「英語字幕」を使った実践的な学習方法!知っておきたいフレーズとともにご紹介!
英語学習において、映画やドラマ、YouTubeなどを「字幕(subtitles)」で観ることで英語スキルを効果的に伸ばすことができます。
第二言語を習得することは苦労を必要としますが、字幕を上手く活用することで楽しみながらでも技能を上達させることが可能なのです!
そこで本記事では「英語字幕」に焦点を当て、字幕にまつわる英語表現と、字幕を使った実践的な勉強方法をご紹介していきます。
「英語が自然と耳に入ってくるようになりたい」
「日常生活で使える自然なフレーズを覚えたい」
このような方はぜひ一読していただけると幸いです!
「字幕」は英語でなんと言う?
まずは字幕を意味する英単語を覚えましょう。
1.subtitle(サブタイトル)
意味は以下の通りです。
(映画内のセリフを異なる言語に翻訳した言葉で、スクリーンの下部に表示されるもの)
※引用元:オックスフォード大学出版局. 「オックスフォード現代英英辞典 第8版」. 2010, 旺文社.(以下同様)
一般的に「字幕」と言えば「subtitles」 です。
日本のアーティストOfficial髭男dismの「Subtitle」という楽曲がストリーミングの累計再生7億回を突破し、音楽市場を席巻したことからこの単語に見覚えのある方も多いはず。
一方で「吹き替え」は「dubbed」と言います。
海外の映像を字幕なしで観るのは難易度が高いので、ほとんどの場合、画面の下部に字幕が表示されていると思います。
例文:
Could you turn on the subtitles? I can’t catch the dialogue.
(字幕をつけていただけますか?台詞が聞き取れないのです。)
I really like watching foreign movies with English subtitles. And you?
(海外映画は英語の字幕付きで観るのが好きなんです。あなたは?)
It seems that the subtitles are out of sync with the audio.
(その字幕は音声とずれているように思われます。)
Is this American movie dubbed or subtitled?
(このアメリカ映画は吹き替えですか?字幕ですか?)※「subtitled」は「字幕がついている」という過去分詞
2. caption(キャプション)
(絵やアニメなどの下に印刷されている、それらを説明したり描写したりする言葉)
こちらも同様に「字幕」と訳されることがある英単語です。
特に、聴覚障害者や難聴者向けにセリフや効果音、曲の音声などすべての情報を文字に起こしたものを 「クローズドキャプション(closed captions【CC】)」 と呼びます。
テレビで字幕をONにすると、画面下に「(小鳥の鳴き声)ちゅんちゅん」といった表示がされ、それが「CC」です。
そして「subtitle」と異なる点は、「caption」は翻訳ではなく文字起こしに近いことです。
アメリカの公共メディアには「クローズドキャプション」の記載が義務付けられているので、もし海外旅行先のホテルでTVを観る機会があればリモコンで字幕を表示してみてください。
例文:
We will be introducing new closed captions to comply with our SEGs goals.
(SDGsの目標達成のために、新たな字幕を導入します。)
Closed captions are used in many TV shows.
(クローズドキャプションは多くのテレビ番組に使用されています。)
The video has closed captions for accessibility.
(そのビデオには利便性を高めるため、クローズドキャプションがあります。)
英語字幕にチャレンジしよう
1. 第二言語習得の分野において、英語字幕が推奨されている
多くの方にとって、親しみのある字幕といえば「日本語字幕」だと思います。
しかしながら、字幕を英語学習に取り入れたい方は「英語字幕」に挑戦してみましょう!
なぜなら先行研究において、第一言語の字幕(日本語字幕)よりも第二言語の字幕(英語字幕)が語彙学習に効果的だと言われているからです。
また映画やドラマを使った学習は、日常生活で使われる慣用表現の習得につながる可能性を秘めているとも!
最初は英語字幕に抵抗があると思うので、一度観たことがある作品を選ぶことをオススメします。
おおよその内容を理解した状態でスタートでき、より英語を聞くことに意識が向かうはずです。
引用元:https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2022.904523/full
2. こんな慣用表現が学べる
例えば海外映画では、以下のようなセリフがよく登場します。
これらは日常生活でも使われているもので、覚えればネイティブスピーカーのような自然な表現を身につけることができるでしょう!
Easy does it! |
ゆっくり、落ち着いて |
Break a leg! |
がんばってね |
Hang in there! |
諦めないで |
You know? |
それ知ってたの? |
No pain, no gain. |
痛みなくして得るものはない |
※アニメの場合、特定の性別や年齢を意識させる特徴的な話し方が頻出するため、学習に取り入れる際は注意が必要です。
日本語でいう「~じゃ」や「~ですわ」などは、日常ではあまり使わないですよね?
そのため、アメリカの日常に焦点を当てた映像を選びましょう!
英語字幕を使った勉強法
それでは、どのように英語字幕を学習に取り入れれば良いのかをお伝えします。
1. 自分にあった内容の映像を選ぶ(内容理解をする)
最初から「英語のみ」で視聴するのは難易度が高いです。
そのため、日本語字幕で一度観て、どのような内容・トピックなのかを把握すると良いでしょう!
選ぶ映像作品は、すでに観たことがある好きな映画や、お決まりの展開があるシリーズものがオススメ。
YouTubeにはショート動画もたくさん挙げられているので、まとまった時間が取れない方も安心です。
英語だけで少し内容が理解できる方は、興味関心のあるトピックを選ぶと良いです!
自然とモチベーションが高まります。
2. 英語字幕で少しずつ視聴する
内容が頭のなかに入っている分、セリフに集中しやすいはず。
続いて映像内の音声を聞きながら、初見の英単語の意味を調べて、さらに意味は分かるけれど発音が聞き取れないものにチェックを付けていきましょう!
映画によっては全スクリプトが記載されたテキストが販売されていることがあります。
それらを手元に置いて、メモを取りながら勉強するのもオススメです。
3. 英語字幕で楽しむ
内容理解と単語をある程度理解できたら、そのまま通しで映像を楽しんでみましょう!
途切れ途切れの単語ではなく「まとまりのあるフレーズ」が頭のなかにスッと入ってくるはずです。
その際、シャドーイングやオーバーラッピングを通して、アクセントやイントネーションを覚えることで自然な英語を習得することができます。
4. アウトプットをする
インプットしたものは必ずアウトプットまですることを心がけてください。
真似をするように話したり、とりあえず言ってみたり、口にする回数を増やすことでしっかりと自分のスキルとして蓄積させることができます。
英語学習者にとって、字幕はリスニングの補助だけでなく、発音や表現を学ぶ機会にもなるのです。
おわりに
情報技術が発達したおかげで、無数の映像作品に手間をかけることなく触れることができます。
サブスクリプションに登録すれば多くの洋画や海外ドラマが視聴できますし、個人の生活や職業についてもYouTubeで観ることが可能です。
さらにTEDでは、著名人によるスピーチを無料で楽しむことができます。
映像作品の英語字幕を活用して、あなたの英語スキルをブラッシュアップさせましょう!
陰ながら応援しています!