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更新日:2025年6月20日 英語コラム

「ジェンダー」に関する英語表現をマスター!言い換え表現も併せてご紹介

「ジェンダーレス」や「ジェンダー平等」など、ジェンダーにまつわる表現が日本でも急速に普及しています。

そこでこの記事では「ジェンダーにまつわる英語表現」をテーマに次のポイントを解説します。

  • 「ジェンダー(gender)」と「性別(sex)」の違い
  • ジェンダーを示す「男性・女性」の英語表記
  • 多様なジェンダー表現
  • 「ジェンダー〇〇」の英語表現
  • ジェンダーに配慮した言い換え表現

この記事をとおして、英語を学習しつつジェンダーに関する知識もつけましょう。

「ジェンダー(gender)」と「性別(sex)」の意味の違い

まずは「ジェンダー」と「性別学的な性別」の意味の違いをおさえておきましょう。

ジェンダーとは、「社会的・文化的につくられた性差」のことを指します。

ジェンダーに対して引き合いに出される単語が「性別」です。

性別とは、「オス・メスといった生物学上の性差」のことを指します。

「male(男性)」や「female(女性)」に区別されるものが「生物学的な性別」です。

一方のジェンダーは、社会的・文化的な影響を受けて「男性らしい・女性らしい」とみなされる行動や見た目、役割などのことを指します。

例えば、ランドセルの色は男の子が黒で女の子が赤といった色のイメージや、男性が外で働き女性が家庭を守るといった社会に刷り込まれた役割などが挙げられます。

ジェンダーを示す「男性・女性」の英語表記

ここからは社会的・文化的な性別を指すジェンダーの具体的な表し方をご紹介します。

man / woman

「成人男性・成人女性」に対して使う単語が「man / woman」です。

未成年の場合は一般的に「boy / girl」が使われます。

gentleman / lady

「man / woman」をよりフォーマルに言い換えた表現が、「gentleman / lady」です。

かつてショーや機内アナウンスなどの場面では、呼びかけの際に「ladies & gentleman(レディース&ジェントルマン)」が使われていました。

現在ではその表現を廃止する企業が増え、言い換え表現として「everyone(皆様)」「all passengers(ご搭乗の皆様)」が使われています。

Mr. / Ms. / Miss / Mrs. / Sir / Madam [Ma’am]

英語には次のような性別に対する敬称があります。

「相手の名前がわかる場合の敬称」

  • Mr.(ミスター):男性
  • Ms.(ミズ):未婚・既婚を問わず女性
  • Miss(ミス):未婚女性
  • Mrs.(ミセス):既婚女性

「相手の名前がわからない場合の敬称」

  • Sir(サー):男性
  • Madam(マダム)/Ma’am(マーム):女性

女性の敬称については、「Miss / Mrs.」を避けて、結婚の有無を問わずに使える「Ms.」が一般的です。

また、近年では男女の性別を問わずに使える「Mx.(ミクス)」という敬称も新語として広まりつつあります。

多様なジェンダー表現

英語にはジェンダーの多様性を反映させた表現がたくさんあります。

その代表的な表現が、LGBTQ+です。

LGBTと4文字で表現されることもあります。

LGBTQ+は以下の用語の頭文字をとっています。

  • Lesbian(レズビアン):女性を好きになる女性
  • Gay(ゲイ):男性を好きになる男性
  • Bisexual(バイセクシャル):両方の性を好きになる人
  • Transgender(トランスジェンダー):生物学的性と性自認が異なる人
  • Queer/Questioning(クィア/クエスチョニング):性自認や性的指向が定まっていない人
  • +(プラス):上記以外の多様な性自認や性的指向をもつ人

そのほかにも多様なジェンダー表現がありますが、一部をご紹介します。

  • Intersex(インターセックス):身体的特徴が男性または女性のいずれかに当てはまらない中間的な状態の人
  • Asexual(アセクシャル):性別に関係なく他者に性的魅力を感じない人

この2つの頭文字も含めて「LGBTQIA+」という表現もあります。

「ジェンダー〇〇」の英語表現

「ジェンダー」のつく英語由来の言葉がたくさんあるので、いくつかピックアップしてご紹介します。

その前に、「ジェンダーフリー(gender-free)」という言葉に注意しましょう。

日本ではよく使われる言葉ですが、英語圏で使う場合、日本語のニュアンスとズレがあったり、あまり使われていなかったりするので、これから紹介する表現に言い換えましょう。

gender-neutral (ジェンダーニュートラル)

