「Next Stage 英文法」の正しい使い方|伸びない原因と4ステップ勉強法を徹底解説

大学受験の英文法対策で定番となっている参考書が「Next Stage(ネクステージ)英文法・語法問題」です。
多くの受験生が使用している一方で、「難しい」「暗記になってしまう」「やったのに伸びない」と感じる学習者が多いのも事実です。
その理由は、本書が、一般的な文法書のように、文法事項を丁寧に教える教材ではないからです。
この前提を理解せずに使うと、答えを覚えるだけの学習になりやすく、成果を実感しにくくなります。
この記事では「Next Stage 英文法」の特徴やレベル感を整理したうえで、「なぜ伸びないのか」「どう使えば得点力につながるのか」を、具体的な手順で解説します。
これを読めば「Next Stage 英文法」を暗記用ではなく、入試で使える武器に変える方法がはっきり分かります。
「Next Stage 英文法」とは?|実戦向きと言われる特徴
「Next Stage 英文法」は、大学入試で頻出する英文法や語法を効率よく確認するために作られた参考書です。
従って、一般的な英文法書のように、文法事項を最初から順に丁寧に解説していく構成ではありません。
解説は最小限で、選択肢を見て正しい形を判断させる問題形式が中心です。
また、本書の大きな特徴として、文法項目が分野別に整理されていない点が挙げられます。
「不定詞」「動名詞」と分かった状態で解くことはできず、英文全体を見て、どの文法知識を使うべきかを自分で判断する力が必要になります。
この形式は、実際の大学入試の出題スタイルに非常に近く、知識を個別に暗記しているだけでは対応できません。
つまり「Next Stage 英文法」は、英文法を「学ぶ」ための参考書ではなく、文法を文脈の中で正しく処理できるかを確かめるための実戦向き問題集だと言えます。
この特徴を理解せずに使うと、答えや正解番号を覚えるだけの学習になりやすく、「やったのに伸びない」という状態に陥りやすくなります。
「Next Stage 英文法」のレベルは?|難易度・向いている人
「Next Stage 英文法」は、中級〜上級レベル向けの参考書です。
高校英文法を一通り学習し終えた段階で使うことが前提となっています。
「Next Stage 英文法」が向いている人
次のような人は、使う効果が高くなります。
- 高校英文法の全体像を理解している
- 共通テストや私大入試の文法対策をしたい
- 文法問題を短時間で正確に処理できる力を身につけたい
「Next Stage 英文法」が難しく感じる人
一方で、次のような状態では難しく感じやすくなります。
- 文法用語の意味があいまい
- 正解の理由を説明できない
- 解説を読みながら理解したい段階
この場合は、他の基礎文法書と併用するほうが勉強の効果が上がりやすいでしょう。
初心者がやりがちなNGな使い方|伸びない原因
「Next Stage 英文法」は、使い方を間違えると「やったのに伸びない参考書」になりやすい教材です。
特に多い原因は次の5つです。
- 正答率を気にしすぎる:1周目から全問正解を目指すと、学習効率が下がります
- 答えだけを暗記する:答えを覚えても、形が変わると対応できません
- 文法用語を避ける:感覚頼りだと、得点が安定しません
- 解きっぱなしにする:解いた後は振り返りが必要です
- 「Next Stage 英文法」だけで完結させようとする:本書は「仕上げ用」で、基礎理解を作る教材ではありません
これらに共通するのは「Next Stage 英文法」の役割を「確認用の教材」と捉えきれていないことです。
次の項目では、実力につなげるための「正しい使い方」を、具体的なステップで解説します。
「Next Stage 英文法」の正しい使い方|4ステップ
「Next Stage 英文法」を使って確実に力をつけるには、ステップごとに目的を切り替えることが必要になります。
ここでは、初心者でも再現できる形で、4ステップの勉強法を詳しく解説します。
- 正答率を気にせず1周する
- 解説で理由を説明できるようにする
- 2周目で即答できるか確認する
- 文法を使う練習につなげる
STEP1. 正答率を気にせず1周する|弱点を洗い出す
STEP1では問題を1回全部解いてみましょう。
目的は、正解することではなく、自分の弱点を見つけることです。
この段階では、正答率は一切気にする必要はありません。
やることはシンプルです。
- 分からなくても立ち止まらない
- 直感で選んで次へ進む
- 自信がなかった問題に印をつける
1問1問を完璧に理解しようとすると、時間がかかりすぎてしまいます。
STEP1は「弱点を洗い出す」フェーズだと割り切り、テンポよく1周することを最優先にします。
よくある失敗
1周目の学習で、分からない問題に出会うたびに解説を読んだり、文法書に戻ったりして、答えが出るまで考え込んでしまうケースは非常によく見られます。
