「ドタキャン」は英語でどう言う?スラング・言い換え・謝罪のフレーズ集
日常生活でもビジネスでも、予定の直前にキャンセルせざるを得ないことはあります。
日本語では「ドタキャン」と言いますが、英語で自然に伝えるにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では以下をわかりやすく解説します。
- 英語で「ドタキャン」は何て言う?
- ドタキャンの英語スラング表現|flake・bail・ditchの使い分け
- 「ドタキャンしないでね」は英語でどう言う?伝え方別に紹介
- 自分がドタキャンしたときの英語表現とマナー|謝罪・理由・提案・気遣い
読み終えるころには「英語でのドタキャン」にまつわる表現・マナー・スラング・対応力が身につき、日常会話やメールでも自信を持って対応できるようになります
英語で「ドタキャン」は何て言う?
日本語の「ドタキャン」は、「土壇場でキャンセルする」という略語で、直前になって予定を取りやめることを意味します。
日常会話でもよく使われる言葉ですが、英語にはこの「ドタキャン」にぴったり対応する一語の単語は存在しません。
そのため、英語では状況に応じて以下のようなフレーズを使うのが自然です。
cancel at the last minute
直前にキャンセルするという意味。
予定の直前、もしくは当日にキャンセルした場合に使います。
I had to cancel our dinner plans at the last minute.
(ディナーの予定を直前にキャンセルせざるを得ませんでした。)
cancel on someone
「人に対して約束をキャンセルする」という表現です。
「cancel」 は、通常「何を」「誰に」対してキャンセルしたのかを明確にする必要があります。
「on someone」 を使うと「(someone) との約束を取りやめた」という意味になります。
She canceled on me at the last minute.
(彼女は直前になって私との予定をキャンセルしました。)
これらの表現は、メールやチャットなど日常的な場面で広く使えます。
「ドタキャン」という言葉にこだわらず、状況に合った表現を選びましょう。
ドタキャンの英語スラング表現|flake・bail・ditchの使い分け
日本語の「ドタキャン」はカジュアルな響きがありますが、英語でも友達との予定を急にキャンセルされたときに使えるラフで会話的なスラング表現がいくつかあります。
ここでは、よく使われる3つの表現を紹介します。
flake / flake out
これは「約束していたのに突然来なかった」「何の連絡もなくすっぽかされた」といった状況で使われます。
「またか…」というがっかり感や、少し呆れたニュアンスを含むことが多いです。
He flaked out at the last minute.
(彼は土壇場でドタキャンしました。)
bail on someone
「突然予定をキャンセルする」「逃げるように約束をキャンセルする」といった意味を持ちます。
こちらも突然のキャンセルを表す言葉ですが、軽く責めるような印象もあります。
She bailed on our plans at the last minute.
(彼女は直前になって、私たちの予定をドタキャンしました。)
ditch someone
「人を置き去りにする」「見捨てるようにキャンセルする」といった意味合いがあり、特に相手への怒りやショックがこもる場面でよく使われます。
ただし、この表現は感情が強めなので、フォーマルな場面では避けましょう。
I can’t believe he ditched me like that.
(彼があんな形でドタキャンしたなんて、信じられません。)
どの表現もカジュアルな口語表現としてネイティブが使う言い回しです。
親しい間柄で使うことが多いため、ビジネスやフォーマルな場面では避けるようにしましょう。
「ドタキャンしないでね」は英語でどう言う?伝え方別に紹介
大切な予定があるとき、「直前でキャンセルしないでね」とやんわりお願いしたい場面はよくあります。
ここでは、伝え方のトーンに合わせて「やんわり」「冗談っぽく」「やさしく念押し」する3つのパターンをご紹介します。
やんわりとお願いしたいとき
予定が近づいてきたけれど、念のため確認しておきたい…。
そんなときは、優しく気持ちを伝える表現が効果的です。
Please don’t cancel on me again.
(またキャンセルにならないと嬉しいです。)
過去に一度キャンセルされたことがある場合に使うと自然です。
「お願いね」という気持ちをやんわり伝える表現です。
I really hope you can make it this time.
