英語で日付を表す前置詞のルールとは!?例文付きで解説
日本語で日付や時間を語る時は「◯◯時に集合」「◯日でよろしく!」のような助詞を使うケースが多いですが、英語では前置詞を使い分ける明確なルールが存在します。
また、日本語でも「いつがいい?」「◯曜日!」のように、助詞が省略されるケースもありますが、英語でも同様のケースは存在します。
日本語には前置詞に相当する言葉がないため、使いこなしには難しさを感じる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな英語における、日付にまつわる前置詞の使い方についての疑問を徹底的に解説していきます。
英語力アップには避けて通れない項目なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
英語での日付関連の前置詞の使い方:基本ルール【例文付き】
まずは、教科書でもよく出てくる基本的なルールについておさらいしておきましょう。
これらは今後応用していく上でマストで押さえておくべきことなので、迷ったらこの記事に戻って何度も見返してみてください。
「長い期間」を指す場合は「in」
週、月、年、季節といった長いスパンの期間を指す場合は「in」を使います。
長期的スパンの話において、自然に使用頻度が増える事を意識しておきましょう。
例文:
I would like to achieve the goal of my business plan in 2025.
(私は2025年中にビジネスプランの目標を達成したいと思っている。)
I am reluctant to be in Japan in spring Because of my hay fever!
(花粉症だから、日本で春を過ごすのは億劫です。)
日付や曜日、特定の日を指す場合は「on」
特定の日付や曜日を指す場合は「on」を使います。
「◯曜日によろしくね!」といった場面で頻繁に出てくるのと、ビジネスにおける日程調整でよく使います。
例文:
Let’s hang out at the shopping mall on May 2nd!
(5月2日、そこのショッピングモールに行こう!)
Please confirm your time slot on September 17th, I will be at the booth.
(9月17日の予定を確認しておいてください。私はブースにいます。)
ピンポイントな時間を指す場合は「at」
例えば、何時何分のような細かい事を言いたい場合は「at」が使えます。
先ほどの「on」と組み合わされる場合も多いです。
例文:
We will hold a meeting with our partner company at 1pm on Monday.
(私たちは月曜の午後一時にパートナー会社と面談をします。)
I heard from the freight company that your package will be delivered at approx. 6pm.
(運送会社から、あなたの荷物は6時くらいに届くと聞きましたよ。)
よくある間違い
語呂がいいという理由で、例えば以下のような言い方をしてしまってませんか?
- in Monday
- at April
- on night
これらは会話で使われると一見正しく聞こえますし、ネイティブも意図は汲み取ってくれると思いますが、やはり違和感は拭えません。
基本ルールにある通り、「in」は広いスパンで、「on」は特定の日付で、「at」はピンポイントな時間を表すので、以下が正解です。
- on Monday
- in April
- at night
特に「night」は、広い時間を表しているように見えますが、スパンとしては1日よりは短い事から、「at」が使われるのが通例です。
英語で日付関連の前置詞を省略できるパターン
日付関連の表現が、副詞的な使われ方をするパターンが存在します。
そんな時は、前置詞を省略することで文法上は可能になります。
My birthday is May 30th. (本来はon May 30th)
(私の誕生日は5月30日です。)
ただ、省略する前の形が間違いではありませんので、会話中でこのような形が出てきた時は「そんなもんかな」程度で済ませてしまって問題はないでしょう。
メールをはじめとした文章には省略されずに書かれることが多いため、主に会話での現象と捉えておきましょう。
前置詞をおかない日付表現
先ほどの前置詞を省略できるパターンとは別に、「today」「next day」のように、前置詞無しでも特定の時間軸を表せる場合は、前置詞は置かないことにも留意しておきましょう。
This / next / last /everyが含まれる
これらの語句がつく場合は、それ自体が日付を表現するため、in / on / atを付けることは文法的に誤りとなります。
会話では通じるかもしれませんが、相手に違和感を持たれる可能性もあるので注意しましょう。
Due date of this report is today. (on todayとは言わない)
(このレポートの締め切り日は今日です。)
When節の中
この時も前置詞は使わないのが通例、実際の会話のテンポもおかしくなるので気をつけましょう。
When he came here today, he looked so exhausted.
(今日ここに来た時、彼はとても疲れてるようだった。)
特別なケース
さて、何事にも例外はあるもの。
日付に関連する前置詞にも、いくつか例外があります。
at Christmas
例えば「Christmas」、これは12月25日を指すので、普通は「on Christmas」と表現します。
ところが、このクリスマスを、例えば特定の団体主催のパーティーなどのイベントごとと捉える場合は、これら「at Christmas」となります。
英語の場合は、このように前置詞を変える事で細かいニュアンスを表現することができます。
逆に、クリスマス商戦のような長い期間を表現する時に、「in the Christmas season」という表現も可能です。
at the weekend
アメリカ英語では週末のことは特定の日にちと捉え、「on the weekend」と表現します。
しかし、イギリス英語ではこれを「at the weekend」と表現します。
これは英語の地域差の問題なのでどちらでも大丈夫なのですが、話さなければいけない地域による違いは、ある程度前もって意識しておくと楽だと思いますので、事前に調べておきましょう。
慣用句的な表現
先ほどat nightという表現を書きましたが、応用して「at morning」とするのは、実は誤り。
「morning」は「in the morning」のみが使われています。
こればかりは、理屈抜きで覚えてしまった方が楽だと思います。
それ以外に、長いスパンを表すinを使った、以下の慣用表現があるので、これも覚えてしまいましょう。
- in time (間に合う)
- in the meantime (その間に)
- in the long run (長期的に見ると)
- in the short term (短期的には)
- in a minute / hour / day など (〜分 / 時間など後に)
まとめ
今回は英語での日付にまつわる前置詞の使い方を例文付きで解説して来ました。
日付に使う前置詞に迷いがなくなると、日程調整のような場面で臆することもなくなるので、ぜひ取り組んでみてくださいね!