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更新日:2026年6月10日 英文法

「it's」と「its」の違いは?意味・使い方・見分け方をわかりやすく解説

「its と it’s の違いがわからない…」
「it’s が何の略かも知らない」
「テストや英作文で毎回迷ってしまう…」

英語学習者が必ず一度はつまずくのが、「its と it’s の違い」です。

実はこの2つの違いはとてもシンプルです。

  • 「it’s」は「it is」または「it has」の省略形
  • 「its」は「それの」を表す所有格

しかし、「なぜ its にはアポストロフィがつかないのか?」「it’sはどういう時に使うのか?」「発音で違いはあるのか?」が曖昧なままだと、また混乱してしまいます。

この記事では、「its」と「it’s」の違い・意味・使い方・覚え方・見分け方を、英語初心者にもわかりやすく解説します。

この記事を読めば、「its」と「it’s」の違いを自信を持って説明できるようになります。

「it’s」と「its」の違いは?|省略か所有か

「its」と「it’s」の違いは、実はとてもシンプルです。

気を付けるポイントは「省略」か「所有」かです。

意味

役割

it’s

it is / it has の省略形

主語+動詞

its

それの

所有格(名詞を修飾)

違いを簡単にひと言でまとめると、

  • it’s = is または has どちらかの動詞が含まれている
  • its = 動詞は含まれていない(名詞を説明する)

また特徴として

  • it’s の後ろには形容詞や動詞が来ることが多い
  • its の後ろには名詞が来る

という違いがあります。

これらを押さえれば、問題のほぼ9割は解決します。

具体的に見ていきましょう。

it’s は何の略?意味と使い方

「It’s は何の略ですか?」という質問はよくあります。

結論から言うと、it’s は次の2つのどちらかの省略形です。

  • it is
  • it has

このどちらかに必ず戻せます。

1. 「it is」の略

もっともよく使われるのが「it is」の省略形です。

これらはすべて「It is」に戻しても自然な文になります。

不自然でなければ、それは「it is」の略である「it’s」です。

例文:
It’s hot today. = It is hot today.
(今日は暑いです。)

It’s my turn. = It is my turn.
(私の番です。)

2. 「it has」の略

現在完了形などでは、「it’s」は「it has」の省略形として使われます。

この場合も、「It has」に戻して意味が通るかどうかが判断のポイントです。

現在完了形とは、「have(has)+過去分詞」の形で、「過去から今までのつながり」や「すでに完了したこと」を表す表現です。

たとえば、

  • 過去に起きて、今も影響があること
  • すでに終わっていること
  • 今までに経験したこと

などを表します。

そのため、「it’s」の後ろに過去分詞(been / started / finished など)がきている場合は、「it has」の可能性が高いと考えられます。

例文:
It’s been a long day. = It has been a long day.
(長い一日でした。)
※「朝から今までずっと長い一日だった」というニュアンスがあります。

It’s already started. = It has already started.
(もう始まっています。)
※「すでに始まっていて、今その状態が続いている」という意味です。

このように、後ろが過去分詞の形になっているときは、「it’s = it has」だと判断できます。

「its」の意味とは? いつ使う?|所有格のルール

「its」は「それの」という意味を持つ、「it」の所有格です。

大事なポイントは2つです。

  1. 「its」の中には動詞は含まれない
  2. 後ろには必ず名詞が来る

所有格とは?

所有格とは、「〜の」という意味を表す形のことです。

たとえば

  • my book(私の本)
  • his car(彼の車)
  • her bag(彼女のバッグ)

これと同じように

  • its name(それの名前)
  • its color(それの色)
  • its price(それの値段)

という使い方をします。

つまり、「its」は「itのもの」を表す形です。

なぜ「its」にはアポストロフィがつかない?

