「あれらの」は英語で何と言う?もう迷わない!those・these・theyの違い
「あれらの」を、英語でどう表現したらいいのか迷ったことはありませんか?
学校で「these」や「those」といった指示代名詞を習ったものの、違いがわからなくなって混同してしまう人もいるのではないでしょうか。
また、「they」との違いもよくわからないと悩む人もいるでしょう。
そこでこの記事では、「those・these・they」の違いや使い分けを例文とともに詳しく解説します。
この記事を読んで、迷いなく指示代名詞を使いこなせるようになりましょう。
「あれら」を意味するthoseの使い方
結論からお伝えすると、「あれらの」の英語は「those」を使って表現します。
文脈によっては、「それらの、その、あの」と訳したほうが自然な場合が多いです。
「those」にはどんな使い方があるのか、3つの使い方を見ていきましょう。
thoseの使い方:形容詞用法「あれらの〇〇」
「those」の使い方のひとつは、「those+複数名詞」の形で、名詞の前に「those」を置いて形容詞的に使うことです。
人やものを指して「あれらの〇〇」の意味で使います。
例文:
Do you know the names of those flowers?
(あれらの花の名前がわかりますか?)
Can you see five students over there? Three of those students are my friends.
(向こうにいる5人の学生が見える?そのうちの3人が私の友だちです。)
関係詞を使って「those+複数名詞+関係代名詞」の形で、後ろから名詞の特徴を説明することもできます。
Those students who studied hard passed the entrance exam.
(一生懸命勉強したあの生徒たちは、入学試験に合格した。)
thoseの使い方:代名詞用法「あれら」
「those」は、代名詞として文の主語・補語・目的語の位置に置かれることもあります。
例文:
Those are my brothers
(あれは私の兄たちです。)
I want those no matter what.
(何としてもあれが欲しい。)
上の例文の「those」は、話し手と聞き手がお互いに認識している人やものを指しています。
下の例文のように、名詞の繰り返しを避けて使われることもあります。
American schools are different from those in Japan.
(アメリカの学校は日本の学校とは異なります。)
thoseの使い方:those+関係代名詞who
「those」には、「these」にはない使い方があります。
それは「those+who」の形で「〜する人たち」を表現できる点にあります。
「those」と「who」の間に「people」が省略されていると考えると理解しやすいでしょう。
Those (=those people) who worked hard achieved great results.
(一生懸命働いた人たちは優れた結果を残しました。)
関係代名詞節の動詞がbe動詞の場合、whoとbe動詞が省略されることがあります。
Those (= those who were) present at the meeting agreed on the proposal.
(会議に出席した人たちはその提案に賛成した。)
「これら」を意味するtheseの使い方
「これらの、これら」を意味する「these」の2つの使い方も見ていきましょう。
theseの使い方:形容詞用法「これらの〇〇」
「these」の使い方は、基本的には「those」と同様です。
形容詞的に使う「these+複数名詞」の形を見ていきましょう。
「these」も「これ、この」と訳したほうが自然な場合が多いです。
例文:
These children are full of energy and creativity.
(この子供たちはエネルギーと想像力に満ち溢れています。)
Can you fold these blankets?
(これらの毛布を畳んでくれますか?)
theseの使い方:代名詞用法「これら」
「these」も文の主語・補語・目的語の位置に置かれ、代名詞として使うことができます。
例文:
These are my socks.
(これは私の靴下です。)
Could you carry these to the kitchen?
(これらをキッチンまで運んでくれますか?)
theseとthoseの違いと使い分け
結論からお伝えすると、「these」と「those」の違いは話し手から見た対象物との距離感の違いです。
よりわかりやすく説明するために、「this」と「that」の違いから取り上げます。
「this」は「これ、この」を意味する指示代名詞です。
話し手から見て距離的・時間的・心理的に「近い対象物」を指す時に使います。
例えば、近くにある時計を指し示して「この時計は」と英語で言いたい場合、「this clock」と表現します。
一方で、thatは「あれ、あの」を意味する指示代名詞です。
話し手から見て距離的・時間的・心理的に「遠い対象物」を指す時に使います。
例えば、遠くにある時計を指し示して「あの時計は」と英語で言いたい場合、「that clock」と表現します。
「these」と「those」は「this」と「that」それぞれを複数形にした形で、「this」の複数形が「these」、「that」の複数形が「those」です。
例えば、近くの本数冊を指して英語で「これらの本は」と言う場合、「these books」と表現します。
遠くの本数冊を指して英語で「あれらの本は」と言う場合は「those books」と表します。
複数の人やものに対して、話し手に近いものには「these」、遠いものには「those」を使いましょう。
thoseとtheyの違いと使い分け
「those」と似た表現に「they」があります。
どちらも複数の人に対して使われる代名詞ですが、両者には違いがあります。
「彼らは、彼女らは、それらは」と訳される「they」は人称代名詞で、三人称(he, she, it)の複数形として使われます。
Do you know Jack and Jane? They are my students.
(ジャックとジェーンを知っていますか?彼らは私の生徒です。)
上の例文では「they」がジャックとジェーンの代名詞として使われています。
このように人称代名詞はすでに話題に出た人の代名詞として使います。
誰を指しているか文脈で明らかな場合は最初から人称代名詞が使われる例外はありますが、基本的には2文目以降に使われるのが「they」をはじめとする人称代名詞です。
一方で、指示代名詞の「those」は人やものを指して、1文目から使うことができます。
Those are my students.
(あれが私の生徒たちです。)
those・theseを使った英語表現
ここからは、「these」や「those」を使った英語表現をご紹介します。
in those days(当時は)
「that・those」は、話し手から見て距離的・時間的・心理的に遠い対象物を指す時に使うことを解説しました。
「in those days」は時間的に遠い日々のことを表しているので、「当時は、あの頃は」という意味になります。
過去のことを表しているので、過去時制の文で使われます。
There were no smartphones in Japan in those days.
(当時は日本にはスマートフォンがなかった。)
these days(近頃は)
「近頃、最近は」を指す英語表現はいくつかありますが、そのひとつが「these days」です。
「in these days」は古い言い回しで、現在は「in」を取った「these days」が使われています。
「these days」は時間的に近い日々のことを表しているので、「近頃は」という意味になります。
基本的には現在形か現在進行形の文で使われます。
He doesn’t eat much these days.
(この頃彼はあまり食べない。)
one of these days(近いうちに)
「近頃」を表す「these days」に「one of」がついた「one of these days」は、最近の日々の中のどこかの時点のことを指していて、「近いうちに、そのうち」という意味を表します。
I’ll go to the gym one of these days.
(そのうちジムに行こうと思っている。)
one of those days(うまくいかない日)
「one of those days」は「ついてない日、うまくいかない日」を言い表した口語表現です。
「one of those〜」は「よくある〜」という意味で、ほかにも「one of those things(よくあること)」や「one of those guys(そういう人)」といった表現があります。
I lost my wallet, broke my phone and missed the train. It’s just one of those days.
(財布をなくし、スマホを壊して、電車を逃した。今日は本当にうまくいかない日だ。)
まとめ
「あれらの」を意味する指示代名詞「those」は、話し手から見て遠い複数のものや人を指す時に使い、「these」は話し手から見て近い複数のものや人を指す時に使います。
「they」は人称代名詞で、一度話題に出てきた複数の人の代名詞として基本的に2文目以降に使います。
使い分けができれば、あとは恐れずに使っていくだけです。
「those」をはじめ、「these」も「they」も使う機会は多いので、臆せず英会話や英作文で使ってみましょう。