TOEICリスニングのコツ10選!初めてでもPart1〜4を解く方法を解説

初めてTOEICを受験する人の中には、「英語を全部聞き取れる自信がない」「音声についていけるか不安」と感じている人もいるのではないでしょうか。
TOEICのリスニングでは、一語一句を完璧に聞き取る必要はありません。
Part1では写真、Part2では質問や発言、Part3・4では設問を手掛かりにして、答えに必要な情報へ意識を向けることがポイントです。
また、分からなかった問題を考え続けると、次の問題まで聞き逃す可能性があります。
初受験では問題形式とPartごとの解き方を理解し、「何を聞くか」「聞き逃したらどうするか」を決めてから本番に臨みましょう。
この記事では、初めてTOEICを受験する人に向けて、リスニングのコツやPart1〜4の解き方、本番で集中を切らさない方法を解説します。
TOEICリスニングは約45分・100問
TOEIC L&Rのリスニングセクションは、約45分間で100問に解答します。
問題はPart1〜4の4つに分かれています。
| Part | 問題形式 | 問題数 |
|---|---|---|
| Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
| Part2 | 応答問題 | 25問 |
| Part3 | 会話問題 | 39問 |
| Part4 | 説明文問題 | 30問 |
| 合計 | 100問 |
Partによって問題形式が大きく異なることが特徴です。
Part1では写真を見ながら音声を聞き、Part2では質問や発言に対する適切な応答を選びます。
Part3は複数人による会話、Part4は1人の話者による説明などを聞いて、それぞれ設問に答える形式です。
初めて受験する場合は、いきなりリスニング力だけを高めようとするのではなく、まずPart1〜4の形式を知っておきましょう。
「次に何が流れるのか」を知っているだけでも、音声へ集中しやすくなります。
初めてのTOEICリスニングで知っておきたい3つのこと
初受験では、リスニングの問題形式に戸惑って実力を十分に発揮できない場合があります。
まず3つの特徴を押さえておきましょう。
音声は基本的に一度しか聞けない
TOEICリスニングでは、問題の音声は基本的に一度しか放送されません。
分からなかったからといって、聞き直すことはできません。
そのため、聞き取れない単語があったときに「今の単語は何だった?」と考え続けると、その間にも次の音声が進んでしまいます。
分からない部分があっても、聞き取れた情報から全体を理解する意識を持ちましょう。
Partによって問題用紙の情報が違う
Part1では写真が印刷されていますが、放送される4つの説明文は印刷されていません。
Part2では質問や発言、3つの応答が印刷されていないため、耳から入る情報が特に重要になります。
一方、Part3・4では設問と選択肢が印刷されています。
Partによって使える情報が違うため、すべてを同じ方法で解こうとしないことがポイントです。
分からなくても次の問題へ進む
TOEICでは、自分が答えを決めるまで音声が待ってくれるわけではありません。
1問分からない
↓
前の問題を考える
次の音声が始まる
↓
聞き逃す
焦る
↓
さらに次も聞き逃す
という状態にならないようにしましょう。
分からない問題があっても、現在の情報から判断してマークし、次の問題へ意識を切り替えることが重要です。
TOEICリスニング本番で使えるコツ10選
ここからは、Part1〜4に共通して使える10個のコツを紹介します。
1. 英語を一語一句聞き取ろうとしない
リスニング初心者ほど、「全部聞き取らないと正解できない」と考えてしまいがちです。
しかし、分からない単語一つに意識を奪われると、その後の重要な情報を聞き逃す可能性があります。
知らない単語が出ても、人物・場所・目的・行動など、聞き取れた情報から内容をつかみましょう。
2. Partごとに「何を聞くか」を決める
Partごとに必要な情報は異なります。
例えば、
Part1
↓
人物の動作・物の位置
Part2
↓
質問や発言の意図
Part3
↓
会話の目的・具体的情報
Part4
↓
話の目的・日時・場所・予定
というように、「何を聞くか」を意識すると情報を整理しやすくなります。
3. 音声が始まる前に見られる情報を確認する
Part1では、音声が流れる前に写真を確認します。
Part3・4では、設問を先に確認することで「何について聞かれるか」を予測できます。
ただし、先読みすること自体に時間を使いすぎないようにしましょう。
音声が始まったら、読むことより聞くことを優先します。
4. 疑問詞や重要な情報を意識する
Who・When・Where・Why・What・Howなどは、何を聞かれているか判断する手掛かりになります。
