「as far as」と「as long as」の違いと使い分け|意味・「if」との違いを初心者向けに解説

「as long as」と「as far as」は、どちらも日本語では「〜する限り」と訳されるため、英語初心者が特に混乱しやすい表現です。
「意味は同じでは?」「if とどう違うの?」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、この2つは英語では見ているポイントがまったく異なります。
「as long as」は「条件」、「as far as」は「範囲」。
この違いを理解するだけで、例文の意味がはっきり分かり、使い分けにも迷わなくなります。
この記事では、日本語の「限り」との違いを整理しながら、「as long as」と「as far as」 の意味・使い方・「if」との違いを、英語初心者にも分かるように丁寧に解説します。
読み終わるころには、「どっちも限りという意味だから分からない…」という状態から抜け出し、見分け方のコツを使って自力で選べるようになります。
結論|「as long as」は「条件」、「as far as」は「範囲」
まず結論から押さえましょう。
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表現 |
英語で見ているポイント |
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as long as |
行動・結果が成り立つための条件 |
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as far as |
知識・判断・話題が及ぶ範囲 |
日本語ではどちらも「〜する限り」と訳せますが、英語では「何を制限しているか」がまったく違います。
なぜ「as long as」と「as far as」は混乱しやすいのか?
混乱の最大の原因は、日本語の「限り」という言葉にあります。
日本語の「限り」は、とても守備範囲が広く、状況に応じて意味が変わります。
日本語の「限り」は、次の3つの意味をすべてカバーしています。
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種類 |
意味のポイント |
例文 |
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条件 |
これが守られているならOK |
静かにしている限り、ここにいていい |
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範囲 |
ここまでの情報・知識で言えば |
私の知る限りでは、問題ない |
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制限 |
期限や回数など、それ以上は含まない上限 |
今日まで限り有効 |
これらをすべて「限り」という一語で表せてしまうため、英語表現に置き換えるときに混乱が生じるのです。
日本語の「限り」と英語表現の違い
英語では、「条件」と「範囲」をはっきり区別して表現します。
条件の「限り」= as long as
その条件が満たされているかどうかで、結果が決まる表現です。
範囲の「限り」= as far as
どこまで言えるか・分かっているか、という範囲を示すという表現です。
制限の「限り」は「as long as / as far as」ではない
「今日まで限り」「一人一回限り」などの制限は、「as long as / as far as」では表せません。
代わりに「until / only / limited to」などを使います。
例文:
Valid until today.
(本日まで限り有効)
One per person only.
(一人1回限り)
次のセクションから混乱しやすい表現である「as long as」と「as far as」をそれぞれ詳しく解説します。
「as long as」は「if」に近い|ただし「条件が続くかどうか」が違う
「as long as」は、「この条件が満たされているなら、結果はOK」という意味を表します。
「許可できるか」「うまくいくか」「問題ないか」を条件で線引きし、行動や結果が成り立つための前提条件を示す表現です。
また、「as long as」のポイントは、「条件」だけでなく、その状態が続いているかどうかを見ている点も重要です。
As long as you follow the rules, there’s no problem.
(ルールを守る限り、問題ありません。)
- ルールを守る → OK
- 守らない → OKではない
As long as it doesn’t rain, we’ll go out.
(雨が降らない限り、出かけます。)
- 雨が降らない → 出かける
- 雨が降る → 出かけない
「as long as」と「if」の違い|一度の条件か、続く条件か
「as long as」は「if」と似ていますが、見ている視点が違います。
「if」は、「今この瞬間に条件を満たしているかどうか」を一度だけ確認する表現です。
一方、「as long as」は、「条件が守られている状態が、どれくらいの間続いているか」に注目する表現です。
例えば、次の2つの文を比べてみましょう。
If you finish your homework, you can play.
(もし宿題を終えたら、遊んでいいです。)
この文では、「宿題を終えたかどうか」を一度だけ確認しています。
宿題を終えた → OK
終えていない → NG
と、条件を満たしたかどうかが分かれば、判断はそこで完了します。
一方、次の文です。
As long as you finish your homework, you can play.