「ジェンダーニュートラル」とは、性別を特定しない中立的な表現や考えのことを指します。

言葉の面で例を挙げると、性別を特定する三人称単数形「He(彼) / She(彼女)」の代わりの「They」や、前述した「Mx.(ミクス)」という表現が該当します。

例文:
Many schools have adopted gender-neutral uniforms.
(多くの学校がジェンダーニュートラルな制服を採用しています。)

genderless (ジェンダーレス)

「ジェンダーレス」は、性別の区別がない、またはなくすことを指します。

この言葉が使われる代表的な例が、「ジェンダーレスファッション」です。

これは、女性用の服はレディース、男性用の服はメンズ、という従来の衣服の分け方にとらわれずに自由に服を選ぶスタイルのことです。

男性と女性の両方が使用できるように設計されたデザインやスタイルを指す「ユニセックス(unisex)」とはニュアンスが異なるので注意しましょう。

例文:
Genderless fashion is popular among young people.

(ジェンダーレスファッションは若者に人気です。)

gender equality (ジェンダーイクオリティ)

「男女平等」または「ジェンダー平等」は英語で「gender equality (ジェンダーイクオリティ)」と表現します。

ジェンダーによる差別を受けず、平等な待遇を受ける権利のことです。

例文:
Iceland is committed to gender equality initiatives.

(アイスランドはジェンダーイクオリティの取り組みに力を入れています。)

gender equity (ジェンダーエクイティ)

「gender equality」と似た表現に「gender equity」があります。

「equity」は英語で「公正」のことで、「ジェンダーエクイティ」とは「男女公正」を指す表現です。

「男女平等」に対して「男女公正」は公正さを重視した考え方で、男女間のスタートラインが異なることを踏まえて公平になるように援助や対応をするプロセスのことを指します。

例文:
Our company needs to think about how to promote gender equity.

(我が社はジェンダーエクイティをどう推進するか考える必要があります。)

gender bias (ジェンダーバイアス)

「bias」は「偏見」のことで、「gender bias」とは男女の役割やイメージに対して抱く偏見や思い込みのことを指します。

例文:
Associating pink with girls and blue with boys reflects gender bias.

(ピンクは女の子、青は男の子と関連付けることはジェンダーバイアスを示しています。)

gender-blind (ジェンダーブラインド)

「blind」は目の見えない状態のことを表した単語です。

「ジェンダーブラインド」というのは、ジェンダーに対して目を覆い、意思決定などの際に性別を考慮しない考えのことを指します。

例えば、ジェンダーブラインドの観点から採用・入学試験の性別表記を廃止することで、候補者を能力で評価することができます。

例文:
The hiring process should be gender-blind to prevent unconscious bias.

(無意識下の偏見を防ぐため採用プロセスはジェンダーブラインドであるべきです。)

ジェンダーニュートラルな言い換え表現

かつて「ビジネスマン」や「スチュワーデス」のように性別を特定した表現が使われていました。

しかし、近年ではジェンダーに配慮して性別に関係なく使えるジェンダーニュートラルな表現に言い換えるのが主流になっています。

ここからは、職業やビジネス関連の言葉を中心に言い換え表現をご紹介します。

意味

性別が含まれる表現

言い換え表現

会社員、実業家

businessman / businesswoman

businessperson

販売員

salesman / saleswoman

salesperson

客室乗務員

stewardess

flight attendant

女優

actress

actor

主婦

housewife

homemaker

給仕人

waiter / waitress

server

議長

chairman

chairperson

作業員

workman

worker

消防士

fireman

firefighter

警察官

policeman

police officer

郵便配達人

mailman, postman

mail [letter] carrier

ニュースキャスター

anchorman

anchor

広報担当者

spokesman

spokesperson

労働力

manpower

workforce

 

まとめ

ジェンダーの英語表現についてご紹介してきました。

ジェンダーに関する表現は言い方ひとつで印象が大きく変わるため、相手に配慮した言い換え表現を活用することが大切です。

この記事でご紹介した英語表現は、ビジネスシーンやニュースでも扱われるため、ぜひ実生活にお役立てください。

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