この段階で理解まで進めようとすると時間がかかりすぎてしまい、結果として1周できず、学習が続かなくなる原因になります。
具体的な勉強法
1周目は次のルールで進めます。
- 悩んだら3秒で決める
- 直感で選ぶ
- 自信がない問題に印をつける(本に「△(迷った)」「×(間違い)」を書く)
- 解説は読まないで次に進む(読むのはSTEP2)
これを繰り返し、まず1周を完了させます。
STEP2. 解説で理由を説明できるようにする|理解を深める
STEP2では、STEP1で間違えた問題・迷った問題を中心に解説を読みます。
ここでの目的は、答えを覚えることではありません。
目標は「なぜその選択肢が正解になるのか」を文法用語を使って説明できるようになることです。
具体的には、次の点を確認します。
- この問題はどの文法分野なのか
- どのルールが使われているのか
- なぜ他の選択肢は使えないのか
すべてを完璧に説明する必要はありません。
「これは時制の問題だから」「この動詞はこの形を取るから」といったレベルで十分です。
「説明できない=まだ理解できていない」という判断基準を持つことが重要です。
よくある失敗
本書は選択問題中心であるため、解説を読まないで、答えだけを覚えてしまうことがあります。
また、解説を読んで「なるほど」と納得するだけというケースも多く見られます。
この場合、同じ形式の問題が別のパターンで出ると再び迷ってしまいがちです。
具体的な勉強法
解説を読んだら必ず、自分のことばで簡単に説明できるか確認しましょう。
文章はシンプルに「これは〇〇のルールだから△△になる」「ここは〇〇なので他は使えない」で十分です。
言えない場合は読み返しましょう。
この方法をとるだけで、理解の質が格段に上がります。
STEP3. 2周目で即答できるか確認する|定着チェック
STEP3は、再び、問題を最初から解きます。
STEP1と違う点は、理解した内容が本当に身についているかを確認することです。
判断基準は明確です。
- 迷わず答えられる → 定着している
- 一瞬でも迷う → まだ不安定
もし少しでも考え込んだ場合は「たまたま分かった」可能性が高いため、STEP2に戻って再確認します。
ここでは、正解かどうかより、即答できたかどうかを重視してください。
よくある失敗
2周目で正解できた問題を、「正解したから大丈夫」と判断してしまうケースはよくあります。
しかし、正解していても少し迷った場合、その知識はあやふやな状態です。
入試で求められるのは、たまたま正解できることではなく、同じ判断を安定して何度も再現できることです。
迷いが残る問題は、もう一段階の確認と整理が必要だと考えましょう。
具体的な勉強法
2周目以降の合格基準はこうします。
- 迷わず答えられた → OK
- 一瞬でも迷った → 復習対象
- 正解でも迷った → 復習対象
目安として、3秒以内に答えが出なければ「未定着」と判断します。
迷った問題に印を追加(★など)をし、その印だけSTEP2に戻って復習することが最短で確実に力がつく勉強法になります。
STEP4. 文法を使う練習につなげる|知識を定着させる
本書は、解いて終わりにするだけでは、最大限の効果が引き出せません。
確実に力にするために、ここでは学んだ文法を実際に使う練習につなげます。
具体的な方法は難しくありません。
- 間違えた文法項目を使って短い英文を作る
- 基本的な例文を音読する
といったシンプルな練習で十分です。
ここで大切なのは、正しい英文を書くことではなく、文法を使った経験です。
多少不自然でも問題ありません。
この文法を使って自分で文を作れたか、という点だけをチェックします。
よくある失敗
問題が解けていることを理由に、文法を使う練習を省略してしまうケースも多く見られます。
ただ、ここで文法を使う練習をしないと「選択肢を選ぶための知識」で止まってしまい、安定した判断ができるようになりません。
具体的な勉強法
間違えた文法について、1文だけ自分で作ってみましょう。
これだけで定着が大きく変わります。
ポイントは2つです。
- 短くてOK(難しい単語不要)
- 完璧な英文でなくてOK(文法を使った事実が大事)
これを1日3問分だけやるだけでも効果が出ます。
まとめ|「Next Stage 英文法」は「使い方」で結果が決まる
「Next Stage 英文法」は、大学入試に必要な英文法・語法を実戦レベルで使えるかどうかを確認するための参考書です。
最初から文法を学ぶ教材ではなく、基礎を終えた学習者が知識を得点力へ変えるための仕上げ用教材として設計されています。
そのため、正答率や暗記に意識が向くと効果は出にくくなりますが、この記事で紹介した4つのステップを踏めば、英文法の力は確実に安定していきます。
正しい手順で取り組むことで、「分かる文法」から「試験で使える文法」へ。
次のレベルへ進むための武器として活用していきましょう。

















