「スイーツ」は英語でどう言う? アメリカ・イギリス英語の違いも解説
「スイーツ」と聞くと、甘いチョコレートはもちろん、ケーキやパフェのようなおしゃれなお菓子を想像できて、ワクワクしますね。
ただ、英語で 「I love sweets!」 は通じますが、そのワクワク感は伝わらないかもしれません。
実は、英語では「スイーツ」に相当する単語が 「sweets」 や 「desserts」 などいくつかあり、それぞれ意味や使い方が違うからです。
また、イギリス英語とアメリカ英語では、お菓子の表現が異なります。
例えば「飴」はイギリス英語では 「sweets」、アメリカ英語では 「candy」と言います。
この記事では、「スイーツ」をはじめとしたお菓子の英語表現について、次の3つのポイントにしぼって詳しく解説します。
- 「スイーツ」は英語で何と言う?
- 英語の sweets(スイーツ)とdesserts(デザート)はどう違う?
- 「スイーツ」の英語表現:アメリカ・イギリスの違いも紹介
これを読めば、次に「スイーツを食べたい!」と言いたいときに、英語でどう表現すればいいのかスムーズにわかるようになります。
「スイーツ」は英語で何と言う?
日本語の「スイーツ」にあたる英単語には 「sweets」 や 「desserts」 がありますが、それぞれニュアンスが異なります。
sweets(スイーツ)
「甘いお菓子」全般を指す言葉で、特にイギリス英語でよく使われます。
キャンディ、チョコレート、焼き菓子など、主に砂糖菓子を指します。
通常は複数形 「sweets」 で使われます。
I want to eat some delicious sweets.
(おいしいスイーツを食べたいです。)
desserts(デザート)
「食後に食べる甘いもの」を指し、ケーキ、アイスクリーム、プリンなどの高級感があるスイーツを指します。
通常は複数形 「desserts」 で使われます。
What would you like for dessert?
(デザートは何にしますか?)
英語の sweets(スイーツ)とdesserts(デザート)はどう違う?
「sweets」 は子供向けのお菓子というニュアンスが強く、グミやチョコレートなど、手軽につまめる「おやつ感覚」というニュアンスです。
対して 「desserts」 は、ケーキやパフェなどの高級感があるスイーツを指します。
基本的には「食後に食べるもの」という概念ですが、食後でなくても「華やかなスイーツ」に使われる単語です。
Let’s go out for some desserts!
(スイーツを食べに行こう!)
sweets |
desserts |
|
主な意味 |
キャンディやチョコレート、焼き菓子などの甘いお菓子全般 |
食後に食べる甘い料理やデザート |
使われる地域 |
イギリス英語圏(イギリス、オーストラリアなど) |
アメリカ・イギリス英語圏 ただイギリスでは “pudding” を使うこともある |
イメージ |
子供向けのお菓子、手軽なおやつ |
高級感のあるケーキ、アイスクリーム、パフェなど |
「スイーツ」の英語表現:アメリカ・イギリスの違いも紹介
イギリスでは、砂糖菓子全般を 「sweets」 と呼びますが、アメリカ英語や日本語では、より細かく分類されます。
ここでは、お菓子に関するイギリス英語とアメリカ英語の比較をしつつ、代表的なお菓子の英語表現を紹介します。
日本語 |
アメリカ英語 |
イギリス英語 |
「sweets」 に含まれる? |
キャンディ(飴) |
candy |
sweets |
含まれる |
棒つきキャンディ |
lollipop |
lollipop |
含まれる |
チョコレート |
chocolate |
chocolate |
一部含まれる(特に個包装のもの) |
グミ |
gummy candy / gummies |
gummy sweets |
含まれる |
キャラメル |
caramel |
toffee / caramel |
含まれる |
マシュマロ |
marshmallow |
marshmallow |
含まれる |
菓子類(主にお菓子全般) |
confectionery |
confectionery |
含まれる(「sweets」 は 「confectionery」 の一部) |
スコーン |
scone |
scone |
含まれない |
キャンディ(飴):candy / sweets
アメリカ英語では 「candy」、イギリス英語では 「sweets」 と呼ばれます。
フルーツ味やミント味のもの、ハードキャンディやソフトキャンディなど、さまざまな種類があります。
例文:
Would you like some candy?
