原形不定詞とは!? どんな時に使えばいい?使い方や周辺表現も紹介します!

皆さんは「不定詞」と聞くと、大半の方は「to不定詞」をイメージされると思います。
ところが、英語の中には、動詞の原形を用いた例外的な表現があり、それを原形不定詞と呼んでいます。
無意識のうちに使っていることも多い表現ですが、ここを理解しておけば英語を組み立てるレベルが一つ上がるのは間違いありません。
今回は、この「原形不定詞」について解説していきます。
原形不定詞を理解する上で必要な周辺表現と合わせて解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
原形不定詞とは?一言で解説
まずは、原形不定詞とは何かですが、「toを使わずに動詞の原形を持ってくる」という表現になります。
まずは、その違いを簡単な文で見てみましょう。
例文:
I want to go.
(行きたい。)
He made me go.
(彼は私を行かせた。)
1つ目の文の「go」は見慣れたto不定詞、2つ目の文の「go」が原形不定詞となります。
では、なぜこのような違いが出てくるのでしょうか。
つづいて、そのコアイメージも見ていきましょう。
原形不定詞のルール、コアイメージ
まず、不定詞とはそもそも何かということですが、不定詞は英語にすると「infinitive」となり、人称や時制に縛られない(不定の)という意味からきています。
通常動詞は人称や時制に縛られて形が変化しますが、それが起こらない表現ということですね。
上の方で「原形不定詞は例外表現」と書きましたが、「to」が付こうが付くまいが、その本質は「形が人称や時制に固定されない」ことなので、「to」が付くかどうかは、実は表面的な見え方の違いのみということになります。
そのコアイメージですが、to不定詞の「to」には元々、「→ (矢印)」のイメージがあり、方向性や目的を指し示すニュアンスがあります。
転じて、「これから起こること、やりたいこと」といったニュアンスになりやすいです。
原形不定詞には、その「to」が無い分、よりダイレクトにその動作を伝えたいというニュアンスがあります。
簡単にまとめると、以下のように整理できます。
|
形 |
イメージ |
ニュアンス |
|
原形不定詞 |
その場で起きる動作 |
直接的・リアル |
|
to不定詞 |
これからの動作 |
未来・今後の意図など |
後に書きますが、使役動詞や知覚動詞と一緒に使われる事が多く、それはこれら動詞のニュアンスと、原形不定詞のもつよりダイレクトなニュアンスの相性がとても良いことに起因します。
慣れないうちは「使役動詞か知覚動詞 & 原形不定詞」と辞書的に暗記しがちで、それで問題ないケースもあるのですが、少しの例外やニュアンス違いの文を構成したい時に破綻します。
やはりこの表現の背景にあるイメージやニュアンスについては、最初のうちに押さえておきたいところです。
原形不定詞と使役動詞の組み合わせ
それでは、ここからは代表的な原形不定詞の使い方を見ていきましょう。
使役動詞とは「make / let / have」の事を指していて、それぞれ「強制 / 許可 / 依頼」のニュアンスがあります。
それぞれのメインの使われ方は以下の通りです。
make + 人 + 動詞の原形
対象である「人」に対して、何かをさせたりといった、強制するようなニュアンスがあります。
He made her cry.
(彼は彼女を泣かせた。)
let + 人 + 動詞の原形
対象である「人」に対して、何らかの許可を求める時に使います。
よく目にする
Let me see.
(見せて!)
も、この型に分類されます。
Please let me know.
(私にお知らせください。)
have + 人 + 動詞の原形
対象である「人」に対して、お願いをしたり依頼をかけたりする時に使います。
強制よりは柔らかいニュアンスとして使えます。
I had him check it.
(彼に確認してもらいました。)
使役動詞の時に注意したいのは、この文を受動態にした場合は「to」が復活するという点です。
例文:
He made me go.
(彼は私を行かせた。)
I was made to go by him.
(私は彼に行かされた。)
受動態はto不定詞が基本となるため、「to」を省略してしまうと大変不自然な英語に聞こえてしまいます。
この点については、注意をしておきましょう。
原形不定詞と知覚動詞の組み合わせ
次は知覚動詞です。
知覚動詞とは「see / feel / hear」に代表される、何かを見聞きしたり触れたりするような時に使う動詞全般を指します。
形としては上と同様、
see / feel / hearなど + 人 + 動詞の原形
の形で使用します。
I saw him run.
(私は彼が走るのを見た。)
原形不定詞とing形のニュアンスの違い
知覚動詞については、以下のような使い方を思い浮かべた方もいると思います。
see / feel / hearなど + 人 + 動詞のing形
ing形と原形不定詞、その違いは何でしょうか?
ing形は、現在進行形に代表されるように「継続している」というニュアンスがあることから、転じて「今まさにやっている瞬間」を指すことができます。
つまり、それぞれの差異は以下の通りとなります。
例文:
I saw him run.
(私は彼が走るのを見た。)
I saw him running.
(私は彼が走っているのを見た。)
最初の文は、走っていることの一部始終を見た、2番目の文は、走っている途中の一瞬または一部分を見たという違いが出てきます。
言いたいことの文脈に合わせて、使い分けるようにしましょう。
「help」を使う時は原形不定詞、to不定詞両方OK
ここは少し混乱しやすいポイントですが、文の動詞に「help」を使う場合、原形不定詞、to不定詞どちらの形をとっても、大きく意味が変わらないということが起きます。
She helped me clean the room.
She helped me to clean the room.
どちらも、「彼女はその部屋の掃除を手伝ってくれた」となります。
なぜこのようなことが起きるのかというと、「help」は使役動詞というには少し直接的な響きが少なく、通常の動詞と使役動詞の中間的な位置付けの動詞となります。
「補助・援助の動詞」と呼んでもいいかもしれません。
そのため、使役動詞として原形不定詞を用いてもいいですし、通常の動詞のようにto不定詞を使っても違和感が出ません。
では、何が変わるのかというと、ニュアンスが変わります。
原形不定詞を使った場合は、よりカジュアルかつ口語っぽい響きになります。
逆にto不定詞を使った場合は、多少フォーマルな響き、かつ書き言葉のような響きになります。
どちらを使ってもネイティブスピーカーには通じますので、最初のうちは使い慣れた方、あるいは違和感のない方を使っておけば大丈夫でしょう。
原形不定詞とto不定詞の、よくある間違い
ここまで原形不定詞とto不定詞を見てきましたが、以下のような間違いはよく起こりがちです。
悪い例文
I made him to go.( 「to」がいらない)
I saw him to run. (「to」がいらない、またはing形)
「make」も「see」も、使役動詞と知覚動詞の段落で出てきていますが、どちらも直接的に物事を表現するため、to不定詞(「to」を含む「今後」といったニュアンス)を取る余地がありません。
英会話を特に始めたばかりの頃は、「to」のような前置詞や、「the」のような冠詞をつけがちですが、間違いの元になるため、アウトプットを定期的に行うなどして、意図することとズレないような英語を組み立てる練習をしていきましょう。
まとめ
今回は、原形不定詞とは何かということについて、to不定詞や使役動詞、知覚動詞も交えながら解説してきました。
使いこなすことができれば英語表現の幅が広がるのは間違い無いので、定期的なアウトプットを挟みながら自分のものにしていきましょう。
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