「気づく」って英語でなんて言う?様々なパターンを例文付きで解説!
日本語では「気づく」を使いたい時、どんなふうに使いますか?
- 彼氏が腕時計を変えたのに気づく
- 会議の資料を作り忘れたのを直前に気づく
- 聞いたことがある曲が流れていることに気づく
こんなところかと思いますが、実はこれ、英語では全て違う単語を使います。
もちろん選択を間違っても通じるとは思いますが、ネイティブには少し変に聞こえるかも?
そこで今回は「気づく」のバリエーションと、対応する単語、その他使える例文などについて解説していきます。
英語は似た意味でも単語の種類が多いですが、使いこなせれば誤解の少ない言語でもあるので、ぜひ最後まで読んでみて、取り組んでみてくださいね。
日本語に対応する英語が複数あるのはなぜ?
本題に入る前に、少し解説を入れます。
日本語では今回の「気づく」以外にも、一つに日本語に複数の英語が対応する場面が度々出てきます。
これはなぜ起こるのでしょうか?
それは、英語と日本語の言語のそもそもの構造の違いにあります。
一般的には日本語はハイコンテクスト、英語はローコンテクスト、という言われ方をします。
日本語は、英語と違い、文脈に依存して意味を構成することが多く、場合によっては、それを誰が言っているのか、いつ言っているのか、も含めて一つの文章として成り立たせています。
それに対して英語は、状況や行動、認識を細かく場合分けする言語のため、例えば「見る」にも「See / Watch / Look」など複数の言葉が存在します。
この言語の構造の差異をあらかじめ認識できていれば、一つの日本語に対応する複数の英語を覚えるのも、楽しくなってくるかもしれませんね。
「気づく」の英語でのバリエーション
さて、日本語では「気づく」というのは如何なるシチュエーションであっても「気づく」で済んでしまいますが、英語の場合は、状況や状態によって使い分けます。
- 目や耳など、五感で気づく:notice
- 状況を理解して気づく:realize
- 記憶や認識に関連して気づく:recognize
冒頭の3つの例文は、それぞれ順に「notice」「realize」「recognize」を当てればいいと、ここで判断します。
これ以外にもパターンがありますが、まずはこの3つをより細かく見ていきましょう。
Notice
目や耳のような五感をもとに、意識はしてなかったけれどもハッと気づくような時に使います。
例えば人の様子や物事の変化などに使われます。
例文:
She noticed her boyfriend was wearing a new wristwatch.
(彼女は彼氏が新しい腕時計をしているのに気づいた。)
The line operator noticed an unfamiliar sound coming from the machine.
(ラインオペレーターは機械からの異音に気づいた。)
Realize
頭で状況を認識した時に使います。
カジュアルな言い方をすれば「あ、そうか!」という状況にて使えると覚えれば簡単だと思います。
例文:
I realized I had forgotten to prepare the presentation slides by the time the conference started.
(会議が始まった時点で、プレゼン資料を用意してないことに気づいた。)
He didn’t realize how important it was.
(彼はそれがどれほど重要なことか気づいていなかった。)
Recognize
見覚えがあったり、聞き覚えのあること、自身の認識から何かに「気づく」時に使います。
「あ、そういえば!」と置き換えられる時に使えると覚えましょう。
例文:
I recognized the man who was with me as my classmate from elementary school.
(私と一緒にいた男性は小学校の同級生だったと気がついた。)
I recognized her voice on the phone.
(電話口の声が彼女のものだと気づいた。)
その他「気づく」と英語で言う方法は?
一般的な話としては、上の3つを押さえておけば問題はないのですが、ここからはもう少し踏み込んだニュアンスのものを見てみましょう。
英語表現の幅を広げられること請け合いですよ。
Remenber
こちらはシンプルに「思い出す」という意味ですが、日本語ではこのニュアンスも「気づく」として使うこともあるため、覚えておくといいでしょう。
例文:
I suddenly remembered that my ex-girlfriend liked to go to Disneyland.
(元カノがディズニーランドにいくのが好きなのにふと気づいた。)
She remembered she had to prepare her son’s lunch.
(彼女は息子のお弁当を用意しなければいけないと気づいた。)
Be aware of / that
よく使われるのは「皆に広く認知されている」という意味ですが、じわじわと認識していくような、そんなニュアンスでの「気づく」にも使われる表現です。
例文:
He wasn’t aware that he had forgotten to prepare for the annual event.
(彼は年次イベントの用意を忘れていることに気づいていなかった。)
I became aware of someone following me.
(誰かに尾行されていることに気づいた。)
Find out
調べたりした結果、気がついた時に使えます。
ニュアンスとしては「わかった」「判明した」に近いです。
例文:
I found out that she married her boyfriend two years ago.
(彼女が彼氏と2年前に結婚していたことに気づいた。)
He found out that his boss was manipulating the accounting record.
(彼は上司が会計記録を操作していることに気づいた。)
Detect
分析や解析などを通じて、些細な変化や異常に気づいた時にはこれを使います。
科学的な論文や医療現場で使われることが多い印象です。
例文:
The doctor detected a problem in my lung at the annual checkup.
(医者は定期検診の時に私の肺の異常に気がついた。)
I know this quiz is very difficult for you. Can you detect the difference between them?
(このクイズ難しいよね。違いに気づけるかな?)
まとめ
今回は「気づく」という日本語を英訳するために、いくつかある英語について見てきました。
よく見る「Notice」「Realize」「Recognize」以外にも、日本語訳として「気づく」が当てられるケースにも着目しました。
英語は日本語と比べるとどうしても覚える単語が増えますが、裏を返せば、それを使いこなせれば、状況を誤解なく詳細に伝えられる言語であるともいえますね。
これらを一つひとつ押さえていければ、あなたの英語の幅は確実に広がっていくと思いますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。