「今のところ」の英語表現は?周辺フレーズ含めて例文付きで解説!
お仕事の場面などで「今のところ問題ないです!」という場面は意外と多いのではないでしょうか。
ただ、日本語でも「現時点では」「直近では」など、似たような言い換えが多数あるように、英語にも「今のところは」に当たる表現が複数あります。
これらを使いこなせれば、ビジネスシーンで会話の流れを切ることなく相手に状況を伝えられるようになります。
そこで今回は「今のところ」にあたる英語表現と、それに付随する周辺表現を見ていこうと思います。
英会話の幅を広げる一助になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
英語でどんな時に「今のところ」と言いたいのか?
まず前提として、どんな時に「今のところ」と伝える必要があるのでしょうか?
ビジネスシーンにおいては状況は刻一刻と変わっていくため、同僚や上司に現状を正確に伝えることが、円滑なコミュニケーションやビジネスの遂行にとっては必要になってきます。
また、プライベートの際も正しい語句を選択することで誤解を減らすことにつながります。
また、一口に「今のところ」と言っても、「これまでのところはそうだった」のか、「当面の間はこうなる」のかによってもニュアンスは変わってきますよね。
それぞれのニュアンスに合わせて、適切な語句を選択していくことが重要になります。
英語で「今のところ」というためのフレーズ
さて、ここからは英語で「今のところ」と伝えるためのフレーズを見ていきましょう。
For now
直訳は「とりあえず今は」となります。
今は一時的、または暫定的に何かを選択する時には、このフレーズが選択されます。
例文:
Since we need to decide on a rough schedule without the detailed information, let’s go with plan A for now.
(詳細情報無しに粗々のスケジュールを決めないといけないので、今のところはプランAで行きましょう。)
Since we are losing our sense of direction, let’s stay here for now to keep things from getting worse.
(方向を見失っているので、状況をこれ以上悪くしないためにも今のところはここに留まろう。)
As of now / At the moment
直訳は「現時点では」となります。
今、この瞬間においては、という堅めのニュアンスになりますので、使用シーンはビジネスシーンが多くなります。
また、同様の意味で「At the moment」という表現も使われますが、ニュアンスとしてはほぼ同じと捉えて問題ありません。
例文:
As of now, none of the decisions has been made by the executives.
(今のところ、上層部からは何の決定もなされていない。)
Since I was discharged from the hospital yesterday, I’m working from home at the moment.
(昨日退院したところなので、今のところは在宅勤務をしています。)
For the time being
「当面の間は」という意味を表すフレーズとなります。
状況が一時的であることを強く強調したい時に使用されます。
裏側には「仕方がないから」「今の所はこれで凌ぐ」といったニュアンスがあります。
例文:
I know we don’t have a budget, so we will use the old software for the time being.
(予算がないのはわかっているのて、今のところは古いソフトウェアを使っておきます。)
I didn’t expect Andrew and Lisa to be fighting, let’s keep things calm between them for the time being.
(AndrewとLisaがケンカするとは思ってなかったよ、今のところは2人の間はそっとしとこうね。)
So far
「これまでのところは」というニュアンスで使われます。
直訳では「今のところ」という日本語をあてるのは困難と思われますので、短いフレーズですが頭に入れておく必要があります。
文の頭にも末尾にも使えるので、シチュエーションは選ばないと思います。
カジュアル寄りの表現ですが、ビジネスシーンでも普通に使用されます。
例文:
We received 30 orders so far.
(今のところ30件の受注をいただいています。)
So far, we haven’t achieved our goals, which means we have to make a thorough review.
(今のところ目標は達成できていないので、根本的に見直しをかけないといけない。)
「今のところは」を含んだ簡易フレーズ
さて、ここからは「今のところは」という意味を含んだ一言フレーズを見ていきます。
ビジネスシーンや咄嗟の応対の時にサッと返せるものばかりですので、使いこなせれば、こなれた感じも出てくると思いますよ。
I’m good so far.
(今のところは大丈夫です。)
街頭のティッシュ配りついでに勧誘をされた際「大丈夫」と断ったり、店員からのレストランでの追加オーダーを断るためによく使うフレーズです。
So far so long.
(今のところは何もないです。)
英会話の終わり際で「Any questions?」と聞かれることは多いと思いますが、特に何もなければ「無いです」という意味合いでこのフレーズをよく使います。
「So far so good」も同じ意味です。
Everything seems good for now.
(今のところは順調だよ。)
調子はどう?のように声をかけられた時に使えます。
例えば、英語ではよくある「How are you doing?」に対して使ってみても、いいかもしれません。
Things might change later.
(今後は変わるかもよ。)
一時的な状況に対して、変わるかもね、といった返しに使えそうな表現です。
例えば、When’s the drinking party?(飲み会いつかな?)
に対して、そもそも予定がどうなるか、といった場面が想定されます。
This is our current approach.
(これが今のところの対応方針です。)
正確には「これが現時点での対応方針です」となりますが、転じて「今のところはこれで対応します」という意味合いになります。
内容的にビジネスシーンでの使用が多く想定されます。
This is just temporary.
(一時的なことだよ。)
直訳では上に書いたような意味合いになりますが、裏のニュアンスで「今のところはこうだよ」と言いたい時に使えます。
単語としての「Temporary」も、一緒に覚えておくといいでしょう。
まとめ
今回は「今のところは」という表現に焦点をあてて、複数の英語表現や例文、簡単な一言フレーズまで見てきました。
一時的な対応や、現時点での状況を正確なニュアンスで伝えられると、会話の時にお互いの誤解も減らせると思いますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。