「ゆっくりしてね」は英語でどう言う?シーン別の自然な伝え方と例文集
誰かに「ゆっくりしてね」と声をかける場面は、日常の中で意外と多くあります。
疲れている人を気遣うとき、家に来た友人をもてなすとき、別れ際に労わりの気持ちを込めてなど、そのシチュエーションはさまざまです。
では、「ゆっくりしてね」は英語でどう言えばよいのでしょうか?
単純に日本語の直訳ではなく、相手の状況に合った自然な言い回しを選ぶことが大切です。
この記事では「ゆっくりしてね」の英語表現を以下の4つのシーンに分けて紹介します。
- 忙しい人・体調不良の人にかける「ゆっくりしてね」の英語フレーズ
- 来客・おもてなしの場面で使う「ゆっくりしてね」の英語表現
- 別れ際にやさしく伝える「ゆっくりしてね」の英語の言い方
- 焦らないで・無理しないでと伝える「ゆっくりしてね」の英語フレーズ
それぞれの場面にふさわしい表現と、その使い方を例文つきでわかりやすく解説します。
忙しい人・体調不良の人にかける「ゆっくりしてね」の英語フレーズ
仕事に追われている人や、育児でクタクタの友人、頑張りすぎているパートナーなどに「ゆっくりしてね」と声をかけたいときは、気負わずに使える英語表現がぴったりです。
Take it easy.
「無理しないでね」「気楽にね」という意味で、定番フレーズです。
You had a long day. Take it easy tonight.
(長い一日でしたね。今夜はゆっくりしてください。)
Don’t overdo it.
「無理しすぎないでね」と相手を気遣う一言になります。
I know you’re busy, but don’t overdo it.
(忙しいのはわかりますが、無理はしないでください。)
Get some rest.
「ちょっと休んでね」と、やさしく一息入れることをすすめる言葉になります。
You’ve been working non-stop. Get some rest.
(ずっと働きっぱなしだったんだから、少し休んでください。)
体調不良の人に伝える「ゆっくりしてね」
風邪をひいて体調が悪かったり、体調を崩して寝込んだりしている人に対しては、より思いやりのあるトーンで「ゆっくりしてね」と伝えたいものです。
英語にも、体調回復を願う気持ちを表すやさしい表現がたくさんあります。
Hope you get some good rest.
「しっかり休めますように」という思いやりのこもった一言になります。
You don’t look too well. Hope you get some good rest.
(ちょっと具合悪そうですね。しっかり休んでください。)
Take care.
「お大事に」は口頭でもメッセージでも使いやすい便利な言い回しです。
Take the weekend to rest up and take care.
(週末はしっかり休んで、大事にしてください。)
Wishing you a speedy recovery.
「早く元気になりますように」というフォーマルにも使える丁寧な表現になります。
I heard you’re not feeling well. Wishing you a speedy recovery.
(体調崩したって聞きました。早くよくなりますように。)
Get plenty of sleep.
「たっぷり寝てね」は特に風邪や疲労が原因のときによく使われます。
Have a lot of water and get plenty of sleep.
(水分たくさんとって、たっぷり寝てね。)
来客・おもてなしの場面で使う「ゆっくりしてね」の英語表現
誰かを自宅に迎えたとき、相手にくつろいでほしい気持ちを込めて「ゆっくりしていってね」と声をかけるのは、日本語でもよくある自然なやり取りです。
英語にも、ゲストにリラックスしてもらうための定番フレーズがあります。
Make yourself at home.
直訳すると「自分の家のようにしてね」という意味で「ゆっくりくつろいでください」の英語版ともいえる表現です。
英語圏の家庭でよく使われる、おもてなしの基本フレーズになります。
Come on in! Make yourself at home.
(どうぞ入って!ゆっくりしていってくださいね。)
Feel free to relax.
「自由にくつろいでください」というニュアンスになります。
少しだけ丁寧な響きで、初対面の人やあまり親しくない相手にも使いやすい表現です。
You can take your coat off. Feel free to relax.
(コート脱いでいいですよ。リラックスしてくださいね。)
別れ際にやさしく伝える「ゆっくりしてね」の英語の言い方
会話の終わりや誰かと別れるときに「ゆっくりしてね」と一言添えると、相手の疲れをいたわる気持ちが伝わります。
英語でも、別れ際のあいさつに使える表現があります。
Take care.
「気をつけてね」という意味で、別れ際の定番フレーズです。
体調不良の相手にも使われるように「体調や安全に気をつけて」という意味合いを含むため、あらゆる場面に使えます。
It was great seeing you! Take care.
(会えてよかったです!気をつけてね。)
Have a good rest.
「しっかり休んでね」という意味で、夜のあいさつや、疲れている相手との別れ際にぴったりです。
カジュアルすぎず、丁寧なので、メッセージにも口頭にも使いやすい表現です。
You’ve worked hard today. Have a good rest.
(今日はよく頑張ったね。ゆっくり休んでね。)
Sleep well.
夜に使う表現です。
「おやすみ」や「いい夢を見てね」のような意味合いです。
Good night. Sleep well.
(おやすみ。ゆっくり寝てね。)
これらの表現を、LINEやメールの締め、会話のラストに添えるだけで、気遣いが伝わる温かい別れの挨拶になります。
焦らないで・無理しないでと伝える「ゆっくりしてね」の英語フレーズ
相手が焦っていたり、プレッシャーを感じていたりするようなとき、「急がなくていいよ」「落ち着いて大丈夫だよ」と伝えることで、安心感を与えることができます。
相手のペースを尊重するやさしい表現を使って「ゆっくりでいいよ」という気持ちを伝えることができます。
Take your time.
もっとも定番の表現で、「ゆっくりで大丈夫」「あなたのペースでどうぞ」という意味です。
焦る必要がないことを伝えるシンプルな言い回しです。
No need to rush—take your time.
(急ぐ必要はないですよ。ゆっくりで大丈夫です。)
Don’t push yourself.
「無理しないで」という意味で、相手が限界まで頑張っているようなときにかける言葉になります。
相手の努力を尊重しつつ、ブレーキをかけてあげる表現です。
It’s okay to slow down. Don’t push yourself too hard.
(ペースを落としてもいいんですよ。無理しすぎないでください。)
まとめ:気持ちに寄り添った「ゆっくりしてね」を英語で伝えよう
「ゆっくりしてね」は、日本語ではシンプルですが、英語ではシーンに応じた表現を選ぶのがポイントです。
- 忙しい人には 「Take it easy」、疲れている人には 「Get some rest」
- 体調を崩している人には 「Hope you get some good rest」 や 「Wishing you a speedy recovery」
- 家に来たゲストには 「Make yourself at home」
- 別れ際の一言には 「Take care」 や 「Sleep well」
- 相手を安心させたいときは 「Take your time」
相手の立場に寄り添いながら、気持ちをやさしく伝えられる英語表現を選んでみてください。
あたたかい気遣いの言葉はきっと心に届くことでしょう。