医療・看護の英語一覧!現場で役立つ108個の医療英単語まとめ
近年、医療目的で来日する医療ツーリズムの需要が高まっています。
その一方で、医療現場では外国人患者への英語対応に戸惑う医療従事者も少なくありません。
そこでこの記事では、医療従事者や医療に関する表現を学びたい英語学習者に向けて、次のカテゴリー別の英語表現を一覧形式でご紹介します。
- 医療に携わる職種
- 診療科
- 体調不良・症状
- 外傷・けが
- ウイルス
- 病名
- 薬
- 検査・診察
併せて、用語を使った医療現場でそのまま使える例文も添えています。
留学や海外旅行を控えている人も、いざという時に備えて、基本的な医療英語の表現をおさえておきましょう。
医療に携わる職種の英語表現一覧
- doctor(医師)
- nurse(看護師)
- pharmacist(薬剤師)
- dentist(歯科医師)
- dental hygienist(歯科衛生士)
- registered dietitian(管理栄養士)
- midwife(助産師)
- paramedic(救急救命士)
- medical technologist(臨床検査技師)
- radiological technologist(診療放射線技師)
「doctor」は医師を表す英語として多くの方が知っているかと思いますが、医師の中でも、外科医は「surgeon」、外科医ではない医師は「physician」と言います。
患者を表す英単語は「patient」と言い、外来患者は「outpatient」、入院患者は「inpatient」と表現します。
「nurse」は以前までは女性の看護師を表す単語でしたが、現在は性別を問わず、男性の看護師を表す際にも共通して使う表現です。
例文:
The doctor will be with you shortly. Please wait here.
(すぐに医師が来ますので、ここでお待ちください。)
If you are a new outpatient, please come 15 minutes early for your appointment.
(新規外来患者の方は予約時間の15分前にご来院ください。)
診療科の英語表現一覧
- internal medicine / IM(内科)
- surgery(外科)
- pediatrics(小児科)
- orthopedics(整形外科)
- dermatology(皮膚科)
- ophthalmology(眼科)
- dentistry(歯科)
- urology(泌尿器科)
- otolaryngology / ear, nose and throat / ENT(耳鼻咽喉科)
- obstetrics and gynecology / OB-GYN(産婦人科)
- emergency room / ER(救急外来)
診療科の名称が長いものは、一覧に記載のとおり頭文字を取った略語で表されることがあるので併せて覚えておきましょう。
例文:
Are you here for Internal Medicine, or for another department?
(内科の診察でお越しですか、それとも他の診療科ですか?)
Which department would you like to visit?
(何科の受診をご希望ですか?)
体調不良の症状を表す医療英語一覧
「症状」のことは英語で「symptom」と言います。
病名を特定するのに重要となる症状の英語をカテゴリー別に見ていきましょう。
熱・のど・鼻・耳
- fever(熱)
- chills(寒気・震え)
- stuffy nose(鼻づまり)
- runny nose(鼻水)
- tinnitus / ringing / buzzing(耳鳴り)
- cough(せき)
- phlegm / sputum(たん)
- sneeze(くしゃみ)
消化器
- diarrhea(下痢)
- constipation(便秘)
- hematuria(血尿)
- nausea(吐き気・むかつき)
脳・精神神経
- dizziness(浮動性めまい)
- vertigo(回転性めまい)
- numbness(しびれ)
- paralysis(まひ)
- convulsions(けいれん)
- fatigue(倦怠感)
- insomnia(不眠症)
循環器
- palpitation(動悸)
- arrhythmia(不整脈)
痛み
- low back pain(腰痛)
- chest pain(胸痛)
- headache(頭痛)
- migraine(片頭痛)
- stomachache(腹痛)
- sore muscles(筋肉痛)
- sore throat(のどの痛み)
痛みの表現「pain」「ache」「sore」の違いを確認しておきましょう。
「pain」は、急性に起こる強い痛みを表します。
「ache」は、特定の身体の部位に鈍い痛みが続く時に使われます。
「sore」は、炎症によるヒリヒリとした痛みに対して使われる単語です。
例文:
I have a sore throat and a high fever.
