英語の代名詞とは?5つの格と人称別の使い方を徹底解説

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更新日:2025年6月6日 英文法

英語の代名詞とは?5つの格と人称別の使い方を徹底解説

「英語の代名詞がよく分からない」「he、him、hisの使い分けが難しい」と感じる方は少なくありません。

英語の代名詞は名詞の代わりに使われる重要な品詞で、適切に使えば自然な会話や文章が可能になります。

この記事では代名詞の基本から人称代名詞の5つの格、一人称・二人称・三人称の違いまで例文付きで解説します。

ぜひ最後までお読みください。

【英語】代名詞とは?基本の定義と役割

英語の代名詞とは、名詞の代わりに使われる言葉で、あらゆる英文に頻出します。

代名詞を正しく使えば文章が自然になり、スムーズなコミュニケーションが可能です。

このセクションでは、代名詞の基本的な定義と種類、日本語との違いについて見ていきます。

英語の代名詞とは?

代名詞とは、名詞の代わりに使われる単語のことです。

文章の中で同じ名詞を何度も繰り返すと、くどい表現になり読みづらくなります。

代名詞を使うことで文章が簡潔になり、自然な表現ができます。

例えば、次の2つの英文を比べてみましょう。

×:Tom is my friend. Tom plays soccer every weekend.

○:Tom is my friend. He plays soccer every weekend.

後者の文では、「Tom」の代わりに「He(彼)」という代名詞を使うことで、文章がスムーズになっています。

英語の代名詞の種類

英語の代名詞には主に5つの種類があります。

  • 人称代名詞:I, you, he, she, it, we, they など(人や物を指す)
  • 指示代名詞:this, that, these, those など(特定のものを指し示す)
  • 不定代名詞:someone, anybody, nothing など(不特定の人や物を指す)
  • 疑問代名詞:who, what, which など(質問をするときに使う)
  • 関係代名詞:who, which, that など(文と文をつなげる役割)

この中でも特に 人称代名詞は日常会話で頻繁に使われるため、しっかり理解しておくことが重要です。

日本語と英語の代名詞の違い

日本語と英語の代名詞には2つの大きな違いがあります。

1つ目は、使用頻度です。

日本語では「今日は忙しい」のように主語をよく省略しますが、英語では 「I am busy today.」 と代名詞を含む主語を必ず使います。

英語では主語がないと文として成立しません。

2つ目は、形の変化です。

日本語では「私は、私の、私を」と助詞で役割を表しますが、英語では 「I, my, me」 と代名詞自体が形を変えます。

この変化は「格変化」と呼ばれ、英語学習者がつまずきやすいポイントです。

例文:
I read a book. My book. He saw me.
(私は本を読む。私の本。彼が私を見た。)

代名詞を覚えるうえで、これらの違いを理解しておくことが重要です。

英語の人称代名詞を詳しく解説!5つの格の使い方と例文

英語の代名詞は、文中での役割(格)によって形が変わります。

  • 主格:文の主語として使われる
  • 所有格:「~の」という意味を持ち、名詞を修飾する
  • 目的格:動詞や前置詞の目的語として使われる
  • 所有代名詞:「〜のもの」を表す名詞的な役割をする
  • 再帰代名詞:「〜自身」を表す

以下の表は英語の代名詞の格による変化をまとめたものです。

次の見出しで詳しく説明する「人称」も含めて整理しています。

区分

主格

所有格

目的格

所有代名詞

再帰代名詞

一人称単数

I

my

me

mine

myself

一人称複数

we

our 

us

ours

ourselves

二人称

you 

your

you

yours

yourself

三人称単数(男性)

he

his

him

his

himself

三人称単数(女性)

she

her

her

hers

herself

三人称単数(中性)

it

its

it

itself

三人称複数

they

their

them

theirs

themselves

それでは、それぞれの格について詳しく見ていきましょう。

主格(I, he, she など)

主格の代名詞は、文の主語として使われる人称代名詞です。

例文:
I study English every day.
(私は毎日英語を勉強します。)

He lives in Tokyo.
(彼は東京に住んでいます。)

所有格(my, his, her など)

所有格の代名詞は、「〜の」という意味を持ち、名詞の前に置いて所有関係を示します。

例文:
I like her music.
(私は彼女の音楽が好きです。)

Their house is very big.
(彼らの家はとても大きいです。)

目的格(me, him, her など)

目的格の代名詞は、動詞や前置詞の目的語として使われる形です。

動詞や前置詞の後に置かれます。

例文:
She called me yesterday.
(彼女は昨日私に電話しました。)

Please give it to him.
(それを彼に渡してください。)

所有代名詞(mine, his, hers など)

所有代名詞は、「〜のもの」という意味を持ち、名詞的な役割をします。

所有格と異なり、単独で使用します。

例文:
That car is hers.
(あの車は彼女のものです。)

The responsibility is yours.
(その責任はあなたのものです。)

再帰代名詞(myself, himself, herself など)