特にPart2では問題文が印刷されていないため、質問の方向性を素早く理解することが大切です。
ただし、疑問詞だけで正解を決めるのではなく、質問全体の意味を理解するようにしましょう。
5. 聞こえた単語だけで答えを決めない
音声と選択肢に同じ単語が出てくると、「これが答えだ」と選びたくなることがあります。
しかし、TOEICでは音声の表現が別の表現へ言い換えられている場合があります。
単語が一致しているかではなく、意味が一致しているかを確認しましょう。
6. 言い換え表現を意識する
Part3・4などでは、音声と正解の選択肢で異なる表現が使われることがあります。
例えば「purchase」と「buy」のように、意味の近い表現へ置き換えられるケースです。
普段の問題演習でも、正解した後に「音声のどの表現が選択肢でどう言い換えられていたか」を確認しましょう。
7. 答えが分かったら次へ意識を切り替える
答えを選んだ後に、「本当にAだったかな」と考え続けると次の問題への準備が遅れます。
一度判断したら、基本的には次へ意識を向けましょう。
特にPart3・4では、次の設問を確認する時間を確保することが重要です。
8. 聞き逃した問題を引きずらない
1問聞き逃したときに最も避けたいのは、その問題を頭の中で考え続けることです。
前の問題へ意識を残したままだと、次の問題まで失点する可能性があります。
「分からなかった1問」より、「これから解く問題」を優先しましょう。
9. 分からなくても解答をマークする
TOEICは選択式です。
自信がない問題でも、聞き取れた情報や選択肢から判断して解答します。
考え続けて次の問題まで聞き逃さないよう、一定のところで判断することが大切です。
10. Part3・4では先読みのリズムを崩さない
Part3・4では、設問の先読みが役立ちます。
理想は、
次の設問を確認
↓
音声を聞く
回答
↓
次の設問を確認
という流れです。
一つの問題で迷って先読みできなくなった場合も、無理に遅れを取り戻そうとせず、次のまとまりからリズムを立て直しましょう。
TOEIC Part1のコツ|写真から聞こえそうな内容を予測する
Part1は、1枚の写真について4つの短い説明文を聞き、写真を最も的確に表しているものを選ぶ問題です。
人物の動作を見る
人物が写っている場合は、
何をしている?
何を持っている?
どちらを向いている?
といった動作や状態を確認します。
例えばパソコンを操作している人物なら、working・typing・usingなど関連する表現を予測できます。
先に写真を見ておくことで、音声を聞く準備ができます。
物の位置や状態を見る
人物だけでなく、物の位置や状態も確認します。
テーブルの上
建物の前
壁に掛かっている
並べられている
など、位置関係を表す表現が使われる可能性があります。
前置詞を含む表現にも慣れておきましょう。
写真にない情報を想像しない
Part1では、写真から確認できる内容をもとに判断します。
「この人は仕事へ行くところだろう」など、写真から分からない背景まで想像すると判断を誤る可能性があります。
音声の内容と写真に写っている事実が一致しているか確認しましょう。
TOEIC Part2のコツ|質問・発言の意図をつかむ
Part2は、質問または発言を聞き、それに対する最も適切な応答を3つから選びます。
質問も選択肢も問題用紙には印刷されていないため、集中して聞く必要があります。
質問の冒頭を意識する
疑問詞で始まる質問では、冒頭が重要な手掛かりになります。
Who
↓
人物
When
↓
時間
Where
↓
場所
Why
↓
理由
How
↓
方法・程度など
と質問の方向性をつかみます。
ただし、最初の一語だけで判断せず、その後の内容まで聞きましょう。
Yes・Noだけを待たない
Yes・Noで答えられる質問でも、実際の応答が必ずYesやNoから始まるとは限りません。
例えば「会議に参加しますか?」という質問に対して、「その日は出張なんです」のように間接的に答える場合があります。
質問と応答の意味が自然につながっているかを考えましょう。
同じ単語が聞こえても飛びつかない
質問文に含まれていた単語と似た音や同じ単語が選択肢に出る場合があります。
単語が一致していることだけを理由に選ばず、会話として自然な応答かを確認してください。
TOEIC Part3のコツ|設問を先読みして会話を聞く
Part3は、会話を聞いて設問に答える問題です。
1つの会話に対して3問出題されるため、Part1・2より処理する情報量が増えます。
何を聞かれるか確認する
音声が始まる前に設問を確認できれば、
場所を聞かれる?
目的を聞かれる?
次の行動を聞かれる?
など、必要な情報を予測できます。
聞く目的を作ってから音声へ集中しましょう。
会話の状況をつかむ
会話が始まったら、
誰と誰?
どこ?
何について?
問題は何?
次に何をする?
