合宿は英語で何と言う?シーン別の表現と会話フレーズ集
「合宿」を英語でどう言えばいいのか迷ったことはありませんか?
日本語でいう「合宿」は、部活動の練習や受験勉強、会社の研修など、宿泊を伴って集中的に取り組む活動を指します。
しかし英語で単に「camp」と言うと、多くのネイティブは「テント泊」「アウトドアキャンプ」を思い浮かべてしまい、ニュアンスが大きくずれてしまいます。
そのため、「合宿」を英語で表現するには、目的やシーンに応じた言葉選びが必要になってきます。
この記事では、シーン別の「合宿」の英語表現と例文、さらに会話ですぐに使えるフレーズを紹介します。
これを読めば、日常会話やビジネスの場面だけでなく、海外の人に日本の「合宿」を説明することができます。
合宿は英語で何と言う?|campとの違い
日本語の「合宿」を英語でそのまま「camp」と言っても、誤解されることが多いでしょう。
まずは「camp」の意味から見てみましょう。
campの意味
英語の「camp」は、主に「キャンプ場」「キャンプ生活」「キャンプ活動」を指し、ネイティブにとってはテント泊や自然体験のイメージが強い言葉です。
We went camping by the lake.
(私たちは湖のほとりでキャンプをしました。)
このため、日本語の「合宿」が持つ「部活動の練習」「試験勉強」「企業研修」といったニュアンスとは大きく異なります。
文化の違い
このズレの背景には、日本と英語圏の「camp文化」の違いがあります。
欧米の camp
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- 子供向けのサマーキャンプ(自然体験・遊び・工作・スポーツ)
- 家族や友人と行くアウトドアキャンプ
- 「camp = fun & outdoor」という印象が強い
日本の合宿
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- 部活動や試験勉強など「集中的に取り組む真剣な活動」
- 合宿所や旅館に泊まり込み、練習や学習に集中するスタイル
- 「合宿 = discipline & effort(規律と努力)」というニュアンスがある
この文化的な違いから、英語で単に 「camp」 と言ってしまうと「楽しいキャンプ」と解釈されやすく、日本語でいう「合宿」の真剣さや集中感が伝わらないのです。
合宿に近い英語表現
日本語の「合宿」を伝えるには、目的を示す単語を加える必要があります。
- スポーツや部活動の合宿:training camp
- 勉強や受験対策の合宿:study camp / intensive camp
- 短期集中型合宿:boot camp
- 研修やゼミ合宿:retreat
日本語での「合宿」を英語で伝えるときは、「何のcamp(またはretreat)なのか」を明確にすることが大切です。
スポーツ・部活の合宿|training camp
「training camp(トレーニングキャンプ)」は、スポーツや部活動などで行われる「合宿」に最も近い表現です。
特に大会前の強化合宿や長期休暇中の部活動合宿を表すときによく使われます。
例文:
We will have a training camp during summer vacation.
(夏休みに合宿を行います。)
The baseball team had a training camp to prepare for the championship.
(野球部は大会に備えて合宿をしました。)
Our coach organized a training camp before the new season started.
(新しいシーズンが始まる前に、コーチが合宿を企画しました。)
「training camp」は日本の「部活の合宿」とほぼ同じ感覚で使える便利な表現です。
海外の人に部活動の文化を説明するときにも役立ちます。
例文:
In Japan, students often join school clubs and go on training camps during vacations.
(日本では学生が部活動に参加し、休暇中に合宿を行うことがよくあります。)
Many school clubs, such as baseball or soccer teams, have training camps in summer.
(野球部やサッカー部など、多くの部活は夏に合宿を行います。)
勉強する合宿・試験対策|study camp / intensive camp
「受験対策合宿」や「資格試験対策合宿」に近い表現には 「study camp(スタディキャンプ)」や 「intensive camp(インテンシブキャンプ)」が使われます。
- study camp:勉強を中心にした合宿
- intensive camp:短期集中型で勉強する合宿
どちらも「勉強に特化して集中的に取り組む場」というニュアンスを持っています。
例文:
I joined a study camp to prepare for the entrance exam.
(入試対策を勉強する合宿に参加しました。)
The school offers an intensive camp for TOEFL preparation.
(その学校はTOEFL対策の集中合宿を実施しています。)
Our cram school is organizing a three-day study camp this summer.
(私たちの塾は、この夏に3日間の勉強する合宿を企画しています。)
「study camp / intensive camp」 は「受験」「資格」「語学」などに使える便利な表現となります。
特に 「intensive camp」 は「短期集中」を強調したいときにぴったりです。
短期集中合宿|boot camp
「boot camp(ブートキャンプ)」はもともと軍隊の新兵訓練を意味する言葉ですが、現在では転じて「短期間で徹底的に鍛える合宿」を指します。
英語学習、プログラミング、フィットネスなど幅広い分野で使われています。
例文:
I joined an English boot camp to improve my speaking skills.
(スピーキング力を伸ばすために英語合宿に参加しました。)
She is attending a coding boot camp this month.
(彼女は今月、プログラミング合宿に参加しています。)
Many people join fitness boot camps to get in shape quickly.
(多くの人が体を鍛えるためにフィットネス合宿に参加しています。)
短期集中・スパルタ式のニュアンスを持つため、「短期間で結果を出すための合宿」を説明するのに最適です。
研修・ゼミ合宿|retreat
「retreat(リトリート)」は、会社や研究室、ゼミなどが行う「研修合宿」「研究合宿」に使われる表現です。
直訳すると「退却」「隠れ家」という意味ですが、この場合は「日常を離れて集中的に学ぶ・話し合う場」を指します。
例文:
Our company will hold a retreat for team building.
(会社はチームビルディングのために合宿を行います。)
The seminar group had a retreat to discuss their projects.
(ゼミのグループは研究プロジェクトを討議する合宿を行いました。)
We had a leadership retreat last month in the countryside.
(先月、田舎でリーダーシップ研修の合宿を行いました。)
「retreat」は「勉強」「議論」「チーム作り」が中心の合宿に最適な言葉です。
特にビジネス研修やゼミの研究合宿では、「camp」よりも「retreat」を使う方が自然に聞こえます。
英語での合宿表現|目的に応じて正しい表現を選ぼう
日本語の「合宿」を英語で表すときは、単に「camp」というのではなく、目的に応じて表現を使い分けるのがポイントです。
- training camp:スポーツや部活の合宿
- study camp / intensive camp:受験・資格・語学など勉強する合宿
- boot camp:短期間で徹底的に鍛える集中合宿
- retreat:企業研修やゼミの合宿
この記事で紹介した表現を押さえれば、部活や勉強、研修などさまざまな場面で「合宿」を自然な英語で説明できるようになります。
海外の人に日本の文化を紹介するときにも役立つので、ぜひ活用してみてください。