「所有を表すなら、「Tom’s」のように「’s」をつけるんじゃないの?」そう思いますよね。

実はここが、「its」と「it’s」が混乱する最大の理由です。

名詞の所有格は「’s」をつける

まず基本ルールです。

名詞が「〜の」という意味になるときは、「’s(アポストロフィ+s)」をつけます。

  • Tom’s book(トムの本)
  • the teacher’s desk(先生の机)
  • the dog’s tail(犬のしっぽ)

このルールを知っていると、「it の所有格も it’s になるのでは?」と考えてしまいます。

しかし、ここでルールが変わります。

代名詞の所有格は「’s」をつけない

「it」は名詞ではなく、代名詞です。

代名詞の所有格は、形がすでに決まっています。

主格(〜は)

所有格(〜の)

日本語の意味

I

my

私は / 私の

you

your

あなたは / あなたの

he

his

彼は / 彼の

she

her

彼女は / 彼女の

it

its

それは / それの

we

our

私たちは / 私たちの

they

their

彼らは / 彼らの

見てわかる通り、どれもアポストロフィはついていません。

つまり、

  • 名詞 → 「’s」をつける
  • 代名詞 → 形そのものが変わる(「’s」は使わない)

というルールなのです。

英語では、代名詞の所有格にはアポストロフィを使わない。

これを覚えておけば、これから迷うことはないでしょう。

「its」と「it’s」の見分け方|一瞬で判断する方法

「理屈はわかったけど、実際の文章で一瞬で判断できない…」という方もいるでしょう。

大丈夫です。

次の2ステップを使えば、ほぼ確実に「its」と「It’s」の違いが見分けられます。

方法1. 「it is / it has」に戻してみる

文章中の「it’s」を「it is」または「it has」に戻して確認できます。

  • 自然なら → it’s
  • 不自然なら → its

例文:
It’s a beautiful day. → It is a beautiful day.【自然】
(今日はすばらしい日です。)「it’s」が正解

The dog wagged it’s tail. → The dog wagged it is tail.【不自然】
(その犬は「それはしっぽ」を振った。)文として不自然なので、「its」が正解

これが最も確実な判断法です。

方法2.「その」という意味なら「its」

「its」は「その」という意味の所有格です。

後ろに名詞が続き、「〜の」と訳せる場合は「its」になります。

例文:
The company changed its policy.
(その会社はその方針を変更しました。)

I like its color.
(私はその色が好きです。)

「its」と「it’s」の発音は違う?

よくある疑問として「its と it’s は発音で違いがありますか?」とありますが、違いはありません。

どちらも同じ /ɪts/ という発音です。

だからこそ、

  • 書き言葉で間違えやすい
  • ネイティブでも打ち間違えることがある

のです。

音で判断することはできません。

必ず「意味」で判断します。

ワンポイント|「’s」の役割を整理しよう

英語の「’s」は、いつも同じ意味とは限りません。

たとえば、よく使う 

Let’s go.
(行きましょう。)

という表現。

この「Let’s」は、実は「Let us(私たちに〜させよう)」の短縮形です。

つまり、ここでの「’s」は「is」や「has」ではなく「us」の省略なのです。

まとめると、

  • let’s → let us の短縮
  • it’s → it is / it has の短縮
  • Tom’s book → トムの本(所有)

のように、「’s」は文脈によって意味が変わります。

だからこそ、

  • it’s は短縮形
  • its は所有格(それの)

という違いを意識することが大切です。

アポストロフィがあるかどうかで迷ったら、「これは省略?それとも所有?」と考えてみましょう。

まとめ|「its」と「it’s」は「意味」で判断する

「its」と「it’s」の違いは、見た目はよく似ていますが、意味と役割はまったく異なります。

もう一度、シンプルに整理しましょう。

  • it’s = it is / it has の省略形(動詞を含む)
  • its =「それの」という意味の所有格

そして、覚えておくべきポイントは次の3つです。

  • 代名詞の所有格にはアポストロフィを使わない
  • 「its」の後ろには名詞が来る
  • 「it’s」は「it is / it has」に戻せる

発音はどちらも同じですが、判断基準は「音」ではなく「意味」です。

迷ったときは、

「it is に戻せるか?」「それの、と訳せるか?」

この2つを確認してみてください。

「its」と「it’s」は、多くの英語学習者がつまずくポイントですが、ルールはとてもシンプルです。

「省略」か「所有」か。

この違いを理解できた今、もう迷うことはありません。

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