「選挙」を英語で表現!electionとvoteの違い&関連英語表現を紹介
選挙は、社会や政治において重要なイベントの一つです。
ニュースや海外の政治について話すとき、「選挙」を英語でどう表現するか知っていますか?
また、「選挙に行く」「投票する」など、関連するフレーズも英語でどう言えばよいのでしょうか?
この記事では、「選挙」の英語表現を以下の4つの項目で詳しく解説します。
- 「選挙」は英語で何と言う?
- 「選挙に行く」は英語で何と言う?
- election と vote の違いは?
- 選挙権など、英語で選挙に関する表現集
英語で政治やニュースについて話すときに役立つ知識を、一緒に身につけていきましょう。
「選挙」は英語で何と言う?
「選挙」は英語で election(エレクション)と言います。
例えば、「大統領選挙」は presidential election、「総選挙」は general election などと表現されます。
英語のスペルを間違えやすい単語の一つなので、特に「c」 と 「t」 の順番に注意しましょう。
electionに関する基本的な表現
選挙に出馬する:run for election
He decided to run for election.
(彼は選挙に出馬することを決めました。)
選挙運動をする:campaign for election
The candidates are campaigning for election.
(候補者たちは選挙運動をしています。)
選挙結果:election results
The election results will be announced tomorrow.
(選挙結果は明日発表されます。)
当選する:win the election
She won the election by a large margin.
(彼女は大差で当選しました。)
落選する:lose the election
He lost the election despite his strong campaign.
(彼は強力な選挙運動にもかかわらず落選しました。)
「選挙に行く」は英語で何と言う?
選挙に行くことを英語で表現する場合、「go to vote」 や 「go to the polls」 という表現が一般的です。
go to vote
「投票しに行く」という意味で、口語的で日常会話やカジュアルな場面で使われます。
I will go to vote after work today.
(今日は仕事の後に投票しに行くつもりです。)
go to the polls
「投票所に行く」という意味で、フォーマルな表現です。
ニュースや政治関連の文脈でよく使われます。
Many citizens went to the polls early in the morning.
(多くの市民が朝早くに選挙に行きました。)
election と vote の違いは?
「選挙に行く」を 「I will go to the election.」 と表現できるのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、この表現は不自然です。
これは election と vote の意味の違いが関係しています。
- election は、投票・集計・結果発表などを含む選挙全体のプロセスを指し、可算名詞です。
- vote は、投票の行為や1票を意味し、名詞と動詞の両方で使えます。
選挙の結果は、たくさんの vote(票) が集まることで決まるため、「go to vote」(投票しに行く) という表現は自然です。
一方で、「go to the election」(選挙に行く) と言わないのは、election が投票だけでなく、選挙全体のプロセスを指すため不自然な表現になるからです。
選挙権や不在者投票などの選挙に関する英語表現
ニュースや新聞で頻繁に使われる選挙に関連する英語表現を紹介します。
選挙権:the right to vote / suffrage
「the right to vote」 は選挙権を意味し、民主主義の基本的な権利を指します。
In a democracy, every citizen has the right to vote.
(民主主義では、すべての市民に選挙権があります。)
suffrageはよりフォーマルな表現で、歴史的な文脈でよく使われます。
Women fought for suffrage in the 20th century.
(女性たちは20世紀に参政権を求めて戦いました。)
投票所:polling place (アメリカ英語) / polling station (イギリス英語)
アメリカ英語で投票所は 「polling place」 が使われ、広義の「投票が行われる場所」を指します。
Check your voter registration card for your assigned polling place.
(指定された投票場所は有権者登録カードで確認してください。)
イギリス英語では “polling station” が使われることが多く、具体的な「投票所の建物」を指します。
Voters lined up outside the polling station early in the morning.
(有権者は朝早くから投票所の外に並んでいた。)
期日前投票:early voting
「early voting」 は、投票日前に行われる投票です。通常、選挙の数日前から数週間前に開始され、事前に指定された投票所に行って投票します。
Early voting allows people to vote before the official election day.
(期日前投票により、人々は正式な選挙日の前に投票できます。)
不在者投票:absentee voting
「absentee voting」 は選挙当日に投票所に行けない有権者が、事前に郵送などで投票する制度のことです。
期日前投票と異なり、海外在住者や仕事・健康上の理由で直接投票所に行けない人のための制度となります。
Absentee voting is an option for those who cannot be present on election day.
(不在者投票は、選挙日に現地で投票できない人のための選択肢である。)
投票率:voter turnout
「voter turnout」 とは、有権者のうち実際に投票を行った人の割合(投票率)を指します。
The voter turnout in the last election was over 70%.
(前回の選挙の投票率は70%を超えました。
小選挙区制:single-member district system
「小選挙区制」は 「single-member district system」 と言い、1つの選挙区から1人の議員を選出する選挙制度を指します。
The single-member district system is used in Japan and the United Kingdom.
(小選挙区制は日本やイギリスで採用されています。)
比例代表制:proportional representation system
「比例代表制」は 「proportional representation system」 と表現され、政党が獲得した得票率に応じて議席が配分される選挙制度です。
Many European countries use a proportional representation system.
(多くのヨーロッパ諸国は比例代表制を採用しています。)
衆議院選挙:House of Representatives election
日本の衆議院は 「House of Representatives」 と言います。国会の下院に相当する議会の名称で、アメリカ、オーストラリアなどでも使われます。
例文:
Japan’s House of Representatives elections are generally held every four years.
(日本の衆議院選挙は通常4年ごとに実施されます。)
参議院選挙:House of Councillors election
日本の参議院選挙は 「House of Councillors election」 と言います。
The House of Councillors elections in Japan take place every three years.
(日本の参議院選挙は3年ごとに行われます。)
日本の参議院は、アメリカの上院(Senate) やイギリスの貴族院(House of Lords) と比較されることがあります。特徴は以下の通りです。
国 |
上院の名称 |
特徴 |
日本 |
House of Councillors |
6年任期、半数改選、解散なし |
アメリカ |
Senate |
各州2名、6年任期、3分の1ずつ改選 |
イギリス |
House of Lords |
任期なし、世襲・任命制あり |
まとめ:英語で選挙報道を理解しよう
選挙に関する英語表現は多岐にわたりますが、基本となるelectionとvoteの違いを理解することが重要です。
「選挙に行く」は 「go to vote」 や 「go to the polls」 と表現し、具体的な投票行動を指す際にはvoteを、選挙全体を指す際にはelectionを使うのが適切です。
また、選挙権や不在者投票、投票率など、選挙に関する表現を知っておくと、英語ニュースの理解や海外の選挙制度について話す際にも役立ちます。
選挙は民主主義において重要なプロセスの一つです。英語を通じて選挙について深く学び、より広い視点で政治を考えてみましょう。