といった情報を意識します。
すべての英文を日本語へ訳すのではなく、会話全体の状況をつかむことがポイントです。
3問すべてを覚えようとしない
設問を先読みしても、内容を一字一句覚える必要はありません。
「場所」「理由」「次の行動」のように、聞くポイントを大まかに把握しておきます。
先読みを完璧にしようとして音声の開始に遅れないよう注意しましょう。
TOEIC Part4のコツ|話の目的と重要情報を押さえる
Part4は、1人の話者による説明文などを聞いて設問に答えます。
会話ではないため、Part3とは少し聞き方を変えましょう。
最初に場面をつかむ
音声の序盤から、
誰が話している?
誰に向けている?
何について話している?
と考えます。
店舗の案内、電話メッセージ、広告、社内連絡など、場面が分かるとその後の内容を整理しやすくなります。
日時・場所・予定などを意識する
Part4では、
日時
場所
変更内容
理由
次にすること
など、具体的な情報を問われる場合があります。
設問を先読みできていれば、どの情報へ特に注意すればよいか予測できます。
一文聞き逃しても諦めない
長めの音声では、途中の一文を聞き逃すこともあります。
そこで「もう分からない」と諦めてしまうと、その後の解答に必要な情報まで逃してしまいます。
分からなかった部分はいったん手放し、現在流れている音声へ集中しましょう。
Part3・4の先読みはどこまでやる?
Part3・4では、先読みを活用すると「何を聞けばよいか」を事前に把握できます。
ただし、初心者が設問と選択肢をすべて完璧に読み切ろうとすると、かえって音声への集中が遅れる場合があります。
まずは、
設問
↓
何を聞かれるか確認
選択肢
↓
余裕があれば確認
音声開始
↓
聞くことに集中
という流れから始めましょう。
例えば、
Where does the conversation most likely take place?
なら「場所を聞かれる」と分かれば十分です。
What will the woman probably do next?
なら「女性の次の行動」を聞く準備ができます。
慣れてきたら選択肢まで確認し、より具体的に内容を予測する練習へ進みましょう。
先読みの目的は速く読むことではなく、「これから何を聞くか」を準備することです。
TOEICリスニングで聞き逃したときの対処法
本番で一部を聞き逃すことは珍しくありません。
大切なのは、その後の問題まで崩さないことです。
例えば、
聞き逃した
↓
頭の中で考え続ける
次の音声
↓
集中できない
次も聞き逃す
という流れは避けましょう。
聞き逃したら、
聞き取れた情報から判断
↓
解答する
判断できない
↓
現在の情報で選ぶ
次の問題
↓
意識をリセット
と切り替えます。
特にPart2は音声が短いため、質問そのものを聞き逃すと判断が難しくなる場合があります。
それでも前の問題へ意識を残さず、次の問題の冒頭から集中してください。
1問を取り返そうとして、続く数問まで失点しないことが重要です。
TOEICリスニングで集中力を切らさない5つのコツ
リスニングは約45分続くため、後半になるほど集中力が落ちる人もいます。
本番では次のポイントを意識しましょう。
Partが変わったら頭を切り替える
Part1が終わったらPart2、Part2が終わったらPart3と、問題形式が変わります。
前のPartの出来を考えず、新しい問題へ意識を向けましょう。
前の問題の正誤を考えない
「あれはBだったかもしれない」と考えても、すでに次の音声は進みます。
答えた問題は一度手放してください。
音声を全部覚えようとしない
Part3・4では、会話や説明の全文を記憶する必要はありません。
設問に答えるために必要な情報を意識して聞きます。
設問から聞く目的を作る
「何を聞けばよいか」が分からない状態より、「場所を聞く」「理由を聞く」と決めている方が情報へ注意を向けやすくなります。
Part3・4では先読みを利用しましょう。
聞き逃しても焦らない
一部を聞き逃しても、別の情報から正解できる場合があります。
「聞き逃した=この問題は全部分からない」と考えず、現在の音声へ集中してください。
初めてのTOEICリスニングでやってはいけないこと
初受験では、次のような行動に注意しましょう。
一語一句を日本語に訳す
英語を聞くたびに日本語へ変換していると、処理が音声に追いつかなくなる場合があります。
人物・場所・行動など、意味のまとまりで理解することを意識しましょう。
聞き取れなかった単語を考え続ける
知らない単語や聞き取れない表現があっても、音声は進みます。
その一語より、続く重要情報を聞くことを優先してください。
聞こえた単語だけで答える
音声と同じ単語が選択肢にあるからといって、それが正解とは限りません。
意味のつながりを確認します。
Part3・4で先読みに時間を使いすぎる
先読みは便利ですが、音声が始まっても設問を読み続けていては逆効果です。
音声開始後は聞くことへ集中しましょう。
本番で初めて問題形式を知る
初めて見る形式では、「どう答えるのか」を理解するだけでも時間と集中力を使います。
試験前にPart1〜4を少なくとも一度は解いておきましょう。
初めてのTOEICリスニング本番チェックリスト
本番前には、次の項目を確認しておきましょう。
- Part1〜4の問題形式を知っている
- Part1で写真の見るポイントを決めた
- Part2では質問・発言の冒頭から集中する
- Part3・4の先読み方法を決めた
- 一語一句聞き取ろうとしない
- 分からない問題を引きずらない
- 聞き逃しても次へ進む
- 自信がなくても解答する
- 約45分の通し演習を経験した
- 本番形式の問題に慣れた
チェックできない項目があれば、本番前の練習で確認しておきましょう。
TOEICリスニングについてよくある質問
TOEICリスニングは何分ですか?
