「時々」を英語で言うと?実はパターンは一つじゃない!例文付きで解説!
「時々」と言うのは頻度を表す時、日本語で頻繁に使われる表現ですよね。
英語でもこのような頻度を表す表現はありますが、それは日本語よりも細かく使い分けがされています。
今回は英語学習者が会話の時に悩む「時々」の英語での使い方を、例文付きで解説していきます。
- 時々という時どんなパターンがあるの?
- それぞれの単語のニュアンスは?
- 文の作り方は?
こんな疑問に答えます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
「時々」を英語で表現する方法
この「時々」は文法上は「副詞」に該当します。
例えば「daily(毎日)」や「every two week(2週間おき)」のように時期を特定するものもあり、これについては表現さえ知っていればそこまで悩むこともないでしょう。
この「時々」は、例えば数日に一回かもしれませんし、月に一回かもしれない、非常に曖昧な表現なんです。
日本語ではこれを他の文や周りの状況から判断しますが、英語の場合は副詞を使い分ける事で判断しています。
ではその副詞ですが、以下のような表でざっくりと覚えてしまうのがオススメです。
頻度の副詞 |
おおよその頻度 |
日本語訳 |
Never |
0% |
決して~ない |
Hardly ever |
約5% |
めったに~ない |
Rarely |
約10% |
まれに |
Seldom |
約10% |
めったに~ない |
Occasionally |
約20% |
時々 |
Sometimes |
30〜50% |
ときどき |
From time to time |
30〜50% |
時たま、時おり |
Often |
60〜70% |
しばしば、よく |
Frequently |
約70% |
頻繁に |
Usually |
80〜90% |
たいてい |
Generally |
80〜90% |
一般的に、ふつうは |
Normally |
約90% |
ふつうは |
Almost always |
約95% |
ほとんどいつも |
Always |
100% |
いつも |
ネイティブによってはこの頻度の捉え方が違うことがありますが、「Always」と「Never」の両極と、その周辺の使いやすそうなところからピックアップして使ってみるのが、最初のうちはオススメです。
地域差や国ごとの差もあると思うので、話そうとする相手の国の英語を調べてみるのも面白いかもしれません。
英語の地域差についてはこちらにもありますので、併せて読んでみてください。
関連記事:英語はアメリカ英語だけではない!?英語の種類や訛りについて解説します
「時々」を文に配置する方法
これら頻度を表す副詞は、文法上の使い方に倣って、以下のように3種類の配置法があります。
中学英語の復習になりますが、一つずつ見ていきましょう。
一般動詞の前
一般動詞が使われる場合は、「主語+副詞+動詞」の形をとるのが一般的です。
逆は成立しないので、注意しましょう。
例文:
I always eat breakfast at 7am.
(私はいつも朝7時に朝ごはんを食べます。)
He often goes to the gym after work.
(彼はよく仕事あとにジムに通ってます。)
They will never do the homework before dinner.
(彼らは夕食前には絶対に宿題はやりません。)
be動詞の後
一般動詞ではなくbe動詞の場合は、「主語+be動詞+副詞」となります。
こちらも後ほど話す助動詞を伴う場合を除き、逆は成立しません。
一般動詞とは逆パターンになりますので気をつけましょう。
例文:
We are never late for the class, we can’t understand why they are late!
(私たちはそのクラスには一切遅刻しない、彼らが何で遅れてくるのか理解できない!)
She is often tired after work due to a heavy workload.
(大量の仕事のせいで、彼女は仕事の後はよく疲れている。)
We are usually busy on the first day of the month due to accounting issues.
(私たちは月初は会計業務のためたいてい忙しいです。)
文頭または文末に置くケース
あえて副詞を文頭または文末に置く事によって、ニュアンスを変えることができます。
文頭に頻度の副詞を置くと強調をしたり、フォーマルな雰囲気になります。
逆に文末に置くと、少し柔らかめの、話し言葉に近い表現にすることができます。
文頭に置く場合
例文:
Usually, he will be on time, but this time he wasn’t.
(いつもは彼は時間通りに来るんだけど、今回は違った。)
Sometimes, she works from home due to childcare.
(時々、彼女は子供を見るために在宅勤務をしています。)
Never had I seen such a big number!
(そんな大きな数字は見たことないです!)
文末に置く場合
例文:
I go shopping after work, usually.
(私はたいてい仕事上がりに買い物します。)
We eat out for dinner, often on weekends.
(私たちは週末によく夕食を食べにいくよ。)
He comes to the party, rarely.
(彼は滅多にパーティーには来ないよ。)
助動詞がある場合
助動詞を使いたい場合は、「主語+助動詞+副詞+動詞の原形」となります。
例えば「will / can / may」のようなニュアンスを入れたい時は、語順に注意しましょう。
例文:
I can usually finish my work by nighttime, but this time I failed to do so.
(私はたいてい夜までにお仕事を終えられるのですが、今回は失敗しました。)
One thing I can say for sure is that she will always help you.
(確実に言えることは、彼女はいつでも君を助けてくれるということだよ。)
He will rarely complain about his job, but this time he looks very disappointed.
(彼は滅多に仕事の文句は言いませんが、今回は非常に落胆しているように見えます。)
否定語と一緒に使用する場合
頻度を表す英語は否定語と使う時は少しだけ注意を要します。
上の単語でも出てきた「never」、これは100%の完全否定なので、その後に続く動詞は肯定形を使い、「not」を使わないよう注意しましょう。
He never goes there.
(彼は決してそこには行かない。)
例えばこれが、「not + always / often / usually」のようになると、これは部分否定という表現になり、「必ずしも〜ない」となります。
つまり、たまには〜するかもしれない、という意味になります。
He does not often go there.
(彼はあまりそこには行かない[たまには行くかもしれない]。)
まとめ
今回は「時々」の英語での表し方を何パターンか、例文付きで解説してきました。
日本語では「時々」と一言で済むケースも多いですが、英語には多くのパターンがあります。
慣れて来れば、物事の確率によって使い分けができるようになりますので、その分会話が楽しくなってくるのではないでしょうか。
ぜひ、取り組んでみてくださいね。