(宿題を終えている限り、遊んでいいです。)
こちらは、「宿題を終えている状態」が続いているかどうかを見ています。
宿題を終えている間 → 遊んでいい
その状態が崩れた → 遊べない
このように、「if」は条件を一度だけ確認する表現、「as long as」は条件が守られている状態の継続を見る表現だと考えると、違いがはっきりします。
「as far as」の意味と使い方|判断・知識の範囲を示す表現
「as far as」は、「この範囲までなら、そう言える/判断できる」という意味を表す表現です。
「as long as」が条件によって結果を決めるのに対し、「as far as」は「自分の知識や判断がどこまで及んでいるか」という範囲を示します。
つまり、行動や結果を左右する条件の話ではありません。
例文を見てみましょう。
As far as I know, there’s no problem.
(私の知る限りでは、問題ありません。)
この文は「知っている範囲では問題なさそうだが、すべてを把握しているわけではない」という意味です。
このように、「as far as」には「判断を保留しつつ、自分の責任が及ぶ範囲を限定する」というニュアンスがあります。
「as far as」と「as long as」の違い|「条件」か「判断の範囲」か
「as far as」と「as long as」の違いで最も重要なのは、条件の話かどうかという点です。
どちらも日本語では「〜する限り」と訳されますが、英語では役割がはっきり分かれています。
「as long as」は、「その条件を満たしているかどうか」で結果や許可、行動が決まる表現です。
何かをしてよいか、うまくいくか、問題がないかといった判断を、条件で線引きします。
そのため、if 文に置き換えて考えることができます。
一方、「as far as」は条件を示す表現ではありません。
「どこまで言えるか」「どこまで分かっているか」という、判断や知識の範囲を示す表現です。
結果を決めたり、許可を与えたりする役割はなく、発言や判断を限定します。
そのため、if 文に書き換えることはできません。
つまり、
- 「as long as」は条件文
- 「as far as」は条件文ではない
という点が、両者の決定的な違いです。
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表現 |
話の種類 |
何を基準にしているか |
結果への影響 |
if文にできる? |
自然な日本語 |
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as long as |
条件の話 |
条件を満たしているか |
結果・許可・行動が決まる |
できる |
〜である限り/〜さえすれば |
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as far as |
判断・知識の話 |
判断・知識が及ぶ範囲 |
結果は決めない |
できない |
〜の範囲では/私の知る限り |
「as far as」が「if」に置き換えられない理由
「as far as」が if 文に置き換えられない理由は、とてもシンプルです。
「as far as」は、結果を決める文ではないからです。
if 文は、「この条件が成り立つなら、結果はこうなる」という形で、条件から結果を導きます。
一方、「as far as」は「ここまでの情報や判断の範囲で言えば、こう言える」と、判断の範囲を限定しているだけで、結果を導く構造を持っていません。
そのため、「YESならOK/NOならNG」といった判断構造がなく、if 文に書き換えることができないのです。
迷ったときの判断基準
「as long as」と「as far as」で迷ったら、次の2つを自分に問いかけてみてください。
- 条件を満たせば、結果が変わる話か?
→ YES:as long as(if 文にできる) - どこまで言えるか・分かっているかの話か?
→ YES:as far as(if 文にできない)
この切り分けができれば、「どちらも限りという意味だから混乱する」という状態から自然に抜け出せます。
まとめ|「as long as」は「条件」、「as far as」は「範囲」
「as long as」と「as far as」は、どちらも日本語では「〜する限り」と訳されますが、英語では見ているポイントがまったく異なります。
「as long as」は「条件が満たされているかどうか」で結果や許可を決める表現であり、「if」に置き換えて考えることができます。
一方、「as far as」は「自分の知識や判断がどこまで及んでいるか」という範囲を示す表現で、結果を決める条件の話ではありません。
迷ったときは、「条件を満たせば結果が変わる話か?」「判断や発言の範囲を限定しているだけか?」と考えてみてください。
この視点が身につけば、「as long as」と「as far as」は訳で覚える表現ではなく、英語の感覚として自然に使い分けられるようになります。