(のどが痛くて高熱があります。)
When did your symptoms start?
(症状はいつからですか?)
外傷・けがの英語表現一覧
- injury(けが)
- wound(傷)
- cut(切り傷)
- scratch(かすり傷)
- gash(深い切り傷)
- bruise(打撲、打ち身)
- sprain(捻挫)
- fracture(骨折)
- dislocation(脱臼)
- bump(こぶ)
- burn(やけど)
傷・けがを表す英単語にもいくつか種類があります。
けが全般のことは英語で「injury」と言い、骨折・捻挫などのけがも含みます。
「wound」は、擦り傷・切り傷などの出血を伴う外傷のことです。
「cut」は一般的な切り傷を指し、傷の浅いものから深いものまで幅広く使えます。
「scratch」は出血のほとんどない引っかき傷のことです。
出血の多い深い傷のことは、英語で「gash」と言います。
例文:
Can you tell me how the injury happened?
(けがの原因を教えていただけますか?)
We’ll clean the wound and then stitch it.
(傷口を洗浄して縫合を行います。)
ウイルスに関する英語表現一覧
- virus(ウイルス)
- bacteria(細菌)
- flu / influenza(インフルエンザ)
- infection(感染)
- contagious disease(伝染病)
- endemic(風土病、エンデミック)
- epidemic(蔓延、エピデミック)
- pandemic(大流行、パンデミック)
- vaccine(ワクチン)
「endemic」は限られた地域で起こる風土病や感染症のことで、コレラやマラリアなどが該当します。
「epidemic」は特定の地域で通常よりも感染者が増えた時に使われる表現です。
「pandemic」は新型コロナウイルスで言葉が広まりましたが、世界規模の大流行に対して使います。
Have you had your flu shot this year?
(今年インフルエンザの予防接種をしましたか?)
疾患名の英語表現一覧
- asthma(喘息)
- allergy(アレルギー)
- hay fever(花粉症)
- anorexia(拒食症)
- pneumonia(肺炎)
- tuberculosis(結核)
- leukemia(白血病)
- anemia(貧血)
- hypertension(高血圧)
- diabetes mellitus(糖尿病)
- epilepsy(てんかん)
- dementia(認知症)
- stroke(脳卒中)
- concussion(脳震とう)
- depression(うつ)
- cancer(がん)
例文:
Are you allergic to anything?
(何かアレルギーはありますか?)
Do you have a history of asthma?
(喘息の既往歴はありますか?)
薬に関する英語表現一覧
- medicine(薬)
- prescription(処方箋)
- antibiotics(抗生物質)
- fever reducer(解熱剤)
- cold medicine(風邪薬)
- painkiller(痛み止め)
- antiemetic(吐き気止め)
- laxative(便秘薬)
- antidiarrheal(下痢止め)
- sleeping pill(睡眠薬)
- compress(湿布)
薬を表す英単語は「medicine」の他に「medication」があります。
「medication」のほうが、より専門的でフォーマルな響きのある表現です。
例文:
Are you taking any medication?
(何かお薬を服用していますか?)
Please take this painkiller twice a day after meals.
(この痛み止めは1日2回、食後に服用してください。)
検査・診察に関する英語表現一覧
- stethoscope(聴診器)
- thermometer(体温計)
- blood test(血液検査)
- heart rate(心拍数)
- blood pressure(血圧)
- X-ray(X線)
- ECG / EKG (心電図)
- ultrasound(超音波)
- injection(注射)
- intravenous drip / IV(点滴)
- bandage(包帯)
- cast(ギプス)
心電図の英語表現は2つありますが、ECGは英語の「electrocardiogram」を略した表記で、EKGはドイツ語の「Elektrokardiogramm」を略した表記です。
We’ll start with a blood test and ECG.
(血液検査と心電図から始めます。)
まとめ
医療に関する英語表現を108個ご紹介しました。
医療用語は専門的で難解なものも多いですが、カテゴリー別に一覧で整理しておくと各シチュエーションで使う表現が一目でわかります。
この記事でご紹介した医療英語を、ぜひ日々の英語学習や医療現場にお役立てください。