知らない人がほとんど!?【antique・vintage・retro・usedの違いを徹底解説!】
家具やジュエリー、ファッションの世界でよく耳にする「antique(アンティーク)」や「vintage(ビンテージ)」「retro(レトロ)」「used(ユーズド)」という言葉。
今や日本語でもカタカナ表記でそのまま使われることが多いですが、実はそれぞれ明確な違いがあることをご存知でしょうか?
特に近年、サステナブルへの関心が高まっているため、これらの言葉を正しく理解することは、日常会話だけでなくビジネスシーンでも役立ちます。
そこで本記事では「ビンテージ」をはじめとする4つの英語表現に焦点を当て、それぞれの意味と使い分けを実際の例文とともに詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたの英語スキルがブラッシュアップされることでしょう!
「antique(アンティーク)」とは
1.「antique」の定義と特徴
「antique」は、一般的に製造から100年以上経過した品物を指す言葉です。
つまりある家具や美術品、宝飾品をアンティークと呼ぶには、少なくとも100年以上の年月が経っている必要があります。
しかし実際には、サイトや会社によって多少考え方に違いがあることも…。
制作された年代の特定が難しいことから、高級感のある一点ものは「アンティーク」と呼ばれている実情もあります。
ちなみに「antique」はラテン語の「antiquus(古代の)」に由来しています。
例文:
Some antiques contain materials that are now legally restricted for use or import.
(一部の骨董品には、現在使用や輸入が法的に制限されている材料が含まれている場合があります。)
My hobby is collecting antique furniture.
(私の趣味はアンティーク家具を集めることです。)
At an auction, an antique desk was sold for over $1 million.
(とあるオークションで、アンティークの机が100万ドル以上で落札されました。)
The antique furniture was handmade with multiple types of wood.
(そのアンティーク家具は複数の種類の木材で手作りされていました。)
2.「 antique」にまつわる英単語
アンティークに関連する重要な英単語をまとめました。
あわせてチェックしてみてください。
old-fashioned |
時代遅れの |
historical significance |
歴史的意義 |
craftsmanship |
職人技 |
condition |
状態 |
rarity |
希少性 |
valuable |
価値がある |
「vintage(ビンテージ)」とは
1.「vintage」の定義と特徴
「vintage」は、一般的に20年から99年前に製造された品物を指す用語として定着しています。
別の時代に作られたものというニュアンスがあり、現代のものは当てはまりません。
またアンティークはまだ大量生産が不可能だった時代の商品のため一点ものというニュアンスが強いですが、「ビンテージ」は生産数が多いものも含まれます。
芸術品や家具だけでなく、最近はおもちゃやコミックなどでも「ビンテージ」という言葉を耳にします。
例文:
Vintage items refers to clothing manufactured up to twenty years ago.
(ビンテージアイテムは、最大20年前に製造された衣類を指します。)
I found beautiful vintage jeans from the 1970s at the local thrift store.
(地元の古着屋で1970年代の美しいビンテージジーンズを見つけました。)
The walls of all these buildings have been made in a vintage style.
(これらの建物の壁はすべてビンテージ調で作られています。)
2.「vintage」にまつわる英単語
quality |
品質 |
uniqueness |
独自性 |
investment value |
投資価値 |
general goods |
雑貨 |
flavorful wine |
風味のあるワイン |
quaint |
趣がある |
「retro(レトロ)」とは
1.「retro」の定義と特徴
「retro(レトロ)」は「回顧的な・追想にふける」を意味する「retrospective」の略語です。
過去を振り返って懐かしむニュアンスがあります。
ビンテージと異なる点は、レトロなグッズは最近作られた復刻版や模造品も含まれるということ!
つまり過去のスタイルを踏襲して作られた現代の製品を「レトロ」と呼ぶことができます。
また、たいていの場合はレトロな商品はビンテージ商品よりも手ごろな料金で購入することができます。
最近ファッション業界では古着が流行っており、現代で作られたものですが古着のような加工をしている「ビンテージ風の商品」をよく見かけますよね!
しかしビンテージは20年以上経った古いものを指すので、正しくは「retro style(レトロ風)」と言います。
例文:
Retro pieces are designed to look like they’re from a certain era, but they may not actually be old.
(レトロ品は特定の時代のように見えるようにデザインされていますが、実際には古くない可能性があります。)
Retro videos have been popular on TikTok recently.
(最近、レトロな動画がティックトックで流行っています。)
The company released a retro-style sneaker inspired by 1990s designs.
(その会社は1990年代のデザインにインスパイアされたレトロスタイルのスニーカーを発売しました。)
2.「retro」にまつわる英単語
stylish |
お洒落な |
interior design |
室内装飾 |
chic |
上品な |
retrospect |
回想、回顧 |
classic |
古典的な |
nostalgic |
懐かしい |
revival |
復活、再流行 |
collectible |
収集価値のある |
「used(ユーズド)」とは
1.「used」の定義
「used(ユーズド)」は年代や製造方法に関係なく、以前だれかが所有・使用していたすべての品物を指します。
よく「中古品」と訳されます。
例文:
I prefer buying used books because they’re more affordable.
(中古の本の方が手頃な価格なので、私は中古本を買うのが好きです。)
I bought a used T-shirt, but it had a hole in it.
(ユーズドのTシャツを買ったら、穴が空いていました。)
I often go thrifting to find a good used item on weekends in Tokyo.
(週末はよく東京で、良い中古アイテムを見つけるために古着屋めぐりをします。)
2.「used」にまつわる英単語
go thrifting |
古着屋巡り |
Secondhand |
中古の、中古品 |
pre-owned |
以前に所有者のいた品 |
recycle |
リサイクル |
worn |
使い込まれた |
weathered |
年季の入った |
おわりに
本記事では、「antique(アンティーク)」「vintage(ビンテージ)」「retro(レトロ)」「used(ユーズド)」という4つの英語表現について詳しく解説しました。
これらの用語は一見似ているようで、それぞれ異なる年代や価値観を表す独自の意味を持っています。
これら4つの用語を年代で整理すると以下のようになります。
antique:100年以上前のもの |
vintage::20〜99年前のもの |
retro:新品だが過去のスタイルを模倣したもの |
used:年代を問わない中古品全般 |
「antique」は100年以上の歴史的価値を、「vintage」は20〜99年前の時代性を、「retro」は過去へのオマージュを、そして「used」は幅広い中古品を表します。
これらの違いを理解することで、様々なシーンでより正確なコミュニケーションを取ることができるでしょう!
サステナブルな消費が注目される現代において、これらの表現を正しく使い分けることは、環境意識の高い消費者としても重要なスキルです。
ぜひ実際の場面で活用してみてください!