「〜について」を意味する英語表現!実は「about」以外にもたくさんのフレーズがあります!
英語を話すときや書くときに「〜について」を表現したい場面ってかなり多いですよね。
「◯◯について話したい!」や「◯◯に関して知っていることはありますか?」など、様々なシチュエーションが考えられます。
しかしながら「〜について」を意味する英単語は「about」だけでなく「regarding」や「as for」など数多くの表現が存在するのです。
それらの微妙なニュアンスの違いを理解したうえで適切に使うことができれば、英会話が今以上に楽しくなること間違いありません。
本記事では「〜について」にまつわる英語フレーズを、ニュアンスの違いをおさえながらそれぞれご紹介していきます。
これから英語を勉強しようと思っている方も、さらに英語スキルに磨きをかけたい方も、ぜひ一読していただけると幸いです。
about「〜について」(カジュアル)
「〜について」を意味する英単語で、最も一般的なものと言えば「about」でしょう!
日常生活の幅広い話題に使える単語で、カジュアルなニュアンスがあり友達や同僚など親しい間柄のなかでよく登場します。
文頭と文中のどちらでも使えますが、文頭で使って会話のきっかけにすることも多いです。
例文:
About the party you told me yesterday, do I need to carry anything?
(昨日教えてくれたパーティーだけど、何か持って行くべきものはある?)
This PowerPoint is about how to use the device.
(これは、その装置の使い方についてのパワーポイントです。)
Let’s talk about the future.
(未来についてお話しましょう。)
I am thinking about today’s dinner.
(いま今日の夕飯について考えています。)
regarding「~に関しては」(ややフォーマル)
意味は「about」と同じですが、ややフォーマルな響きがあるため、ビジネスシーンでよく耳にします。
もちろんカジュアルなシーンでも使って大丈夫です。
こちらも文頭と文中どちらも利用可能ですが、下記のようにほかの単語と結びついて使われることもあるためあわせて覚えておきましょう!
- with regards to
- in regards to
- as regards
※意味は同じです。「regarding to〜」にしないように注意しましょう!
例文:
She has said nothing regarding her husband’s request.
(彼女は夫の要求に関して何も言いませんでした。)
Please call me if you have any problems regarding your work.
(もしあなたの仕事に関して何か問題があれば、電話してください。)
concerning「~に関して」(ややフォーマル)
こちらもややフォーマルな表現で「about」と「regarding」と同じ意味合いで使われます。
論文やレポートなど、書き言葉で使われるのが特徴です。
もちろん「~について」が原稿内で続く場合は、ほかの表現を用いて単調な文章にならないようにしましょう!
例文:
She asked several questions concerning the future of the company.
(彼女は会社の将来に関していくつかの質問をしました。)
Today, we need to deal with complaints concerning delays in service.
(本日は、サービスの遅延に関する不満を対処する必要があります。)
as for「〜に関して、~はどうかと言うと」後ろに人orモノ
話し言葉でよく登場します。
特に「As for me,」は鉄板のフレーズで、少しもったいぶった言い方をしたいときにピッタリです!
例文:
As for me, Alex is not really my type.
(私はどうかと言うと、アレックスのことはあんまりタイプじゃない。)
As for food for the party, that’s all being taken care of.
(パーティーの食べ物については、すべて準備されています。)
The country has a lot of beautiful buildings. As for cafe ‘The Oxymoron’ is a good choice.
(その国には美しい建物がたくさんあります。カフェについて言うならば「オクシモロン」が良い選択です。)
as to「〜に関して」後ろに人以外
上述の「as for」とほぼ同義ですが、異なる点は「as to」の後ろには「人以外=モノ」の名詞しか置けないということ。
微妙な違いですが、この機会に覚えておきましょう!
As to the new policy, we need to know our city’s finances.
(新しい政策に関して、私たちはこの市の財政を知る必要があります。)
in terms of「〜に関して」「〜の点で言えば」
日常生活でもビジネスシーンでも使うことができます。
数あるトピックのなかから特定のものに限定するニュアンスがあります。
例文:
In terms of the service, the location was great but the food was not delicious.
(サービスの点で言えば、ロケーションは素晴らしかったけれど食事はおいしくなかった。)
In terms of economics, Japan should improve self-sufficiency in food products.
(経済学の観点から、日本は食料の自給自足を向上させるべきです。)
on 「〜について」(専門的)
専門性の高いイメージのある著書や論文の内容に触れるときは「on」が「〜について」という働きをすることがあります。
元々「on」は「接触」を核心に持つ前置詞で、ある内容が対象に「接触するほど」詳しく述べられているという印象がある場合は、以下のような使い方ができます。
A book on the earth
(地球についての専門的な本)
ちなみに「about」は「おおよそ」の意味もあるため「対象の周辺をある程度把握する」という意味合いを含んでいます。
そのため「A book about the earth」の場合は、地球に関する事柄を幅広く扱っているというイメージが湧きます。
wise「~については、~的に」(カジュアル)
wiseは「賢い、懸命な」を意味する英単語。
しかしハイフンを使って名詞と合体させると「(名詞)については、的に」という意味に変化します。
色々な名詞とひっつくので、積極的に試してみるといいかもしれません。
ただしカジュアルな口語表現なので、親しい間柄で使いましょう!
- price-wise(値段については)
- time-wise(時間的には)
- taste-wise(味については)
- weather-wise(天気的には)
- food-wise(食べ物的には)
実践的会話例
具体的な例を通して、これらの表現の使い方を確認してみましょう。
1.時事問題について
例文:
A: What do you think about A.I. technology?
(AIの技術についてどう思いますか?)
B: Regarding the news, robots will take over humans’ jobs.
(ニュースによると、ロボットたちが人間の仕事を奪っていくらしいよ。)
2. 会議について
例文:
A: We need to talk about the meeting agenda.
(会議の議題について話す必要があります。)
B: You’re right. First, we must discuss the deadline for our project.
(その通りです。まず、私たちはプロジェクトの締め切りについて話し合わなければなりません。)
3. 趣味について
例文:
A: I’m writing an essay on my stay in Tokyo.
(東京滞在についてのエッセイを書いています。)
B: Really? I’m looking forward to reading all your memories.
(本当に?あなたの思い出を読むのが楽しみです。)
おわりに
今回の記事では「〜について」を表す英語表現をご紹介しました。
1つの表現を多用してしまうと単調な印象を与えてしまうので、たくさんの表現を覚えて積極的にアウトプットしていきましょう!
みなさまの英語ライフがより有意義なものになるよう、陰ながら応援しています。