「it's」と「its」の違いは?意味・使い方・見分け方をわかりやすく解説

「its と it’s の違いがわからない…」
「it’s が何の略かも知らない」
「テストや英作文で毎回迷ってしまう…」
英語学習者が必ず一度はつまずくのが、「its と it’s の違い」です。
実はこの2つの違いはとてもシンプルです。
- 「it’s」は「it is」または「it has」の省略形
- 「its」は「それの」を表す所有格
しかし、「なぜ its にはアポストロフィがつかないのか?」「it’sはどういう時に使うのか?」「発音で違いはあるのか?」が曖昧なままだと、また混乱してしまいます。
この記事では、「its」と「it’s」の違い・意味・使い方・覚え方・見分け方を、英語初心者にもわかりやすく解説します。
この記事を読めば、「its」と「it’s」の違いを自信を持って説明できるようになります。
「it’s」と「its」の違いは?|省略か所有か
「its」と「it’s」の違いは、実はとてもシンプルです。
気を付けるポイントは「省略」か「所有」かです。
|
形 |
意味 |
役割 |
|
it’s |
it is / it has の省略形 |
主語+動詞 |
|
its |
それの |
所有格(名詞を修飾) |
違いを簡単にひと言でまとめると、
- it’s = is または has どちらかの動詞が含まれている
- its = 動詞は含まれていない(名詞を説明する)
また特徴として
- it’s の後ろには形容詞や動詞が来ることが多い
- its の後ろには名詞が来る
という違いがあります。
これらを押さえれば、問題のほぼ9割は解決します。
具体的に見ていきましょう。
it’s は何の略?意味と使い方
「It’s は何の略ですか?」という質問はよくあります。
結論から言うと、it’s は次の2つのどちらかの省略形です。
- it is
- it has
このどちらかに必ず戻せます。
1. 「it is」の略
もっともよく使われるのが「it is」の省略形です。
これらはすべて「It is」に戻しても自然な文になります。
不自然でなければ、それは「it is」の略である「it’s」です。
例文:
It’s hot today. = It is hot today.
(今日は暑いです。)
It’s my turn. = It is my turn.
(私の番です。)
2. 「it has」の略
現在完了形などでは、「it’s」は「it has」の省略形として使われます。
この場合も、「It has」に戻して意味が通るかどうかが判断のポイントです。
現在完了形とは、「have(has)+過去分詞」の形で、「過去から今までのつながり」や「すでに完了したこと」を表す表現です。
たとえば、
- 過去に起きて、今も影響があること
- すでに終わっていること
- 今までに経験したこと
などを表します。
そのため、「it’s」の後ろに過去分詞(been / started / finished など)がきている場合は、「it has」の可能性が高いと考えられます。
例文:
It’s been a long day. = It has been a long day.
(長い一日でした。)
※「朝から今までずっと長い一日だった」というニュアンスがあります。
It’s already started. = It has already started.
(もう始まっています。)
※「すでに始まっていて、今その状態が続いている」という意味です。
このように、後ろが過去分詞の形になっているときは、「it’s = it has」だと判断できます。
「its」の意味とは? いつ使う?|所有格のルール
「its」は「それの」という意味を持つ、「it」の所有格です。
大事なポイントは2つです。
- 「its」の中には動詞は含まれない
- 後ろには必ず名詞が来る
所有格とは?
所有格とは、「〜の」という意味を表す形のことです。
たとえば
- my book(私の本)
- his car(彼の車)
- her bag(彼女のバッグ)
これと同じように
- its name(それの名前)
- its color(それの色)
- its price(それの値段)
という使い方をします。
つまり、「its」は「itのもの」を表す形です。
なぜ「its」にはアポストロフィがつかない?