(今回は来ていただけると本当に嬉しいです。)
直訳すると「今回は来られるといいな」です。
期待を込めたやさしい言い方で、押しつけがましくない印象を与えます。
冗談っぽく、軽いノリで伝えたいとき
親しい間柄であれば、スラングを使いながら、ユーモアを交えて伝えることで気まずくならずに気持ちを伝えることができます。
No flaking this time, okay?
(今回はドタキャンなしでお願いしますよ?)
カジュアルな「ドタキャン」のスラング「flake」を使って。
笑いながら軽く言える表現です。
Don’t bail on me like last time!
(前みたいに来られなくなるのはなしですよ!)
スラングの「bail」を使って、ちょっとツッコミ風に伝えると、相手も受け止めやすいです。
やさしく念押ししたいとき
どうしても外せない予定や、事前準備が必要な場合などには、少し丁寧に、でも重くならないように伝えると安心です。
Let me know early if anything changes.
(もし予定に変更がありましたら、お早めにご連絡ください。)
予定変更が起きそうな人に柔らかい表現で前もって伝えておく便利なフレーズです。
Thanks for confirming—you’re still good for tomorrow, right?
(ご確認ありがとうございます。明日も予定どおりで大丈夫でしょうか?)
すでにOKをもらっている前提で、「最終確認」のようにやさしく尋ねる言い回しです。
チャットやメールでの再確認にも使えます。
自分がドタキャンしたときの英語表現とマナー|謝罪・理由・提案・気遣い
時には自分がドタキャンせざるを得ない場合もあります。
自分が直前で予定をキャンセルしなければならないときは、相手への誠意をしっかり伝えることが大切です。
以下の4ステップに沿って丁寧に伝えましょう。
謝罪の基本フレーズ
まずは、心からの謝罪を伝えることが何より重要です。
I’m so sorry for canceling at the last minute.
(直前にキャンセルしてしまい、本当に申し訳ありません。)
最もよく使われる定番のフレーズ。カジュアルにもフォーマルにも対応できます。
I apologize for the sudden change of plans.
(急な予定変更をお詫びします。)
少し丁寧な響きで、ビジネスシーンにも適しています。
理由を添える表現
何らかの理由を添えると、誠意がより伝わりやすくなります。
Something urgent came up, and I couldn’t make it.
(急用ができて、伺うことができませんでした。)
理由を詳しく言いたくない場合に便利な言い回しです。
I wasn’t feeling well and didn’t want to risk it.
(体調がすぐれず、無理をしたくありませんでした。)
体調を理由にしたキャンセルは、自分の健康だけでなく、相手に迷惑をかけないようにする配慮も伝えられます。
代替案を提案する
ただ謝るだけでなく、代わりの機会を提案すると関係修復につながります。
Can we reschedule for another day?
(別の日に予定を変更することはできますか?)
ストレートで丁寧な提案です。
I’d love to make it up to you. When are you free next?
(埋め合わせをさせてください。次はいつご都合がよろしいでしょうか?)
フレンドリーで積極的な気持ちが伝わる表現です。
相手への気遣いを添える
最後に、相手への感謝や気遣いのひと言があると、印象がグッとよくなります。
I really appreciate your understanding.
(ご理解いただけると大変ありがたいです。)
柔らかく感謝を伝える定番の表現です。
Let me make it up to you next time.
(次回、必ず埋め合わせさせてください。)
口約束では終わらせず、行動で挽回する意志を伝える言葉になります。
まとめ|英語での「ドタキャン」はシーンで使い分けよう
英語での「ドタキャン」表現は、直訳できる単語がない分、状況や関係性に応じて言い回しを使い分けることが大切です。
基本フレーズで丁寧に伝えるのはもちろん、カジュアルなスラングを使うことも、相手との距離感やシーンに合わせて上手に使うことで、誤解や気まずさを避けることができます。
また、自分がキャンセルする側になってしまった場合も、謝罪・理由・代替案・気遣いの4ステップで誠意をもって対応すれば、関係を損なわずにすむでしょう。
ぜひこの記事で紹介した表現を参考に、自然で思いやりのあるコミュニケーションを心がけてください。