英語で挨拶!ビジネスシーンに役立つ対面・電話・会議・メールでの挨拶表現をご紹介
コミュニケーションの基本は、挨拶で始まり挨拶で終わります。
どんな挨拶で始めるかによって、相手に与える印象や相手の反応は大きく変わってくるでしょう。
そこでこの記事では「対面・電話・会議・メール」の4つのビジネスシーン別に、挨拶として使える英語表現を解説します。
ビジネスの場で使える定番フレーズをものにして、英語での自然な挨拶ができるようになりましょう。
【共通】どのビジネスシーンでも使える挨拶
まずは、一言目の挨拶として、どの場面でも使える定番表現をご紹介します。
次の表現は、時間帯やシチュエーションを気にせずに使えます。
Hello. / Hi.
(こんにちは。)
「Hi」はカジュアルな語感があるため、親しい間柄の相手に用いましょう。
時間帯に応じて次の表現も使われます。
Good morning [afternoon / evening].
(おはようございます。/こんにちは。/こんばんは。)
「morning」は午前中、「afternoon」は12時から日没ごろまで、「evening」は日没から寝る時間までの時間帯を指します。
対面での挨拶
対面で挨拶をする場合、相手が初対面かどうかによって使う表現が変わってきます。
相手に応じた表現や挨拶の返し方を見ていきましょう。
初対面の相手
社内・社外を問わず、初対面の相手との会話の流れはおおむね次のように進みます。
- はじめの挨拶
- 自己紹介(名前+部署名・会社名など)
- 別れ際の挨拶
はじめの挨拶と返し方
はじめの挨拶は【共通】でご紹介した表現のほか、次の定型表現があります。
It’s nice [a pleasure] to meet you.
(お会いできて嬉しいです。)
「It’s」から始めると若干フォーマルな響きがあります。
挨拶をしながら相手とアイコンタクトを取り、しっかり握手を交わしましょう。
相手から挨拶された場合の返し方としては、次の表現があります。
It’s nice to meet you, too.
(こちらこそ。)
「You, too.」や「Likewise.」と返事することもできますが、カジュアルな印象があるため、相手の表現をほぼ使うほうが無難です。
また、オンラインでのやり取りを経て、初めて顔を合わせる場合は、次の表現を使ってみましょう。
It’s nice to finally [formally] meet you.
(やっと[改めて]お会いできて嬉しいです。)
副詞の「formally」や「finally」を使うと、対面では初めて会う感じが伝わります。
自己紹介
自己紹介をする際は、最初に名前を伝えてから部署名や会社名を伝えます。
いろいろな言い方ができるので、一例をご紹介します。
相手との関係性に応じて表現を使い分けましょう。
例文:
My name is 〇〇. I’m a sales representative at XYZ Corporation.
(〇〇と申します。XYZ会社の営業担当です。)
I’m 〇〇 in the IT department.
(IT部門の〇〇です。)
別れ際の挨拶
別れ際に使う挨拶には、次の定型フレーズがあります。
It was nice meeting you.
(お会いできてよかったです。)
ポイントは、「はじめの挨拶」と違い、過去形「was」と動名詞「meeting」を使うことです。
2回目以降の相手との挨拶と返し方
2回目以降に会う人への挨拶は、次の表現がよく使われます。
It’s nice to see you again.
(またお会いできて嬉しいです。)
動詞は「meet」ではなく「see」を使いましょう。
相手から挨拶された場合の返し方は、下の表現のようにほぼオウム返しするのが一般的です。
It’s nice to see you, too.
(こちらこそお会いできて嬉しいです。)
久しぶりの再会相手との挨拶と返し方
久しぶりに再会した相手に挨拶をする場合の特徴は、現在完了形を用いることです。
How have you been?
(お元気でしたか?)
現在完了形で相手から訊かれた時は、返事も基本的に時制を合わせましょう。
I’ve been good [great/fine].
(元気でしたよ。)
電話での挨拶
電話での挨拶は、電話を受ける場合とかける場合とで使うフレーズが異なります。
どちら側でも電話対応ができるように、それぞれの英語表現を確認しましょう。
電話を受ける場合の挨拶
まず、英語で電話を受ける場合の基本的な流れをおさえておきましょう。
- 【共通】の挨拶
- 会社名+名前を名乗る
- 要件を尋ねる
流れを踏まえた例文を先にご紹介します。
Good morning, this is DEF Technologies. Ken speaking. How may I help you?