再帰代名詞は、「~自身」という意味を持ち、主語と目的語が同じときに使われます。

また、強調のためにも使われます。

例文:
I hurt myself.
(私は自分を傷つけました。)

I myself don’t believe it.
(私自身はそれを信じません。)

英語の代名詞における人称の違い

英語の代名詞は「人称」によって使い分けられます。

  • 一人称:話し手自身(I, we)
  • 二人称:聞き手(you)
  • 三人称:話し手と聞き手以外(he, she, it, they)

状況に応じて適切な人称代名詞を選ぶことが、自然な英語表現の基本です。

一人称(I, we など)

一人称は、話し手自身を表します。

単数形と複数形があり、文中での役割によって形が変わります。

【単数形】

話し手1人を指す場合には「I(私)」を使います。

主格「I」

例文:
I am studying English.
(私は英語を勉強しています。)

所有格「my」

例文:
My car is in the garage.
(私の車はガレージにあります。)

目的格「me」

例文:
She gave me a present.
(彼女は私にプレゼントをくれました。)

所有代名詞「mine」

例文:
That book is mine.
(あの本は私のものです。)

再帰代名詞「myself」

例文:
I made this cake myself.
(私は自分でこのケーキを作りました。)

【複数形】

話し手を含む複数の人を指す場合には「we(私たち)」を使います。

主格「we」

例文:
We are going to the beach tomorrow.
(私たちは明日浜辺に行きます。)

所有格「our」

例文:
Our team won the game.
(私たちのチームは試合に勝ちました。)

目的格「us」

例文:
The teacher told us a story.
(先生は私たちに物語を話してくれました。)

所有代名詞「ours」

例文:
This house is ours.
(この家は私たちのものです。)

再帰代名詞「ourselves」

例文:
We enjoyed ourselves at the party.
(私たちはパーティーで楽しみました。)

二人称(you)

二人称は、聞き手を指します。

英語では単数と複数の区別がなく、どちらも「You」を使います。

主格「you」

例文:
You look tired.
(あなたは疲れているように見えます。)

所有格「your」

例文:
Where is your passport?
(あなたのパスポートはどこですか)

目的格「you」

例文:
I saw you at the store.
(店であなたを見かけました。)

所有代名詞「yours」

例文:
Is this pen yours?
(このペンはあなたのものですか?)

再帰代名詞は単数と複数で形が異なります。

単数「yourself」

例文:
You should take care of yourself.
(あなたは自分自身を大切にすべきです。)

複数「yourselves」

例文:
Make yourselves at home.
(どうぞくつろいでください。)

日本語では「あなた」「君」「お前」など関係性によって言葉が変わりますが、英語では全て「you」で表します。

複数を明確にしたい場合は「you all」「you guys」などの表現を加えることがあります。

三人称(he, she, it, they など)

三人称は、話し手と聞き手以外の人やものを指します。

【人間(男性・女性)】

男性には「he」、女性には「she」を使い、どちらも文中での役割によって形が変化します。

主格「he/she」

例文:
He works hard.
(彼は一生懸命働きます。)

所有格「his/her」

例文:
Her dress is beautiful.
(彼女のドレスは美しいです。)

目的格「him/her」

例文:
I met him yesterday.
(私は昨日彼に会いました。)

所有代名詞「his/hers」

例文:
The red umbrella is hers.
(赤い傘は彼女のものです。)

再帰代名詞「himself/herself」

例文:
She made the costume herself.
(彼女は自分でその衣装を作りました。)

【物・動物】

物や動物には「it」を使います。

主格「it」

例文:
It is sunny today.
(今日は晴れています。)

所有格「its」

例文:
The dog wagged its tail.
(その犬はしっぽを振りました。)

目的格「it」

例文:
I bought it last week.
(私はそれを先週買いました。)

再帰代名詞「itself」

例文:
The machine turns itself off automatically.
(その機械は自動的に電源が切れます。)

【複数】

複数の人やものには「they」を使います。

主格「they」

例文:
They live in Tokyo.
(彼らは東京に住んでいます。)

所有格「their」

例文:
Their garden is beautiful.
(彼らの庭は美しいです。)

目的格「them」

例文:
I invited them.
(私は彼らを招待しました。)

所有代名詞「theirs」

例文:
The blue car is theirs.
(青い車は彼らのものです。)

再帰代名詞「themselves」

例文:
The children enjoyed themselves at the zoo.
(子どもたちは動物園で楽しみました。)

「They」 は、複数の人や物を指すだけでなく、性別を問わない単数代名詞としても使われることがあります。

まとめ

英語の代名詞は文章をスムーズにし、自然な会話を作る重要な要素です。

一人称(I, we)、二人称(you)、三人称(he, she, it, they)の使い分けをマスターし、それぞれの格(主格・所有格・目的格・所有代名詞)の変化パターンを覚えましょう。

これらを正しく使いこなせるようになると、英語での表現がより自然になり、会話力が向上します。

日常会話で積極的に代名詞を使う練習をしてみましょう。

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