「休暇を取る」は英語でなんて言う?例文付きで解説します!
「休暇を取らせてください」
これって会社員生活の中で頻繁に使うフレーズではないでしょうか。
英語でも、このような場面はよくあります。
特に海外の方は、日本よりもプライベートを重視する傾向にありますので、海外相手に仕事をする方や、現地駐在をされる方は確実に把握しておくべきでしょう。
今回は、「休暇を取る」という表現について、周辺表現も合わせて解説していきます。
自分が使う場合もそうですし、相手がこれを言ってきた場合は相手の仕事環境への満足度にも直結しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
海外と日本の休暇を取ることへの意識の違い
最近は働き方の多様化やパワハラへの対応が進んだこともあり、以前に比べると休暇はとりやすい環境にはなっていると言われていますが、まだまだ休暇を取ることに関しては罪悪感を覚える方も多いのが実情です。
では、海外ではどうでしょう。
海外では休暇を取ることは「権利」であると考えられており、日本と比べると休暇を取ることへのハードルは低い傾向にあります。
「休暇を取る」を表す英語
それでは、ここから「休暇を取る」の英語表現について見ていきましょう。
Paid leave
「支払われた(Paid)」上で「離れる(Leave)」として、転じて「有給休暇」と言う意味になります。
これを「take(取得)」することで「休暇を取る」と言う表現を作ることができます。
少し畏まった言い方なので、ビジネスシーンでの利用がメインになるでしょう。
「Leave」は退職する時によく用いられる表現なので、リストラのようなイメージを持ってしまう方も多い表現ですので、間違えないようしっかりと押さえておきましょう。
He took a paid leave to go to the hospital for surgery.
(彼は病院で手術を受けるために有給休暇を取得した。)
Paid time off (PTO)
こちらは「支払われた(Paid)」「休暇(Time off」として、「有給休暇」と言う意味になるため、「Paid Leave」よりはイメージしやすいかもしれません。
実際の会話の場面では「PTO」として略して語られる場合も多いです。
これも省略形の「PTO」含めて比較的畏まった言い方なので、カジュアルでも使いますが使用はビジネスシーンがメインになりそうです。
I asked my boss if I could take PTO next Monday.
(上司に次の月曜に有給が使えないかどうか確認しました。)
Day off
こちらはわかりやすく「休み」という意味になります。
有給の時にも使えますし、週末のお休みに使うこともあります。カジュアルでも使いやすい表現です。
1日単位のお休みを指すようなニュアンスで使い、暦は必ずしも関係ありません。
I took a day off yesterday.
(昨日お休みをいただきました。)
Vacation
直訳としては「長期休み」が1番近いのですが、海外の方は長期の休みを年内に計画し、そこに有給休暇を当てることを日本人以上によくやります。
そのため、「Take a vacation」か「go on vacation」とする事で「休暇を取る」という意味合いの文章を作ることができます。
I am planning to take a vacation to visit Korea.
(韓国に行くために休暇を取ろうとしてるんだ。)
「Day off」と「Vacation」についてはこちらにも書きましたので、併せて読んでみてくださいね。
>>休日は英語で何て言う?「day off, holiday, vacation」の違い
Time off
こちらは数時間単位の短い休みのニュアンスから、もう少しイベント的な性格の休み(出産など)など、広い意味で使われることが多いフレーズです。
少し拡大解釈気味にはなりますが、これも訳語としては「休暇を取る」を当てることもできます。
I suppose he needs to take some time off to refresh.
(彼は気分を変えるためにちょっとした休みが必要だと思う。)
Be off work
仕事を休んでいる、休暇を取っている状態を指して使われる表現です。
状態を表す表現なので、今まで出してきた表現と重ねて使うこともできますよ。
I am off work for vacation. I can’t wait for the flight!
(休暇のためオフなんです。フライトが待ち遠しい!)
「休暇を取る」に関連する英語
それでは、ここからは休暇に関連して、一緒に覚えておくと便利な単語やフレーズを紹介していきます。
To relax / rest / recharge
日本語でいう「リフレッシュ」という意味合いで使われます。
I took time off to recharge.
(リフレッシュするために休暇を取ったよ。)
For personal / family matters.
特に海外の方は「病院行くから年休取りたい」と言った形の、理由を開示した上での休暇申請は意外としないものです。
その際使われるのがこの表現で「個人的な(家族関連の)理由」を伝えることが一般的となります。
I took PTO for personal matters.
(個人的な理由で休暇を取りました。)
Out of office (OOO)
事務所にいない、という事から転じて「不在にしています」という意味です。
休暇以外に、出張の時にも使えます。
カジュアルに「OOO」と書く場合もありますが、これは社内向けだと思います。
最近はメールに対する自動返信に使われているケースも多いです。
I will be out of office from 7/15-17 for my personal matters.
(個人的な理由で7/15-17まで不在にします。)
→直接休暇とは言ってませんが、「個人的な理由」である事から、少なくとも仕事ではなく、何らかの理由で休暇を取っていることが推察されます。
Please let me know if you need anything〜
メールの文面の末尾によく使われ、不在の間の事務連絡にもよく一緒に用いられる表現です。
直訳は「必要なものがあれば教えてください」ですが、そこから転じて「ご不明な点があればおっしゃってください」または「ご用件あればお願いいたします」となります。
例文:
I am on a business trip from 7/20-25.
Please let me know if you need anything while I’m out, I will call you back as soon as possible.
Please call ◯◯ for an urgent call.
(7/20-25まで出張で不在にしています。
何かありましたら、お知らせいただければと思います、可能な限り早めに折り返します。
緊急の場合は◯◯までおかけください。)
まとめ
今回は「休暇を取る」という英語表現に関連して、その英語での表し方からその背景、および周辺表現について解説してきました。
日本と海外との意識の差にまで思いを巡らせて会話することができれば、英会話での話題作りや幅も広がってくるのではないでしょうか。
ぜひ、取り組んでみてくださいね。