(おはようございます。DEFテクノロジーズ社のケンです。どのようなご用件でしょうか?)
例文のように【共通】の挨拶をして、会社名と名前を述べるのが一般的です。
名前を述べる際は、基本的にファーストネームだけ伝えます。
そして要件を尋ねる場合は定型表現「How may I help you?」を使いましょう。
電話をかける場合の挨拶
電話をかける場合は、次の流れで情報を伝えるのが一般的です。
- 名前+会社名・部署名を名乗る
- 話したい相手を伝える
流れを踏まえた例文をご紹介します。
This is Sora Aozora speaking, from JKL Corporation. May I speak to Ms. Smith, please?
(JKL株式会社のアオゾラ・ソラです。スミスさんはいらっしゃいますか?)
電話をかける場合、社外の電話では基本的にフルネームを述べるのが一般的です。
もし面識のある相手や社内電話の場合は、ファーストネームだけでも問題ありません。
電話口の相手は窓口担当者や秘書であることが多いため、取り次いでもらえるよう「May I speak to 〇〇, please?」といったフレーズを使いましょう。
会議での挨拶
ここからは自分がミーティングのホストを務める時に使える表現をご紹介します。
会議は大まかに次のような流れで進行します。
- 開始時の挨拶
- (必要に応じて)自己紹介
- 本題
- 終了時の挨拶
それぞれの段階で使う挨拶の表現を見ていきましょう。
開始時の挨拶
会議を始める時間が来たら、まず最初に次のようなフレーズで注目を集めましょう。
例文:
It’s 10 o’clock. Let’s get started.
(10時になりましたので始めましょう。)
Now that everyone’s here, shall we begin?
(皆さん揃いましたので始めましょうか。)
ここで参加者に感謝の言葉を述べるのも好印象です。
Thank you all for coming today.
(本日はご参加ありがとうございます。)
自己紹介
会議参加者との関係性によっては自己紹介が必要です。
会社名・部署名・役職名を伝えるかどうかの判断も、相手との関係性に応じて適宜伝えましょう。
例文:
Firstly I’d like to introduce myself. I’m Ken Yamato.
(まず初めに自己紹介をさせてください。私はヤマト・ケンと申します。)
I’m the head of the sales department at OPQ Corporation.
(私は株式会社OPQの営業部長です。)
本題に入る時のフレーズ
簡潔な自己紹介を終えると、いよいよ本題に入っていきます。
本題に入る前に「The purpose of this meeting is to ~」から始めると議題が明確に伝わります。
The purpose of this meeting is to discuss the current progress of our project.
(このミーティングの目的はプロジェクトの進捗状況について話し合うことです。)
終了時の挨拶
最後に終わりの合図として次のような締めの挨拶で会議を終えましょう。
例文:
That will be all for today.
(本日はこれで以上です。)
I’d like to wrap up this meeting.
(この会議を終わらせたいと思います。)
メールでの挨拶
他のシチュエーションと違い、ビジネスメールの文体は書き言葉であるため、使用する表現はある程度決まっています。
次の基本的なメールの構成をもとに、書き出しと結びの挨拶について解説します。
- 書き出し
- 本文
- 結びの挨拶
書き出しの挨拶
ビジネスメールの書き出しは、次の定型フレーズで始めるのが一般的です。
Dear 〇〇,
(〇〇様)
相手の性別が分かる場合は「Dear+Mr./Ms.+相手の名字」、分からない場合は「Dear+フルネーム」を使いましょう。
面識のない相手に初めてメールを送る場合は【対面編】での自己紹介フレーズが使えます。
何度かやり取りのある相手には、次の定型フレーズが使えます。
I hope this email finds you well.
(お元気でお過ごしのことと存じます。)
日本語の「お世話になっております」に相当する表現です。
結びの挨拶
結びの言葉は数多く存在しますが、広く使われている表現を2つピックアップしてご紹介します。
- Sincerely,(真心を込めて)
- Best regards,(敬具)
どちらも丁寧な表現ですが、「Sincerely」のほうがよりフォーマルな表現です。
面識のある人に対して親しみを込めた表現を使いたい場合は、「Best regards」を使いましょう。
まとめ
さまざまなビジネスシーンに応じて英語でスムーズに挨拶ができると、相手に好感を抱いてもらうだけでなく、英語で伝えることへの自信にもつながります。
この記事で紹介した定型フレーズや挨拶の返し方を実際のビジネスコミュニケーションに活かしてみましょう。