれかを噛んだとしても、餌をくれる飼い主のことは決して噛まない、という考えに由来しています。
7. Don’t judge a book by its cover.(直訳=本を表紙で判断しないで)
中身を知ることなく、その人のことを判断しないでということ。
見た目で判断せずに、中身まで知ることの大切さを説いています。
8.Haste makes waste.(直訳=慌てることは無駄を生み出す)
「急がば回れ」と同じ表現。
「waste」には失敗の意味もあるため、急ぎすぎるとかえってミスを生み、良からぬ結果につながってしまうという意味が込められています。
9. Don`t count your chickens before they hatch.(直訳=卵がかえる前に、ニワトリの数を数えるな)
日本語のことわざにもある「捕まらぬ狸の皮算用」と同じ意味です。
物事を楽観的に考えたことが、思い通りの結果になると思わないようにしようという教えのこと。
10. Once bitten, twice shy. (直訳=一度噛まれると二度目は用心深くなる)
「shy」は「恥ずかしがりやな」ではなく「用心深い」の意味。
失敗したあとはより慎重になり、気を引き締めるようになることを表しています。
11.No pain, no gain.(直訳=痛みなくして得るものなし)
シンプルで覚えやすいことわざの一つです。
日本語の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と同じで、何かを成し遂げるためには必ず努力や苦労が伴うということを表しています。
12.Rome wasn’t built in a day.(直訳=ローマは一日では建ちません)
「ローマは一日にして成らず」です。
立派なものや事柄は、長年の積み重ねがあって完成するもので、短期間では成し遂げられないという教訓。
英語学習においても地道な努力が必要ですよね!
13. The early bird catches the worm.(直訳=早起きをする鳥は虫を捕まえる)
日本語で言うと「早起きは三文の徳」です!
だらだらと寝ずに早起きをする人には、何かいいことが起こるという意味。
14. A hedge between keeps friendship green.(直訳=間にある垣根が友情を生き生きとした状態に保つ)
親しい間柄であってもお互いを尊重し合い、意見を押し付けたり踏み込み過ぎたりしないことが友情の秘訣であることを指しています。
「親しき仲にも礼儀あり」ですね!
15. Two heads are better than one.(直訳=2つの頭は1つより良い)
「三人寄れば文殊の知恵」です。
一人で黙々と考えるよりも、複数人で協力した方が良いアイデアが生まれやすいことを表しています。
16. Time flies.(直訳=時間は飛ぶように過ぎる)
日本語に言い換えると「光陰矢の如し」。
時間の速さを強調するときに使えるフレーズです。楽しくてあっという間に時間が経ってしまったときに、さらっと口に出してみましょう!
17. Strike while the iron is hot.(直訳=鉄は熱いうちに打て)
チャンスや良い機会が舞い込んできたときは、すぐに行動を起こすべきであるという教訓です。
18. There is no time like the present.(直訳=今ほど良い時間はありません)
何かを始めるのにピッタリな瞬間は、いつだって「今」であるという意味。
先延ばしにせず、すぐに行動に移しましょう!
思い立ったが吉日です!
19. Look before you leap.(直訳=跳ぶ前に見よ)
日本語の「転ばぬ先の杖」に近く、行動を起こす前に慎重に考えることの大切さを説いています。
単語を逆にして「Leap before you look.(見る前に跳べ)」にしてもなんだか意義のある言葉に見えてきますね!
20. You have to learn to walk before you run.(直訳=走る前に歩くことを学ばなければならない)
物事の基礎を身につけてから応用を学ぶべきだということ。
英語学習においても、基本的な文法や語彙を確実に習得することが重要です。
21. He that is always shooting must sometimes hit.(直訳=いつも撃っている人は時々当たる)
継続的な努力を続けていれば、いつかは成功するという意味。
日本語で言うと「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で、文中の「that」は主格の関係代名詞です。
22.When in Rome, do as the Romans do.(直訳=ローマにいるときは、ローマ人のするようにせよ)
その土地の文化や慣習を尊重し、適応することの大切さを表現しています。
特に自国を離れて海外に訪れた際に重要な考え方です。
日本語の「郷に入っては郷に従え」と同じ意味で、多様性が重視されている現代社会にとっては刺さるフレーズでしょう。
おわりに
英語のことわざを覚えることは、単なる知識の増加だけでなく、異文化文理解や人生をより豊かにするヒントを手にすることにもつながります。
これらを知ることで、より一層幅広い知見を持つ魅力的な人間に成長することができるでしょう!
そして、
Rome wasn’t built in a day.
(ローマは一日にして成らず)
とあるように、英語学習も一朝一夕にはいきません。
日々の積み重ねが実を結びます。
今回ご紹介したことわざを楽しみながら覚えて、継続的に学習を続けていってください。
Practice makes perfect.
(継続は力なり!)