「所有を表すなら、「Tom’s」のように「’s」をつけるんじゃないの?」そう思いますよね。
実はここが、「its」と「it’s」が混乱する最大の理由です。
名詞の所有格は「’s」をつける
まず基本ルールです。
名詞が「〜の」という意味になるときは、「’s(アポストロフィ+s)」をつけます。
- Tom’s book(トムの本)
- the teacher’s desk(先生の机)
- the dog’s tail(犬のしっぽ)
このルールを知っていると、「it の所有格も it’s になるのでは?」と考えてしまいます。
しかし、ここでルールが変わります。
代名詞の所有格は「’s」をつけない
「it」は名詞ではなく、代名詞です。
代名詞の所有格は、形がすでに決まっています。
|
主格(〜は) |
所有格(〜の) |
日本語の意味 |
|
I |
my |
私は / 私の |
|
you |
your |
あなたは / あなたの |
|
he |
his |
彼は / 彼の |
|
she |
her |
彼女は / 彼女の |
|
it |
its |
それは / それの |
|
we |
our |
私たちは / 私たちの |
|
they |
their |
彼らは / 彼らの |
見てわかる通り、どれもアポストロフィはついていません。
つまり、
- 名詞 → 「’s」をつける
- 代名詞 → 形そのものが変わる(「’s」は使わない)
というルールなのです。
英語では、代名詞の所有格にはアポストロフィを使わない。
これを覚えておけば、これから迷うことはないでしょう。
「its」と「it’s」の見分け方|一瞬で判断する方法
「理屈はわかったけど、実際の文章で一瞬で判断できない…」という方もいるでしょう。
大丈夫です。
次の2ステップを使えば、ほぼ確実に「its」と「It’s」の違いが見分けられます。
方法1. 「it is / it has」に戻してみる
文章中の「it’s」を「it is」または「it has」に戻して確認できます。
- 自然なら → it’s
- 不自然なら → its
例文:
It’s a beautiful day. → It is a beautiful day.【自然】
(今日はすばらしい日です。)「it’s」が正解
The dog wagged it’s tail. → The dog wagged it is tail.【不自然】
(その犬は「それはしっぽ」を振った。)文として不自然なので、「its」が正解
これが最も確実な判断法です。
方法2.「その」という意味なら「its」
「its」は「その」という意味の所有格です。
後ろに名詞が続き、「〜の」と訳せる場合は「its」になります。
例文:
The company changed its policy.
(その会社はその方針を変更しました。)
I like its color.
(私はその色が好きです。)
「its」と「it’s」の発音は違う?
よくある疑問として「its と it’s は発音で違いがありますか?」とありますが、違いはありません。
どちらも同じ /ɪts/ という発音です。
だからこそ、
- 書き言葉で間違えやすい
- ネイティブでも打ち間違えることがある
のです。
音で判断することはできません。
必ず「意味」で判断します。
ワンポイント|「’s」の役割を整理しよう
英語の「’s」は、いつも同じ意味とは限りません。
たとえば、よく使う
Let’s go.
(行きましょう。)
という表現。
この「Let’s」は、実は「Let us(私たちに〜させよう)」の短縮形です。
つまり、ここでの「’s」は「is」や「has」ではなく「us」の省略なのです。
まとめると、
- let’s → let us の短縮
- it’s → it is / it has の短縮
- Tom’s book → トムの本(所有)
のように、「’s」は文脈によって意味が変わります。
だからこそ、
- it’s は短縮形
- its は所有格(それの)
という違いを意識することが大切です。
アポストロフィがあるかどうかで迷ったら、「これは省略?それとも所有?」と考えてみましょう。
まとめ|「its」と「it’s」は「意味」で判断する
「its」と「it’s」の違いは、見た目はよく似ていますが、意味と役割はまったく異なります。
もう一度、シンプルに整理しましょう。
- it’s = it is / it has の省略形(動詞を含む)
- its =「それの」という意味の所有格
そして、覚えておくべきポイントは次の3つです。
- 代名詞の所有格にはアポストロフィを使わない
- 「its」の後ろには名詞が来る
- 「it’s」は「it is / it has」に戻せる
発音はどちらも同じですが、判断基準は「音」ではなく「意味」です。
迷ったときは、
「it is に戻せるか?」「それの、と訳せるか?」
この2つを確認してみてください。
「its」と「it’s」は、多くの英語学習者がつまずくポイントですが、ルールはとてもシンプルです。
「省略」か「所有」か。
この違いを理解できた今、もう迷うことはありません。