TOEIC L&Rのリスニングセクションは約45分です。
Part1〜4の合計100問に解答します。
TOEICリスニングは何問ですか?
全部で100問です。
内訳はPart1が6問、Part2が25問、Part3が39問、Part4が30問となっています。
TOEICリスニングの音声は何回流れますか?
各問題の音声は基本的に一度だけ放送されます。
聞き直すことはできないため、聞き逃した問題を引きずらず、次の音声へ集中することが重要です。
初心者はリスニングで何点を目指せばいいですか?
一律に「初心者なら○点」と決める必要はありません。
現在の英語力と総合目標スコアから目標を決めましょう。
まず模試を一度解き、現在のスコアや苦手Partを確認すると学習計画を立てやすくなります。
TOEICリスニングは全部聞き取る必要がありますか?
一語一句を完璧に聞き取る必要はありません。
設問に答えるために必要な情報を捉えることが大切です。
分からない単語があっても、会話や説明全体の流れを追い続けましょう。
Part2で質問を聞き逃したらどうすればいいですか?
聞き取れた情報と応答から判断し、自信がなくても解答します。
その後は前の問題を考え続けず、次の質問の冒頭へ集中してください。
Part3・4では設問と選択肢を全部先読みしますか?
必ずすべてを読み切る必要はありません。
初心者は、まず設問から「場所・理由・目的・次の行動」など何を聞かれるのか把握することを優先しましょう。
余裕が出てきたら選択肢まで確認します。
Part3・4の先読みはいつしますか?
問題の説明が流れている時間や、前の問題に解答してから次の音声が始まるまでの時間などを利用します。
普段から問題演習で先読みのリズムを作っておくことが大切です。
聞き取れない単語があったらどうしますか?
本番では、その単語にこだわらず後の音声を聞き続けましょう。
学習時にはスクリプトを確認し、知らない単語なのか、知っているのに音として認識できなかったのかを分析します。
聞き逃した問題を後から考えてもいいですか?
前の問題を考えている間に次の音声を聞き逃す可能性があるため、基本的には次へ意識を切り替えます。
リスニングでは「前の1問」より「これから解く問題」を優先しましょう。
TOEICリスニングで問題用紙にメモを取ってもいいですか?
TOEIC L&Rでは、問題用紙への書き込みは禁止されています。
キーワードを書いたり、設問へ印を付けたりすることを前提とした解き方は避けましょう。
情報を短時間で整理する練習を普段から行うことが大切です。
TOEICリスニングはどのPartから対策すればいいですか?
まずPart1〜4を一度解き、自分がどこで失点しているのか確認するのがおすすめです。
そのうえで苦手Partを優先します。
初受験の場合は、特定のPartだけを勉強するより、まず4つすべての形式に慣れておきましょう。
初受験前に模試は何回やればいいですか?
必要な回数は英語力や試験までの期間によって異なります。
回数だけを増やすのではなく、少なくとも本番形式で約45分のリスニングを通して解く経験を作り、間違えた問題を復習することを優先しましょう。
まとめ
TOEICリスニングは約45分で100問を解くため、リスニング力だけでなく問題形式への慣れや本番での切り替えも重要です。
初めて受験するときは、
問題形式
↓
Part1〜4を理解
音声開始前
↓
見られる情報を確認
音声
↓
必要な情報を聞く
分からない
↓
引きずらない
解答
↓
次へ切り替える
Part3・4
↓
先読み
という流れを意識しましょう。
一語一句を聞き取ろうとするより、「この問題では何を聞けばよいか」を意識する方が、必要な情報へ集中しやすくなります。