(キャンディはいかがですか?)
Do you want some sweets?
(お菓子を食べますか?)
棒つきキャンディ:lollipop
棒つきキャンディは、棒に取り付けられた硬いキャンディです。
アメリカ英語・イギリス英語のどちらでも「lollipop」 と呼ばれます。
子どもに人気があり、フルーツ味やソーダ味などの種類があります。
Kids love licking lollipops.
(子どもたちは棒つきキャンディをなめるのが大好きです。)
チョコレート:chocolate
アメリカ英語・イギリス英語のどちらでも 「chocolate」 と呼ばれます。
板チョコ、トリュフ、チョコバーなどのさまざまな種類があります。
Would you like some chocolate?
(チョコレートはいかがですか?)
グミ:gummy candy / gummies / gummy sweets
アメリカ英語では 「gummy candy」 または 「gummies」、イギリス英語では 「gummy sweets」 と呼ばれます。
クマの形をした「グミベア」などが有名です。
例文:
I bought a pack of gummy candy.
(グミキャンディを一袋買いました。)
These gummy sweets are really chewy.
(このグミはとても弾力があります。)
キャラメル:caramel / toffee
アメリカ英語では 「caramel」、イギリス英語では 「toffee」 または 「caramel」 と呼ばれます。
ソフトキャラメルやハードキャラメルなどの種類があります。
例文:
Do you like soft caramel or hard caramel?
(ソフトキャラメルとハードキャラメル、どちらが好きですか?)
I love chewy toffee!
(弾力のあるキャラメルが大好きです。)
マシュマロ:marshmallow
アメリカ英語・イギリス英語のどちらでも 「marshmallow」 と呼ばれます。
焚き火で焼いたり、ホットチョコレートに入れたりすることが多いです。
Let’s roast some marshmallows over the fire.
(焚き火でマシュマロを焼きましょう。)
菓子類(主にお菓子全般):confectionery
「confectionery」 は、フォーマルな表現で「菓子類全般」を指します。
ビジネスや料理レシピなどで使われることが多いです。
例文:
This store sells a wide variety of confectionery.
(この店ではさまざまなお菓子を販売しています。)
This chocolate is of confectionery quality.
(このチョコレートは製菓用の品質です。)
スコーン:scone
スコーンは、イギリス発祥の焼き菓子です。
イギリスでの形は円形や楕円形が多く、アメリカでは三角形が主流です。
焼き菓子なので、砂糖菓子を指す 「sweets」 には入りません。
In the UK, scones are served with clotted cream and jam, not eaten like American sweets.
(イギリスではスコーンはクロテッドクリームとジャムと一緒に提供され、アメリカのスイーツのようには食べられません。)
まとめ
日本語の「スイーツ」に該当する英単語には 「sweets」 と 「desserts」 がありますが、それぞれの意味や使われ方に違いがあります。
- 「sweets」 はイギリス英語で使われる表現で、主にキャンディやチョコレート、焼き菓子などの砂糖菓子を指します。
- 「desserts」 は、食後に食べる甘いもの(ケーキ、アイスクリーム、プリンなど)を指します。
ただし、日本語の「スイーツ」は、華やかで特別感のある甘い食べ物を指すことが多いため、英語では 「desserts」 の方がしっくりくる場合が多いです。
さらに、お菓子はイギリス英語とアメリカ英語で異なることがあり、特に「キャンディ」は candy(アメリカ英語) / sweets(イギリス英語)のように、国によって異なる単語が使われることがあります。
お菓子の種類や英語の違いを理解することで、より自然な英語表現を使えるようになります。
スイーツを楽しむときには、ぜひこれらの単語を使ってみてください。