もう迷わない「still」と「yet」の違い!意味・使い方・位置を例文付きで徹底解説

「stillとyetの違いがわからない」と悩む英語学習者は少なくありません。
どちらも日本語では「まだ」と訳されることが多いため、使い分けに迷いが生じやすい副詞といえるでしょう。
しかし、この2つは、ニュアンス・置かれる位置・使われる文の種類がまったく異なります。
そこでこの記事では「still」と「yet」の違いをテーマに、単語のコアイメージや正しい位置などをわかりやすく解説します。
また、関連表現である「already」が「yet」とどう違うのかについても取り上げます。
この記事を読んで、英語ネイティブのように「still」と「yet」を自然に使い分けられるようになりましょう。
「still」と「yet」の意味の違い
結論からお伝えすると、「まだ」と訳される「still」と「yet」には以下の意味の違いがあります。
still:物事が「まだ」継続している状態を表す
yet:物事が「まだ」完了していない状態を表す
継続性が感じられるのが「still」で、完了していないことに焦点を当てているのが「yet」です。
それぞれのニュアンスを例文とともに詳しく見ていきましょう。
「still」の意味
副詞として使う場合の「still」には、「今でもまだ、いまだに、今もなお」といった意味があります。
「still」の特徴として、物事が予想に反して長く続いていることに意外性・驚き・焦りなどのニュアンスが含まれることがあります。
I’m still hungry after dinner.
(夕食後でもまだお腹が空いている。)
上記の例文では、夕食を食べてお腹が満たされているはずなのに、まだ空腹感が続いていることに対し意外性や驚きといったニュアンスが含まれます。
「yet」の意味
副詞として使う場合の「yet」には、「今はまだ、今までのところ」といった意味があります。
そのため、起こるはずのことが現時点ではまだ起きていない、または、まだ完了していないというニュアンスを含みます。
例文:
The letter hasn’t arrived yet.
(その手紙はまだ届いていません。)
He hasn’t read the article yet.
(彼はまだその記事を読んでいません。)
「still」と「yet」の位置の違い
「still」と「yet」はどちらも副詞ですが、文章内で置かれる位置に違いがあります。
ここからは「still」と「yet」を置く正しい位置を見ていきましょう。
「still」の位置
副詞「still」が置かれる位置は次のとおりです。
- be動詞の後ろ
- 助動詞の後ろ
- 一般動詞の前
ただし、否定文の場合は基本的に「not」の前に置かれることに注意しましょう。
be動詞を使う場合:be動詞+still
例文:
He is still at the office.
(彼はまだオフィスにいます。)
The baby was still sleeping.
(その赤ちゃんはまだ眠っていた。)
助動詞を使う場合:助動詞+still
例文:
She will still be there tomorrow.
(彼女は明日もまだそこにいるだろう。)
You can still improve your English skills by practicing every day.
(毎日練習することで英語力はまだ向上させることができます。)
一般動詞を使う場合:still+一般動詞
例文:
She still loves him.
(彼女はまだ彼を愛しています。)
He still works here as a manager.
(彼は今もまだマネージャーとしてここで働いています。)
否定文の場合:still+not
例文:
She is still not ready.
(彼女はまだ準備ができていません。)
I still don’t understand what the professor said.
(私はまだ教授の言ったことを理解していません。)
「yet」の位置
副詞「yet」の位置は次のとおりです。
- 原則は文末
- フォーマルな文書では否定語の後ろに置かれる
- that節・wh節が伴う場合は基本的に節の内部に含めない
「yet」の基本的な位置は文末ですが、書き言葉やフォーマルな文では否定表現の直後に置かれることがあります。
また、that節やwh節を伴う場合は、原則として節の内部には置かれません。
文末に置かれる場合
例文:
Have you seen this movie yet?
(もうこの映画を観ましたか?)
He hasn’t replied to my message yet.
(彼はまだ私のメッセージに返信していません。)
否定語の後ろに置かれる場合
例文:
The decision has not yet been officially made.
