「ポップ」ってよく聞くけど、結局何? 英語では何て言う? 解説します!
日本語でも「ポップ」という言葉はあちこちで聞くのではないでしょうか?
ただ、誰もが何となく使ってはいますが、その意味を正確に答えられる方は多くはないでしょう。
そして、英語でも「ポップ」に該当する言葉はあるのでしょうか?
今回は「ポップ」という言葉の意味とその英語表現について解説していきます。
意外な発見もあると思うので、是非最後まで読んでみてくださいね。
日本語で「ポップ」はどういう意味?対応する英語表現は?
まずは、「ポップ」という言葉の意味は日本語の中でも曖昧で、今までの蓄積から何となく使っている方がほとんどなのではないでしょうか。
「ポップ」は日本語では以下のような意味で使われています。
対応する英語表現も一緒に書いていきます。
明るくてノリのいい曲
音楽のジャンルで「ポップ」というものがありますが、それは「明るくてノリのいい曲」という文脈で使われます。
英語でも「Pop music」というジャンルが同じような文脈で確立されています。
この場合の「Pop」は「Popular Music」の短縮形、「大衆音楽」という意味合いで使われていたものの省略形となります。
カラフルで親しみやすいデザイン
日本語で「ポップなデザイン」という場合は「カラフルで親しみやすいデザイン」という文脈で使われます。
明るくて目を引く、元気でエネルギッシュな感じ、派手で目を引くものにこのような表現を用います。
英語でこれを表現する場合は、文脈次第でいくつかの言い方があります。
カラフルで明るい感じを強調したい時は、「Colorful design」を用います。
親しみやすい点、遊び心がある点を強調したい時は、「Playful design」の方が意味としては近いです。
目を引く点や、派手な模様を強調したい時は「Eye-catching design」を使い、目を引くということを直接言及するようにします。
最後に、アンディーウォーホルという現代アートの巨匠がいます。
彼の作り上げたアートのジャンルに言及する時は「Pop-style design」または「Pop art design」を用います。
このように、英語にする際は「何を強調したいか」に注意して言葉を選ぶようにしましょう。
大衆文化
「ポップカルチャー」という言葉を聞いたことのある方もいるかもしれません。
先ほどのカラフルで親しみやすいデザインの、より上位概念としての大衆文化という意味も、文脈次第では持つことがあります。
その範囲は絵画やデザインだけでなく、ゲームやファッションなど、多岐に渡ります。
この場合の英語は日本語のイメージのまま、「Pop culture」として使えます。
POP広告
この場合の「POP」は「Point of Purchase広告」の略語として使われています。
店頭の商品の販促のために置かれているポスターや、商品横に置いてあるカードや立て札のことを指していて、「最後のひと押し」で消費者の購買意欲を刺激する役目があります。
英語でこれを訳す場合は、大半は「POP display」で事足ります。
「Point of purchase」の概念は海外でもマーケティング用語として一般的だからです。
店内での広告であることを強調したい時は「POP display」に代えて「In-store display」という訳語を当てる場合もあります。
その他英語で「ポップ」という時は?
日本語で「ポップ」が使われるケースと、対応する英語を見てきましたが、それ以外の意味でも英語では「ポップ」という表現をよく使います。
その意味についても、見ていきましょう。
「ポン!」という音
例えば誕生日会で使うクラッカーに代表される「ポン!」という音は、英語では「Pop!」と表現します。
英語では擬音語は日本語に比べ少ないと言われていますが、存在しないわけではないので、押さえておくといいでしょう。
擬音語として使わない場合は、名詞として文中で使われます。
Hey, that pop sound scared me a lot! Please don’t do that again!
(ちょっと、びっくりしたじゃない!二度とそのポンって音立てないで!)
大衆的であること
この場合は「PopはPopular」の略として使われています。
先ほどの「Pop music」は明るくノリのいい曲であると書きましたが、それは「Popular」の持つ「大衆的」「わかりやすい」「軽快である」ニュアンスから転じた意味合いとなります。
J-POPやK-POPもここから来ています。
音楽以外のところでは「Pop art」のような使われ方をします。
I know J-POP is one category of music, but in my opinion, it’s not so popular around the world.
(J-POPが音楽ジャンルの一つなのは知ってるけど、個人的には世界的に有名とは思わないんだ。)
はじける、飛び出す
この場合の「Pop」は動詞として使われています。
物が弾けたり、物が弾ける様から「飛び出す」や「突然出てくる」という意味で使われます。
はじける、という意味で使う場合は手元で軽くはじけるようなイメージで使い、これ以上規模が大きい爆発のような時は「explode」や「burst」を使うようにします。
例文:
I saw the bubbles pop one after another in the bath.
(風呂場で泡が次々とはじけたのを見たよ。)
Breaking news about the residents encountering bears popping out of a bush appears almost every day. I really have my fingers crossed that the issue will be solved soon.
(住人が茂みから飛び出してくる熊に遭遇するというニュース速報をほぼ毎日見ます。事態が早く解決するよう本当に祈ってます。)
立ち寄る、気軽に行く
口語表現として、この意味での表現は非常に多く登場します。
「ちょっと立ち寄る」という意味や「狭い通路で一旦退く」と言った応用もできます。
Sorry, I got the time wrong and came here an hour early…so, I’ll pop into the coffee shop to kill some time.
(時間を間違えて1時間早く着いちゃった…コーヒーショップに寄って時間を潰すよ。)
Oops! I’ll just pop in here!
(おっと、ちょっとこっちに退きますね!)
まとめ
今回はポップの日本語での意味からはじまり、英語での対応表現と、「pop」の持つその他の意味について解説してきました。
日本語で使われているものはまだイメージも湧きやすいかもしれませんが、英語独自の表現も押さえておくことで、会話の幅は間違いなく広がるでしょう。
ぜひ覚えてみて、積極的に使ってみてくださいね。