(決定はまだ正式には下されていません。)
The report has not yet been submitted.
(報告書はまだ提出されていません。)
that節・wh節を伴う場合
例文:
I haven’t decided yet whether I should go to the gym.
(私はまだジムに行くかどうか決めていません。)
He hasn’t announced yet that the event is canceled.
(彼はまだイベントが中止されたことを発表していない。)
「still」と「yet」の使われる文章の違い
ここからは肯定文や否定文などの文の種類や時制ごとに、どちらの副詞を使うのが自然なのかを例文で見ていきましょう。
「still」の使い方
「still」は、主に次の文で使われます。
- 肯定文
- 疑問文
- 時制は現在形や進行形が中心
「still」は解説したとおり継続のニュアンスがある副詞なので、状態や動作が現在も続いていることを示す時に使われます。
そのため、現在形や現在進行形との相性が良く、肯定文や疑問文で自然に使われます。
肯定文
例文:
I still have some clothes that I bought 20 years ago.
(私は20年前に買った服をまだ持っています。)
They are still close friends even though they live far apart now.
(今は離れて暮らしているのに、彼らは今でも親しい友人です。)
疑問文
例文:
Are you still studying English?
(まだ英語を勉強しているの?)
Do you still live in Tokyo?
(あなたはまだ東京に住んでいるの?)
yetの使い方
「yet」は主に次の文で使われます。
- 否定文
- 疑問文
- 時制は現在形や現在完了形が中心
「yet」は、否定文や疑問文と相性の良い副詞です。
否定文では「not」を伴い「まだ~していない」、疑問文では「もう~した?」といった意味になります。
時制は、特に現在完了形で使われることが多く、文脈によっては現在形でも用いられます。
否定文
例文:
I haven’t finished the task yet.
(私はまだその仕事を終えていません。)
I don’t have my answer yet.
(私はまだ答えが出ていません。)
「yet」は「not」を使わずに、定型表現である「be yet to do」や「have yet to do」を使って「まだ〜していない」を言い表すこともできます。
例文:
A solution is yet to be found.
(解決策はまだ見つかっていません。)
They have yet to reach an agreement.
(彼らはまだ合意に至っていません。)
疑問文
例文:
Have you read this report yet?
(この報告書はもう読みましたか?)
Have you booked the hotel yet?
(ホテルはもう予約しましたか?)
「yet」と「already」の違い
「すでに、もう」を意味する「already」は、「yet」と同様に現在完了形の文で使われることの多い副詞であるため、よく混同されてしまいます。
両者の違いを簡潔にお伝えすると、「yet」が「まだ完了していない状態」を表すのに対し、「already」は「すでに完了している状態」を表すという点に違いがあります。
また、「yet」は疑問文や否定文で使われるのに対し、「already」は基本的に肯定文で使われるという違いもおさえておきたいポイントです。
例文:
I’ve already left the office.
(私はすでにオフィスを出ました。)
She has already watched the movie.
(彼女はすでにその映画を見ています。)
ただし「もう完了していること」に対して驚きや意外性を込めて伝える際は、次の例文のように疑問文や否定文が使われることもあります。
例文:
Have you finished your homework already?
(もう宿題を終わらせたの?)
You haven’t already eaten, have you?
(まさかもう食べたなんてことはないよね?)
まとめ
最後に、この記事で解説した内容を下の表でおさらいしましょう。
|
still |
yet |
|
|
コアイメージ |
まだ継続している |
まだ完了していない |
|
副詞の位置 |
be動詞+still |
原則は文末 |
|
よく使われる文の種類 |
肯定文 |
否定文 |
|
よく使われる時制 |
現在形 |
現在形 |
これまで混乱しがちだった「still」と「yet」の違いも、上記のポイントをおさえれば難なく使い分けられるようになります。
さらに、実際に「still」「yet」「already」を使った英作文を作ってみることで、より理解が深まるでしょう。
ぜひ日常英会話やビジネスメールなど、さまざまな場面で意識的に「still」と「yet」を使ってみてください。














